2021年12月20日

万年筆のインクが薄い

けっこう長く生きているけれど、たぶん万年筆は生涯で3本しか使ったことがない。今はどうか知らないが、昔は中学生になったら万年筆を持つという風習みたいなものがあり、それでお祝いにもらったのが1本。これまた現在の状況は知らないものの、当時は学年誌というものがあって、旺文社だったか学研だったか忘れたが、それの中学1年の4月号(たぶん)の付録についていたものが1本。

それらで何を書いていたのかは思い出せない。英語の筆記体の練習でもしていたのかな。思い出は染み出したインクで指がよく汚れたことくらい。それもうっとうしかったし、別に万年筆で書く必然性もなかったので、万年筆という「物珍しさ」が薄れた頃に使わなくなったと思う。付録のはともかく、お祝いでもらったものもいつの間にかなくしてしまったのは残念。

それからウン十年と年月が流れて、3本目を買ったのは2010年の年末。そんなに購入時期を正確に特定できるのはブログに書いたから。新幹線に乗る前に駅ナカのお店をブラブラしていて衝動買い。

万年筆

とはいっても万年筆を使って書いていたのは、実質的に年賀状の添え書きくらい。だいたい万年筆はしばらく使っていないとインクが固まって出てこないし、さらにそのうちキャップをしているのにインクが乾燥してカートリッジが空になるという理不尽な筆記具(^^ゞ


そろそろ年賀状を書かなくてはいけないので先日に万年筆のチェックをした。カートリッジを新品に換えペン先を下に強く振る。これでOKなこともあれば、固まりがひどくて水洗いする必要がある場合もある。今回は後者。しばらく水につけて洗って乾かす。すると最初は内部に残った水のせいでインクの色が薄くなる。でもしばらく落書きしていると溜まっていた水分が排出されて元の色に戻る。

しかし書いても書いても色が薄い。 カートリッジ1本を使い切っても色が薄いまま(>_<) 実は昨年もそうだった。だから昨年の私の年賀状は薄いグレーの「喪中はがき」に使うような色で添え書きが書いてある。受け取った皆様、新年早々失礼しましたm(_ _)m


そういうわけで今年は早めに万年筆を試してみたのだ。再度の水洗い。今度は24時間ほど浸しておいた。結果は同じ。ネットで色々調べ、色が薄いのは内部に水が残っているのではなく、ペン先へのインクの供給が不十分なのではと考える。

まずはペン先が台座の上に正しく載っているかをチェック。
写真の左が正しい状態で、私の万年筆は異常なかった。
(画像はすべてhttps://fountain-pen.net/guide-to-fountainpen-inkflowから引用)
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次にペン先の開き具合。
写真は左が先端に向かって狭まるベストな状態。真ん中は閉じすぎで右は開きすぎ。
確認するとあまりにラインが細すぎてよく分からなかったが、インクの出が悪いのは閉じ気味なのだろうからと考え、ペン先をデスクに押しつけて少し開くように力を加えてみる。
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ただし開いたかどうかも分からなかったし、結果的にインクの色は薄いまま。


それでペン先と台座の間に固まったインクがこびりついて、水につけたくらいでは落ちていないのだと結論づける。だからペン先をここからはがしてゴシゴシしてやろうとーーー
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ネットのどの情報もペン先は分解してはいけないと書いてある。素人がやると元の状態に戻せない可能性が高いらしい。でも素人がやれる範囲はすべて試したし、どうせこのままじゃこの万年筆は使えないのだ。だったらリスクを冒してもいいじゃないかと。

やってみた。
押しても引いても捻ってもペン先は動かない。
専用の道具が必要なのかも知れない。


というわけで万策がつきた(/o\)


ーーー続く
(実はペン先がインクが薄い原因じゃなかった)

wassho at 22:10│Comments(0) 生活、日常 

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