2018年11月04日
foobar2000をDP-X1Aで使う
私がほぼ毎日使っている携帯音楽プレーヤーのオンキョーDP-X1A。音質は最高だが操作性は最低最悪である。そのイラダチを書いたエントリーはこちら。もしDP-X1A関連のすべてのエントリーを読みたければページの一番下にあるタグ:DP-X1Aからどうぞ。
上記にリンクしたエントリーでこのように書いた。
ところでDP-X1AはAndroidのOSで動いている。ということは別の音楽アプリを
インストールすれば操作性に関してはカバーできるのかも知れない。今のところ
それが可能なのか、どんな音楽アプリがあるのかなどは調べていない。そんな面
倒なことをするために買った訳じゃないから、オンキョーには一刻も早い内蔵ソフト
の改良を求めたいのである。
そういうわけで音楽アプリを入れる気はサラサラなかった。ところが先日ネットでまったく別の案件を調べているときに「foobar2000 Android版」の文字が見えた。音楽CDをパソコンに取り込んで、CDプレーヤーの代わりにパソコンをオーディオにつないで再生する、あるいはハイレゾの音楽ファイルをパソコンにダウンロードして再生するなどがPCオーディオと呼ばれるスタイル。foobar2000はPCオーディオにおけるWindowsの音楽再生ソフトではおそらく一番定評のあるソフト。私はMacを使っていてWindowsには詳しくないものの、それでもfoobar2000の名前程度は知っていた。
「foobar2000がAndroidで使えるのか、じゃやってみるか」とトライ。あまり調べもせず、とりあえずDP-X1AからPlayストアにアクセスしてfoobar2000をダウンロード。アッサリと立ち上がった。ちなみに無料アプリである。ページ先頭の宇宙人?キツネ?みたいなのはfoobar2000のアイコン。
使ってみた感想は今までのイライラは何だったのかと思うくらい使いやすい。foobar2000は日本語化されておらずメニューは英語でも、直感的に操作できるのでまったく問題はない。
DP-X1Aに標準で搭載されている音楽アプリ(Musicという名前)がどう使いづらいのかを、実機でデモンストレーションしないで理解してもらうのは難しい。でもとりあえず努力して書いてみるとーーー
Musicを起動すると、前回に演奏していたアルバムの画面が表示される。
別のアルバムを聴くためにアルバムリストに戻るには
「戻る」のアイコンをタップ
するとファイル階層の一番上位の画面に戻る
そこからアルバムリストの階層に移動するのに3画面をスワイプ
つまり1タップ3スワイプの4動作が必要
それに対してfoobar2000ではその前に演奏していたアルバムの画面で「戻る」のアイコンをタップするとアルバムリストに直ちに移動する。4動作対1動作、毎回の作業となるこの差は大きい。というかiPhoneでも1タップでアルバムリストに戻れたし、なぜオンキョーがこんな操作性の悪い設計にしたのかまったく理解できない。
それとそのアルバムリストは、Musicでは小さなジャケット写真に大きな文字で1画面につき6アルバムの表示。foobar2000では大きなジャケット写真に小さな文字で1画面に12アルバム。私もそうだが、ほとんどの人はジャケット写真でアルバムを選ぶ。だからfoobar2000のほうが2倍の早さでアルバムを探し出せる。ただしMusicにある「アルバムリスト画面をスクロールするときにアルバムタイトルの先頭1文字が表示される機能」はfoobar2000にはない。
比較写真 左がfoobar2000、右がMusic
※Musicのジャケット写真が不鮮明なのはiPhoneのフラッシュで色が飛んでいる。
さて音楽アプリにとって本来大事なのは音質。残念ながらこれはMusicのほうがいい。もっともその差は極めて僅か。私の耳にはMusicのほうがfoobar2000より百分のいくつかクリアに聞こえる。その程度の違いでは、再生を切り替えながら比較すれば違いを感じても、目隠しテストなら聴き分けられない自信がある(^^ゞ
音質の差はMusicが開発において、DP-X1Aのハードウエアに最適化されているのが理由かも知れない。それとアップサンプリングの倍率も影響していると思う。Musicでは192KHzにアップサンプリングしている。foobar2000では96KHzまでしか設定できない。CDの44.1KHzを基準とした倍率で比較すれば4.4倍と2.2倍の差。それとfoobar2000ではアップサンプリングをする・しないで音質に「気のせい」ほどの違いしかない。本当にアップサンプリングしているの?と疑うくらい。ところでMusicとfoobar2000のソフトウエア本来の音質の違いはアップサンプリングなしで聴き較べればわかる。あるいはMusicのアップサンプリングをfoobar2000と同じ96KHzに設定してもいい。でもそんな実験をするとドロ沼にはまりそうでやっていない。
日本の人口から見てDP-X1Aを使っている人なんてごくごく僅か。その中でこのブログを読む人は統計的に「いないと」無視していいレベルなのは承知している。しかし奇跡的にDP-X1Aの操作性の悪さに頭に来ているユーザーがこのページにたどり着いたなら「迷う前にfoobar2000をインストールすべき」といっておこう。
ついでに奇跡が起きたときのための追伸。
foobar2000では最初にMedia Libraryで音楽ファイルを指定する必要がある。マイクロSDにファイルを入れているならExternal Storageを指定すればいい。ただしこれでは2枚あるマイクロSDの1番目のスロットに挿してあるカードしか認識されない。ネットで「foobar2000 DP-X1A」と検索してもそれに関する情報は見つからない。実はここで途方に暮れた。
しかし心配ご無用。External Storageと書かれているあたりに指を置いてスクロールするとADD FOLDERのボタンがあらわれるので、それをタップすれば2番目のスロットにあるカードが指定できる。たまたま画面に指が触れてスクロールできるのを発見したけれど、そうでなければ本日のブログはfoobar2000をボロクソにこき下ろすところだった(^^ゞ
wassho at 17:37│Comments(0)│
│音楽、オーディオ