2021年06月06日

ドコモのSIMロック解除の不可解

スマホ絡みで軽くトラブったので記録として残しておく。
同じ状況を経験する人はそこそこいるかも知れない。


さてさて、
スマホにはSIMカードというものが差し込まれている。SIMとは Subscriber Identity Module の略。直訳すれば加入者・識別・回路とでもなるか。これはドコモやソフトバンクといった携帯電話会社が発行するもので、電話番号や携帯メールのメールアドレスなどが書き込まれている。Module(モジュール)という名前になっているがメモリカードみたいなもの。

このSIMが刺さっているからこそ、そのスマホが契約した電話番号の電話機になるのであり、また携帯メールが送受信できる。逆にいうとSIMカードを違うものに交換すれば、別の電話番号・メールアドレスを持つスマホに変身する。※スマホと書いているがガラケーも同じ。


しかし日本の多くのスマホは、購入したのと別の携帯電話会社のSIMは使えないようになっている。たとえばドコモで買ったスマホにソフトバンクのSIMを差し込んでも機能しない。これをSIMがロックされているという。

SIMをロックしているのは携帯電話会社。どうしてそんなことをするかというと顧客を囲い込むため。A社からB社に乗り換えようと思った時、SIMロックがかかっていなければA社を解約してB社と契約し、B社のSIMカードをA社で買ったスマホに挿せばいい。しかしSIMロックがかかっていればB社で新たにスマホ本体も買わなければならない。つまり余分な出費となるので乗り換えのハードルが高くなるという仕組み。

ところでSIMロックは顧客が他社に移らないための施策であるが、同時に他社から自社へ移ってくるのも妨げる。矛盾の矛(ほこ)と盾(たて)を連想するね。

ただしドコモ、au、ソフトバンクの3大キャリア(携帯電話会社)にとっては料金体系も横並びだから、SIMロックは矛と盾でプラマイゼロかも知れないが、いわゆる格安な料金を設定している携帯電話会社に対しては競争の阻害要因になる。

というわけで2015年から「契約者がSIMロックの解除を申し出たら、携帯電話会社はそれに応じなければならない」とSIMロック解除が義務化された。さらに今年の10月からはSIMロックすること自体が禁止されると報じられている。そんな法案が国会を通ったという話は聞かなかったはずだから行政指導的にやるのだろうか。


SIMをロックする、あるいはSIMのロックを解除するという表現をするから、SIMカードに対する操作のように思えてしまうが、これはスマホ本体に行う設定である。スマホの製造メーカーが携帯電話会社に便宜を図るため提供してきた機能とも言える。具体的にスマホのどこで何がいじられるのか少し興味があったのだけれど、それについて記している情報はネットで見つけられなかった。

写真はSIMカード。大きいのから順に標準SIM、マイクロSIM、ナノSIMと呼ばれている。今はナノSIMが使われることがほとんど。サイズは12.3mm×8.8mmだから人差し指のツメ程度の大きさ。

SIMカード



さて、SIMロックを解除をすれば

  1)SIMカードを差し替えることによって、安い料金の携帯電話会社に乗り換えられる。

  2)海外でたくさん通信する場合は、現地の携帯電話会社と契約すれば(その会社の
    SIMカードを使えば)かなり安くなる場合もある。

  3)SIMカードを次々と差し替えて、警察の捜査を混乱させることができる(^^ゞ

等のメリットがある。そしてデメリットは特にない。SIMロックを解除しても、そのまま同じSIMカードを使い続けることもできる。お店の窓口でSIMロック解除を依頼すると3000円ほどの手数料が発生するが、ホームページから申し込めば無料。


それで携帯電話会社を乗り換えるつもりは今のところなく、近々海外に行く予定もなく、もちろん犯罪を企んでもいないが、先日SIMロックを解除してみた。理由は何となくしてみたかったから(^^ゞ

そうしたら少し???なことになったのである。


ーーー続く

wassho at 16:24│Comments(0) 生活、日常 

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