2020年04月06日

コロナで病院がガラガラでビックリ

本日、某大学病院に出向くとーーー。

コロナウイルス騒ぎで、患者数に治療が追いつかない医療崩壊の危惧が叫ばれる昨今である。だから何となく病院は大混雑しているというイメージを持っていたのだが、現実はまったく逆でガラガラといっていい状態。会計のあるメインのロビーには普段の1/4位しか人がいなかった。


外出自粛の動きもあるし、病院でコロナウイルスをもらってしまうという敬遠もあるのだろう。でも本当の病人なら、そんなことは構っていられないはず。だから大学病院でさえも、特に治療の必要もないのに、半分暇つぶしで病院に来ている高齢者がいかに多いかということである。それは従来から指摘されていることではあるが、改めてこの目で、日本の医療体制の闇を見た気分。日本の医療費が水ぶくれになるわけだ。

病院の関係者が特に整形外科で閑古鳥が鳴いていると教えてくれた。あの診療科は脚が痛い〜腰が痛いと訴えれば、検査で何も異常がなくても診てくれるから通いやすいのだろう。


また日本で有数の大規模病院に勤務する友人によると、彼の病院でも外来患者が6〜7割に減っているとのこと。また周辺の個人医院も閑散としており、院長たちは「死活問題だ」とボヤいているらしい。ひょっとしてコロナウイルスの現場とは逆の医療崩壊、つまり患者減少による経営破綻もあるのだろうか?

この病院の患者が減っているという状況は、一般的なニュースでは報じられていないし、SNSなどでも大きな話題になっていないと思う。パソコンやスマホがあれば、あらゆる情報を得ている感覚になって久しい。当たり前だけれど、それは錯覚なことを痛感した。


ついでに東京都感染症情報センターによる都内のインフルエンザ発生状況。
インフルエンザグラフ

赤の太線が今シーズンのグラフ。これを見ると当初は例年より多いものの、年を越えるあたりから急速に減少していることが分かる。一番多い年と較べると1/4位になっている。

これはコロナウイルス対策で多くの人がマスクをし、手洗いなどの衛生行動を励行したためと考えられている。数字は確認していないが、インフルエンザと同時期に流行するノロウイルスも今シーズンは少ないらしい。

コロナウイルスのおかげで(?)まさかインフルエンザやノロウイルスが減っているなんてことには考えが及ばなかった。しかし、病院経営者は一般市民とは違う意味でコロナウイルスを恨めしく思っていたりして(^^ゞ

wassho at 20:24│Comments(0) 社会、政治、経済 

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