2023年03月17日

日比谷公園で寒緋桜と大寒桜

ソメイヨシノではないサクラをできるだけたくさん見るのが私のお花見ポリシー。日比谷公園でカンヒザクラとオオカンザクラが咲いているのを知り、虎ノ門方面に出かけたついでに立ち寄ってきた。撮影は3月9日。


いつもと違って日比谷公会堂のところから園内を進む。
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第2花壇と呼ばれている芝生広場。ただし普段は中には入れない。昨年秋に訪れたガーデニングショーで初めて足を踏み入れた。
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大きな時計が12時を指しているのは、
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故障しているから(^^ゞ
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バラはまだ芽吹きだしたところ。
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噴水では、お約束の高速シャッター。
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心字池も今回は下から丸の内方向を眺めたのみ。
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鴨の逆立ち姿。
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水草などを食べているのだろうが、水中に潜ったりはしない。これで水草に口が届くということは、心字池はとても水深が浅いのだろうか。


こちらは第1花壇。
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第1花壇の東側にあった彫像。
ここには何度も来ているのに、今までその存在に気づいていなかった。
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竪琴を持っているし、何となくギリシャの女神的な雰囲気であるが、これは自由の女神像らしい。ところで自由の女神といえばニューヨークにあるアレが有名というか、ほとんどアレしか思い浮かばない。ニューヨークのは左手で持っているのが独立宣言書だし、右手はタイマツを掲げて照らす行為だから何となく意図せんとするところが分かりやすい。あまり知られていないが足は奴隷制を象徴する鎖を踏みつけている。

それでこの日比谷公園のは何を表現しているのだろう。また自由の女神=ニューヨークのアレと思い込んでいたが、世の中には様々な自由の女神があるのだろうか。調べようと思ったものの、ざっと検索しただけではニューヨークのアレ関連しかヒットしないので諦めた。

ところでこの像は右腕が異様に真っ直ぐ延びていて、
絶対にタクシーを止めてやるとの強い意志を感じるね(^^ゞ



公園の北東側、テニスコートのあるところに赤に近い花が見えてきた。
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これがカンヒザクラ。
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花びらはあまり開かず釣り鐘状で下向きに咲くのが特徴。亜熱帯性のサクラで、沖縄ではサクラといえばカンヒザクラを指す。ソメイヨシノは沖縄の気候に合わず花を咲かせないようだ。
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上の写真を見るときれいなのだが、
角度によっては萎びてぶら下がっているようにも見えてしまう。
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サクラあるあるの胴咲きでもしっかり下向き。
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カンヒザクラは少し遠目に眺めるのがいいみたい。
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ところで日比谷公園のカンヒザクラを見て、
カンヒザクラにまつわるある重大な疑惑が確信に変わった(おおげさ)。
その話はいずれまた。



テニスコートの向こう側にピンクの花。
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こちらはオオカンザクラ。
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なぜか街灯がサクラの風景に溶け込んでいる。
公園にあるのを街灯と呼ぶのは不自然かな?


カンヒザクラは知らなければサクラとは思わないかも知れない。しかしオオカンザクラは誰もがサクラと思う雰囲気を持っている。
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それでも寒桜や大寒桜(花が寒桜より大きい)は、寒緋桜と山桜または大島桜を掛け合わせた栽培品種。つまり半分はカンヒザクラの血を引いている。

なおサクラの品種はその成り立ちで4つに分けられる。

  日本の野生種
  自然交雑種(野生種同士が自然に混じり合ったもの)
  海外の野生種
  栽培品種、園芸品種(異なる品種を人工的に掛け合わせたもの)

日本の野生種は10種と11種の学説に分かれている。問題となっているのはカンヒザクラで「日本の野生種である」「台湾の野生種が人によって沖縄などに持ち込まれ広がった」との論争にまだ決着がついていない。ちなみにソメイヨシノは栽培品種ね。


よく見るとオオカンザクラは花びらがボール状にまとまって咲いている。
何となくほんわかした感じ。
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寒桜ましてや大寒桜なんて名前を聞くと、その語感からとても寒そうなイメージが思い浮かぶが、実際はピンクの春らしい色の花が咲く。あっ、ピンクに春を感じるのはサクラに慣れ親しんでいる日本人独特の感覚かな?



オオカンザクラの前は少し高台になっている。三笠山と名前がつけられた標高9m!の超低山。もちろん自然の地形ではなく、公園の池などを掘った残土で盛り上げたもの。
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その下にあった「水飲み」の器具。説明書きによると馬も水を飲めるように作られているとある。人間も馬と同じところから水を飲んでいたんだ。
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登山道を上がって頂上に到着。
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高い位置からオオカンザクラを眺めようとの魂胆だったのにーーー。
誰か手前の木を切り倒してくれえ(^^ゞ
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ーーー続く

wassho at 23:52│Comments(0) お花畑探訪 

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