2019年12月27日

増上寺はガッカリ名所だった(/o\)

先日、芝公園のイエローオータムを見て、東京タワーの下まで行った時の続き。ついでに増上寺にも足を伸ばした。


「東京タワー前」の交差点にあるのが東京プリンスホテル。1964年の東京オリンピックに合わせて開業したから東京プリンスという名前。こちらは建物裏側だが、かなり時代を感じさせる外観。
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増上寺は東京プリンスと、プリンス系列のパークタワー東京に挟まれている。江戸時代は芝公園や東京タワーのある場所も含めてすべて増上寺の敷地だった。
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ちなみに現在の増上寺の敷地面積はネットで調べてもまったく見つからず。とりあえずGoogleマップでの計測では5.2ヘクタールとなった。


「東京タワー前」から増上寺の敷地へは、ここが一番近い入り口。しかしこちらから入って本堂のほうに抜けられるのかわからなかったので、
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増上寺正面方向に向かって坂を下りていく。
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お地蔵さんが並んでいるのが道路から見える。
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これは道路を挟んで東京プリンスの雑木林? 紅葉とピンクっぽい紅葉と、それと下の方は南国的な植物で、少し不思議な感じもあり何とも惹きつけられる光景だった。是非クリックで拡大して見て欲しい。
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坂を半分くらい下りたところで横から入る場所があった。
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たくさんのお地蔵さんが境内の北側に並んでいる。
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千躰子育地蔵尊という名前。こういうネーミングの数字はかなりサバを読んだものが多いが、実際に1300体以上あるとのこと。ここのお地蔵さんは子供が亡くなってーーーとかじゃなくて、子供の成長や健康を願って奉納されるらしい。ただし増上寺のホームページには解説がないので詳細は不明。



右が安国殿、左が大殿(だいでん)と呼ばれる本堂。
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大殿を正面から。正確には階段を上がったこの建物の2階が本堂。それ以外は3階が道場、1階が控え室、地下に宝物展示室という構成。
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増上寺は室町時代の1393年に開かれた古刹。浄土宗7大本山の筆頭であり、徳川将軍家の菩提寺でもある。全国的な知名度も高い。一言でいえば立派なお寺ーーーなのであるが。

どうもピンとこなかったというか、有り難みを感じなかったというのが正直なところ。ひとつはお堂が戦災で焼失して戦後に建て替えられたものだからだろう。この大殿は1974年(昭和49年)の再建。別にコンクリートがむき出しになっているわけでもないし、形としては寺院建築そのものだし、屋根だって瓦なのに、古いお寺の建物とは伝わってくるものがまったく違うから不思議。
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もうひとつは周りの高層ビルが視界に入るせいもあるが、それよりもやたらと開放的な敷地で木々に取り囲まれていないのがお寺のイメージとマッチしないのだと思う。地面がアスファルトで固められているのもそれに拍車をかけている。何となく増上寺のお堂は田舎の公民館的な雰囲気なのである。かなり期待外れだった。
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これは大殿から正門である三解脱門(三門)を眺めたところ。多少は木々の囲まれ感があるしアスファルトではなく石畳だし、だからちょっといい感じ。私の感じたことが伝わるといいのだけれど。
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それとこの三解脱門は江戸時代初期の1622年に建てられたもの。かなり距離が離れているとはいえ、やはり巨大木造建築のオーラのようなものは感じられると思う。

大殿もアスファルトを避けて、しかも遠くから撮ると多少は見られるようになるかな。東京タワーが背景にあるのは私は気にならない。
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前庭にある鐘楼堂。これも戦後に再建されたものだが木造だから違和感なし。それにしても見事なシダレザクラ。春になったらこれだけ見に来ようか。
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勝手に鐘をつくことも中に入ることもできないので、下からの写真。鐘そのものは1673年に鋳造されたもの。増上寺は除夜の鐘でも有名。その鐘つき料は2000円で、4人一組で鐘をつくから、ひと晩で2000円×4人×108回=86万4000円なり。坊主丸儲け(^^ゞ
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日比谷通りに出て三解脱門を眺めて増上寺見物はおしまい。ちなみに三解脱とは「貪(むさぼり)、瞋(いかり)、痴(おろか)」の3つの煩悩から解脱するということらしい。本堂よりこちらに手を合わせたほうが御利益あるかも。
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wassho at 22:30│Comments(0) イベント、旅行 

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