2018年04月06日
ラストツーリングは伊豆半島 その7 石廊崎
石廊崎は伊豆半島最南端にある岬。明治時代に日本で10番目の西洋式灯台が設置された場所でもある。ちなみに地名は石廊崎(いろうざき)なのに、灯台は石廊埼灯台(いろうさき)となぜか漢字と読み方が異なっている。
石廊崎は今回の2大目的地のひとつ。南伊豆の定番観光スポットであるが、なぜか今まで訪れたことがなかった。そこでラストツーリングでは是非にとも。
田牛海岸の龍宮窟を出発して弓ヶ浜の近くまで戻る。そこから国道136号線は海岸を迂回して内陸部に向かっており、海岸線を走るのは県道16号線となる。この16号線がとても素晴らしい。海沿いを緩やかなクネクネとアップダウンが連続し、当然ながら眺めも最高。房総半島の野島崎から千倉までの、国道410号線より1本海側の道路は私のお気に入りルートだが、そこを数倍スケールアップした感じ。今回は伊豆の4大名道といわれる伊豆スカイライン、マーガレットライン、西天城高原線、西伊豆スカイラインのすべてを回ったが、16号線を走っている時が一番楽しかった。
しかしブログ的には、いい気分で走っているとバイクを駐めて写真を撮ろうという気にならないのが難点。それに走って楽しい道路=写真映えする場所というわけでもない。
それでも何とか絵になるところで記念撮影。
このあたりまで来ると海岸は砂浜ではなく岩も多い。
ゆったりライディングを楽しんで石廊崎到着。
正確にいうなら岬の付け根にある漁港が石廊崎巡りのスタート地点。
両側から崖が重なるようにせり出していて、まるで秘密基地の出入り口みたいだ。
遊覧船に乗って海から石廊崎を眺めることもできる。
徒歩だとそれなりの距離。
階段を上った後もずっと坂道。
この先でかなり勾配がきつくなりハーハーゼーゼー(>_<)
漁港を見おろす。ここで海抜22メートル地点。
漁港の出入り口部分の複雑な地形。ここに漁港があるとは思えないほど美しい。
ようやく坂道を登り切ると道路があるじゃないか! でもこれはまだ建設途中で舗装されていなかった。いずれはもっと楽に石廊崎巡りができるようになる模様。
さらに進むと灯台が見えてきた。
灯台のそばにあった気象観測所。アメダスの計測でもしているのかな。
701年(ちなみに大化の改新が646年)に創建されたという石室神社の鳥居をくぐる。その頃の石廊崎はまさに未開の地だったと思うが、よくそんなところに神社を建てる気になったものだ。
石廊埼灯台(いろうさき)灯台に到着。フェンスの外から眺められるだけだったのが残念。灯台に登るのが趣味なのに。ナントカと煙は高いところが好き(^^ゞ
現在の灯台は昭和8年(1933年)に建て替えられたもの。
灯台の横をすり抜け、いよいよ石廊崎の先端つまり伊豆半島の最南端地点へ。
いかにも溶岩が流れ込んでできた地形。
そしてあれが先端。まさに先端。
この急な階段を降りたところにあるのが石室神社。ここから海風が一段と強くなる。
海側から見た写真。岩肌のくぼみにねじ込むようにして作られた小さな社殿。現在のものは明治34年(1901年)に造られたもの。
写真引用 https://izugeopark.org/geosites/irojinja/
社務所の奥が社殿となっている一体構造。海側からの写真でわかるように細長い造り。
神社から離れて、先端に向かう途中で遊覧船が漁港から出てきた。
それにしても美しい風景。
遊覧船はなかなか可愛いデザイン。船体はかなり揺れているようで、両手で手すりを握っている人もいる。
さてこのゴジラの背中の向こうが先端。風は強いし、崖の上だし、通路も狭いからちょっと緊張するよ。
崖の下はこんなだし。
この岬は50メートル近くの高さがあるから高所恐怖症の人はキビシイかも。
メデタク最南端に立つ。これで伊豆、房総の両半島で最南端をゲット!
多々戸浜からも見えた神子元島(みこもとしま)は石廊崎から9キロしか離れていないので、その左右奥の利島や新島と違い霞まないではっきり見えている(上の写真↑)。なお新島までなら約45キロ。
ゴジラの頭の部分に海に向かって設けられているのは熊野神社の祠。だからこの狭いエリアに2つの神社が並んでいることになる。
この熊野神社と先ほどの神子元島にまつわるロマンティックなエピソードがある。
少し長いがウィキペディアから引用。
石廊崎近くの長津呂の郷に住むお静という名主の娘が、漁師の幸吉と恋に落ちたが、
身分の違いで許されぬ恋であったため、幸吉は神子元島に流された。幸吉を忘れら
れないお静は、毎夜石廊崎の先端で火を焚き、神子元島の幸吉と愛を確かめ合って
いた。
ある晩、神子元島の火が見えないことを心配したお静は、たまらず小船を出して
神子元島に向かったが、折りからの大風で波は高く船は進まず、お静は一心不乱に
神に祈った。その甲斐あって神子元島に漂着し、無事二人はめぐりあい結ばれた。
その後二人を親たちも許すこととなり、末長く幸せに暮らしたという。
お静が火を焚いたところに熊野権現の祠が祀られ、以来縁結びの神として知られる
こととなった。明治初期の神仏分離により熊野神社と称するようになった。
ホンマカイナ?(^^ゞ
ついでに調べてみると神子元島は島というより海に突き出した岩山。こんなところに流罪になったら生き延びる自信はないなあ。ちなみに灯台があるだけの無人島で、釣りやダイビングで人気があるらしい。
写真引用 http://www.meiwakaiun.com/meiwaplus/closeup/closeup-vol34.html
岸から沖を眺めたら海面が見えるだけで、どの場所からでも同じ光景のはず。しかし石廊崎で目の前に広がる海は一段と雄大に思えた。まさに海は広いな大きいな。ここは南東を向いているから、このずっと先は南米大陸の南の外れあたりかな。
♪♪行ってみたいな、そんな国〜
ーーー続く
石廊崎は今回の2大目的地のひとつ。南伊豆の定番観光スポットであるが、なぜか今まで訪れたことがなかった。そこでラストツーリングでは是非にとも。
田牛海岸の龍宮窟を出発して弓ヶ浜の近くまで戻る。そこから国道136号線は海岸を迂回して内陸部に向かっており、海岸線を走るのは県道16号線となる。この16号線がとても素晴らしい。海沿いを緩やかなクネクネとアップダウンが連続し、当然ながら眺めも最高。房総半島の野島崎から千倉までの、国道410号線より1本海側の道路は私のお気に入りルートだが、そこを数倍スケールアップした感じ。今回は伊豆の4大名道といわれる伊豆スカイライン、マーガレットライン、西天城高原線、西伊豆スカイラインのすべてを回ったが、16号線を走っている時が一番楽しかった。
しかしブログ的には、いい気分で走っているとバイクを駐めて写真を撮ろうという気にならないのが難点。それに走って楽しい道路=写真映えする場所というわけでもない。
それでも何とか絵になるところで記念撮影。
このあたりまで来ると海岸は砂浜ではなく岩も多い。
ゆったりライディングを楽しんで石廊崎到着。
正確にいうなら岬の付け根にある漁港が石廊崎巡りのスタート地点。
両側から崖が重なるようにせり出していて、まるで秘密基地の出入り口みたいだ。
遊覧船に乗って海から石廊崎を眺めることもできる。
徒歩だとそれなりの距離。
階段を上った後もずっと坂道。
この先でかなり勾配がきつくなりハーハーゼーゼー(>_<)
漁港を見おろす。ここで海抜22メートル地点。
漁港の出入り口部分の複雑な地形。ここに漁港があるとは思えないほど美しい。
ようやく坂道を登り切ると道路があるじゃないか! でもこれはまだ建設途中で舗装されていなかった。いずれはもっと楽に石廊崎巡りができるようになる模様。
さらに進むと灯台が見えてきた。
灯台のそばにあった気象観測所。アメダスの計測でもしているのかな。
701年(ちなみに大化の改新が646年)に創建されたという石室神社の鳥居をくぐる。その頃の石廊崎はまさに未開の地だったと思うが、よくそんなところに神社を建てる気になったものだ。
石廊埼灯台(いろうさき)灯台に到着。フェンスの外から眺められるだけだったのが残念。灯台に登るのが趣味なのに。ナントカと煙は高いところが好き(^^ゞ
現在の灯台は昭和8年(1933年)に建て替えられたもの。
灯台の横をすり抜け、いよいよ石廊崎の先端つまり伊豆半島の最南端地点へ。
いかにも溶岩が流れ込んでできた地形。
そしてあれが先端。まさに先端。
この急な階段を降りたところにあるのが石室神社。ここから海風が一段と強くなる。
海側から見た写真。岩肌のくぼみにねじ込むようにして作られた小さな社殿。現在のものは明治34年(1901年)に造られたもの。
写真引用 https://izugeopark.org/geosites/irojinja/
社務所の奥が社殿となっている一体構造。海側からの写真でわかるように細長い造り。
神社から離れて、先端に向かう途中で遊覧船が漁港から出てきた。
それにしても美しい風景。
遊覧船はなかなか可愛いデザイン。船体はかなり揺れているようで、両手で手すりを握っている人もいる。
さてこのゴジラの背中の向こうが先端。風は強いし、崖の上だし、通路も狭いからちょっと緊張するよ。
崖の下はこんなだし。
この岬は50メートル近くの高さがあるから高所恐怖症の人はキビシイかも。
メデタク最南端に立つ。これで伊豆、房総の両半島で最南端をゲット!
多々戸浜からも見えた神子元島(みこもとしま)は石廊崎から9キロしか離れていないので、その左右奥の利島や新島と違い霞まないではっきり見えている(上の写真↑)。なお新島までなら約45キロ。
ゴジラの頭の部分に海に向かって設けられているのは熊野神社の祠。だからこの狭いエリアに2つの神社が並んでいることになる。
この熊野神社と先ほどの神子元島にまつわるロマンティックなエピソードがある。
少し長いがウィキペディアから引用。
石廊崎近くの長津呂の郷に住むお静という名主の娘が、漁師の幸吉と恋に落ちたが、
身分の違いで許されぬ恋であったため、幸吉は神子元島に流された。幸吉を忘れら
れないお静は、毎夜石廊崎の先端で火を焚き、神子元島の幸吉と愛を確かめ合って
いた。
ある晩、神子元島の火が見えないことを心配したお静は、たまらず小船を出して
神子元島に向かったが、折りからの大風で波は高く船は進まず、お静は一心不乱に
神に祈った。その甲斐あって神子元島に漂着し、無事二人はめぐりあい結ばれた。
その後二人を親たちも許すこととなり、末長く幸せに暮らしたという。
お静が火を焚いたところに熊野権現の祠が祀られ、以来縁結びの神として知られる
こととなった。明治初期の神仏分離により熊野神社と称するようになった。
ホンマカイナ?(^^ゞ
ついでに調べてみると神子元島は島というより海に突き出した岩山。こんなところに流罪になったら生き延びる自信はないなあ。ちなみに灯台があるだけの無人島で、釣りやダイビングで人気があるらしい。
写真引用 http://www.meiwakaiun.com/meiwaplus/closeup/closeup-vol34.html
岸から沖を眺めたら海面が見えるだけで、どの場所からでも同じ光景のはず。しかし石廊崎で目の前に広がる海は一段と雄大に思えた。まさに海は広いな大きいな。ここは南東を向いているから、このずっと先は南米大陸の南の外れあたりかな。
♪♪行ってみたいな、そんな国〜
ーーー続く
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