2022年04月23日
新宿御苑で八重桜ざんまい その4
風景式庭園のあちこちで八重桜を見て回るうちに、雲がだいぶ取れてきた。
やはり青空こそ最高の写真テクニック(^^ゞ
大きな八重桜が左右に植えられている。写真では分からないが、
右側の八重桜の存在感がこの位置からでも半端なかった。
少し接近。
さらに接近。
花デカッ!
実は花そのものは普通のサイズ。それが密集してボール状になっているので大きく見える。またピンク、薄いピンク、白の色が混じってグラデーションをなしていて、それも花が大きく見える要因。それにしても見事な眺め。
まさにKing of モフモフ。
園内案内図と照らし合わせると、これはフクロクジュという品種。
ちなみにフクロクジュは漢字なら福禄寿。つまり先日ダルマのことを書いた七福神の神様の1人。どうしてこの名前なのかは少し調べたが分からなかった。
遠くから眺めても、近くに寄っても美しい。
胴咲きまで華やか。
お約束の内側から外を眺めるアングルで。
苑内にはたくさんの品種の八重桜が咲いているが、このフクロクジュが群を抜いて素晴らしかった。八重桜の概念が変わるくらい。ただしネットでフクロクジュを検索しても、ここまで巨木で、またきれいににボール状に咲いているものは見つからなかった。だから、この1本を見るためだけに新宿御苑に来る価値はある。
さてフクロクジュが咲いている場所から、芝生広場と反対側に目をやるとこんな景色が広がっている。これが前回少し説明したフランス流の整形式庭園。
異様な姿のプラタナス。
私のプラタナス好きは以前にここに来たときから始まった。
プラタナス並木を整形式庭園の特徴である左右対称に配置して、
その内側には2つの庭がある。なお中には入れない。
それぞれの外周にはバラが植えられている。
ここのバラは名所扱いされることもあるが、数も少ないし、生け垣的に植えられているだけなので造園デザイン的にも平凡。だから見に来たことはない。
それよりも納得がいかないのが、この2つの庭のつまらなさ。整形式庭園のキモである幾何学的模様のキの字もないじゃないか。プラタナスがあるから何とかサマになってはいるものの手抜きとしか思えない。
さてその整形式庭園モドキから風景式庭園の芝生広場を振り返ると、
芝生が貼られていない不自然な場所がある。
新宿御苑は
1. 江戸時代は大名屋敷
2. 明治になって農業試験場
3. 庭園に大改造されて明治39年(1906年)に皇室専用の新宿御苑に
4. 戦後の一時期は農業試験場的に使われていたが
5. 昭和24年(1949年)に国民公園としての新宿御苑になる
と変遷してきた歴史を持つ。
そして明治39年(1906年)に農業試験場から庭園へ大改造される際に、赤坂離宮にある迎賓館のようなベルサイユ風の宮殿が建築されるはずだった。しかし明治37年から38年におきた日露戦争で資金難となり建設は中止に。
これは当時作成された完成予想図のようなもの。
矢印の所に宮殿が描かれている。
つまりこの芝生が貼られていない不自然な場所は宮殿建設予定地だったところ。しかしである。宮殿を建てられなかったのは仕方ないとして、どうして100年以上が経った現在も砂利を敷いただけの更地状態なのだ? 芝生を貼るなり石畳にするなりすればいいのに。ナゾ
話は戻って、それにしてもプラタナスってカッコイイね。もっともこれは冬から春限定で、これから葉がたくさん茂ると、この姿は眺められなくなるけれど。
それでは全国のプラタナスかつ八重桜ファン待望のツーショット写真(^^ゞ
写っている八重桜は先ほどのフクロクジュ。
さらに苑内をブラブラ。
これはスターバックスの行列に並んでいる皆さん。
池を眺めたり新緑の緑を楽しんでいると、
ツツジが目に飛び込んできた。
そちらに向かう。
まだシーズンはじめだから赤いツツジがほとんど。でも私が好きなコンモリと丸い剪定。あちこちにツツジを見に出かけているが、この形に整えてあるところは少ない。手間が掛かるからだろうか。
八重桜とのツーショット。
ツツジではよくやる光を反射させ色を飽和させたような撮影。
これだけ咲いているとは思っていなかったから得した気分。
さて世田谷区の桜新町で八重桜を久しぶりに見て、それに触発されてもっと八重桜を見たいと新宿御苑にやって来たわけだが、その思いは充分に満たされた。というかゲップが出るくらいにたくさんの八重桜を眺めた(^^ゞ
しかし20品種ほどあるといわれている八重桜のうち、どれだけ見たのかはよくわからない。先に書いたように品種の表示を充実さるべきだし、どこに何が植えられているかもっと詳細な案内図が必要。ついでにいうなら、とても広い苑内なので「20品種コンプリートしたければ、こういう順路で巡ると効率的」とか「珍しい品種だから、これだけは必ず見て帰れ」などのガイダンスも欲しいもの。
とはいっても八重桜だけでなく新緑も満喫できて目が癒やされた。それと周りのビルが目に入るとはいえ、都心のど真ん中でこの圧倒的なスケールと開放感は超貴重。広い空のおかげで、頭がスッキリし身体まで軽くなったような気分。次は紅葉でも見に来ようかな。
最後に八重桜と新緑と青空のスリーショットを。
おしまい
やはり青空こそ最高の写真テクニック(^^ゞ
大きな八重桜が左右に植えられている。写真では分からないが、
右側の八重桜の存在感がこの位置からでも半端なかった。
少し接近。
さらに接近。
花デカッ!
実は花そのものは普通のサイズ。それが密集してボール状になっているので大きく見える。またピンク、薄いピンク、白の色が混じってグラデーションをなしていて、それも花が大きく見える要因。それにしても見事な眺め。
まさにKing of モフモフ。
園内案内図と照らし合わせると、これはフクロクジュという品種。
ちなみにフクロクジュは漢字なら福禄寿。つまり先日ダルマのことを書いた七福神の神様の1人。どうしてこの名前なのかは少し調べたが分からなかった。
遠くから眺めても、近くに寄っても美しい。
胴咲きまで華やか。
お約束の内側から外を眺めるアングルで。
苑内にはたくさんの品種の八重桜が咲いているが、このフクロクジュが群を抜いて素晴らしかった。八重桜の概念が変わるくらい。ただしネットでフクロクジュを検索しても、ここまで巨木で、またきれいににボール状に咲いているものは見つからなかった。だから、この1本を見るためだけに新宿御苑に来る価値はある。
さてフクロクジュが咲いている場所から、芝生広場と反対側に目をやるとこんな景色が広がっている。これが前回少し説明したフランス流の整形式庭園。
異様な姿のプラタナス。
私のプラタナス好きは以前にここに来たときから始まった。
プラタナス並木を整形式庭園の特徴である左右対称に配置して、
その内側には2つの庭がある。なお中には入れない。
それぞれの外周にはバラが植えられている。
ここのバラは名所扱いされることもあるが、数も少ないし、生け垣的に植えられているだけなので造園デザイン的にも平凡。だから見に来たことはない。
それよりも納得がいかないのが、この2つの庭のつまらなさ。整形式庭園のキモである幾何学的模様のキの字もないじゃないか。プラタナスがあるから何とかサマになってはいるものの手抜きとしか思えない。
さてその整形式庭園モドキから風景式庭園の芝生広場を振り返ると、
芝生が貼られていない不自然な場所がある。
新宿御苑は
1. 江戸時代は大名屋敷
2. 明治になって農業試験場
3. 庭園に大改造されて明治39年(1906年)に皇室専用の新宿御苑に
4. 戦後の一時期は農業試験場的に使われていたが
5. 昭和24年(1949年)に国民公園としての新宿御苑になる
と変遷してきた歴史を持つ。
そして明治39年(1906年)に農業試験場から庭園へ大改造される際に、赤坂離宮にある迎賓館のようなベルサイユ風の宮殿が建築されるはずだった。しかし明治37年から38年におきた日露戦争で資金難となり建設は中止に。
これは当時作成された完成予想図のようなもの。
矢印の所に宮殿が描かれている。
つまりこの芝生が貼られていない不自然な場所は宮殿建設予定地だったところ。しかしである。宮殿を建てられなかったのは仕方ないとして、どうして100年以上が経った現在も砂利を敷いただけの更地状態なのだ? 芝生を貼るなり石畳にするなりすればいいのに。ナゾ
話は戻って、それにしてもプラタナスってカッコイイね。もっともこれは冬から春限定で、これから葉がたくさん茂ると、この姿は眺められなくなるけれど。
それでは全国のプラタナスかつ八重桜ファン待望のツーショット写真(^^ゞ
写っている八重桜は先ほどのフクロクジュ。
さらに苑内をブラブラ。
これはスターバックスの行列に並んでいる皆さん。
池を眺めたり新緑の緑を楽しんでいると、
ツツジが目に飛び込んできた。
そちらに向かう。
まだシーズンはじめだから赤いツツジがほとんど。でも私が好きなコンモリと丸い剪定。あちこちにツツジを見に出かけているが、この形に整えてあるところは少ない。手間が掛かるからだろうか。
八重桜とのツーショット。
ツツジではよくやる光を反射させ色を飽和させたような撮影。
これだけ咲いているとは思っていなかったから得した気分。
さて世田谷区の桜新町で八重桜を久しぶりに見て、それに触発されてもっと八重桜を見たいと新宿御苑にやって来たわけだが、その思いは充分に満たされた。というかゲップが出るくらいにたくさんの八重桜を眺めた(^^ゞ
しかし20品種ほどあるといわれている八重桜のうち、どれだけ見たのかはよくわからない。先に書いたように品種の表示を充実さるべきだし、どこに何が植えられているかもっと詳細な案内図が必要。ついでにいうなら、とても広い苑内なので「20品種コンプリートしたければ、こういう順路で巡ると効率的」とか「珍しい品種だから、これだけは必ず見て帰れ」などのガイダンスも欲しいもの。
とはいっても八重桜だけでなく新緑も満喫できて目が癒やされた。それと周りのビルが目に入るとはいえ、都心のど真ん中でこの圧倒的なスケールと開放感は超貴重。広い空のおかげで、頭がスッキリし身体まで軽くなったような気分。次は紅葉でも見に来ようかな。
最後に八重桜と新緑と青空のスリーショットを。
おしまい
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│お花畑探訪