2021年12月14日

料理人はどうして人なの?

たまたまテレビで土鍋料理の番組をやっていた。いわゆる鍋料理だけでなく土鍋は和洋中の様々な用途にも使えますよというような趣旨の企画。へぇと思ってつい見てしまう。土鍋なんて持っていないのに(^^ゞ

土鍋

番組で料理を教えていた先生は陶芸もやっているらしい。土鍋を作っているわけではなさそうだったが。彼女のプロフィールを紹介する短い映像が流れる。料理をしているシーンとろくろを回しているところ。そこに添えられた文字が「料理人」と「陶芸家」。

そこでふと思ったのが、どうして料理人は「人」で陶芸家は「家」なのかということ。


そもそも料理人なんて言葉は昔はなかった。よく耳にするようになったのは30年くらい前かな。もっとも一説によれば室町時代には既に料理人という単語が登場するという。でも江戸時代なら料理番といったほうがしっくりくる。

コックがいつのまにかシェフになり、それでステイタスが上がったようなイメージに引きずられて、板前が料理人になったのかも知れない。今と違って当初は和食分野で使われていたような気がする。でもどうして料理「人」なのか。


最初は「料理人:職人」「陶芸家:芸術家」の連想から、何となく「人」がつく呼び方は低く見られているように感じた。しかし茶人、俳人などを考えるとそうとも言い切れない。

一方で料理家という言葉もある。
あまり聞かないように思うがGoogleで検索するとヒット数は

  料理人 29億9000万件
  料理家 27億6000万件 

と大差なかった。
ただし料理家は料理研究家が略された言葉だと思う。どちらが美味しい料理を作るかは別として、先生と呼ばれるのは料理研究家。だから言葉として較べるなら、やはり料理人にはそれほど尊敬の念は込められていないのかも知れない。


なんてことを考えていると、今度は研究する人にも研究家と研究者の違いがあるなと気づいたり。漢字だけで見較べれば研究家 > 研究者のようにも思える。しかしiPS細胞でノーベル賞をもらった山中教授は研究者と呼ばる。それに対してUFO研究家なんて人もいる(^^ゞ そして職業には「家」「人」「者」以外にも「師」「士」「手」「員」「官」など様々な言葉が結びついている。

というわけで、どうして料理「人」という疑問に対する仮説は、ブログをチャチャッと書くレベルの考察では追いつかないので、今回は書きっぱなしで終了。誠に面目ない。土鍋があったら入りたいくらい(^^ゞ

wassho at 22:51│Comments(0) ノンジャンル 

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