2019年08月23日

Macとテレビをつないでみたけれど その3

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前回に書いたようにこのような警告が出た。
iTunesストアでレンタルした映画をiMacだけで再生していたときは問題がなかったから、「ディスプレイのうちの1台」がテレビなのは明白である。しかしテレビはHDCPに対応しているはず。

誤作動かも知れないので、とりあえずまずはパソコンの再起動。テレビも電源をいったん抜いてみた。またiMacにはThunderbolt 3のポートが2つ、テレビにはHDMIのポートが3つある。ケーブルを別のポートに挿し変えてその組み合わせも試した。結果は同じ。

不思議なのは最初に警告がでたのは映画を再生して数分後だったのに、2度目からは再生直後に警告が出るようになったこと。どこかに情報が記録されたのか。というかHDCPに引っ掛かったのなら数分間も再生できたことのほうがおかしいが。


ネットで調べると似たようなケースはいろいろ見つかった。ただしパソコンのモニターで見られなくなったというものが多い。パソコン用のモニターはHDCPに対応しているとは限らないからテレビに接続した私のケースとは異なる。

さらに調べた。
結論から書くとiMacとテレビを接続させている「USB Type-CとHDMIの変換ケーブル」がHDCPに対応していない可能性が出てきた。これはちょっと想定外。HDMIの規格はHDCPの規格に準拠しているというか、それを内包しているものだと思っていたから。

推測だが、おそらく普通のHDMIケーブル(両端ともコネクタがHDMI)なら問題ない。その主な用途はDVDやブルーレイなどのプレーヤーをテレビと接続する、つまり著作権保護されたコンテンツを見ることだからHDCPに対応していなければ話にならない。しかし私が購入した「USB Type-CとHDMIの変換ケーブル」はパソコンとパソコン用モニターを接続することを前提とした商品なのだろう。普通にパソコンを使うには著作権保護は関係ないからHDCPの機能を外してコストダウンしているのかも知れない。


再度アマゾンで商品を探す。変換ケーブルはほとんどが1.8mで、その中にはHDCP対応をうたったものもあった。しかし3mのケーブルは商品が少なく対応しているものはナシ。仕方ないのでHDCPに対応したUSB Type-CとHDMIの変換「アダプター」と、単体のHDMIケーブルの組み合わせで購入。これでケーブルに関してHDCPの問題はクリアできるはず。
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しかし気になることがあった。変換アダプターの説明文に「HDCP2.2対応でiTunesの視聴に問題ない」と書かれていること。
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HDCPにもバージョンがあって2.2というのは4Kのコンテンツの保護のための規格。現在販売されている4KテレビはHDCP2.2に対応しているが、自宅のテレビは数年前に購入した2Kのハイビジョンテレビである。時期的に考えても1つ前のHDCP1.1にしか対応していない可能性がある。

iTunesストアの映画はHDCP2.2で保護されているのか? だとしたらケーブルの問題をクリアできても、今度はテレビがネックになって再生できなくなる。iTunesストアとHDCPのバージョンの関係については調べてもよくわからなかった。

まっ、もし再生できなかったら返品できるだろうと発注。


商品が到着。
接続した。
iTunesストアでレンタルした映画は問題なく再生できた。
最初の5分くらいは、また止まるんじゃないかとヒヤヒヤした。


結果オーライで目的は果たせたので、iTunesストアの映画はHDCPのどのバージョンで保護されているのか、また自宅のテレビがHDCP2.2に対応しているのかどうかも調べていない。だから技術的に確かな情報とはいえないけれど、とりあえずパソコンとテレビをつないで映画などを見るなら、HDCPのことも考えましょうというのが、この顛末記の結論。


映画三昧のはずの夏休みが、ケーブルの配達待ちに時間を取られて残念。


おしまい

wassho at 23:37│Comments(0) 生活、日常 | 映画、ドラマ、文学

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