2022年11月23日

頭にお手玉

お手玉

先日、ずいぶん前に録画したままになっていた番組を見た。2020年3月放送の体幹バランスやインナーマッスルを鍛えましょうとの健康番組。健康やフィットネス関連の番組は録画予約しただけで、もう生活改善やトレーニングした気になってしまうのはアルアル(^^ゞ


番組冒頭でインナーマッスルは意識ひとつで使えるようになるとの説明がなされる。それを証明するために使われたのが、

  腰に手を当てて(手でバランスを取れなくするため)、
  太ももを水平になるまで上げながら、
  柔らかいマットに引かれた直線の上を、

真っ直ぐに歩くテスト。
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するとマットの柔らかさに足を取られてオットットな姿勢に(^^ゞ
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しかし、頭の上にお手玉を載せて、それを落とさないように歩くと身体がぐらつくことなく真っ直ぐに歩けるようになる。
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多少はテレビ的な演出は入っているにしても、その違いに驚いた。これはお手玉を落とすまいとする意識が、インナーマッスルを使って姿勢を制御した結果らしい。


インナーマッスルとはあまり関係ないものの、これを見て閃くところがあった。以前に「コマネチ!で、いい姿勢」にする話を書いたように、私は(もともとの姿勢がよくないので)姿勢には気をつかっている。その甲斐あって背筋も真っ直ぐなっているつもりなのだけれど、歩く時には何となくうつむき加減かもしれないと、どこか心の片隅に引っ掛かっていたから。


早速やってみた。
マットの上ではなく普通に歩く時に、そして頭にお手玉を載せたつもりになって。

普段は4〜5メートル先の地面を見ている視線は真っ直ぐに目の高さで前方を向く。遠くまで見渡せるので、景色が広がったようで気持ちがいい。少し下りになっているような場所ではそのことを強く感じる。驚くのはスーパーなどの長い通路がある室内。まるで別の店みたいとまでは言わないまでも、外にいるより視野に写る範囲が狭くて視線角度の差が強調されるのか、うつむき加減に歩いていた時とは明確に店内の見え方が違う。

首をうつむき加減の元の角度に戻してみると、今までこんなに下を向いていたのかと思う。いくら姿勢がよくても、うつむいて歩いていたのではブサイク(/o\) それにうつむいていると首に負担もある。


さて姿勢を矯正するためのアドバイスは色々とある。どれもそれなりに有効ではあるのだが、欠点は長続きしないこと。矯正がツライのではなく(むしろ姿勢がよくなると身体は楽になる)、姿勢とは寝る時以外はついて回る問題で、つまり超日常的ゆえに正しい姿勢の意識を持ち続けるのが難しいから。簡単に言えば、姿勢をよくするアドバイスをつい忘れてしまうのである。

しかし、このお手玉頭載せの素晴らしいところは、一度試せば、なぜかずっと意識せずともそれが継続する。自分の姿勢は見えなくて気づきにくいのに対して、これは風景が変化する「見える」効果があるからかも知れない。家を出れば脳が勝手にスイッチを入れてくれる。

もちろん私だって極端にうつむいて歩いていたわけじゃない。だから、よほど自分は真っ直ぐ前を向いていると自信がある人以外は、一度試してみる価値はあると思う。またお手玉を頭に載せる意識は、首の角度だけじゃなくて上半身全般の姿勢もよくする。インナーマッスルへの効果は歩くだけでは感じられないものの、刺激程度はあるだろう。とりあえずお勧めです。

なお最初は視界が広がるのに気をよくして視線を上げがち。するとアゴが突き出てしまう。もちろんそれではお手玉も頭から落ちる。注意点はそれくらいでとても簡単な方法でもある。

ちなみに私はあまりの効果に感激してお手玉を買ってしまった(^^ゞ
100円ショップで売ってるよ。

wassho at 21:50│Comments(0) 生活、日常 

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