2022年01月04日

元旦は6/7福神めぐり

昨年は大円寺と目黒不動尊に初詣をした。Googleマップで自宅から徒歩圏に行ったことがなくて良さそうなお寺はないかと大円寺を見つけ、帰り道なので散歩でたまに行く目黒不動尊にも立ち寄ったというコース設定。

その時に目黒不動尊には恵比寿、大円寺には大黒天が祀られており、目黒駅周辺に七福神めぐりの寺が点在していると知る。本来はいつお参りしてもいいはずの七福神であるのに、現在は年の初めにしか対応していないお寺(お堂を開いていないとの意味か?)のほうが多いようである。その期間は元旦から1月7日あるいは10日くらいまでが一般的。

でも私の場合は初詣くらいは行かないと、お正月であるのを忘れそうになるから程度のモチベーションなので、昨年に訪れなかった5つを回って2年かけて七福神をコンプリートしようかと。

七福神

ところで七福神という言葉はよく知っていても、誰がいるのかよく知らなかったので調べてみた。実は国籍?や宗教もバラバラな神様のグループである。平安時代に恵比寿・大黒天・毘沙門天の三神信仰が始まり、室町末期に七神になったらしい。広く信仰されるようになったのは江戸時代中頃のようだ。

なおどうしてこのメンバーなのか、なぜ七福と呼ばれるようになったのかはざっと調べただけでは分からなかった。

それぞれの簡単なルーツやプロフィールとご利益を以下に。
福禄寿と寿老人は今まで絵では見ていても名前は知らなかったな。


   恵比寿:日本の神話由来。漁業の神から拡大して
       商売繁盛や五穀豊穣をもたらす神になった。

   大黒天:オリジナルはヒンドゥー教由来で、日本では因幡の白ウサギの
       大国主命と結びついた。だからインドと日本のハイブリッド。
       ご利益は五穀豊穣。

   毘沙門天(びしゃもんてん):ヒンドゥー教由来。仏教の四天王のメンバーとしては
       多聞天であり、ソロ活動の時に毘沙門天と呼ばれる。厄除けと福徳の神。

   福禄寿(ふくろくじゅ):中国の道教由来。
       福(幸福)、禄(身分)、寿(寿命)の3つを兼ね備えた仙人。
       そこから子孫繁栄、財運招福、健康長寿などのご利益に。

   布袋(ほてい):仏教由来。実存の禅僧とも弥勒菩薩の化身ともいわれる。
       ご利益は笑門来福・夫婦円満。ちなみに布袋が持っているのが人々の
       辛いことや我慢を詰めた「堪忍袋」。

   寿老人(じゅろうじん):中国の道教由来で福禄寿の別バーションみたいな存在。
       ご利益は長寿延命、諸病平癒とされる。

   弁才天・弁財天:七福神の中の紅一点。ヒンドゥー教の女神が仏教に習合して誕生。
       最初は水を司る女神だったが芸術や学問の才能にご利益のある弁才天に。
       やがて金運・財運もカバーして弁財天とも表されるようになった。



目黒駅周辺の地図。
七福神ではあるが、2つの神様を祀っているところがあるのでお寺は6つ。
地図

この七福神は「元祖山手七福神」と呼ばれている。なぜ元祖の名前がついているかというと「新宿山ノ手七福神」と同じ山手がつく七福神があるから。ちなみに東京都内には約35箇所もの七福神がある。元祖山手七福神はたまたまお寺ばかり集まっているものの、神社に祀られている七福神も多い。

また山手七福神では、このお寺を東から巡ると無病息災・長寿祈願、西からだと商売繁盛祈願のご利益になるのが他の七福神めぐりと違うところ。でもそれでは各神様固有のご利益と矛盾するし、これは2回来させようと狙っているマーケティング戦略かな(^^ゞ



全部を徒歩で行って帰ってこられない距離じゃないけれど時間が掛かりすぎるので、今回は一番東の覚林寺までバスを利用して、そこから西に向かって歩くことにした。

清正公前のバス停で降りる。
後ろは今はシェラトンの名前がつく都ホテル東京。
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清正公(せいしょうこう)とは覚林寺の通称。そして清正公とは戦国武将の加藤清正を意味する。覚林寺に彼の位牌や像があるからその名前で呼ばれているので、お寺であっても神社みたいな存在。


この道路は目黒通り。
前方に三叉路で接続しているのが、このあたりでは桜田通りと呼ばれる国道1号線。
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覚林寺は三叉路を右に曲がってすぐの桜田通り沿いにある。
のぼりが立っているので見つけやすい。
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日蓮宗のお寺であるのに、提灯を見ても加藤清正を猛烈アピールしているのがわかる。
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江戸最初〜と書かれている看板。
しかし上野・田端周辺の谷中七福神は「江戸最古」を謳って対抗している(^^ゞ
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これがメインの清正公堂で、そこそこの大きさ。
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本堂はこれとは別にある。しかし境内の片隅だし小さいし誰もお参りしていない。
写真を撮るもの忘れた(/o\) やはりここは加藤清正あってのお寺。


こちらは浄行菩薩とあまり馴染みのない仏様。
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毘沙門天のお堂は清正公堂と向かい合う位置にあった。
右隣は稲荷堂。
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七福神はたいてい本堂とは違う場所に祀られているので、うっかり本堂だけにお参りして帰ってしまうと七福神めぐりにならなくなってしまう。



ーーー続く

wassho at 21:05│Comments(0) イベント、旅行 

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