2020年09月10日

カレーシチュー

先日のこと、何の脈絡もなく「小学校の給食にカレーシチューというメニューがあった」ことを思い出した。どうしてそんなことを突然に閃くかな。いつもながら脳の働きは不思議である。

けっこう頻繁に登場したメニューだった記憶がある。けれどもカレーシチューがどんな味だったかが思い出せない。カレー味なのは確かだとして、具体的にどうカレーで、どうシチューだったんだろう。味が思い出せないくらいだから、それが好きだったのかどうかも不明である。好きじゃなかったから思い出せないのかな。

しかし味は思い出せないくせに、頭の中がカレーシチューで一杯になってしまったた。考えてみるとカレーシチューとは、世の中で給食にしか存在しない不思議なメニューである。レストランで食べられるところはないし、ルーやレトルトとしても売られていない。

とりあえずスーパーでレトルトのカレーとビーフシチューを買った。両方を温めてボウル皿に入れて混ぜる。思ったよりおいしかったが、給食の味がこれじゃなかったことは確かである。もちろんそれは想定していたこと。しかしその時は、何でもいいからカレーシチューを食べないと気が済まなかったのである(^^ゞ

給食


改めて調べてみると「懐かしのカレーシチュー」と手作りレシピがいろいろと公開されていた。どうやら給食でもカレーシチューはもう提供されていないらしい。埼玉県鶴ヶ島市の学校給食センターのホームページによると、

    現在の給食ではあまり出されることのないカレーシチューですが、
    1976年以前の給食では、コッペパンやソフト麺との組み合わせで出される
    ことがあったメニューです。

とある。

現在の給食は米飯を出すのでカレーは普通にカレーライス。コッペパンやソフト麺が主流の時代は、もう少しサラッと調理する必要があり「ポトフの仕上げにカレールーも使って味付けしたカレーシチュー」が主流だったようである。調べているうちに何となく味の記憶もよみがえってきた。

それにしても給食の時間って楽しかったなあ。冷静に考えればどうってことのない献立なのに、友達がたくさんいて、将来に夢や希望があればメシは旨いということか。食べているものは今のほうが断然レベルが上なのに、あんな体験がもうできないのは寂しいね。


wassho at 22:44│Comments(0) 生活、日常 

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