2021年07月28日
オリンピックでメダル大国を目指すための国家戦略
下の表は過去5大会の国別メダル獲得数である。
ランキングは金メダルが基準になっている。
日本がベスト10に入ったのは3回。最高はアテネ大会の5位。200ほどの国が参加するのだからこれは立派な成績ではあるが、もう少しがんばりたいところ。アメリカ、ロシア、中国が強いのはまあそうだとして、イギリス、ドイツ、オーストラリア、フランス、イタリアの5カ国だって一度もベスト10入りを逃していない。まずはそのレベルに上がりたいもの。
オリンピックでそれぞれのスポーツは競技>種別>種目という3つのヒエラルキーで区分されている。まずは大分類である「競技」というレベルで33区分。これは陸上やサッカーといったスポーツの種類そのもの。
そして、いくつかの「競技」は中分類の「種別」を持っている。
<水泳の種別>
競泳、マラソンスイミング、飛び込み、水球、
アーティスティックスイミング※2017年にシンクロナイズドスイミングから名称変更
<バレーボールの種別>
バレーボール、ビーチバレーボール
<体操の種別>
体操、新体操、トランポリン
<バスケットボールの種別>
バスケットボール、3x3
<レスリングの種別>
フリースタイル、グレコローマンスタイル
<自転車の種別>
トラック、ロード、マウンテンバイク、BMXレーシング、BMXフリースタイル
<馬術の種別>
障害馬術、馬場馬術、総合馬術
<射撃の種別>
ライフル射撃、クレー射撃
<カヌーの種別>
スプリント、スラローム
<空手の種別>
形、組み手
種別を持つ競技は10で、種別の合計は28となる。
競技と種別までがスポーツのジャンル分けだと考えると、
競技33+種別28−競技と種別の重複10=51
だからオリンピックは51種類のスポーツが集まった大会といえる。もっとも陸上競技には種別がなく100m走もマラソンもハンマー投げも種目なのに、なぜレスリングはフリーとグレコローマンで種別に分けられているのかなど、この区分けには多少の疑問もあるが。
例によって前振りが長かったけれど(^^ゞ
ここからが本題。
競技または種別の下位にくるのが「種目」。
陸上競技を例に列挙すると
100m 走高跳
200m 棒高跳
400m 走幅跳
800m 三段跳
1,500m 砲丸投
5,000m 円盤投
10,000m ハンマー投
マラソン やり投げ
10種/7種
110mハードル/100mハードル
400mハードル
3,000m障害
20km競歩
50km競歩
4×100mリレー
4×400mリレー
ここに上げたのは24項目であるが、それぞれに男女があり、ただし女子には50km競歩が無く、また4×400mリレーは男女混合もあるので24×2−1+1=48が陸上競技の種目である。
そして33競技すべての種目を合計すると339種目になる。つまり東京オリンピックは339枚の金メダルを目指して争っている大会。もちろん団体競技があるから金メダリストの人数はそれ以上になる。
さて種目の多い競技ベスト10を上げると、
水泳 49種目
陸上 48種目
自転車 22種目
体操 18種目
レスリング 18種目
カヌー 16種目
柔道 15種目
射撃 15種目
ボート 14種目
重量挙げ 14種目
と水泳と陸上が断トツに多いことがわかる。だからこの2つの競技を強化することがメダル獲得競争のポイントである。また日本が発祥の柔道も種目が多いから、これは日本のメダル獲得に有利に働いている。
そしてマイナー競技である自転車、カヌー、射撃、ボートの種目数が多いことに着目すべき。すなわちこれらの競技を国内でもっと盛んにする=強い選手を育成することが、国家としてメダル獲得競争への戦略的対応となる。あくまで比較として書いておくと、例えばサッカーなら団体競技で男子・女子の2種目なので、メダルは最大で金銀銅のどれか2枚しか取れない。
メダルを取れる可能性がとても高い野球とソフトボールが、次のオリンピックから外れてしまうのは日本にとって痛手。関係者は今後も日本が強い競技が採用されるよう、あるいは日本が強い競技の種目が増えるように画策すべき。あるいは逆に日本がほとんど勝てない競技、例えば射撃なら「銃被害社会を助長する」とかナンクセをつけて、オリンピックから排除できればメダル獲得競争で日本には有利に働く。えっ、そんなのはスポーツマンシップにもとるって? いやこれは政治マターだからキタナイこと何でもありなのよ(^^ゞ
それは冗談としてガンバレ・ガンバレだけではメダル大国になれないので、スポーツ行政関係者はそのあたりのところをよろしく。
ところで本日は大会5日目、つまりは会期の1/3ほどが経過した時点であるが、
出だし順調な日本は国別ランキングでなんとトップ\(^o^)/
できれば過去最高となる3位または4位で踏みとどまって欲しいな。
各国のメダル獲得数
7月28日午後8時30分現在
ランキングは金メダルが基準になっている。
日本がベスト10に入ったのは3回。最高はアテネ大会の5位。200ほどの国が参加するのだからこれは立派な成績ではあるが、もう少しがんばりたいところ。アメリカ、ロシア、中国が強いのはまあそうだとして、イギリス、ドイツ、オーストラリア、フランス、イタリアの5カ国だって一度もベスト10入りを逃していない。まずはそのレベルに上がりたいもの。
オリンピックでそれぞれのスポーツは競技>種別>種目という3つのヒエラルキーで区分されている。まずは大分類である「競技」というレベルで33区分。これは陸上やサッカーといったスポーツの種類そのもの。
そして、いくつかの「競技」は中分類の「種別」を持っている。
<水泳の種別>
競泳、マラソンスイミング、飛び込み、水球、
アーティスティックスイミング※2017年にシンクロナイズドスイミングから名称変更
<バレーボールの種別>
バレーボール、ビーチバレーボール
<体操の種別>
体操、新体操、トランポリン
<バスケットボールの種別>
バスケットボール、3x3
<レスリングの種別>
フリースタイル、グレコローマンスタイル
<自転車の種別>
トラック、ロード、マウンテンバイク、BMXレーシング、BMXフリースタイル
<馬術の種別>
障害馬術、馬場馬術、総合馬術
<射撃の種別>
ライフル射撃、クレー射撃
<カヌーの種別>
スプリント、スラローム
<空手の種別>
形、組み手
種別を持つ競技は10で、種別の合計は28となる。
競技と種別までがスポーツのジャンル分けだと考えると、
競技33+種別28−競技と種別の重複10=51
だからオリンピックは51種類のスポーツが集まった大会といえる。もっとも陸上競技には種別がなく100m走もマラソンもハンマー投げも種目なのに、なぜレスリングはフリーとグレコローマンで種別に分けられているのかなど、この区分けには多少の疑問もあるが。
例によって前振りが長かったけれど(^^ゞ
ここからが本題。
競技または種別の下位にくるのが「種目」。
陸上競技を例に列挙すると
100m 走高跳
200m 棒高跳
400m 走幅跳
800m 三段跳
1,500m 砲丸投
5,000m 円盤投
10,000m ハンマー投
マラソン やり投げ
10種/7種
110mハードル/100mハードル
400mハードル
3,000m障害
20km競歩
50km競歩
4×100mリレー
4×400mリレー
ここに上げたのは24項目であるが、それぞれに男女があり、ただし女子には50km競歩が無く、また4×400mリレーは男女混合もあるので24×2−1+1=48が陸上競技の種目である。
そして33競技すべての種目を合計すると339種目になる。つまり東京オリンピックは339枚の金メダルを目指して争っている大会。もちろん団体競技があるから金メダリストの人数はそれ以上になる。
さて種目の多い競技ベスト10を上げると、
水泳 49種目
陸上 48種目
自転車 22種目
体操 18種目
レスリング 18種目
カヌー 16種目
柔道 15種目
射撃 15種目
ボート 14種目
重量挙げ 14種目
と水泳と陸上が断トツに多いことがわかる。だからこの2つの競技を強化することがメダル獲得競争のポイントである。また日本が発祥の柔道も種目が多いから、これは日本のメダル獲得に有利に働いている。
そしてマイナー競技である自転車、カヌー、射撃、ボートの種目数が多いことに着目すべき。すなわちこれらの競技を国内でもっと盛んにする=強い選手を育成することが、国家としてメダル獲得競争への戦略的対応となる。あくまで比較として書いておくと、例えばサッカーなら団体競技で男子・女子の2種目なので、メダルは最大で金銀銅のどれか2枚しか取れない。
メダルを取れる可能性がとても高い野球とソフトボールが、次のオリンピックから外れてしまうのは日本にとって痛手。関係者は今後も日本が強い競技が採用されるよう、あるいは日本が強い競技の種目が増えるように画策すべき。あるいは逆に日本がほとんど勝てない競技、例えば射撃なら「銃被害社会を助長する」とかナンクセをつけて、オリンピックから排除できればメダル獲得競争で日本には有利に働く。えっ、そんなのはスポーツマンシップにもとるって? いやこれは政治マターだからキタナイこと何でもありなのよ(^^ゞ
それは冗談としてガンバレ・ガンバレだけではメダル大国になれないので、スポーツ行政関係者はそのあたりのところをよろしく。
ところで本日は大会5日目、つまりは会期の1/3ほどが経過した時点であるが、
出だし順調な日本は国別ランキングでなんとトップ\(^o^)/
できれば過去最高となる3位または4位で踏みとどまって欲しいな。
各国のメダル獲得数
7月28日午後8時30分現在
wassho at 20:39│Comments(0)│
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