2022年12月09日
ワールドカップ・カタール大会 雑感あれこれ その2
ご存じのように前回2018年のワールドカップはロシアで開催された。今大会でロシアはウクライナ侵攻を理由に予選段階から追放されている。4年前と世界がガラッと変わった象徴のような出来事でもある。4年前はプーチンが選手にメダルを授与していたのに(/o\)
写真はhttps://thedigestweb.com/topics_detail13/id=53252から引用
そのロシアの侵攻が開始されたのが2月24日で、FIFAの追放決定が2月28日。ヨーロッパでの予選日程が立て込んでいたせいもあるだろうが、実に素早い決定だった。検討使とあだ名されるどこかの国の総理大臣も見習って欲しいもの。
なおロシアのFIFAランキングは33位。2018年大会ではベスト8まで進んでいる。またウクライナのランキングは27位。今大会はヨーロッパ予選で敗退して出場ならず。戦争中なのに予選に参加していたのにもビックリしたが。ウクライナはこれで4大会連続予選落ちとなるものの、2006年ドイツ大会には出場してベスト8まで進んだから、日本がまだ見ていない景色は経験済み。
あれこれ思いつくままに雑感を書くと、
11月23日から始まった日本チームの試合。ドイツに勝った!三苫の1mm!なんて騒いでいたとき、ウクライナ情勢のニュースはほとんど目にしなかったような。だからどうだでもないが、まあそんなものかなとも思ったり。あるいはネットのニュースはひとつクリックすると同じような記事ばかり表示されるので、サッカー情報で埋まってしまいウクライナ関連を見落としたのだろうか。
今回のワールドカップは11月20日から始まり、決勝戦は12月19日。例年は6月中旬から7月中旬の開催。それはもちろん中東カタールの夏が暑いから変更されたわけで、至極まっとうな判断。長年の伝統や慣例であっても、人の決めたものなら人が変えられるのだ。やはり7月23日から8月8日にかけて開催した東京オリンピックはアホとしか言いようがない。
スタジアムで応援歌が歌われるとき、ところどころでヒュルヒュルと笛のような音が入るのに気がついた。なかなかいいアクセントになっている。そんな合いの手は前回の大会ではなかったはず。どんな曲だったかもう一度聞こうと思ったのに、どう検索してもそれらしき動画を見つけられない(>_<)
三苫の1mmもVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)による判定だったし、今大会はオフサイドもVARによって腕1本が出ていてもアウトとされるようになった。
オフサイドの起点である「いつ蹴ったか」については、選手の動きを1秒間に50回映像で記録しており、またボールにもセンサーが付けられていて、なんと1秒間に500回のデータを取っている。つまり蹴られたのがいつなのかコンマ何秒の単位で特定できるから、オフサイドで腕1本のはみ出しも検出される。
従来の単に録画を巻き戻すビデオ判定とは次元が違う。いきなり凄い時代になったものだと思う。あと10年もすれば、AIも組み合わさって複雑な判断ができるようになり、ほとんどのスポーツで審判なんて不要になるかも。コンピューターのジャッジの元で人間がプレーするなんてブラックなSFの世界も垣間見えたワールドカップでもあった。
日本はクロアチアにPK戦で負けた。PK戦なんてほとんどが運によるものだと思っているが、世の中にはそう考えない人もいるもので、そのほとんどが精神論。しかし翌日にスペインがPK戦で負けると、その精神論的意見がスーッと消えていったのは興味深かった。
ところで
テレビを観ていて気がついたのは、現地のスタジアムで応援してる日本人サポーターの年齢がとても若かったこと。今まではもっと幅広い年齢層の人がいたように記憶しているのだが。過去の映像を調べるまではしていないが、もし私の勘違いでなければ、どうしてそうなったのだろう。
写真はhttps://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=120927から引用
ちなみに過去のテレビの平均世帯視聴率(関東地区)をみるとトップ10は以下の通り。
2002年日韓大会 日本×ロシア 66.1%
2002年日韓大会 ドイツ×ブラジル 65.6% これは決勝戦
1998年フランス大会 日本×クロアチア 60.9%
1998年フランス大会 日本×アルゼンチン 60.5%
2002年日韓大会 日本×ベルギー 58.8%
2010年南アフリカ大会 日本×パラグアイ 57.3%
2006年ドイツ大会 日本×クロアチア 52.7%
1998年フランス大会 日本×ジャマイカ 52.3%
2006年ドイツ大会 日本×オーストラリア 49.0%
2018年ロシア大会 日本×コロンビア 48.7%
今大会と前大会の視聴率は
今回カタール大会 前回ロシア大会
ドイツ戦 35.3% コロンビア戦 48.7%
コスタリカ戦 42.9% セネガル戦 30.9%
スペイン戦 22.4% ポーランド戦 44.2%
クロアチア戦 34.6% ベルギー戦 36.4%
開催地によって時差の関係で放送時刻が違うから比較は難しいものの、一番盛り上がっていたのは1998年フランス〜2002年日韓大会で、そこからは右肩下がり(/o\) 当時と較べれば現在は半分程度の数字。今大会は前大会よりも数字は落ちている。もっとも今大会はABEMAによるネット配信で視聴した人が相当数いたらしいから、それを加えなければいけないがデータを持ち合わせていない。ただABEMAを含めても1998年フランス〜2002年日韓大会の頃に遠く及ばないのは確実。
サッカー人気の低下で中高年が抜け落ちてスタジアムが若者中心になったのだろうか。しかしロシア大会で、そんなことは感じなかったのも不可解。今のところナゾ
その人気の低下はドイツ戦の時に書いたように日本はベスト16までは進むけれど、それは32チームの16だから半分まで進んだに過ぎず、オリンピックでも日本がメダルを獲れない競技は関心が薄いのと同じ理屈。ただ原因はそれだけではなくカズ、中田、本田と続いた良くも悪くも話題を集めるスーパースター的な選手がいなくなったのも大きい。また広く女性からアイドル的な人気を集める選手も見当たらないようだ。
サッカーが強くなればすぐに客が集まるというほど人気商売は甘くないのだ。日本サッカー協会は大谷翔平のこんな写真を見て、どうしてこっちに来てくれなかったのかと恨み言をつぶやいていたりして(^^ゞ
写真はhttps://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2022/12/09/kiji/
20221209s00001007074000c.htmlから引用
また試合を観たら何か思い浮かぶだろうけれど、
とりあえずはおしまい。
写真はhttps://thedigestweb.com/topics_detail13/id=53252から引用
そのロシアの侵攻が開始されたのが2月24日で、FIFAの追放決定が2月28日。ヨーロッパでの予選日程が立て込んでいたせいもあるだろうが、実に素早い決定だった。検討使とあだ名されるどこかの国の総理大臣も見習って欲しいもの。
なおロシアのFIFAランキングは33位。2018年大会ではベスト8まで進んでいる。またウクライナのランキングは27位。今大会はヨーロッパ予選で敗退して出場ならず。戦争中なのに予選に参加していたのにもビックリしたが。ウクライナはこれで4大会連続予選落ちとなるものの、2006年ドイツ大会には出場してベスト8まで進んだから、日本がまだ見ていない景色は経験済み。
あれこれ思いつくままに雑感を書くと、
11月23日から始まった日本チームの試合。ドイツに勝った!三苫の1mm!なんて騒いでいたとき、ウクライナ情勢のニュースはほとんど目にしなかったような。だからどうだでもないが、まあそんなものかなとも思ったり。あるいはネットのニュースはひとつクリックすると同じような記事ばかり表示されるので、サッカー情報で埋まってしまいウクライナ関連を見落としたのだろうか。
今回のワールドカップは11月20日から始まり、決勝戦は12月19日。例年は6月中旬から7月中旬の開催。それはもちろん中東カタールの夏が暑いから変更されたわけで、至極まっとうな判断。長年の伝統や慣例であっても、人の決めたものなら人が変えられるのだ。やはり7月23日から8月8日にかけて開催した東京オリンピックはアホとしか言いようがない。
スタジアムで応援歌が歌われるとき、ところどころでヒュルヒュルと笛のような音が入るのに気がついた。なかなかいいアクセントになっている。そんな合いの手は前回の大会ではなかったはず。どんな曲だったかもう一度聞こうと思ったのに、どう検索してもそれらしき動画を見つけられない(>_<)
三苫の1mmもVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)による判定だったし、今大会はオフサイドもVARによって腕1本が出ていてもアウトとされるようになった。
オフサイドの起点である「いつ蹴ったか」については、選手の動きを1秒間に50回映像で記録しており、またボールにもセンサーが付けられていて、なんと1秒間に500回のデータを取っている。つまり蹴られたのがいつなのかコンマ何秒の単位で特定できるから、オフサイドで腕1本のはみ出しも検出される。
従来の単に録画を巻き戻すビデオ判定とは次元が違う。いきなり凄い時代になったものだと思う。あと10年もすれば、AIも組み合わさって複雑な判断ができるようになり、ほとんどのスポーツで審判なんて不要になるかも。コンピューターのジャッジの元で人間がプレーするなんてブラックなSFの世界も垣間見えたワールドカップでもあった。
日本はクロアチアにPK戦で負けた。PK戦なんてほとんどが運によるものだと思っているが、世の中にはそう考えない人もいるもので、そのほとんどが精神論。しかし翌日にスペインがPK戦で負けると、その精神論的意見がスーッと消えていったのは興味深かった。
ところで
テレビを観ていて気がついたのは、現地のスタジアムで応援してる日本人サポーターの年齢がとても若かったこと。今まではもっと幅広い年齢層の人がいたように記憶しているのだが。過去の映像を調べるまではしていないが、もし私の勘違いでなければ、どうしてそうなったのだろう。
写真はhttps://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=120927から引用
ちなみに過去のテレビの平均世帯視聴率(関東地区)をみるとトップ10は以下の通り。
2002年日韓大会 日本×ロシア 66.1%
2002年日韓大会 ドイツ×ブラジル 65.6% これは決勝戦
1998年フランス大会 日本×クロアチア 60.9%
1998年フランス大会 日本×アルゼンチン 60.5%
2002年日韓大会 日本×ベルギー 58.8%
2010年南アフリカ大会 日本×パラグアイ 57.3%
2006年ドイツ大会 日本×クロアチア 52.7%
1998年フランス大会 日本×ジャマイカ 52.3%
2006年ドイツ大会 日本×オーストラリア 49.0%
2018年ロシア大会 日本×コロンビア 48.7%
今大会と前大会の視聴率は
今回カタール大会 前回ロシア大会
ドイツ戦 35.3% コロンビア戦 48.7%
コスタリカ戦 42.9% セネガル戦 30.9%
スペイン戦 22.4% ポーランド戦 44.2%
クロアチア戦 34.6% ベルギー戦 36.4%
開催地によって時差の関係で放送時刻が違うから比較は難しいものの、一番盛り上がっていたのは1998年フランス〜2002年日韓大会で、そこからは右肩下がり(/o\) 当時と較べれば現在は半分程度の数字。今大会は前大会よりも数字は落ちている。もっとも今大会はABEMAによるネット配信で視聴した人が相当数いたらしいから、それを加えなければいけないがデータを持ち合わせていない。ただABEMAを含めても1998年フランス〜2002年日韓大会の頃に遠く及ばないのは確実。
サッカー人気の低下で中高年が抜け落ちてスタジアムが若者中心になったのだろうか。しかしロシア大会で、そんなことは感じなかったのも不可解。今のところナゾ
その人気の低下はドイツ戦の時に書いたように日本はベスト16までは進むけれど、それは32チームの16だから半分まで進んだに過ぎず、オリンピックでも日本がメダルを獲れない競技は関心が薄いのと同じ理屈。ただ原因はそれだけではなくカズ、中田、本田と続いた良くも悪くも話題を集めるスーパースター的な選手がいなくなったのも大きい。また広く女性からアイドル的な人気を集める選手も見当たらないようだ。
サッカーが強くなればすぐに客が集まるというほど人気商売は甘くないのだ。日本サッカー協会は大谷翔平のこんな写真を見て、どうしてこっちに来てくれなかったのかと恨み言をつぶやいていたりして(^^ゞ
写真はhttps://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2022/12/09/kiji/
20221209s00001007074000c.htmlから引用
また試合を観たら何か思い浮かぶだろうけれど、
とりあえずはおしまい。
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