2023年11月26日
喉元過ぎれば「暑さ」を忘れよう?
11月7日に東京は27.5度の最高気温を記録。
画像にもあるように100年ぶりの記録更新。画像はtenki.jpより引用
それからたった19日後の本日は、午前9前の気温がわずかに6度。
最高気温は9.5度まで上がったものの、それでも今日はオー寒っ(>_<) な一日だった。
同じ月でざっと20度も違うわけで、寒暖差が月間でそんなに開いたのは今までにもあったのかな。調べてみようと思ったけれど、
北海道では30度近くになることもある。
1日の寒暖差が7度以上になると頭痛やめまい、倦怠感など体の不調に陥りやすく
なり、それに対応する「寒暖差疲労」外来を設置しているクリニックもある。
などがわかった程度で肝心の寒暖差気温データをまとめたものは見つけられず。
自分で集計するのも面倒なので調査はあっさり中止(^^ゞ
ところで寒暖差は名前の通り「差」なので、気温が高くなっても低くなってもその数値は大きくなる。気象庁にデータがある1875年(明治8年)から昨年までの11月の平均最高・最低気温は
最高気温:16.3度 最低気温:7.6度
だから今回は明らかに最高気温の上昇による寒暖差の拡大。
ちなみにデータを2000年から集計すると
最高気温:17.3度 最低気温:10.1度
となり最高気温で1度、最低気温で2.5度上昇している。
いわゆる地球温暖化。
その地球温暖化をテーマにしたテレビ番組を最近見た。
それで興味深かったのは日本人は気候変動への意識が低いとの指摘。
番組で使われたのはこんな国際調査データ。
画像はhttps://institute.dentsu.com/articles/2823/から引用
データを見ると気候変動の影響に対して「極度に心配している」または「とても心配している」と回答した人は調査対象11カ国で日本が最も低い。トップのフィリピン84.0%に対して日本は16.4%だから1/5程度の反応。日本の次に低いフィンランドは44.1%なので、それと較べても1/3ほどしかない。
あまりに数値が低いので、やや疑問に思い他の調査も探してみると次のようなものを見つけた。これは文科省所管の科学技術振興機構が2015年に実施したもの。
この調査は
今年12月にパリで開かれる気候変動枠組条約締約国会議(COP21)
へ世界各地の市民の声を届けることを目的としたプロジェクトである、
World Wide Views Climate and Energyが6月6日に、世界96カ所で
一斉に開かれました。
約1万人の専門家ではない市民が参加して、世界共通の設問について
話し合いを行った後、世界共通の選択肢の中から自分の考えに近いものを
選んで各自が投票を行いました。
とあるからちょっと特殊な調査手法。「約1万人の専門家ではない市民」とあるが、それでもこんなプロジェクトに参加するくらいだから、それなりに環境意識は高い人が対象と思われる。
なのに「とても心配している」が世界全体で79%なのに対して日本は44%。やはり日本人の危機意識は低いのかも知れない。
ただし「ある程度心配している」まで含めればそう変わらない。このあたりをどう判断するかはデータ分析の難しいところ。それは最初のグラフも同じ。
話を前出の番組に戻すと、
日本人の気候変動への意識が低い結果について東京大学の教授が
日本は失われた30年と言われるように、過去に経済がなかなか厳しい状態に
あったわけです。ですから、一般市民の方々は、日々の生活や経済状況に非常に
関心がいってしまって、環境問題の優先順位が下がっているのかなと、
私は思っています。
とコメントしていた。
ウ〜ンそれはどうかなあ???
最初のグラフで3位に入っているブラジルなんて、2014年から2017年にかけては国家破綻レベルの経済危機だったわけで、それと較べれば日本はそんなに切羽詰まった状況にはまだない。
調査データは結果の数字が一人歩きしがちだけれど、どういう手法を用いたのか、どんな尋ね方をしたのかまで含めて検討しないと分析を間違う場合もある。最初の調査を例に取ると「脅かす」との文言が日本語としてはちょっときつい。
それに実施時期も重要なので、ひょっとして最初のグラフの調査は、日本だけ今日のように寒い日に行ったのチャウかと思ったり(^^ゞ それは冗談としても意識の高いトップ3のフィリピン、インド、ブラジルは暑い国だし、日本に次いで意識の低いフィンランドは寒い国。その国の気象状況によって意識の違いは生まれてくるとの仮説は成り立つかも知れない。
それはさておき、真夏真冬の絶対的な暑さ寒さより、その途中の気温が変化するときに体調を崩しやすいもの。たまに今からダウンを着たら真冬はどうするんだなんていう人もいる。しかし真冬になったら身体は寒さにも慣れているから、そんな心配はまったく不要。
今年の夏、そして11月前半の暑さの記憶はまだ新しいけれど、
喉元過ぎたのだから暖かくして過ごしましょう。
画像にもあるように100年ぶりの記録更新。画像はtenki.jpより引用
それからたった19日後の本日は、午前9前の気温がわずかに6度。
最高気温は9.5度まで上がったものの、それでも今日はオー寒っ(>_<) な一日だった。
同じ月でざっと20度も違うわけで、寒暖差が月間でそんなに開いたのは今までにもあったのかな。調べてみようと思ったけれど、
北海道では30度近くになることもある。
1日の寒暖差が7度以上になると頭痛やめまい、倦怠感など体の不調に陥りやすく
なり、それに対応する「寒暖差疲労」外来を設置しているクリニックもある。
などがわかった程度で肝心の寒暖差気温データをまとめたものは見つけられず。
自分で集計するのも面倒なので調査はあっさり中止(^^ゞ
ところで寒暖差は名前の通り「差」なので、気温が高くなっても低くなってもその数値は大きくなる。気象庁にデータがある1875年(明治8年)から昨年までの11月の平均最高・最低気温は
最高気温:16.3度 最低気温:7.6度
だから今回は明らかに最高気温の上昇による寒暖差の拡大。
ちなみにデータを2000年から集計すると
最高気温:17.3度 最低気温:10.1度
となり最高気温で1度、最低気温で2.5度上昇している。
いわゆる地球温暖化。
その地球温暖化をテーマにしたテレビ番組を最近見た。
それで興味深かったのは日本人は気候変動への意識が低いとの指摘。
番組で使われたのはこんな国際調査データ。
画像はhttps://institute.dentsu.com/articles/2823/から引用
データを見ると気候変動の影響に対して「極度に心配している」または「とても心配している」と回答した人は調査対象11カ国で日本が最も低い。トップのフィリピン84.0%に対して日本は16.4%だから1/5程度の反応。日本の次に低いフィンランドは44.1%なので、それと較べても1/3ほどしかない。
あまりに数値が低いので、やや疑問に思い他の調査も探してみると次のようなものを見つけた。これは文科省所管の科学技術振興機構が2015年に実施したもの。
この調査は
今年12月にパリで開かれる気候変動枠組条約締約国会議(COP21)
へ世界各地の市民の声を届けることを目的としたプロジェクトである、
World Wide Views Climate and Energyが6月6日に、世界96カ所で
一斉に開かれました。
約1万人の専門家ではない市民が参加して、世界共通の設問について
話し合いを行った後、世界共通の選択肢の中から自分の考えに近いものを
選んで各自が投票を行いました。
とあるからちょっと特殊な調査手法。「約1万人の専門家ではない市民」とあるが、それでもこんなプロジェクトに参加するくらいだから、それなりに環境意識は高い人が対象と思われる。
なのに「とても心配している」が世界全体で79%なのに対して日本は44%。やはり日本人の危機意識は低いのかも知れない。
ただし「ある程度心配している」まで含めればそう変わらない。このあたりをどう判断するかはデータ分析の難しいところ。それは最初のグラフも同じ。
話を前出の番組に戻すと、
日本人の気候変動への意識が低い結果について東京大学の教授が
日本は失われた30年と言われるように、過去に経済がなかなか厳しい状態に
あったわけです。ですから、一般市民の方々は、日々の生活や経済状況に非常に
関心がいってしまって、環境問題の優先順位が下がっているのかなと、
私は思っています。
とコメントしていた。
ウ〜ンそれはどうかなあ???
最初のグラフで3位に入っているブラジルなんて、2014年から2017年にかけては国家破綻レベルの経済危機だったわけで、それと較べれば日本はそんなに切羽詰まった状況にはまだない。
調査データは結果の数字が一人歩きしがちだけれど、どういう手法を用いたのか、どんな尋ね方をしたのかまで含めて検討しないと分析を間違う場合もある。最初の調査を例に取ると「脅かす」との文言が日本語としてはちょっときつい。
それに実施時期も重要なので、ひょっとして最初のグラフの調査は、日本だけ今日のように寒い日に行ったのチャウかと思ったり(^^ゞ それは冗談としても意識の高いトップ3のフィリピン、インド、ブラジルは暑い国だし、日本に次いで意識の低いフィンランドは寒い国。その国の気象状況によって意識の違いは生まれてくるとの仮説は成り立つかも知れない。
それはさておき、真夏真冬の絶対的な暑さ寒さより、その途中の気温が変化するときに体調を崩しやすいもの。たまに今からダウンを着たら真冬はどうするんだなんていう人もいる。しかし真冬になったら身体は寒さにも慣れているから、そんな心配はまったく不要。
今年の夏、そして11月前半の暑さの記憶はまだ新しいけれど、
喉元過ぎたのだから暖かくして過ごしましょう。
wassho at 22:42│Comments(0)│
│ノンジャンル