2022年11月07日

オーケストラのめずらしい光景ふたつ

毎週の録画リストに入っているNHKのクラシック音楽館。主にNHK交響楽団のコンサートを放送している。音楽はもちろん聴くものだけれど、演奏の様子を眺めていると音楽がよく耳に入って何かと発見もある。クラシックを聴くなら見るべしなのが私の考え。


そのクラシック音楽館で音楽そのものとは関係ないものの、
2週続けてめずらしい光景を見た。


まずは10月23日放送の「2022セイジ・オザワ 松本フェスティバル」から。

マスクを耳に引っかけたままホルンを吹く演奏者!
IMG_1766

いずれコロナが昔話になった時、
こんなこともあったとネタになるかと思い載せておく。

オーケストラでは、ほぼずっと弾き続けている弦楽器と違って、管楽器はところどころで演奏することが多い。それで彼女は演奏のないパートではマスクをつけて待機していたんだろう。マスクを完全に顔から外せばいいのにと思うが、コロナを恐れて楽器を吹くギリギリ直前までマスクをしていたかったのか、あるいは横着な性格なのか(^^ゞ

他の管楽器奏者は耳にマスクなし。
おそらく最初からマスクをしていないと思われる。
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全体風景。
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少し前までオーケストラ全員がマスクをしていた時期もあった。現在は、この画像で見るとマスクをしているのは彼女を含めて5名ほど。そういえば全員マスクだった頃、管楽器の人たちはどうしていたんだっけ? なぜかまったく記憶がない。



次は11月6日放送の「95歳の巨匠ブロムシュテットの芸術(1)〜マーラーの第9番」から。

ごく普通のオーケストラ演奏に見えるが、
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実は指揮者が座って指揮をしている。
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3-IMG_1806

話に聞いたことはあっても指揮者が座っているのは初めて見た。指揮をしているヘルベルト・ブロムシュテットは95歳とたいへんな高齢。ただしもう身体がヨボヨボだからではなく、今年の6月に転倒して入院したのが影響しているようである。どんな事故だったかの詳細は分からなかったものの、ステージに出てきた時の様子から骨折とかではなさそう。

楽団員に支えながらも、しっかり歩いているブロムシュテット。
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意外にも座っての指揮にまったく違和感はなかった。指揮者によってはものすごくオーバーアクションな人もいる。しかしブロムシュテットはその逆のタイプだから、別に立って指揮する必要もないかと思えたり。
5-IMG_1794

番組ではリハーサルの様子やインタビューの映像もあって、ブロムシュテット爺ちゃんは歩くのには苦労していても95歳とは思えないほど元気だった。さすが、もう10年以上前から「今回が最後の来日か」と言われながら、毎年やって来ているだけのことはある(^^ゞ とりあえず回復して何より。

wassho at 21:23│Comments(0) 音楽、オーディオ 

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