2020年08月11日

誰がなんといおうと8月なら暑中見舞い

しきたりに従えば「立秋」に入るまでが暑中見舞い、それ以降が残暑見舞いである。それで「立秋」とはいつかというと2020年は8月7日から22日まで。したがって暑中見舞いの締め切りは8月6日になる。(旧暦ベースなので日付は年によって1日程度前後する)

しかし春夏秋冬に明確な定義はなくとも、8月7日から秋なんてことは断じてない。それどころか立秋の期間は夏真っ盛りである。そして9月になっても暑い日が続く。気象庁の分類によれば

   猛暑日 最高気温35度以上
   真夏日 最高気温30度以上
   夏日  最高気温25度以上

東京の9月のデータを過去3年で見ると

   2017年 猛暑日0日  真夏日3日  夏日17日  合計20日
   2018年 猛暑日0日  真夏日8日  夏日12日  合計20日
   2019年 猛暑日2日  真夏日10日  夏日15日  合計27日

9月は1ヶ月の2/3以上が夏の気温であり、夏と呼ぶべき期間であるとわかる。したがって8月なら暑中見舞い、9月になったら残暑見舞いにすべしというのが私の考え。そのほうが日本語の意味に正確であると、実に暑苦しい主張を長年続けている(^^ゞ


参考まで立秋とは「二十四節気」という1年を24等分した季節の考え方による。これは紀元前に中国で発案されたもの。大陸とでは気候風土が違うし、それから2000年以上も経過して地球環境も大きく変わった。現在の日本において二十四節気の区分はほとんど迷信レベル。

例えば立秋と対になり春が始まるとされる立春は、2020年だと2月4日からになる。つまり1年でもっとも寒い時期。うっかり2月4日に「春ですね」とか、8月7日に「秋になりました」なんていうと頭がおかしいと思われかねない。それを避けるため「暦の上では」と前置きを付けることになっている。

しかし「まったく実際の気候にそぐわず何の意味もありませんが」と同義語の前置きを付けてまで二十四節気を引用するヤカラの気が知れない。教養がある雰囲気を出せると勘違いしているのかな。万葉集や源氏物語とはジャンルが違うのに。


さて立秋に入って5日目となる本日の東京は37.3度と、この夏一番の最高気温を記録した猛暑日。全国では3地点で40度を超えた。そこで心置きなく(^^ゞ

       暑中お見舞い申し上げます。

       コロナのせいで、
       今までの人生で一番おとなしく夏を過ごしております(/o\)

       皆々様もご自愛下さいませ。

例年と同じく暑中見舞いはUnsplashから夏らしい写真を拝借。

photo-1558647253-37ebf24e0b79

photo-1515876879333-013aa5ea1472

photo-1561340928-b1504b04cf03


wassho at 22:53│Comments(0) ノンジャンル 

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔