2020年03月26日

City Pop シティ・ポップという海外のトレンド

1年くらい前から話題だったようだが、うかつにも知らなかった。
でもまだ何それ?な人のほうが圧倒的に多いと思うので紹介しておく。

City Popとは

   欧米でハマる若者が続出している
   1970年代後半から1980年代の日本のポップス

のこと。

具体的には山下達郎、竹内まりや、角松敏生、杏里、EPO、山下久美子、大滝詠一、大貫妙子、南佳孝などの名前がよく取り上げられている。あえて定義づければ「洗練された雰囲気のある、おしゃれな都会派ポップス」であり、その中でも少しリズミカルなものが受けているようだ。当時に「ナウなヤング」だった人なら「ああ、あのへんね」とわかるはず。そう「カーステ」でいつも聴いていたやつである。それで分からない人には、分かるように説明する文章力がないのでゴメン。

ユーミンは?サザンは?とか尋ねられても困る。私もCity Popは数日前に初めて知ったばかりなのでまったく詳しくない。でも先ほどの顔ぶれを見ると超メジャーじゃなく準メジャーなミュージシャンが多いようにも思える。また逆に当時も今も聞いたことがないようなミュージシャンが紹介されていたりする。なおその頃の日本でこれらの音楽をCity Popと呼んでいたという記憶はない。特にジャンル名はなかったように思う。


さて
ネットでの拾い読みを信じるなら、きっかけは竹内まりやの Plastic Love という曲を、誰かが動画に仕立ててYouTubeに投稿したことから。2017年7月の話。再生回数2500万回以上とバズった。残念ながらその動画は現在、著作権侵害の申し立てによって削除されている。

その後、ちゃっかりワーナーミュージックがブームに便乗して、2019年5月にミュージックビデオを公開しているので、そちらを貼り付けておく。でもオリジナルを見たいなあ。


私はけっこう竹内まりやのファンである。数えたらCDは5枚あった。彼女の魅力は「初めて聴いた曲でも、なぜか懐かしい気がする」ところかな。それはさておき、この Plastic Love は別にヒット曲じゃない。1984年発売の VARIETY というアルバムに収録されているが、後のベストアルバムには組み入れられず。そんな曲からブームが起きるのだから面白いもの。それも33年もたってから海外で。


関係ないけどアルバム VARIETY で当時29歳の竹内まりやはなぜかセーラー服。しかもデコルテ(鎖骨のあたりね)も露わに、またヘアスタイルは、まだバブル景気の数年前というのにジュリアナのオネエチャン風というアンバランス。ナゾ過ぎる。誰かこのジャケットに込められた制作意図を知っていたら教えて欲しい。
VARIETY

ところでCity Popで一番人気があるのが、竹内まりやと山下達郎なんだそうである。そして海外のファンは二人が夫婦だと知って超絶ビックリするらしい。日本人の感覚ならマイケル・ジャクソンとマドンナが実は夫婦だったみたいなものかな。

もっとも当時の「ナウなヤング」が、初めて山下達郎の写真を見た時に驚愕した「歌声とのあまりの落差」には遠くおよぶまい(^^ゞ 山下達郎とビル・ラバウンティは双璧だったなと、分かる人にしか分からない思い出話。※今と違って、その頃ビジュアルな情報は後になってから広まった


よく1周回ってまた流行りだしたなんていわれる。City Popは何周回っているんだという気もするが、確かなのはこれはYouTubeやSNSがなければ生まれなかったトレンドだということ。これからも思いもしないことが起きるのかも知れない。そういうのはコツコツ拾って楽しみましょう。

wassho at 18:32│Comments(0) 音楽、オーディオ | 生活、日常

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