2023年02月14日
トッポ・ジージョの頃のスパゲッティは
小麦粉は白いからうどんや素麺は白い。
ただし、
中華麺:「かん水」=アルカリ性の塩水で生地を練る時に、
色素反応を起こして黄色くなる。
スパゲッティをはじめとするパスタ類:原料として使う
デュラム種の小麦自体が黄色いから、その色がついている。
というのがこれまでのお話。
なぜ黄色いのかとの疑問は解けたので、イエロー三部作の最後は余談。
もっともこのブログは余談がほとんどを占めるが。
私はトッポ・ジージョでスパゲッティという食べ物を知った世代である。
といっても今では分からない人のほうが多いかも知れない。
トッポ・ジージョはイタリアで1958年に生まれたネズミのキャラクター。
日本では1966年からその人形劇がテレビで放送された。
イタリアの人形劇だからスパゲッティもよくでてくる。
当時まだスパゲッティはそんなに一般的な食べ物ではなかったように思う。しかし母親もトッポ・ジージョに影響されたのか、やがて食卓に出てくるようになった。「今日のゴハンはトッポ・ジージョだ!」と喜んでいた無邪気な時代が私にもあったのである(^^ゞ フォークで麺をクルクルするのもそれまでにない体験で楽しかった。
その頃のスパゲッティといえば、ナポリタンとミートソースの2種類しかない。ナポリタンはケチャップでオレンジ色になっているが、私の視覚的記憶ではミートソース・スパゲッティのミートソースがかかっていない部分のスパゲッティは白かったようなーーー。
意識もしていなかったし、はっきりと覚えているわけではないが1970年代になってもスパゲッティはまだ白っぽかったと思う。おそらく今と違って使用する小麦がデュラムセモリナ100%ではなかったのだろう。
これまた記憶が定かではなく、おそらく1980年代の終わりだったと思うのだが「日本のスパゲッティはアルデンテじゃない」と「イタリア人が言っている」とよく取り沙汰された。うどん感覚で茹ですぎていたのが主な原因だろうが、デュラムセモリナ以外の小麦も使っていて、プリプリ感が足らなかったのが一因かも知れない。
イタリアでは乾麺パスタはデュラムセモリナ100%が法律で義務づけられている。日本ではそんな法律はないものの、現在は輸入されているものはもちろん、国内で生産さそれている商品もデュラムセモリナ100%になっている。デュラム種小麦は日本で栽培されていないから輸入小麦ということになる。いつ頃からそうなったのかと興味を持って調べてみたが、それらしき情報は見つけられず。
トッポ・ジージョのついでに古い話をもうひとつ。
現在、スーパーの棚で一番広い面積を占めているのはディ・チェコの商品だと思う。もう定番商品と言って差し支えない。しかしかつてディ・チェコは憧れの商品だった時代がある。80年代前半に雑誌でイタリア関連の特集を組む時、ディ・チェコもよく取り上げられた。「本場のイタリアにはディ・チェコという素晴らしいパスタがある。それと較べたら日本で売られているものなんてーーー」といった扱いが多かった。ディ・チェコの単語を知っているだけで、ちょっと通ぶれたもの。イタリア旅行のお土産にディ・チェコのスパゲッティをもらった経験もある。
それが今ではスーパーにズラーッと並んでいるのだから時代の変化を感じるね。調べてみると、1983年からミズタエンタープライズという会社が輸入して日清製粉が総発売元の体制で、2000年には日清製粉が独占輸入権も獲得している。思ったより早く日本に入っていたが、今のようなシェアになったのは1990年代中頃のような気がする(自信なし)。
ディ・チェコはたいした宣伝をしていないから、日清製粉の営業力もさることながら、品質つまりはおいしさで受け入れられたのだろう。舌は正直だから、食品分野ではこうした中身だけで勝負するマーケティングも通用する(場合もある)。
ところでブログを書きながら、
デュラム種小麦を使った、あるいは少し混ぜた中華麺やうどん
かん水で練ったスパゲッティ
は、どんな味や歯ごたえがするのだろうかとずっと気になっている(^^ゞ
誰か作ってくれないかな。
ただし、
中華麺:「かん水」=アルカリ性の塩水で生地を練る時に、
色素反応を起こして黄色くなる。
スパゲッティをはじめとするパスタ類:原料として使う
デュラム種の小麦自体が黄色いから、その色がついている。
というのがこれまでのお話。
なぜ黄色いのかとの疑問は解けたので、イエロー三部作の最後は余談。
もっともこのブログは余談がほとんどを占めるが。
私はトッポ・ジージョでスパゲッティという食べ物を知った世代である。
といっても今では分からない人のほうが多いかも知れない。
トッポ・ジージョはイタリアで1958年に生まれたネズミのキャラクター。
日本では1966年からその人形劇がテレビで放送された。
イタリアの人形劇だからスパゲッティもよくでてくる。
当時まだスパゲッティはそんなに一般的な食べ物ではなかったように思う。しかし母親もトッポ・ジージョに影響されたのか、やがて食卓に出てくるようになった。「今日のゴハンはトッポ・ジージョだ!」と喜んでいた無邪気な時代が私にもあったのである(^^ゞ フォークで麺をクルクルするのもそれまでにない体験で楽しかった。
その頃のスパゲッティといえば、ナポリタンとミートソースの2種類しかない。ナポリタンはケチャップでオレンジ色になっているが、私の視覚的記憶ではミートソース・スパゲッティのミートソースがかかっていない部分のスパゲッティは白かったようなーーー。
意識もしていなかったし、はっきりと覚えているわけではないが1970年代になってもスパゲッティはまだ白っぽかったと思う。おそらく今と違って使用する小麦がデュラムセモリナ100%ではなかったのだろう。
これまた記憶が定かではなく、おそらく1980年代の終わりだったと思うのだが「日本のスパゲッティはアルデンテじゃない」と「イタリア人が言っている」とよく取り沙汰された。うどん感覚で茹ですぎていたのが主な原因だろうが、デュラムセモリナ以外の小麦も使っていて、プリプリ感が足らなかったのが一因かも知れない。
イタリアでは乾麺パスタはデュラムセモリナ100%が法律で義務づけられている。日本ではそんな法律はないものの、現在は輸入されているものはもちろん、国内で生産さそれている商品もデュラムセモリナ100%になっている。デュラム種小麦は日本で栽培されていないから輸入小麦ということになる。いつ頃からそうなったのかと興味を持って調べてみたが、それらしき情報は見つけられず。
トッポ・ジージョのついでに古い話をもうひとつ。
現在、スーパーの棚で一番広い面積を占めているのはディ・チェコの商品だと思う。もう定番商品と言って差し支えない。しかしかつてディ・チェコは憧れの商品だった時代がある。80年代前半に雑誌でイタリア関連の特集を組む時、ディ・チェコもよく取り上げられた。「本場のイタリアにはディ・チェコという素晴らしいパスタがある。それと較べたら日本で売られているものなんてーーー」といった扱いが多かった。ディ・チェコの単語を知っているだけで、ちょっと通ぶれたもの。イタリア旅行のお土産にディ・チェコのスパゲッティをもらった経験もある。
それが今ではスーパーにズラーッと並んでいるのだから時代の変化を感じるね。調べてみると、1983年からミズタエンタープライズという会社が輸入して日清製粉が総発売元の体制で、2000年には日清製粉が独占輸入権も獲得している。思ったより早く日本に入っていたが、今のようなシェアになったのは1990年代中頃のような気がする(自信なし)。
ディ・チェコはたいした宣伝をしていないから、日清製粉の営業力もさることながら、品質つまりはおいしさで受け入れられたのだろう。舌は正直だから、食品分野ではこうした中身だけで勝負するマーケティングも通用する(場合もある)。
ところでブログを書きながら、
デュラム種小麦を使った、あるいは少し混ぜた中華麺やうどん
かん水で練ったスパゲッティ
は、どんな味や歯ごたえがするのだろうかとずっと気になっている(^^ゞ
誰か作ってくれないかな。
wassho at 22:42│Comments(0)│
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