2020年09月14日

レコードの売り上げがCDを上回る!

9月11日のAFPニュースによると、アメリカで今年上半期の売り上げは

   レコード 約246億円
   CD    約138億円

となったそうだ。

レコード

これはCDがレコードに負けたというより、かつて音楽メディアの中心だったCDがストリーミング(ネット配信)サービスに押されてどんどん衰退し、マニアックなマーケットとして一定の規模があったレコードより小さくなったということ。ちなみに同時期のストリーミングの売り上げは約5094億円と圧倒的。

CDの売り上げが減少しているとは、ずいぶんと前から言われていることだが、まさかレコードに抜かれるとはビックリ。SNSでのやりとりに取って代わられてメールが衰退し、郵便のほうが多くなったというようなイメージである。

一方で日本レコード協会の統計によると、日本での2019年の売り上げは、

   レコード    約21億円
   CD       約1495億円
   ストリーミング 約706億円

とアメリカとはまったく状況が異なる。世界的にCDが衰退していく中で日本はそうでもないとは聞いていたが数字を確認したのは初めてで、こんなに違うとは思わなかった。

3媒体を合計して比率で表すと

    アメリカ
      レコード      4%
      CD         3%
      ストリーミング    93%

    日本
      レコード      1%
      CD         67%
      ストリーミング    32%

国によってこんなに構造が違うマーケットも珍しいかな。アイドルの握手券商法がどの程度影響しているのか興味があるが、そういったデータはネットで見つからなかった。


理由はともかく日本はまだまだCDが主流といえるが、それでも売り上げが大きく下がっていることに変わりはない。シングル、アルバム含めた国内のCD売り上げのピークは1998年の5879億円。それが昨年の2019年には1495億円と20年間で1/4まで減少している。

これをCD不況と業界では称しているけれど、まず言葉遣いが間違っている。不況というのは好況と循環するものだが、CDの場合は衰退するだけだろう。まあそんな揚げ足取りはさておいて、CD不況の原因は「エンタメ・コンテンツの多様化」「レンタルや中古市場の存在」「違法コピーの横行」「ストリーミングサービスの発展」など色々と分析されている。しかし大事なことを忘れているんじゃないか。CDが売れないのは

     パッケージのセロファンを剥がしにくいから(^^ゞ

である。どうしてあんなに剥がしにくいのか。メーカーの人間は自分でCDを買ったことがあるのかと毎回ムカつく。たまに剥がしやすいように切り取りテープが巻かれているものがあるが、そのテープの端が浮いておらずつまめなかったり、テープが途中でCDケースから外れてしまったり役に立たない場合がほとんどである。

考えてもみてくれ。幼い頃、生まれて初めてキャラメルの箱を開けるときに、セロファンの剥がし方で苦労したことがあるか? なのにどうしてCDのセロファンは21世紀になっても簡単に剥がせないのだ(怒)

どうせ改良されないだろうから、セロファンを剥がしやすくすればCDの売り上げは回復すると無責任に宣言しておこう(^^ゞ

wassho at 21:21│Comments(0) 音楽、オーディオ | 社会、政治、経済

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