2023年02月28日
新宿御苑で寒桜と松とプラタナス
ここから先はウメを見なかったのでタイトルを少し変更。
日本庭園にある楽羽亭という茶室の周りでウメと早咲きのヤマザクラ、そしてフクジュソウを眺めた後はブラブラと苑内散策。
このあたりの池は「上の池(かみのいけ)」と呼ばれている。
まずはこのL字クランクの橋で池の中にある小さな島へ。
松がカッコイイ。
暖かくなるにつれて黄色い部分が緑色になっていくのかな。普通は黄色いと枯れるイメージなのに、生命力を感じさせる黄色だった。
2つめの橋は太鼓橋。
橋の上からウメとヤマザクラが咲いていたところを。
ウメ ビハインド マツ
ウメ&マツ好きにはたまらないね(^^ゞ
橋を渡ったところにも見応えのある松が。
少し先にサクラっぽいものが見えてきた。
先ほどと同じヤマザクラかと思いきや、
葉が出ていないからヤマザクラではない。
苑内マップに照らし合わせると、これはサツマカンザクラという寒桜。
赤く見えているのは花びらが落ちて露わになった雄しべと雌しべ。
見頃かなり過ぎの感じなので、きれいなところを狙って。
さらに進んでこの立派な3本松があるのは、日本庭園の中の芝生広場。
ここには夏目漱石が小説の中でも書いた、
いわゆる「ローマの松」の背を低くしたようなマツがたくさんある。
ここにも早咲きのサクラが。
先ほど見たのと同じサツマカンザクラだと見て取れたので素通りしようと思ったが、
その隣にある木の色づきに興味を引かれて近づいてみると、
たくさんのツボミだった。
品種までは分からないもののサクラで間違いないだろう。
せっかくそばまで来たので、サツマカンザクラをもう1枚。
いずれ機会があれば、もっとキレイに咲いている時期に来てみましょう。
ローマの松ショート版を下からあおって。
パワーがみなぎっているように見えるのに、どうして背が低いの?
新宿御苑は
日本庭園
風景式庭園(イギリス風)
整形式庭園(フランス風)
と3つのタイプ別に庭園が設けられている。
それがどんな庭かについては昨年に訪れた際のブログで少し説明している。
ここは日本庭園を抜けて風景式庭園に入ったところ。
見回したところ花が咲いている気配はなかったので、池の周りを進むことにする。日本庭園の池とつながっているが、このあたりでは「中の池」と名前がついている。
なんじゃこれ?
識別タグのようなものが打たれている。
アメリカデイゴという木のようだ。
現在位置。
さらに進むと、八重桜を見に来たときに一緒に楽しめたツツジ。
私の好きな丸い形の剪定。
この黄色い花はサンシュユ。
ロウバイと違って、サンシュユはウメと同じ時期に咲く。それでウメに黄色はないから(ロウバイは梅と名前がついているがクスノキの仲間)ウメと一緒に植えると彩りがきれい。新宿御苑のガーデナーにもアドバイスしたいね。写真は昨年に訪れた京王百草園。
池の端までやって来た。
このあたりは「下の池」という名前。
上の池から下の池までを直線で結ぶと約800メートル。相当大きな池であるが、その水源は苑内の湧き水らしい。そしてこの池が渋谷川の源流のひとつとのこと。
川の源流と聞くと山奥を想像するが平地にあるものも意外と多い。桜並木で有名な目黒川の源流も世田ヶ谷区内にある。家康がやって来て城や城下町を開くまで江戸は湿地帯だったから、東京には地下水が豊富なのだろう。
下の池の近くにあるのがなぜか「開かずの門」となっている正門。
門を出てJRの線路を越えれば国立競技場である。
かつて新宿御苑が皇室苑地だった時代に、皇族の出入りに使われていた門だから平民は通らせてもらえないらしい。ただし総理主催の「桜を見る会」で国会議員や外国大使などに対してはこの正門が使われた。そして安倍晋三後援会のご一行様を乗せたバス17台も正門から入場したんだって。
さて正門近くから広がるのは整形式庭園。
その目玉はプラタナス並木。
新宿御苑は細い枝をまったく残さない剪定スタイル。だから葉を落としたプラタナスは実に異様な形をしていて、それに魅せられる。
そのゴツゴツさは北斎の描く波の形にも似ているけれど、
なぜかウルトラセブンに登場した
電気海獣エレキングをいつも思いだしてしまう(^^ゞ
整形式庭園の中央にはバラ園があるが今はご覧の状態。
何年か前の1月にロウバイを見に来たときには少し咲いていたのだが。
整形式庭園の全景。
180度回って風景式庭園。
この季節の芝生はもちろんこんな状態。しかしなぜかとてもフカフカしていて気持ちよかった。昨年の4月半ばに八重桜を見たとき緑色の芝生にそんな記憶はないから、芝生は枯れた状態の方がクッションがいいのかな?
トイレを探していたら旧御凉亭(台湾閣) の近くまで来たので、以前も訪れているが、ついでに入ってみた。
昭和天皇の成婚祝いに台湾から贈られたものだと思っていたが、よく読むと台湾在住の邦人からの寄贈だった。当時の台湾は日本に占領されていたから多くの日本人がいたのだろう。
外観はすごく中華的に凝っているのに、
中はガランとしていて、ところどころに中国風の装飾があるものの、拍子抜けするほど殺風景。名前が「御凉亭」なのは、ここで池からの風を感じながら夕涼みでもするための施設だったからみたい。
御凉亭の利点は庭(日本庭園の芝生広場付近)を少し高い位置から広く眺められること。また池や庭に対して北向きに建っているので、視界的にもクッキリと見える。
今回で分かったのは
ソメイヨシノや八重桜と違って、新宿御苑はウメにあまり重きを置いていない
早咲きのサクラについても同じく
ということ。ウメはもうちょっと品種バラエティ的にがんばって欲しいもの。まあそれでも都会のオアシス的な空間を歩くだけで、充分に楽しめる場所であるのに変わりはないが。
超混雑するソメイヨシノの時期に来る気はないし、八重桜は昨年に見たし、
さて次はどのシーズンに訪れようかな。
おしまい
日本庭園にある楽羽亭という茶室の周りでウメと早咲きのヤマザクラ、そしてフクジュソウを眺めた後はブラブラと苑内散策。
このあたりの池は「上の池(かみのいけ)」と呼ばれている。
まずはこのL字クランクの橋で池の中にある小さな島へ。
松がカッコイイ。
暖かくなるにつれて黄色い部分が緑色になっていくのかな。普通は黄色いと枯れるイメージなのに、生命力を感じさせる黄色だった。
2つめの橋は太鼓橋。
橋の上からウメとヤマザクラが咲いていたところを。
ウメ ビハインド マツ
ウメ&マツ好きにはたまらないね(^^ゞ
橋を渡ったところにも見応えのある松が。
少し先にサクラっぽいものが見えてきた。
先ほどと同じヤマザクラかと思いきや、
葉が出ていないからヤマザクラではない。
苑内マップに照らし合わせると、これはサツマカンザクラという寒桜。
赤く見えているのは花びらが落ちて露わになった雄しべと雌しべ。
見頃かなり過ぎの感じなので、きれいなところを狙って。
さらに進んでこの立派な3本松があるのは、日本庭園の中の芝生広場。
ここには夏目漱石が小説の中でも書いた、
いわゆる「ローマの松」の背を低くしたようなマツがたくさんある。
ここにも早咲きのサクラが。
先ほど見たのと同じサツマカンザクラだと見て取れたので素通りしようと思ったが、
その隣にある木の色づきに興味を引かれて近づいてみると、
たくさんのツボミだった。
品種までは分からないもののサクラで間違いないだろう。
せっかくそばまで来たので、サツマカンザクラをもう1枚。
いずれ機会があれば、もっとキレイに咲いている時期に来てみましょう。
ローマの松ショート版を下からあおって。
パワーがみなぎっているように見えるのに、どうして背が低いの?
新宿御苑は
日本庭園
風景式庭園(イギリス風)
整形式庭園(フランス風)
と3つのタイプ別に庭園が設けられている。
それがどんな庭かについては昨年に訪れた際のブログで少し説明している。
ここは日本庭園を抜けて風景式庭園に入ったところ。
見回したところ花が咲いている気配はなかったので、池の周りを進むことにする。日本庭園の池とつながっているが、このあたりでは「中の池」と名前がついている。
なんじゃこれ?
識別タグのようなものが打たれている。
アメリカデイゴという木のようだ。
現在位置。
さらに進むと、八重桜を見に来たときに一緒に楽しめたツツジ。
私の好きな丸い形の剪定。
この黄色い花はサンシュユ。
ロウバイと違って、サンシュユはウメと同じ時期に咲く。それでウメに黄色はないから(ロウバイは梅と名前がついているがクスノキの仲間)ウメと一緒に植えると彩りがきれい。新宿御苑のガーデナーにもアドバイスしたいね。写真は昨年に訪れた京王百草園。
池の端までやって来た。
このあたりは「下の池」という名前。
上の池から下の池までを直線で結ぶと約800メートル。相当大きな池であるが、その水源は苑内の湧き水らしい。そしてこの池が渋谷川の源流のひとつとのこと。
川の源流と聞くと山奥を想像するが平地にあるものも意外と多い。桜並木で有名な目黒川の源流も世田ヶ谷区内にある。家康がやって来て城や城下町を開くまで江戸は湿地帯だったから、東京には地下水が豊富なのだろう。
下の池の近くにあるのがなぜか「開かずの門」となっている正門。
門を出てJRの線路を越えれば国立競技場である。
かつて新宿御苑が皇室苑地だった時代に、皇族の出入りに使われていた門だから平民は通らせてもらえないらしい。ただし総理主催の「桜を見る会」で国会議員や外国大使などに対してはこの正門が使われた。そして安倍晋三後援会のご一行様を乗せたバス17台も正門から入場したんだって。
さて正門近くから広がるのは整形式庭園。
その目玉はプラタナス並木。
新宿御苑は細い枝をまったく残さない剪定スタイル。だから葉を落としたプラタナスは実に異様な形をしていて、それに魅せられる。
そのゴツゴツさは北斎の描く波の形にも似ているけれど、
なぜかウルトラセブンに登場した
電気海獣エレキングをいつも思いだしてしまう(^^ゞ
整形式庭園の中央にはバラ園があるが今はご覧の状態。
何年か前の1月にロウバイを見に来たときには少し咲いていたのだが。
整形式庭園の全景。
180度回って風景式庭園。
この季節の芝生はもちろんこんな状態。しかしなぜかとてもフカフカしていて気持ちよかった。昨年の4月半ばに八重桜を見たとき緑色の芝生にそんな記憶はないから、芝生は枯れた状態の方がクッションがいいのかな?
トイレを探していたら旧御凉亭(台湾閣) の近くまで来たので、以前も訪れているが、ついでに入ってみた。
昭和天皇の成婚祝いに台湾から贈られたものだと思っていたが、よく読むと台湾在住の邦人からの寄贈だった。当時の台湾は日本に占領されていたから多くの日本人がいたのだろう。
外観はすごく中華的に凝っているのに、
中はガランとしていて、ところどころに中国風の装飾があるものの、拍子抜けするほど殺風景。名前が「御凉亭」なのは、ここで池からの風を感じながら夕涼みでもするための施設だったからみたい。
御凉亭の利点は庭(日本庭園の芝生広場付近)を少し高い位置から広く眺められること。また池や庭に対して北向きに建っているので、視界的にもクッキリと見える。
今回で分かったのは
ソメイヨシノや八重桜と違って、新宿御苑はウメにあまり重きを置いていない
早咲きのサクラについても同じく
ということ。ウメはもうちょっと品種バラエティ的にがんばって欲しいもの。まあそれでも都会のオアシス的な空間を歩くだけで、充分に楽しめる場所であるのに変わりはないが。
超混雑するソメイヨシノの時期に来る気はないし、八重桜は昨年に見たし、
さて次はどのシーズンに訪れようかな。
おしまい
wassho at 22:42│Comments(0)│
│お花畑探訪