2017年06月30日

世界盆栽大会

開催されていたのは4月27日から30日で訪れたのは28日。バイクツーリングやラ・フォル・ジュルネのことなどを書いているうちにブログにするのが後回しになった。


別に盆栽にそれほど興味があるわけじゃなく、開催のしばらく前にテレビでこのイベントが紹介されていたのがきっかけ。「へ〜盆栽に世界大会ってあるんだ」といったところ。そうしたら28日に池袋で打ち合わせが入り、それでついでにと。もっとも池袋から会場である「さいたまスーパーアリーナ」までは電車で30分ほどかかるのだけれど、次の日からゴールデンウィークで既に連休気分(^^ゞ



初めてやってきた「さいたま新都心」。東京からだとJRで大宮のひとつ手前。何度か書いているが平仮名の施設名は文章に書く時にややこしいから嫌い。
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盛大なノボリに迎えられる。
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コンコースを歩いて行くと右側に植物展示あり。
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盆栽というより植物アートのようで見応えあり。30メートルくらいの長さがあった。
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屋根の鉄骨と一緒に盆栽も回っているような。盆栽エグザイルと命名(^^ゞ
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コンコースを抜けると高層ビルに囲まれたエリアになる。さいたま新都心ができたのは2000年。おもに中央官庁のサテライトオフィスのイメージしかないが、実際のところはどうなんだろう?
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駅から会場のさいたまスーパーアリーナまでは5分程度。
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さいたまスーパーアリーナは未来建築的なデザイン。あまり縁がないので浦和レッズの埼玉スタジアムと勘違いしやすい。こちらは屋根付きのホール。ちなみに3万7000人収容規模。
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右側はNTTドコモさいたまビル。建物上部の鉄塔まで含めると埼玉県で一番高い建物。
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会場到着。「世界盆栽大会 in さいたま」として開かれるのが「日本の盆栽水石至宝展」ということのようだが、どうも名称的にややこしい。それに「in さいたま」と英語とのチャンポンにしているのがバカっぽい。水石(すいせき)とは室内観賞用のめずらしい形をした石のこと。
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チケット売り場は混雑していなかった。
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入口は地下から。
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いよいよ入場。
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入ってすぐの場所でいきなりの人だかり。
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展示されているのは「飛龍」という今大会のシンボルとされている盆栽。滅多に見られない逸品らしい。
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解説を読むと樹齢は1000年以上と推定され、1983年に採取され根付け作業が行われたとある。根付け作業とは鉢に入れて根付かせるという意味だろう。ということはこの木は自然の中でこんな盆栽らしい形をしていたということになる。盆栽って小さなサイズの時から剪定や矯正を繰り返して形を作ると思っていたが違うパターンもあるらしい。
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歴史と盆栽というようなパネル展示コーナーを抜けると、
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宮内庁出品の皇居から運んできたという盆栽。
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皇居には盆栽が500鉢ほどあって、江戸城の時代から伝わるものもあるらしい。この盆栽がどんな由緒なのかの説明がなかったのが残念。
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いろいろな種類の盆栽を鑑賞。

黒松
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赤松
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蝦夷松
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五葉松はバリエーションが多かった。
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下から覗くとこんな感じ。
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幹がほとんど空洞になっているのに元気なのが不思議。
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海岸に生えているのが黒松、山の中にあるのは赤松が多いという認識だけれど、五葉松って普段から目にしているのかな? もっとも盆栽の姿から庭や公園で見たものを思い出すのは難しい。ちなみに黒松は幹や枝が黒っぽく赤松は茶色っぽい。また黒松や赤松は松葉が2枚で1セットだが、五葉松は5枚1セット。

ところで以前にターナーの展覧会で「チャイルド・ハロルドの巡礼」という絵を見て、イタリアの松はこんな形をしているのかと書いたが、ローマは松並木が有名でそういう姿だと後で知った。




真柏(しんぱく)というのはイブキのことを盆栽ではそう呼ぶ。イブキといっても生け垣によく使われるカイヅカイブキ以外くらいしかすぐに思いつかないが。

それで真柏の盆栽は幹や枝に白骨化したような部分があるのが特徴。その部分をジン・シャリ(神・舎利)という。枝がジンで幹がシャリ。要するに枯れているわけだが自然にそうなるものではなく「木の皮を削ぎ落とす」「硫黄系の農薬を塗って脱色する」という工程で作り出すらしい。盆栽は樹木の栽培芸術ではあるが、見方によっては植物虐待(^^ゞ だいたい無理やり大きく成長しないように育てるんだから。


真柏(しんぱく)あれこれ。最初に見たシンボル盆栽と宮内庁の盆栽も真柏。

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花梨(カリン)
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山紅葉(ヤマモミジ)
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皐月(サツキ)
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山藤
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ーーー続く

wassho at 08:16│Comments(0) お花畑探訪 

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