2019年05月08日
ラ・フォル・ジュルネTOKYO2019 広瀬悦子
初日4つ目の公演は最初のエルメス弦楽四重奏団と同じB5ホール。
座席はまたもや最も後ろの6列目。でもこのホールでピアノなら問題ない。
壁の上部にあるのは音響効果を考えた反響板かな。材質も解らないから何ともいえないが。いずれにせよ板の付け根にはホコリが溜まっているに違いない(^^ゞ
【公演番号1364】
リスト:巡礼の年 第1年「スイス」
広瀬悦子 (ピアノ)
この公演は広瀬悦子を聴きたくて選んだ。彼女のCDは何枚か持っている。デビューアルバムの頃からは随分と妖しさを増した(^^ゞ しばらくご無沙汰だったが最近はバラキレフやリャプノフといった、あまり聞き慣れない作曲家のアルバムを出しているので再び注目している。もうメジャーな曲のCDはほとんど持っているので、そういう企画じゃないとなかなか購買意欲が起こらない。
リストの「巡礼の年」は
「第1年:スイス」
「第2年:イタリア」
「ヴェネツィアとナポリ(第2年補遺)」
「第3年」
からなるピアノ曲4部作。巡礼というタイトルはついているが特に宗教と深く関わったものではなく、旅先で得たインスピレーションから作曲した小作品をまとめたものといわれている。実際、第1年のスイス旅行はリストがマリー・ダグーという伯爵夫人と恋仲になり、彼女が妊娠し、パリにいられなくなってスイスに姿をくらました逃避行だから巡礼とは程遠い。
またリストというと超絶技巧を連想する。しかし「巡礼の年」は叙情的でしっとりとした曲が多い。また4部作すべて合わせて26曲で構成されているが、どれも似通っているというか特徴があまりない。だから随分と昔からお気に入りリストに入っている作品なのだが、ある曲の一部を聞かされて「これは4部作のどれだ」と質問されたら多分わからないかも。
さて広瀬悦子先生は紺色のドレスでご登場。拍手に迎えられピアノの前でにこやかな笑顔でお辞儀。そして椅子に座ると、なんと一呼吸もおかずに弾き始めた。3秒後には陶酔とはいわないまでも曲に入り込んでウットリした表情。どんだけスイッチ入るの早いねん!
憑依するタイプ? ちょっとオンナとして怖いものを感じながらも(^^ゞ演奏は楽しめた。すごく丁寧に引いている感じ。さきほど「巡礼の年」は超絶技巧ではないと書いたが、それなりに複雑だったり激しかったりする部分もある。広瀬悦子はパワフルなピアニストの部類だと思うのだけれど、あまり強打しているようには聞こえず余裕をもって弾いているようにも思えた。
ところで椅子に座ってから引き出すまでは超早かった彼女だが、曲と曲の間のインターバルは微妙に長い。さあ一息ついただろうから弾き始めるかと思ったら、そこからハンカチで顔を拭いたりして引っ張る。何となく聞き手として間合いが取れない。私と相性悪いのかな。けっこうファンだったのに寂しい(^^ゞ
「第1年:スイス」は50分近くある大曲。でもあっという間に時間が過ぎた。ある意味とりとめのない作品。とりとめなく永遠にピアノの音に浸っていたかった気分。
広場に出たのは午後8時半ごろ。さて何を食べようかと迷って、選んだのはステーキ&ポテト。多分去年まではいなかったキッチンカー。
盛り付けはフライドポテトの上に肉が載せてあるだけで、ただでさえインスタ映えしないのに(ブログだけれど)思いっきりブレた(>_<)
少し甘めのソースでの味付け。ある程度焼いてある肉を注文があってから、もう一度鉄板でジュッとやるみたいで焼き加減が微妙。でも、まあおいしかった。しかし900円はちょっと高かったかな。
これも今年からだと思うが、いくつかのテーブルにランプが置かれていた。
アンティーク調に見えるのに電球なのは仕方ないか。
ーーー続く
座席はまたもや最も後ろの6列目。でもこのホールでピアノなら問題ない。
壁の上部にあるのは音響効果を考えた反響板かな。材質も解らないから何ともいえないが。いずれにせよ板の付け根にはホコリが溜まっているに違いない(^^ゞ
【公演番号1364】
リスト:巡礼の年 第1年「スイス」
広瀬悦子 (ピアノ)
この公演は広瀬悦子を聴きたくて選んだ。彼女のCDは何枚か持っている。デビューアルバムの頃からは随分と妖しさを増した(^^ゞ しばらくご無沙汰だったが最近はバラキレフやリャプノフといった、あまり聞き慣れない作曲家のアルバムを出しているので再び注目している。もうメジャーな曲のCDはほとんど持っているので、そういう企画じゃないとなかなか購買意欲が起こらない。
リストの「巡礼の年」は
「第1年:スイス」
「第2年:イタリア」
「ヴェネツィアとナポリ(第2年補遺)」
「第3年」
からなるピアノ曲4部作。巡礼というタイトルはついているが特に宗教と深く関わったものではなく、旅先で得たインスピレーションから作曲した小作品をまとめたものといわれている。実際、第1年のスイス旅行はリストがマリー・ダグーという伯爵夫人と恋仲になり、彼女が妊娠し、パリにいられなくなってスイスに姿をくらました逃避行だから巡礼とは程遠い。
またリストというと超絶技巧を連想する。しかし「巡礼の年」は叙情的でしっとりとした曲が多い。また4部作すべて合わせて26曲で構成されているが、どれも似通っているというか特徴があまりない。だから随分と昔からお気に入りリストに入っている作品なのだが、ある曲の一部を聞かされて「これは4部作のどれだ」と質問されたら多分わからないかも。
さて広瀬悦子先生は紺色のドレスでご登場。拍手に迎えられピアノの前でにこやかな笑顔でお辞儀。そして椅子に座ると、なんと一呼吸もおかずに弾き始めた。3秒後には陶酔とはいわないまでも曲に入り込んでウットリした表情。どんだけスイッチ入るの早いねん!
憑依するタイプ? ちょっとオンナとして怖いものを感じながらも(^^ゞ演奏は楽しめた。すごく丁寧に引いている感じ。さきほど「巡礼の年」は超絶技巧ではないと書いたが、それなりに複雑だったり激しかったりする部分もある。広瀬悦子はパワフルなピアニストの部類だと思うのだけれど、あまり強打しているようには聞こえず余裕をもって弾いているようにも思えた。
ところで椅子に座ってから引き出すまでは超早かった彼女だが、曲と曲の間のインターバルは微妙に長い。さあ一息ついただろうから弾き始めるかと思ったら、そこからハンカチで顔を拭いたりして引っ張る。何となく聞き手として間合いが取れない。私と相性悪いのかな。けっこうファンだったのに寂しい(^^ゞ
「第1年:スイス」は50分近くある大曲。でもあっという間に時間が過ぎた。ある意味とりとめのない作品。とりとめなく永遠にピアノの音に浸っていたかった気分。
広場に出たのは午後8時半ごろ。さて何を食べようかと迷って、選んだのはステーキ&ポテト。多分去年まではいなかったキッチンカー。
盛り付けはフライドポテトの上に肉が載せてあるだけで、ただでさえインスタ映えしないのに(ブログだけれど)思いっきりブレた(>_<)
少し甘めのソースでの味付け。ある程度焼いてある肉を注文があってから、もう一度鉄板でジュッとやるみたいで焼き加減が微妙。でも、まあおいしかった。しかし900円はちょっと高かったかな。
これも今年からだと思うが、いくつかのテーブルにランプが置かれていた。
アンティーク調に見えるのに電球なのは仕方ないか。
ーーー続く