2021年02月11日

森会長発言で思い出した、ちょっと違う観点の話

東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が、2月3日に女性蔑視の発言をして、翌日に謝罪・発言撤回をしたものの批判が収まらず、とうとう明日2月12日に辞任を発表し、後任は元Jリーグチェアマンの川淵三郎氏で調整しているということが大きく報じられている。

IOC(国際オリンピック委員会)は当初は9月4日に「森会長は謝罪した。この問題は終了と考えている」としていたものの、海外での森発言批判が広まるにつれ、9日に「発言は極めて不適切で、IOCが取り組む改革や決意と矛盾する」と見事な?手のひら返し。

ニュースを詳細に追っているわけではないが、日本国内では「森会長の価値観や言動」が批判されているのに対して、海外では「日本社会が持つ男女格差」の問題と捉えている傾向があるように思う。

もちろんそれは、森会長が海外では無名な存在なので、彼を個人的にフューチャーしても記事になりにいくいからであろう。しかし日本人の多くが森会長のような考え方だと誤解されても困るなあというのが正直な気持ち。

と思っていたら、こんな記事が紹介されていた。 
              https://www.chunichi.co.jp/article/199589

世界経済フォーラムが男女格差を分析した「ジェンダーギャップ指数2020年」で、日本は153カ国中121位だったにもかかわらず、米シンクタンクのピュー研究による昨年4月の発表では、日本の男性の77%が「既にジェンダー平等は達成されている」と感じていると指摘。日本男性のお気楽な男女平等感が、社会の現状と乖離(かいり)していると批判されている。


   153カ国中121位って、ほとんどビリやないか!
   日本は、そんなにアカン国だったのか!


ちなみにGDP統計では194カ国が載っている。153カ国中121位を194カ国で換算すると155位あたりとなる。そのあたりにランキングされるのはソマリア、南スーダン、シエラレオネといったいわゆる最貧国である(/o\)

ジェンダーギャップ指数がどう算出されるのかまでは調べていないが、世界経済フォーラムが実施している調査なら、そんなにデタラメなものとは考えにくい。森会長は極端な例と考えていた私も、77%のお気楽な日本男性なのかもしれない。



さて、この森発言騒動で思い出したのは、女性蔑視や男女格差とはまったく関係ないが、女性の視点では考えたこともなかったなあと痛感した大昔の体験談。

某クライアントの担当者は優秀だったし性格もよかった。相手が誰であろうが同じ結果を出すのがプロかもしれないが、そういう人との仕事は力が入るし、結果として取引も増えていった。

ある時、その担当者(男性)がホモだということを知った。
別に何かされたわけじゃないし、そんなそぶりもなかったが、
正直なところ少し気味が悪かったし、なんとなくやりづらくなった。
必要もないのに女性スタッフを同行させることが多くなった。

何度目かの同行の時に、彼女に理由を打ち明けた。
いや〜、言い寄られたり万が一のことがあったら困るし(^^ゞ というような風に。

彼女は言った。
「女性はいつもそんな気持ちなんですよ」と。



色々と論点がありすぎて、まとめられないけれど、何はともあれ
女性、男性、そしてLGBTの皆さんにもいい国になりますように。

SDGs5


wassho at 22:33│Comments(0) 社会、政治、経済 

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