2019年09月28日

銀座と新橋で正しい英語発音は無理だと悟る?

前回に続いて発音つながりのテーマで。


ほとんどの人が地名くらいは知っている銀座と新橋。
銀座は中央区で新橋は港区だけれど地下鉄なら隣の駅である。
そんなことは本日のテーマとは関係ないが。

言うまでもなく銀座は「ぎんざ」で新橋は「しんばし」と読む。
ではその2つを発音してみて欲しい。

    ぎ・ん・ざ
    し・ん・ば・し

どちらの単語にも「ん」が含まれるが、銀座は唇を閉じずに、新橋では唇を閉じて発音したと思う。日本で生まれ日本で育った日本人なら、地域にかかわらずそうなるはず。ちなみに駅の標識のローマ字表記では唇を閉じない銀座をGINZA、唇を閉じる新橋はSHIMBASHIと「ん」をNとMで区別している。


銀座と新橋は隣同士なのに(それは関係ないけど)、どうして「ん」の発音が違うの?

実は日本語の「ん」の発音にはいくつものパターンがある。
その数なんと6種類。

    口蓋垂鼻音 (こうがいすいびおん)  単語が「ん」で終わる 例:みかん
    歯茎鼻音 (しけいびおん)      次の音がt、d、n、r 例:仙台
    両唇鼻音 (りょうしんびおん)    次の音がp、b、m 例:群馬
    軟口蓋鼻音 (なんこうがいびおん)  次の音がk、g、ng 例:満開
    硬口蓋鼻音 (こうこうがいびおん)  「ん」の次が「に」 例:こんにゃく
    鼻音化 (びおんか)         次の音がa、i、u、e、oの母音他 例:恋愛

基本的には「ん」の後にどんな音がくるかで発音が変化する。
興味があったら自分で調べてもらうとして、とりあえず3つを図解で紹介。
(高校生新聞:http://www.koukouseishinbun.jp/articles/-/2197からの引用)

ん の発音

唇の開き度合いと舌の位置や形でいくつもの「ん」を使い分けているわけだ。

そしてこれらは親に教わったのでも学校で習ったものでもない。日本語を覚える中で意識することもなく自然に身につけたもの。いわば文化として口に刻み込まれている。それが言語というものなのだ。

ある時それに気づいて、日本で生まれ日本で育った日本人なのに、英語を正しく発音するなんて無理にもほどがあると悟ったんだな(^^ゞ

wassho at 21:12│Comments(0) ノンジャンル 

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