2021年11月05日
さよならタワレコ その4
AmazonミュージックのHDも含むUNLIMITEDコースに加入した感想を一言で述べると、たくさん音楽をあれこれ聴けて楽しいとごく当たり前の表現になってしまう。
少し補足するなら、クラシックに関しては今までだって聴きたいと思ったCDはだいたい買ってきた。でも内容に確信が持てず買うのを躊躇したアルバムも当然あるわけで、それはもちろん期待と違えばお金がもったいないと思うから。サブスク(サブスクリプション:定額制)ならその心配はなくいくらでも聴ける。聴き始めて1分で「ハズレ」とわかって後悔してもまったく平気。
それに「これってどうなんだろう?」と少し興味は持っても、今までならお金を払ってまでCDを買うことはまずなかったようなものもよく聴いている。今ブログを書きながら聴いているはジョスカン・デ・プレ。なんとルネサンス時代の作曲家のミサ曲である。まさかそんな音楽が私の部屋で鳴っているなんて(^^ゞ
音質に関してPRIMEコースのクラシックでは(品揃えが少なかったのであまり聴いていなかったが)高音が出て「いなくはない」のだけれど、響きが足らないというか音が澄み切っていない印象があった。それがHDコースのロスレスあるいはハイレゾ(前回の用語説明を参照してね)では、そんなネガティブ感はなくCDと同じように鳴っている。
ハイレゾなのにCDと同じなのか?と思われるかも知れないが、実はCDと同一曲での聞き較べはしていない。なぜならHDコースの音質に特に不満がないから。私のオーディオこだわり度はその程度のもの。本音を言えば、厳密に聞き較べてもしAmazonミュージックの音質に劣ったところを感じたら、サブスクの楽しさを手放すのかどうか葛藤しなければならなくなって困る。知らぬが仏も時には大事。
品揃えについてUNLIMITEDコースは私が聴きたいと思うタイトルの8割ほどはある感じ。ここ数年はCDを買う場合にタワレコ(ようやく登場!)の「レコード芸術特選版」というページを参考にしてきた。レコード芸術とはクラシック音楽の雑誌名で、そこが推薦するCDが毎月30タイトルほどタワレコで紹介される。
そのページに書かれている中で気になったCDを選んで買っていたのだが、今までにリストアップをしたものの買うに至らなかったタイトルが200枚ほどあった。まずはそれから聴こうとAmazonミュージックで検索した結果が8割ほどのヒットだったということ。傾向としては日本人が演奏しているアルバムは見当たらない場合が多い。
その200枚の8割に当たる160枚は4ヶ月の無料キャンペーン期間中に聴き終えたと思う。つまり1ヶ月40枚×1枚2500円でCD購入費に換算すると10万円になる。HDも含むUNLIMITEDコースは月額に換算すれば1058円となり、10万円と比較すればタダみたいなもの。計算に含めていないがクラシック以外もかなり聴いている。だからコスパを考えると、もうCDなんか買ってられるかとの結論になる。
さて「その4」まで長々引っ張ったお話を要約すると、Amazonミュージックの音質、品揃え、価格に満足したので、今後はCDを買うことはほとんどなくなる。ここ7〜8年はタワーレコードでしかCDを買っていなかった。そんな理由でタイトルが「さよならタワレコ」となったわけ。今までお世話になりましたm(_ _)m あっ、今後もレコード芸術特選版のページは参考にするからなくさないでね(^^ゞ
ところで今まで年間10万円ほどCDを買っていたのを、Amazonミュージックのサブスクに換えれば年間1万2700円である。差し引き約8万7000円。けっこう節約できて助かる。しかし言い換えれば私から音楽産業に流れるお金がそれだけ減る計算。率にすれば87%もの減収。アーティストへ分配されるお金がその内の何割かは知らないが、当然ながらそこも大きく減る。それでやっていけるのか、食っていけなくて音楽家がいなくなったら困るなあと若干の気がかり。もちろんCDを1万2700円以下しか買っていない人がたくさん加入すれば、トータルでは収入増加になるわけだけれど。あの業界がどんなソロバンをはじいているのか覗いてみたい気がする。
それとは別の視点もある。音楽家の才能育成にとって、若いうちにどれだけたくさんの音楽に触れられたかは相当に重要な要素だと考えている。しかし若い頃はお金がなくてそんなにCDも買えないわけで。それがサブスクでほぼ無制限にあらゆる音楽を聴ける時代になったわけで、ひょっとしたらこれからスゴい奴が出てくるのではないかと。私だって10代20代の頃に毎月40枚ほどレコードを買っていれば、今頃は音楽評論家になって紅白の審査員くらいしていたかも(^^ゞ
先月に4ヶ月間の無料キャンペーン期間が終了して、そのまま有料会員として継続した。CDとの音質比較をしていないと書いたが、当初に考えていたAppleミュージックの無料キャンペーンを利用した比較も試していない。そんなに大きくは違わないだろうとの判断と、今はサブスクを始めたばかりで聴いてみたいアルバムがたくさんあって忙しい?ので、契約が更新となる1年後にまた考えようかと。
なおAmazonミュージックについてけっこう褒めたとはいえ、全体のシステムやアプリの設計は最悪だと付け加えておこう。平たく言えばとても使いづらい。増築に増築を重ねたような感じで辻褄の合っていないところが多い。改善点の50や100はすぐに書き上げられるレベル。今後のリニューアルを切に希望。もっともあまりユーザー思いじゃないAmazonには期待薄かな。まあ月額1058円だから我慢するか。
おしまい
少し補足するなら、クラシックに関しては今までだって聴きたいと思ったCDはだいたい買ってきた。でも内容に確信が持てず買うのを躊躇したアルバムも当然あるわけで、それはもちろん期待と違えばお金がもったいないと思うから。サブスク(サブスクリプション:定額制)ならその心配はなくいくらでも聴ける。聴き始めて1分で「ハズレ」とわかって後悔してもまったく平気。
それに「これってどうなんだろう?」と少し興味は持っても、今までならお金を払ってまでCDを買うことはまずなかったようなものもよく聴いている。今ブログを書きながら聴いているはジョスカン・デ・プレ。なんとルネサンス時代の作曲家のミサ曲である。まさかそんな音楽が私の部屋で鳴っているなんて(^^ゞ
音質に関してPRIMEコースのクラシックでは(品揃えが少なかったのであまり聴いていなかったが)高音が出て「いなくはない」のだけれど、響きが足らないというか音が澄み切っていない印象があった。それがHDコースのロスレスあるいはハイレゾ(前回の用語説明を参照してね)では、そんなネガティブ感はなくCDと同じように鳴っている。
ハイレゾなのにCDと同じなのか?と思われるかも知れないが、実はCDと同一曲での聞き較べはしていない。なぜならHDコースの音質に特に不満がないから。私のオーディオこだわり度はその程度のもの。本音を言えば、厳密に聞き較べてもしAmazonミュージックの音質に劣ったところを感じたら、サブスクの楽しさを手放すのかどうか葛藤しなければならなくなって困る。知らぬが仏も時には大事。
品揃えについてUNLIMITEDコースは私が聴きたいと思うタイトルの8割ほどはある感じ。ここ数年はCDを買う場合にタワレコ(ようやく登場!)の「レコード芸術特選版」というページを参考にしてきた。レコード芸術とはクラシック音楽の雑誌名で、そこが推薦するCDが毎月30タイトルほどタワレコで紹介される。
そのページに書かれている中で気になったCDを選んで買っていたのだが、今までにリストアップをしたものの買うに至らなかったタイトルが200枚ほどあった。まずはそれから聴こうとAmazonミュージックで検索した結果が8割ほどのヒットだったということ。傾向としては日本人が演奏しているアルバムは見当たらない場合が多い。
その200枚の8割に当たる160枚は4ヶ月の無料キャンペーン期間中に聴き終えたと思う。つまり1ヶ月40枚×1枚2500円でCD購入費に換算すると10万円になる。HDも含むUNLIMITEDコースは月額に換算すれば1058円となり、10万円と比較すればタダみたいなもの。計算に含めていないがクラシック以外もかなり聴いている。だからコスパを考えると、もうCDなんか買ってられるかとの結論になる。
さて「その4」まで長々引っ張ったお話を要約すると、Amazonミュージックの音質、品揃え、価格に満足したので、今後はCDを買うことはほとんどなくなる。ここ7〜8年はタワーレコードでしかCDを買っていなかった。そんな理由でタイトルが「さよならタワレコ」となったわけ。今までお世話になりましたm(_ _)m あっ、今後もレコード芸術特選版のページは参考にするからなくさないでね(^^ゞ
ところで今まで年間10万円ほどCDを買っていたのを、Amazonミュージックのサブスクに換えれば年間1万2700円である。差し引き約8万7000円。けっこう節約できて助かる。しかし言い換えれば私から音楽産業に流れるお金がそれだけ減る計算。率にすれば87%もの減収。アーティストへ分配されるお金がその内の何割かは知らないが、当然ながらそこも大きく減る。それでやっていけるのか、食っていけなくて音楽家がいなくなったら困るなあと若干の気がかり。もちろんCDを1万2700円以下しか買っていない人がたくさん加入すれば、トータルでは収入増加になるわけだけれど。あの業界がどんなソロバンをはじいているのか覗いてみたい気がする。
それとは別の視点もある。音楽家の才能育成にとって、若いうちにどれだけたくさんの音楽に触れられたかは相当に重要な要素だと考えている。しかし若い頃はお金がなくてそんなにCDも買えないわけで。それがサブスクでほぼ無制限にあらゆる音楽を聴ける時代になったわけで、ひょっとしたらこれからスゴい奴が出てくるのではないかと。私だって10代20代の頃に毎月40枚ほどレコードを買っていれば、今頃は音楽評論家になって紅白の審査員くらいしていたかも(^^ゞ
先月に4ヶ月間の無料キャンペーン期間が終了して、そのまま有料会員として継続した。CDとの音質比較をしていないと書いたが、当初に考えていたAppleミュージックの無料キャンペーンを利用した比較も試していない。そんなに大きくは違わないだろうとの判断と、今はサブスクを始めたばかりで聴いてみたいアルバムがたくさんあって忙しい?ので、契約が更新となる1年後にまた考えようかと。
なおAmazonミュージックについてけっこう褒めたとはいえ、全体のシステムやアプリの設計は最悪だと付け加えておこう。平たく言えばとても使いづらい。増築に増築を重ねたような感じで辻褄の合っていないところが多い。改善点の50や100はすぐに書き上げられるレベル。今後のリニューアルを切に希望。もっともあまりユーザー思いじゃないAmazonには期待薄かな。まあ月額1058円だから我慢するか。
おしまい
wassho at 23:13│Comments(0)│
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