2022年11月30日

常温牛乳で冬でもシリアル

Wikipediaによるとシリアルとは

   トウモロコシ、オーツ麦、小麦、大麦、米などの穀物を、押しつぶして
   薄い破片(フレーク)にする、パフ状にする(膨化させる)、
   混ぜ合わせてシート状にしてから砕くなどの加熱調理で食べやすく加工し、
   長期保存に適した形状にした簡便食である。

とある。

すっかり一般化したとはいえ、シリアルと聞けばシリアルナンバー(シリアルは連続の意味)や、今は使われなくなったけどパソコンのシリアルポート(1ビットずつデータを転送する方式のケーブル差込口、対義語はパラレルポート)などを思い浮かべてしまい、何となく食べ物の名前として違和感を感じる。適当な日本語が作られなかったのは残念。穀物加工食品じゃピンとこないし。(なお英語では食べ物はcerealで、連続はserialとスペルが違う)

シリアル

日本ではケロッグやシスコーンのコーンフレークが最初に出回ったように記憶している。発売開始は1963年(昭和38年)。当時は子供のおやつとして普及した。だから砂糖がまぶしてあり甘みのある食べ物だったし、おまけのオモチャも付いていたように思う。またスーパーではお菓子売り場で売られていた。

そんな認識だったから、1980年代前半に初めて海外に出かけた時、ホテルの朝食(バイキング形式)でシリアルが揃えてあるコーナーを見て「外人は朝からコーンフレークを食べるのか」と驚いたのは懐かしい思い出。

メーカーがシリアルをおやつ食品から朝食食品にと、マーケティングの方向を転換したのは1990年前後。玄米なども材料に加えて健康面もアピールし始めた。また参入メーカーも増えた。

ただしメーカーの思惑通りには消費者は反応せず。それでも徐々に食に関する環境や意識が変わり、ようやく2010年前後から市場が急拡大し始める。材料の種類が増え、ドライフルーツなども加えられるようになり、また薄いフレークから粒々のグラノーラが主流になる。シリアルという言葉が一般化したのもこの頃からだと思う。

   <シリアル食品 出荷額推移>
      2005年 230億円
      2010年 248億円
      2015年 537億円
      2021年 623億円

そういうわけで、
その変遷を眺めると、シリアルは意外と興味深い食品なのである。

フルグラ、オートミール

さて、
シリアルはけっこう好きでよく食べている。いろいろ試したが今のところはカルビーのフルグラ(フルーツ・グラノーラ)と、日本食品製造のオートミール(オーツ麦のシリアル)を3対1位でブレンドすることが多い。たまにメープルシロップを加えて甘くして食べたりもする。

それでもちろん牛乳をかけて食べるわけだが、当然ながら冬には冷たすぎる。だからシルアルは春・夏・秋の食べ物だった。しかし先日、封を切ってまだほとんど残っているシリアルがあるのを思いだした。秋も終わりになると食べる頻度が減るのでありがち。今までにもそんな経験があって、春まで放置しても別に湿気たりはしないし、賞味期限的にも問題ないものの少し考えてみた。

  牛乳が冷たいのなら、温めたらどうだ。
    ↓
  それって、おいしいか?
    ↓
  そうだ! 冬でも水は飲むじゃないか。
  熱い牛乳じゃなくて、冷蔵庫で冷えた牛乳を常温に戻せばいいんだ!


ボールに牛乳を入れ電子レンジで50秒加熱。指で触ると冷たさは感じない。測ってみると26.5度だった。ちなみに水道水は21度。水道の温度なんて生まれて初めて知った。

シリアルを入れて食べてみた。冷たくもなし暖かくもなし。
これなら冬でも大丈夫。
冬でもシリアルを食べたい人は是非お試しを。

気が進まないけれど何事も経験だから、
熱々の牛乳でもそのうち試してみるつもり(^^ゞ

wassho at 22:44│Comments(0) 生活、日常 | マーケティング、ビジネス

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