2020年02月10日

スノームーン

今日は駅から自宅に帰る時に見た月がきれいだった。
満月は昨日だったらしいが。
冬は空気が乾燥しているから月もクリアに見える。

ベランダからデジカメで撮ってみるも、暗いのでシャッタースピードが長くなり、手ブレでボケボケにしかならなかったのでUnsplashから借りてきた写真を。いつ、どこで撮られたものか不明であるが、色合いはさっき私が見た月に近い。

snow moon


満月は月ごとに名前がついていて2月はスノームーン。

名付けたのはネイティブ・アメリカンらしい。さぞロマンティックな名前が並んでいるかと思いきや、3月はイモムシだし8月はチョウザメである(^^ゞ ウルフムーンなんてかっこいいけれど、どうしてそれが1月なのかもよくわからない。

  1月 Wolf Moon(狼月)
  2月 Snow Moon(雪月)
  3月 Worm Moon(芋虫月)
  4月 Pink Moon(桃色月)
  5月 Flower Moon(花月)
  6月 Strawberry Moon(苺月)
  7月 Buck Moon(男鹿月)
  8月 Sturgeon Moon(チョウザメ月)
  9月 Harvest Moon(収穫月)
  10月 Hunter’s Moon(狩猟月)
  11月 Beaver Moon(ビーバー月)
  12月 Cold Moon(寒月)


ところで「月がきれいですね」というのが「I love you」という意味になるというのは、そこそこ知られた話。英語教師だった頃の夏目漱石が、生徒が I love you を直訳したので「日本人はそんな言い方はしないから、月がきれいですね、とでもしなさい」と言ったというエピソードが元になっている。

メッチャ無理のある意訳だと思うけれど、夏目漱石がーーーという説明がつくと反論できる文学者はいないかも。

これは一種の教養遊びみたいなもの。そしてこの「月がきれいですね」を受け入れる表現とされるのが「死んでもいいわ」というさらに無理のある言葉なのである。

こちらは二葉亭四迷がツルゲーネフの小説で、求愛された女性が男性に「Yours (ロシア語ではВаша)」と答えたのを「死んでもいいわ」と訳した事に由来する。いつの間にかそれを「月がきれいですね」とセットで使うことが教養遊びでのお約束になった。

   月がきれいですね
   死んでもいいわ

会話として成り立っていないと思うのだがーーー

Yoursは直訳するなら「私はあなたのもの」という意味。どうしてそれが「死んでもいいわ」になる? 恋人が死んだら悲しいじゃん。ひょっとしてロミオとジュリエットみたいな小説なのか? そのうち小説を読んで確かめようと思って30年くらいが過ぎた(^^ゞ


とりあえず、明日も月はきれいでしょう。

wassho at 21:10│Comments(0) 生活、日常 

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