2021年11月09日

昔 流通経路 今 中抜き?

小学校(中学校だったかな?)の社会科で「日本は商品がいくつもの問屋を経て消費者に届くので物価が高くなる」「スーパーが安いのはメーカーから直接買い付けているから」というようなことを習った。そうなんだと子供心に納得した。


話は変わって、
数日前にガスコンロが故障した。レバーをひねるとチチチと火花が散って点火はするもののレバーを離すと消えてしまう。前日の夜は機嫌良く炎を出していたのに、朝になったら前触れなしで突然の故障。何度やっても、レバーを押しつけるように回したりしても結果は変わらず。
炎

やれやれと思ってマンションの管理会社に連絡。ここの管理会社は東急系列である。状況を説明すると「では修理を手配します。日程などについてはリンナイ(コンロのメーカー)からご連絡します」とオペレーターからの返事。

しばらくしてリンナイから電話があり、おそらくレバーの開閉と連動してガス経路を開け閉めしているマグネット部分が経年劣化したのだろうということ。翌日、その交換修理のためにサービスマンがやって来た。

部品交換のためにコンロの上蓋を取り外す必要があり、それにはバーナーを固定しているネジをはずさなければならない。しかしその内の1つがガチガチに固まっていて回せない。サービスマンはネジが回りやすくなるように潤滑剤を吹き付けたり、逆にドライバーが外れないよう滑り止めを塗ったり、叩いたり、ドライバーじゃない道具も使って悪戦苦闘している。しかし、その手つきで何となくドンクサそうな奴だと思っていたら、案の定ネジ山を完全になめてしまった。

ネジ山をなめるとは、こんなふうにドライバーを差し込む溝を潰してしまうことね。語源は不明だが、おそらくは歯車などが噛み合うの「噛む」の反対表現としてペロッとツルッと滑るイメージから「舐める」なんだう。
ネジ山

ネジ山をなめてもまだいくつかの対処法はあるが、サービスマンが修理伝票に書いた結論は「分解不能のためガスコンロの交換を要す」というもの。

ネジ1本で高くつくゼ。もっとも私がお金を払うわけではないが。サービスマンによれば、コンロそのものを交換するには管理会社の許可が必要なので改めて連絡があるとのこと。私が「じゃあ東急さんからね」というと彼は少し不思議そうな顔をして「〇〇(会社の名前)からだと思います」と言った。なんじゃその〇〇とは?

つまりはこういうことだった。

  東急系列の管理会社:受付
    ↓
  〇〇会社:修理の手配
    ↓
  リンナイ
    ↓
  なおサービスマンもリンナイではなくどこかの工務店の人

さらにいうと私が連絡したのは東急のサービスセンターだが、そこが東急自身の運営だとは限らない。24時間受付だから、おそらくコールセンター代行企業への外注だろう。


これを中抜きというか分業体制というかは一概に決めつけられないとしても、オリンピックの時に批判が集まった電通やパソナなどの中抜きのことを思い出したしだい。ついでに小学校の授業も思い出して、あれから半世紀も経つのに社会の風土ってそう簡単に変わらないのだなとも。この認識が正しいかどうかはあまり自信がないけれど。

wassho at 19:25│Comments(0) ノンジャンル 

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔