2018年08月29日

デジタル・フォレンジック

昨日のテレビニュースで取り上げられていた。
初めて聞く言葉だった。

簡単にいうと、パソコンやスマホなどデジタル機器に保存されたデータが消去された場合にそれを復元すること。復元する技術は昔からあって、パソコンのスキルが多少あればできる程度のものをファイル・リカバリー、プロに頼む必要のある難易度の高いものをサルベージなどと呼んでいた。後者を最近はデジタル・フォレンジックと称するようだ。

ただしフォレンジック(forensic)は法廷のという意味で、デジタルデータをいろいろ解析して捜査や裁判の証拠を集めるというのが本来の意味らしい。その中には消去されたデータもあるから、その復元も守備範囲になる。日本では2006年のライブドア事件当たりからこの言葉が使われ出し、2010年に大阪地検特捜部が起こした証拠改ざん事件で捜査に導入されたとされる。現在、検察にはデジタル・フォレンジックを担当するDFセンターが設置されている。

デジタル・フォレンジックについては私も昨日知ったばかりなので、ここまで。興味があったら自分で調べてちょうだい。スマホをトイレに落としてしまった時にも役立つかもしれないよ。ところでforensicの発音はフォレンシクなのに、どうしてフォレンジックに濁ってしまったのだろう。


さて多くの人はパソコンのファイルをゴミ箱に持っていき、ゴミ箱を空にすれば消去できたと思っているが、それは見かけだけの話。本に例えれば目次を消しただけなので、本文は手つかずで残っている。目次なしで本文を取り出すのが消去データの復元技術ということになる。

Macには(Windowsのことは知らない)「空き領域を消去」という機能がある。これは目次を持たない本文がある場所(つまりゴミ箱で空にした領域)に数字のゼロを上書きして復元できなくする機能。(なぜゼロなのかと思われるかもしれないが、デジタルなので記録されるのはゼロかイチしかないから)

この機能には上書きする回数を1回、7回、35回と選べるオプションがある。ということは何回も上書きしなければ復元されてしまうということ。これを使ったことがある人は少ないかもしれないが、500GBの空き領域を1回上書きするのに1日ほどかかる。35回なら1ヶ月以上である。

隠し事をするなら、それなりの覚悟を持って(^^ゞ

wassho at 06:40│Comments(0) ノンジャンル 

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