2019年04月08日
横浜公園でチューリップ その2
チューリップの名所に出かけるのは、きれいなチューリップを見たいという気持ちと、同時にたくさんのチューリップに圧倒されたいからだと思う。花の場合、ある規模以上になると量は質を凌駕する。桜の花見だって、どんなに名木でも1本だけじゃ物足りない。
横浜公園のチューリップはトータルの本数に不足はないが、割と小さな花壇がいくつもつながっている造園なので「わっ!チューリップだらけ」というインパクトには欠ける。それでもたくさん咲いているように撮れた写真を。
そして量と共に大事なのが密集感。もちろん単位面積あたりの本数でいえばベランダのチューリップのほうが密度は高いのだが、絶対量が少ないので密集感は味わえない。もっとも写真での密集感はカメラレンズがどれだけ望遠かにも左右される。同じ密度で植えられていても、遠くのものは近くのものより密集して見える。望遠レンズで遠くのエリアを切り取ればより密集しているように写るという仕組み。
脳は近くと遠くの光景を混ぜ合わせてトータルの密集感を「感じる」ような構造に思えるが、カメラは正直だから広角レンズだとスカスカにしか写らない。新しく買ったデジカメのズームレンズは、望遠側もそこそこあるので、それなりに密集感はでていると思う。
写真は被写体にピントを合わせて撮る。被写体の前後にあるものにはピントが合っていないから不鮮明なピンボケになる。このピントの合っていない状態をさらに進めて、不鮮明を通り越して色が溶けているように写っているものを「ボケ」という。
カメラマニアには「ボケ命」な人が多い。何が写っているかよりボケ具合が大事だったりすることも(^^ゞ 私はバイクツーリングの記録写真としてカメラを始めたので、あまりこだわっていない。しかし花なんかを撮る時は少しボケの入った写真もキレイかなと思うようになってきた。
ボケを大きくするにはいくつかの方法があるが、そのひとつとしてレンズが望遠なほどボケは大きくなる。今まで使っていた35mm換算24〜105mmのレンズに対して、新しいレンズは27〜202.5mmだから、かなりボケも大きくなった気がする。
また被写体の前にあるものがボケるのを前ボケ、後ろにあるものは後ボケという。ズームレンズの望遠側が伸びたので、花壇の奥にあるものもアップで撮れるようになった(今までは比較的手前の花を撮っていた)。奥にある花を狙うということは、必然的に手前に他の花が多く、それが写って前ボケになる。今回、カメラを買い換えてから初めて花壇の花を撮ったが、やたら前ボケの写真が多くて驚いた。狙ったわけではないのに前後でボケがトロトロになっているものも。度が過ぎるとわざとらしいから難しいところ。
太陽を背にして被写体を撮るのが順光、被写体の後ろに太陽があるのが逆光である。肉眼でも順光のほうが見やすいし、カメラで逆光だと撮影が難しい。つまり肉眼でもカメラでも順光が基本。
しかしチューリップの場合、いくつかの品種は逆光で花びらが透けるように輝いてキレイなのである。もちろん真逆光じゃなく逆光気味ということだが。チューリップを見る時は花壇の周りを回って、色々な角度から見ることをお勧めする。
そしてチューリップの不思議。写真のチューリップは光っているように見える。もちろん光っているのでも、ここだけ強力なスポットライトに照らされているのでもない。しかしピンク色のチューリップの中にはデジカメで撮ると、このように光っているように写るものがあるのだ。以前のデジカメでもそうで、画像センサーに特定の波長に対するバグでもあるのかと思っていたが、新しいデジカメでも同じだった。どうしてなんだろう? まあ写真的にはキレイだからOKなんだけれど。
今回はカメラ的な切り口で写真を分類した。
その分類に入らなかったものもいくつか。
ーーー続く
横浜公園のチューリップはトータルの本数に不足はないが、割と小さな花壇がいくつもつながっている造園なので「わっ!チューリップだらけ」というインパクトには欠ける。それでもたくさん咲いているように撮れた写真を。
そして量と共に大事なのが密集感。もちろん単位面積あたりの本数でいえばベランダのチューリップのほうが密度は高いのだが、絶対量が少ないので密集感は味わえない。もっとも写真での密集感はカメラレンズがどれだけ望遠かにも左右される。同じ密度で植えられていても、遠くのものは近くのものより密集して見える。望遠レンズで遠くのエリアを切り取ればより密集しているように写るという仕組み。
脳は近くと遠くの光景を混ぜ合わせてトータルの密集感を「感じる」ような構造に思えるが、カメラは正直だから広角レンズだとスカスカにしか写らない。新しく買ったデジカメのズームレンズは、望遠側もそこそこあるので、それなりに密集感はでていると思う。
写真は被写体にピントを合わせて撮る。被写体の前後にあるものにはピントが合っていないから不鮮明なピンボケになる。このピントの合っていない状態をさらに進めて、不鮮明を通り越して色が溶けているように写っているものを「ボケ」という。
カメラマニアには「ボケ命」な人が多い。何が写っているかよりボケ具合が大事だったりすることも(^^ゞ 私はバイクツーリングの記録写真としてカメラを始めたので、あまりこだわっていない。しかし花なんかを撮る時は少しボケの入った写真もキレイかなと思うようになってきた。
ボケを大きくするにはいくつかの方法があるが、そのひとつとしてレンズが望遠なほどボケは大きくなる。今まで使っていた35mm換算24〜105mmのレンズに対して、新しいレンズは27〜202.5mmだから、かなりボケも大きくなった気がする。
また被写体の前にあるものがボケるのを前ボケ、後ろにあるものは後ボケという。ズームレンズの望遠側が伸びたので、花壇の奥にあるものもアップで撮れるようになった(今までは比較的手前の花を撮っていた)。奥にある花を狙うということは、必然的に手前に他の花が多く、それが写って前ボケになる。今回、カメラを買い換えてから初めて花壇の花を撮ったが、やたら前ボケの写真が多くて驚いた。狙ったわけではないのに前後でボケがトロトロになっているものも。度が過ぎるとわざとらしいから難しいところ。
太陽を背にして被写体を撮るのが順光、被写体の後ろに太陽があるのが逆光である。肉眼でも順光のほうが見やすいし、カメラで逆光だと撮影が難しい。つまり肉眼でもカメラでも順光が基本。
しかしチューリップの場合、いくつかの品種は逆光で花びらが透けるように輝いてキレイなのである。もちろん真逆光じゃなく逆光気味ということだが。チューリップを見る時は花壇の周りを回って、色々な角度から見ることをお勧めする。
そしてチューリップの不思議。写真のチューリップは光っているように見える。もちろん光っているのでも、ここだけ強力なスポットライトに照らされているのでもない。しかしピンク色のチューリップの中にはデジカメで撮ると、このように光っているように写るものがあるのだ。以前のデジカメでもそうで、画像センサーに特定の波長に対するバグでもあるのかと思っていたが、新しいデジカメでも同じだった。どうしてなんだろう? まあ写真的にはキレイだからOKなんだけれど。
今回はカメラ的な切り口で写真を分類した。
その分類に入らなかったものもいくつか。
ーーー続く
wassho at 21:45│Comments(0)│
│お花畑探訪