2023年01月30日
岩を枚で数えるのはおかしくないか?
写真はたまたま前を通りかかったテーブルの天板などを扱っているお店。大きく表示されているように、合板や何枚かの板ををつなぎ合わせたものではなく、1本の木から切り出した一枚仕立ての商品を売りにしている。
家具業界で一枚板という場合、直角の長方形カットではなく、木の形に合わせて?曲線的に加工したものが多い。そこにデザイン性を見いだしたり、あるいは一点ものとしてのオリジナリティがあるので人気が高まっているようだ。
写真はhttps://kidomeimoku.co.jp/blogs/news/2022-rankingから引用
家具以外でこの言葉を使うことはほとんどないと思う。かまぼこ板も一枚板だけれど、そうは呼ばないし。だから一枚板は専門用語に近い。それでこの一枚板の表示を見て連想したのは「一枚岩」の言葉。こちらは「一丸(いちがん)となる」「一致団結して」とのニュアンスでよく使われる。
しかし考えてみると、岩を数える単位(助数詞)として「枚」はおかしい。「枚」は紙や板など薄くて平たいものを数える時に使う言葉のはず。ほとんどの岩はそんな形状をしていないのだから。
二枚岩とか三枚岩とはいわないから、一枚岩は岩を数えているというより「亀裂のない強固なさま」を表現している単独の言葉とも考えたが、辞書を調べると岩の数え方は「個」または「枚」とある。通常は「個」、大きさを強調する場合は「枚」を使うとする解説もあった。どうしてそうなった?
和歌山県には「古座川の一枚岩」と呼ばれる巨石の名所がある。まあ岩の側面だけを眺めれば板のように見えるから「枚」と数えたくなる気持ちも分からなくはないが。
巨石といえばオーストラリアのエアーズロック。高さ348メートル、周囲9.4キロで世界で2番目に大きな一枚岩とされる。有名なのはこのような構図の写真であるが、
航空写真で見ればこうなっているわけで。
これを「枚」で数えるのは不自然だろう。だからといって「個」で数えるのもピンとこないが。もし助数詞をつけるなら「塊(かたまり)」かな。
近頃の日本語はおかしいと批判する論調は多くあるけれど、
昔からの日本語にもヘンなものはある。
家具業界で一枚板という場合、直角の長方形カットではなく、木の形に合わせて?曲線的に加工したものが多い。そこにデザイン性を見いだしたり、あるいは一点ものとしてのオリジナリティがあるので人気が高まっているようだ。
写真はhttps://kidomeimoku.co.jp/blogs/news/2022-rankingから引用
家具以外でこの言葉を使うことはほとんどないと思う。かまぼこ板も一枚板だけれど、そうは呼ばないし。だから一枚板は専門用語に近い。それでこの一枚板の表示を見て連想したのは「一枚岩」の言葉。こちらは「一丸(いちがん)となる」「一致団結して」とのニュアンスでよく使われる。
しかし考えてみると、岩を数える単位(助数詞)として「枚」はおかしい。「枚」は紙や板など薄くて平たいものを数える時に使う言葉のはず。ほとんどの岩はそんな形状をしていないのだから。
二枚岩とか三枚岩とはいわないから、一枚岩は岩を数えているというより「亀裂のない強固なさま」を表現している単独の言葉とも考えたが、辞書を調べると岩の数え方は「個」または「枚」とある。通常は「個」、大きさを強調する場合は「枚」を使うとする解説もあった。どうしてそうなった?
和歌山県には「古座川の一枚岩」と呼ばれる巨石の名所がある。まあ岩の側面だけを眺めれば板のように見えるから「枚」と数えたくなる気持ちも分からなくはないが。
巨石といえばオーストラリアのエアーズロック。高さ348メートル、周囲9.4キロで世界で2番目に大きな一枚岩とされる。有名なのはこのような構図の写真であるが、
航空写真で見ればこうなっているわけで。
これを「枚」で数えるのは不自然だろう。だからといって「個」で数えるのもピンとこないが。もし助数詞をつけるなら「塊(かたまり)」かな。
近頃の日本語はおかしいと批判する論調は多くあるけれど、
昔からの日本語にもヘンなものはある。
wassho at 22:59│Comments(0)│
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