2019年09月22日

日本のドアは蹴破れない

Doors1


私が見る映画やドラマは海外のいわゆるアクション系が多い。よくあるシーンが刑事や兵士がドアを足で蹴破って室内に強行突入するシーン。それで先日、日本の映画やドラマではそういうものをほとんど見たことがないと気づいた。

どうして? 日本人は穏やかだから? 体格的に無理だから?

調べてみると

   欧米のドア:内側に向かって開くものが多い
   日本のドア:外側に向かって開くものが多い

との単純な理由だった。

ドア枠には閉じる方向にストッパーとなる桟(さん)があるから、開く方向じゃないと蹴破るのは無理との理屈。
IMG_1715

蹴破るのではなくパッティング・ラムと呼ばれる重い棒のようなものを使っても、ドアを閉じる方向に押し破ることはできないと思う。
バッティング・ラム

すると日本の警察や自衛隊は建物に強行突入するときにどうしているのだろう?
あまりそういう事例は聞いたことがないけれど、まあそのうち調べましょう。


ドアの開く向きという意外なところに文化の違いがあるものだと思った。ただし日本のドアが外側に開くのは、玄関や部屋が狭いのでドアが内側に開くと邪魔になるとのトホホな理由かららしい。


とにかく日本ではドアを蹴破って室内に突入できないとわかった。しかし逆に考えると、もし拉致監禁された時はドアを蹴破って逃げ出せるかも。イザというときのために覚えておきましょう(^^ゞ

ただしドアを蹴破るのは、言い換えれば、ドアと鍵の結合部を破壊する行為である。だからボールを蹴るようにドアを蹴るのではなく、写真のようにそこそこ高い位置にある鍵の部分に衝撃を与えるように蹴り込まないといけない。
Doors2

試しにそのポーズをやってみた。
ちょっと体勢的にキツいかな。
身体を鍛えなきゃ。


▢▢▢▢▢
2020.8.27追記:似たようなシーンであるクルマ爆弾と狙撃についても書きました。
http://blog.livedoor.jp/wassho/archives/53364345.html

wassho at 21:20│Comments(6) ノンジャンル | 映画、ドラマ、文学

この記事へのコメント

1. Posted by     2020年06月05日 18:47
日本のドアが外側に開くのは、火事の時など逃げる時を考えて(パニックの時引くより押す方がし易い)消防法で決められていたような気がするけど
2. Posted by 晴れ時々マーケティング   2020年06月05日 21:14
消防法や建築基準法で外開きと定められているのは、
映画館などの出入り口や、避難階段などのドアについてのようです。

一般的な建物あるいは居室のドアの開く向きが欧米と逆なのは、
やはり文化の違いが根底にあるように思います。

情報ありがとうございました。
3. Posted by     2020年09月23日 18:39
>>1
単純に、玄関ドアに関しては

・日本では「靴を脱ぐ(三和土に家族の靴が並んである)」
 →中へ向かって押し開けるとドアで靴をぐちゃっと挟む

ってのと、

・欧米に比べて湿潤アジアの日本は雨が多い
 →濡れた靴や傘の雫が玄関土間に溜まらないように、水捌けのため
  三和土〜ポーチにかけて床は微妙に外向きの傾斜をかけてある
 →内向きにドアを開けたら、玄関内のほうが床が高めなので戸板がつっかえる

という構造上の理由だと聞いたことがある。
4. Posted by 晴れ時々マーケティング   2020年09月24日 20:34
コメントありがとうございます。

そういういろんな理由があって、
外開きの文化になっていったのだと思います。
5. Posted by ななし   2021年02月14日 20:27
4 ちょうどドアを蹴破るシーンを書いていたので助かります、ありがとうございます
6. Posted by 晴れ時々マーケティング   2021年02月15日 22:28
ななし様

小説?
映画やドラマの脚本?

何を書かれているのかはわかりませんが、
多少のお役に立ててうれしいです。

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