2022年03月23日

コマQ

今シーズンのウメと河津桜については、
咲く前に偵察してきたり、たまたま通りかかったものも含めて、

   池上梅園
   菅刈公園
   林試の森公園
   駒沢公園
   湯島天神
   芝公園
   京王百草園

とブログに綴ってきた。
実は現時点で、書いていない所がまだ3つ残っている(^^ゞ

しかし花の話ばかり続くのも芸がないので、
今回は桜神社というところで河津桜を見た後に訪れたコマQのことを先に書くことにする。

オバQ


コマQとは世田谷区にある駒沢給水塔のこと。オバQの仲間ではないよなんて書くと歳がばれるな(^^ゞ 略して駒給であり、愛称としてコマQと表記される。1923年(大正12年)に建てられた高さ30メートル・直径15メートルの塔2基が今でも残っている。

給水塔とはいわば水を貯めるタンク。コマQの場合は多摩川で取水・浄水した水をポンプでやや高台に立地する給水塔まで送り、そこから地形の高低差を利用して渋谷区へ配水する仕組み。ただし稼働していたのは1999年までで(それもすごいが)、現在は震災などの非常用施設として残されている模様。

いってみれば単なる水道施設なのだけど、コマQの場合はクラシックというか大正ロマン的というか、その独特のデザインで地域の歴史遺産的な扱いをされている。もっともそれほど知名度があるわけではない。

実は以前にその近くに住んでいたので何度か見たことはある。でも今回は桜神社にデジカメを持って訪れたので、ついでにコマQまで足を伸ばそうかと。



桜神社のすぐそばに水道道路と呼ばれる斜めに伸びる道路があって(写真左側)、
それがコマQまで続いている。
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その入口に由来を記した案内板。
11DSCF6188


所々にある注意書き。
水道管が埋まっているのだろうが、
道路上に水が流れているわけではないのでビミョーに意味不明。
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前方にチラッと見えてきた。
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さらに近づく。
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なぜか「お願い」から「禁止」に言葉遣いがキツくなる。
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コマQに到着。
敷地の中には入れない。
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ちょいアップで。
左側に鉄橋のようなものがあって、これは2基の塔をつなぐもの。
パイプが通っていて2基の水量を調整するらしい。
もうひとつの塔はここからは見えない。
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最大ズームで。
22DSCF6198

王冠に例えられる突起部分の上にあるグレーの球体は照明のカバー。外すと電球が現れる。現在は地元のお祭りの日とか年に数回点灯されているようだ。完成した当時は渋谷からもその明かりが見えたという。

給水塔の機能としては必要ないのに、どうして王冠のようなデザインを採用したのかは分かっていない。たぶん建築家の遊び心かな。ただよく見ると、大正ロマンを感じるというほどのものじゃないね。



もうひとつの塔も同じ形をしているのだが、
せっかくなら2つ並んでいるところを見たいと敷地沿いに移動する。
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ここが正門のようだ。
普段は無人管理となっている。
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いつ書いた表札なんだろう?
かすかに東京都・水道局・駒沢給水所と読めるが、ほとんど役目を果たしていない。
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コマQのことを駒沢給水塔と書いた。水道道路にあった世田谷区が設置した案内板でも給水塔と説明されているし、世間的にもそう呼ぶ。しかし東京都水道局のホームページによると正式名称はこの施設全体が駒沢給水所。そして塔は給水塔ではなく配水塔となっている。


さらに移動。
この道路は低い位置にあって塔はまったく見えない。
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最初の門の反対側あたり。
住宅が建っていてコマQには近づけない。
かろうじて塔の先端の丸いドームのようなものが2つ見えるだけ。
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だからなんだという写真ではあるが、とりあえずズームアップ。
このドームもおそらく機能的な意味はなく、前述の突起と合わせたデザインだと思う。
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ここからはさらにコマQの敷地から離れるので、先には進まなかった。


というわけでコマQが2つ並んでいるところは眺められず残念。ネットではそういう写真を見ることができるが、年に数回開かれている敷地内見学会か、近くのマンションの屋上などから撮ったものだろう。

クヤシイからGoogleマップの航空写真で全貌を。
最初からこれだけでよかったかも(^^ゞ

Googleマップ


wassho at 23:31│Comments(0) イベント、旅行 

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