2023年12月23日
芝公園もみじ谷〜増上寺の紅葉
先日に訪れた清澄庭園。庭園としてはよかったものの紅葉は見応えに欠けた。その欲求不満を解消すべく、まだ訪れたことのなかった旧芝離宮恩賜庭園に行ってみようかと。日付は12月9日。
隣にある浜離宮庭園へは以前にロウバイや菜の花を見に出かけた。それで芝離宮庭園の最寄り駅は、新橋だったか浜松町だったかと地図を確認すると、芝公園とそれほど離れていないのに気付く。芝公園の東京タワー下には「もみじ谷」と呼ばれている紅葉名所がある。
もみじ谷は何度も訪れてはいるけれど、前菜としてここからスタートするのもよし。実は自宅から東京タワーまでバス1本なので交通の便もいい。
東京タワーのひとつ手前、赤羽橋駅前の停留所で下車。それはもみじ谷の少し南側、芝公園17号地にあるイエローオータムを見るため。ここには私が「ゴッホのイチョウ」と名付けている木がある。
公園には10数本のイチョウ。
ゴッホのイチョウは中央と右側の木。
後ろはザ・プリンス・パークタワー東京。
でもいつもと様子が違う。何となく元気がない。今年の夏が暑すぎたせいか、あるいはタイミング的に落葉が進んでしまったからだろうか。
ちなみにこちらは2019年に撮った写真。
炎のようなクネクネ感があってゴッホぽいでしょ。
もっともゴッホはあんなに黄色フェチだったくせにイチョウは描いていない。ゴッホの時代にヨーロッパではまだイチョウが多くなかったともいわれるが詳しくは知らない。
まあでも2019年から毎年眺めている、
ゴッホのイチョウに今年も会えて良かった。
東京タワーと一緒に。タワーが傾いているのはどんなカメラでもレンズの特性でそうなってしまうからで、私の撮影ミスじゃないよ。
いかにも素人が撮りがちなやつも(^^ゞ
東京タワー方向へ進むと弁天池がある。
途中に赤いモミジがあるものの、
この池の周りの紅葉は色が冴えない。
これは毎年そうである。
しかし逆光にするとそれなりにサマになるのが紅葉の恐ろしさ。
紅葉名所のガイドブック写真で逆光が多ければ注意が必要。
東京タワーに到着。
東京タワーは標高18mの少し高台に建っている。
タワーの高さは333mあるから海抜では351m。
もみじ谷の入り口付近。
ここは芝公園19号地にあたる。
この坂を上ったあたりに最も鮮やかなレッドオータムがある。
しかし今年は色づきがやや浅かった。
それでも美しいオータムに満足。
中央にある広場。
こちらの方が赤い。
東京タワーも一緒に写しましょう。
このもみじ谷のいいところは、
様々な色や表情の紅葉を楽しめるところ。
そして東京タワーの存在ももちろん大きい。
苑内には小さな滝もある。
東京タワーは有名でも、その真下にこんな光景が広がっているのはあまり知られていない。東京タワー見物は紅葉シーズンに是非。
芝公園は東京プリンスホテル、増上寺、ザ・プリンス・パークタワー東京の敷地を取り囲むように造られている。なおこの地図は北が右。
東京プリンスホテルと増上寺裏門の間を抜けていく。
これは道路から見える東京プリンスホテルの庭。
いつもは紅葉と一緒にピンク色の花があるのに今年はなかった。
立ち寄るつもりはなかったのだけれど、
道路沿いに出入り口が開いているので。
千躰子育地蔵尊(せんたい・こそだて・じぞうそん)。
千躰は多いとの意味ではなく実際に1300体以上ある。
なおこちらの地蔵は供養ではなく子供の成長や健康を願って奉納される。
正門である三解脱門。
三解脱とは「貪(むさぼり)、瞋(いかり)、痴(おろか)」の3つの煩悩から解脱。私にはできそうにないと思ったら、この門をくぐると解脱できるらしい。やったー(^^ゞ
振り返って増上寺と東京タワーと、11月24日に開業した麻布台ヒルズのスリーショット。
麻布台ヒルズの高さは約330(325.19)mと、333mの東京タワーとほぼ同じ。
標高は11.4mなので海抜計算では東京タワー351m、麻布台ヒルズ337m。
こちらはまだ麻布台ヒルズの姿が見えなかった2019年の写真。
三解脱門を近くから。間口と高さはともに約20m。朱に塗らず木目で見たかったな。ただしこれは傷みを隠すリフォームではなく創建当時から朱塗りだったようだ。
増上寺は9世紀に紀尾井町付近にあった寺がその前身。室町時代の1393年に増上寺の名前となる。徳川家康が関東を治めるようになると徳川家の菩提寺になり、日比谷への移転を経て1598年に現在の芝に再移転。この門は1622年建立だから芝での創建後間もない頃のもの。
その隣にあった黒門。
徳川家光の寄進とされ、昔は黒漆喰が塗られていたから黒門。朱塗りである三解脱門との対比を際立たせるためとも言われる。
増上寺で紅葉があるのはこの黒門の周辺。
そこに建っていた観音像。
台座には「ホテルニュージャパン罹災者の みたまとこしえに安からんことをお祈りして」と書かれていた。ある程度の年齢以上なら記憶に残っているホテルニュージャパンの大火災事故。でもどうして赤坂の火事の慰霊碑がここに?と思ったら、増上寺が遺体(死者33名)の仮安置所になり仮通夜も行われたからのようだ。
犠牲者の冥福をお祈りして、
観音様とレッドオータム、そして東京タワー。南無
そしてこの後、芝離宮庭園へ向かう。
隣にある浜離宮庭園へは以前にロウバイや菜の花を見に出かけた。それで芝離宮庭園の最寄り駅は、新橋だったか浜松町だったかと地図を確認すると、芝公園とそれほど離れていないのに気付く。芝公園の東京タワー下には「もみじ谷」と呼ばれている紅葉名所がある。
もみじ谷は何度も訪れてはいるけれど、前菜としてここからスタートするのもよし。実は自宅から東京タワーまでバス1本なので交通の便もいい。
東京タワーのひとつ手前、赤羽橋駅前の停留所で下車。それはもみじ谷の少し南側、芝公園17号地にあるイエローオータムを見るため。ここには私が「ゴッホのイチョウ」と名付けている木がある。
公園には10数本のイチョウ。
ゴッホのイチョウは中央と右側の木。
後ろはザ・プリンス・パークタワー東京。
でもいつもと様子が違う。何となく元気がない。今年の夏が暑すぎたせいか、あるいはタイミング的に落葉が進んでしまったからだろうか。
ちなみにこちらは2019年に撮った写真。
炎のようなクネクネ感があってゴッホぽいでしょ。
もっともゴッホはあんなに黄色フェチだったくせにイチョウは描いていない。ゴッホの時代にヨーロッパではまだイチョウが多くなかったともいわれるが詳しくは知らない。
まあでも2019年から毎年眺めている、
ゴッホのイチョウに今年も会えて良かった。
東京タワーと一緒に。タワーが傾いているのはどんなカメラでもレンズの特性でそうなってしまうからで、私の撮影ミスじゃないよ。
いかにも素人が撮りがちなやつも(^^ゞ
東京タワー方向へ進むと弁天池がある。
途中に赤いモミジがあるものの、
この池の周りの紅葉は色が冴えない。
これは毎年そうである。
しかし逆光にするとそれなりにサマになるのが紅葉の恐ろしさ。
紅葉名所のガイドブック写真で逆光が多ければ注意が必要。
東京タワーに到着。
東京タワーは標高18mの少し高台に建っている。
タワーの高さは333mあるから海抜では351m。
もみじ谷の入り口付近。
ここは芝公園19号地にあたる。
この坂を上ったあたりに最も鮮やかなレッドオータムがある。
しかし今年は色づきがやや浅かった。
それでも美しいオータムに満足。
中央にある広場。
こちらの方が赤い。
東京タワーも一緒に写しましょう。
このもみじ谷のいいところは、
様々な色や表情の紅葉を楽しめるところ。
そして東京タワーの存在ももちろん大きい。
苑内には小さな滝もある。
東京タワーは有名でも、その真下にこんな光景が広がっているのはあまり知られていない。東京タワー見物は紅葉シーズンに是非。
芝公園は東京プリンスホテル、増上寺、ザ・プリンス・パークタワー東京の敷地を取り囲むように造られている。なおこの地図は北が右。
東京プリンスホテルと増上寺裏門の間を抜けていく。
これは道路から見える東京プリンスホテルの庭。
いつもは紅葉と一緒にピンク色の花があるのに今年はなかった。
立ち寄るつもりはなかったのだけれど、
道路沿いに出入り口が開いているので。
千躰子育地蔵尊(せんたい・こそだて・じぞうそん)。
千躰は多いとの意味ではなく実際に1300体以上ある。
なおこちらの地蔵は供養ではなく子供の成長や健康を願って奉納される。
正門である三解脱門。
三解脱とは「貪(むさぼり)、瞋(いかり)、痴(おろか)」の3つの煩悩から解脱。私にはできそうにないと思ったら、この門をくぐると解脱できるらしい。やったー(^^ゞ
振り返って増上寺と東京タワーと、11月24日に開業した麻布台ヒルズのスリーショット。
麻布台ヒルズの高さは約330(325.19)mと、333mの東京タワーとほぼ同じ。
標高は11.4mなので海抜計算では東京タワー351m、麻布台ヒルズ337m。
こちらはまだ麻布台ヒルズの姿が見えなかった2019年の写真。
三解脱門を近くから。間口と高さはともに約20m。朱に塗らず木目で見たかったな。ただしこれは傷みを隠すリフォームではなく創建当時から朱塗りだったようだ。
増上寺は9世紀に紀尾井町付近にあった寺がその前身。室町時代の1393年に増上寺の名前となる。徳川家康が関東を治めるようになると徳川家の菩提寺になり、日比谷への移転を経て1598年に現在の芝に再移転。この門は1622年建立だから芝での創建後間もない頃のもの。
その隣にあった黒門。
徳川家光の寄進とされ、昔は黒漆喰が塗られていたから黒門。朱塗りである三解脱門との対比を際立たせるためとも言われる。
増上寺で紅葉があるのはこの黒門の周辺。
そこに建っていた観音像。
台座には「ホテルニュージャパン罹災者の みたまとこしえに安からんことをお祈りして」と書かれていた。ある程度の年齢以上なら記憶に残っているホテルニュージャパンの大火災事故。でもどうして赤坂の火事の慰霊碑がここに?と思ったら、増上寺が遺体(死者33名)の仮安置所になり仮通夜も行われたからのようだ。
犠牲者の冥福をお祈りして、
観音様とレッドオータム、そして東京タワー。南無
そしてこの後、芝離宮庭園へ向かう。
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