2021年05月18日

イヤホン・ヘッドホン 2.5mmプラグの注意点

DP-X1A


2016年の末にオンキョーのDP-X1Aという携帯音楽プレイヤーを買った。
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DP-X1Aはイヤホンを一般的な接続以外に、バランス接続と呼ばれる仕組みでも鳴らすことができる。それを試してみたくて、それまで使っていたイヤホンがダメになった時に、バランス接続ができるパイオニアのSE-CH5BLという機種に買い換えた。
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DP-X1Aをバランス接続するには直径が2.5mmのプラグを使う。ちなみに一般的なイヤホンプラグの直径は3.5mmである。
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後にMomentum ON-EAR Gというヘッドホンを買い、これもバランス接続ができるように2.5mmのプラグがついたケーブルと交換した。


ーーーなどをこれまで書いてきた。
それらのイヤホンあるいはヘッドホンの性能と、わたしの耳力の組み合わせでは音質的に「気のせい」ほどの違いしか感じ取れないのであるが(^^ゞ しかしせっかくバランス接続の機能があるのだからとの単純な理由で、SE-CH5BLを購入した2018年の5月からはバランス接続のみで使用している。



ところでバランス接続でない一般のイヤホンのプラグは直径3.5mmが標準として確立している。これに対してバランス接続は2.5mm、3.5mm、4.4mm、その他特殊な形状もあって規格が乱立している。そして2.5mmのプラグに関しては、細いから折れやすいと指摘される場合がある。

2.5÷3.5=71%だから強度が下がるのは間違いない。しかし極めて短い部材なので実用的な強度は確保されているだろうし、もしポキポキ折れるようなら2.5mm規格は採用されていないはず。実際のところSE-CH5BLを約3年間使ってきたが折れたことはない。



しかしであるーーー

1月頃にイヤホンの片側の音が途切れるような症状が出た。こういった場合に疑うのはケーブルの断線である。過去のイヤホンは

   ゼンハイザー:CX870:8ヶ月
   ソニー:MDR-XB60EX:3年と4ヶ月
   ソニー:MDR-XB90EX:2年と5ヶ月

で断線している。1月の時点でSE-CH5BLの使用期間は2年と8ヶ月。そろそろ寿命が来てもおかしくはないタイミング。ケーブルの断線はプラグの近くで起こる場合が多い。その付近のケーブルをシゴけば初期のうちは回復する場合もある。この時も効果があった。

そのようにダマしながら使っていたが、徐々に音の途切れる頻度が増してきた。それで何気なくイヤホンのプラグを携帯音楽プレイヤーから抜いてみると、

     少し曲がっていた(/o\)

プラグが曲がるような強い力を加えた覚えはない。気づかないうちに何かの弾みで強く押されてしまったのか、あるいは弱い力の蓄積が2年と8ヶ月続いて曲がったのか。理由はわからないがとにかく曲がった。プラグの根本中央に対して先端中央が0.5mmほどズレたような、ごくわずかな曲がり方。3.5mmのプラグでこんな経験はない。

イヤホンのプラグはとても短いから指で持っては修正できない。だからペンチでも使えばよかったのだが、ちょっと横着をしてプラグをジャックに差し込んだままクイックイッと力を加えて修正してみた。まだわずかに曲がっているような気がしたものの、とりあえず音の途切れはなくなった。

     意外と簡単に治ったなーーーとほくそ笑む。

それでもたまに音が途切れる。そういう時はあまり深く考えずにジャックに差し込まれたプラグにクイックイッと適当に力を加えて対処。



しかし今月になって、また音が途切れる頻度が増えてきた。
そして先日、プラグを差し込むジャックのあたりを見てみると、ジャックの金具がボディから浮いているのを発見!  ※写真の右側が2.5mmのジャック。左は普通の3.5mm。

IMG_0467

つまりジャックを使ってテコの原理でプラグに力を加えて修正しているうちに、ジャックがグラグラになってしまった(>_<)

ちなみに何度も修正を加えたプラグは、今ではまっすぐに。
※写真右がイヤホンのプラグ。左はヘッドホンのプラグで、これは最初から曲がっていない。

IMG_0468

まとめると、イヤホンのプラグが曲がっても、ジャックを使って修正してはいけない〜そんなマイナーなアドバイスは誰の役に立つ?というのが本日のお話(^^ゞ

修理に出すのも面倒だから、3.5mmのジャックが使えるイヤホンに買い換えることになりそう。ヘッドホンはケーブルを元に戻せば大丈夫。バランス接続ではなくなってしまうが「気のせい」ほどの違いだし。



ところでオンキヨーは債務超過が続いて今年の7月に上場廃止となる。2017年には1620円あった株価も本日の終値は7円と紙くずレベル。10年ほど前からギターのギブソンやティアックが株主になったり、パイオニアのAV事業を買収したり、かと思えば最近は自社のAV事業をシャープに売却したりと迷走状態。会社の名前もオンキヨー〇〇〇と何度も変わり、現在はオンキヨーホームエンターテイメント株式会社。

2016年に発売されたDP-X1Aは、そこそこ評判がよかったはずなのに後継機種は発売されないままになっている。先ほどホームページを見たらまだラインナップとして残っているものの、公式の通販ページには掲載されていない。

実は昔、オンキョーのCDプレーヤーを2台続けて買って、2台とも同じところが壊れたことがあった。そんなわけで妙な思い入れ?のあるオンキヨーのオーディオ製品だけれど、私が買うのはこのDP-X1Aが最後になるのかな。ちょっと寂しい。

wassho at 21:33│Comments(0) 音楽、オーディオ 

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