2024年01月06日
羽田空港の飛行機衝突事故で素朴な疑問 その2
さて素朴な疑問の本題。
写真はhttps://mainichi.jp/articles/20240103/k00/00m/030/008000cから引用
事故の原因はまだ判明していないものの、現在のところ海保機が管制官からの指示を聞き間違えたまたは取り違えた、あるいはそのほかの理由で、誘導路からまだ進入すべきではない滑走路に入ってしまったからではないかと言われている。
管制官とパイロットとのやりとりなんて英語ではあるが定型文みたいなもの。その内容は毎回ほとんど変わらない。だからこそ慣れによる聞き違えや勘違いもあるのかも知れない。そのためにパイロットは受けた指示を必ず復唱するルールになっている。それでもミスコミュニケーションは起きるもの。
しかしそれよりもなによりも、
事故の状況がある程度報じられて最初にに浮かんだのは、理由はともあれ管制官の指示に反して、まだ進入してはいけない滑走路に飛行機が進入してしまったとして、それを誰も見ていなかったのか、衝突するまで気がつかなかったのかとの根本的な疑問。
管制塔から双眼鏡で見るか、あるいは監視カメラを設置しておくか、とにかく現場を見てさえおけば事故は防げたはずーーーと不思議だった。すると1月5日早朝になって「羽田空港には地上の飛行機の位置を探知するレーダーがある」「管制官はそれを見ていなかった」との報道が。
ナンジャそれ(/o\)
もっとも「管制官が機体の位置を常時把握するとの規則はない」らしい。もちろん常時把握する必要はないとしても、要所要所では把握する必要あると思うけどなあ。それと地上機の位置をレーダーで把握しているなら、管制官の指示に反している動きをしている飛行機があれば、それを察知して警告を出すシステムを組み込んでいないのか。その程度ならAIとかを使うまでもなくたいして難しくない。
−−−と思っていたら1月5日の夕方に、
着陸機が接近する滑走路に別の機体が進入した場合、
管制官に画面上で注意喚起する「滑走路占有監視支援機能」が
事故当時、正常に作動していた
と報道された。地上レーダーと連動しているのかの説明はなかったが、許可を出していない飛行機が滑走路に進入すると、飛行機の色が赤に変わり、滑走路が黄色く点滅されるわかりやすいシステム。アラートが鳴るかどうかは不明。
画像はhttps://news.yahoo.co.jp/pickup/6487328から引用

そしてどうやら管制官はこれを見逃していた可能性があるとの報道。
ナンジャそれ(/o\) 2回目
どうも昔からある管制官とパイロットの無線音声でのやりとりに、重きを置きすぎたシステムになっているように思えてならない。音声だけのコミュニケーションなんて絶対にミスが起こるのは分かりきった話なのに。
次に疑問に思ったのは、飛行機が誘導路から滑走路に入る手前に、信号機や踏切の遮断機のようなものはないのかということ。
これについては信号機を備えている空港もあるが羽田空港にはないとわかった。ただ停止線灯なるものがあって信号機と同じ役割を果たしているようだ。しかしその停止線灯が昨年12月27日から使用不能になっていたとも報じられている。
ナンジャそれ(/o\) 3回目
もちろん装置が故障する場合もある(故障かどうかは報道では不明)。でもそれなら普段以上に気をつけておくべきなのに。
繰り返しになるが今回の事故は
管制官:海保機に誘導路で滑走路のそばまで進み、
そこで待機の指示を出した(つもり)
海保機:管制官から滑走路の中で待機の指示と受け止めた
とのミスコミュニケーション説が濃厚。そして
海保機の地上位置を把握するレーダーはあったが、それは監視されておらず、
未許可の飛行機が滑走路に進入した場合に警告を出す装置はあっても、それを見逃し、
さらに滑走路への進入を禁止する合図を出す停止線灯は作動していなかった。
大きな事故とは複合原因で起こるとよく言われるものの、
今回はまさにそれを絵に描いたような展開。
この状況下で事故を防ぐ手立てはあったのか?
管制のメインとなるのは管制官とパイロットとの無線交信だとしたら、
誘導路から滑走路に入る位置で一旦停止、
そして進入の許可を得る
との手順を、ひとつ加えておけばいいだけだったのでは?と思えてならないーーー クルマの教習所では踏切の前で一旦停止し、窓まで開けて電車の音がしないか確認させられるゾ。
もちろん、そんな手順が存在していて海保機がそれを怠った可能性はある。しかし管制官との交信記録が公開されて、専門家は誰もそれについての指摘はしていないから、おそらくその手順はないのだと想像している。
空港の管制についての知識はないから、ひょっとしたら的外れなことを書いているかも知れない。また詳しい状況についてはまだわかっていない、あるいは報じられていないものもあるだろう。レーダーとは空を監視するものだと思っていたから、地上レーダーがあるなんて1月5日に報道があるまで想像もしていなかった。
とにかくこんな「言った、言わない」に近いレベルのミスが、
事故を引き起こすのは今回が最後になりますように。
おしまい
写真はhttps://mainichi.jp/articles/20240103/k00/00m/030/008000cから引用
事故の原因はまだ判明していないものの、現在のところ海保機が管制官からの指示を聞き間違えたまたは取り違えた、あるいはそのほかの理由で、誘導路からまだ進入すべきではない滑走路に入ってしまったからではないかと言われている。
管制官とパイロットとのやりとりなんて英語ではあるが定型文みたいなもの。その内容は毎回ほとんど変わらない。だからこそ慣れによる聞き違えや勘違いもあるのかも知れない。そのためにパイロットは受けた指示を必ず復唱するルールになっている。それでもミスコミュニケーションは起きるもの。
しかしそれよりもなによりも、
事故の状況がある程度報じられて最初にに浮かんだのは、理由はともあれ管制官の指示に反して、まだ進入してはいけない滑走路に飛行機が進入してしまったとして、それを誰も見ていなかったのか、衝突するまで気がつかなかったのかとの根本的な疑問。
管制塔から双眼鏡で見るか、あるいは監視カメラを設置しておくか、とにかく現場を見てさえおけば事故は防げたはずーーーと不思議だった。すると1月5日早朝になって「羽田空港には地上の飛行機の位置を探知するレーダーがある」「管制官はそれを見ていなかった」との報道が。
ナンジャそれ(/o\)
もっとも「管制官が機体の位置を常時把握するとの規則はない」らしい。もちろん常時把握する必要はないとしても、要所要所では把握する必要あると思うけどなあ。それと地上機の位置をレーダーで把握しているなら、管制官の指示に反している動きをしている飛行機があれば、それを察知して警告を出すシステムを組み込んでいないのか。その程度ならAIとかを使うまでもなくたいして難しくない。
−−−と思っていたら1月5日の夕方に、
着陸機が接近する滑走路に別の機体が進入した場合、
管制官に画面上で注意喚起する「滑走路占有監視支援機能」が
事故当時、正常に作動していた
と報道された。地上レーダーと連動しているのかの説明はなかったが、許可を出していない飛行機が滑走路に進入すると、飛行機の色が赤に変わり、滑走路が黄色く点滅されるわかりやすいシステム。アラートが鳴るかどうかは不明。
画像はhttps://news.yahoo.co.jp/pickup/6487328から引用

そしてどうやら管制官はこれを見逃していた可能性があるとの報道。
ナンジャそれ(/o\) 2回目
どうも昔からある管制官とパイロットの無線音声でのやりとりに、重きを置きすぎたシステムになっているように思えてならない。音声だけのコミュニケーションなんて絶対にミスが起こるのは分かりきった話なのに。
次に疑問に思ったのは、飛行機が誘導路から滑走路に入る手前に、信号機や踏切の遮断機のようなものはないのかということ。
これについては信号機を備えている空港もあるが羽田空港にはないとわかった。ただ停止線灯なるものがあって信号機と同じ役割を果たしているようだ。しかしその停止線灯が昨年12月27日から使用不能になっていたとも報じられている。
ナンジャそれ(/o\) 3回目
もちろん装置が故障する場合もある(故障かどうかは報道では不明)。でもそれなら普段以上に気をつけておくべきなのに。
繰り返しになるが今回の事故は
管制官:海保機に誘導路で滑走路のそばまで進み、
そこで待機の指示を出した(つもり)
海保機:管制官から滑走路の中で待機の指示と受け止めた
とのミスコミュニケーション説が濃厚。そして
海保機の地上位置を把握するレーダーはあったが、それは監視されておらず、
未許可の飛行機が滑走路に進入した場合に警告を出す装置はあっても、それを見逃し、
さらに滑走路への進入を禁止する合図を出す停止線灯は作動していなかった。
大きな事故とは複合原因で起こるとよく言われるものの、
今回はまさにそれを絵に描いたような展開。
この状況下で事故を防ぐ手立てはあったのか?
管制のメインとなるのは管制官とパイロットとの無線交信だとしたら、
誘導路から滑走路に入る位置で一旦停止、
そして進入の許可を得る
との手順を、ひとつ加えておけばいいだけだったのでは?と思えてならないーーー クルマの教習所では踏切の前で一旦停止し、窓まで開けて電車の音がしないか確認させられるゾ。
もちろん、そんな手順が存在していて海保機がそれを怠った可能性はある。しかし管制官との交信記録が公開されて、専門家は誰もそれについての指摘はしていないから、おそらくその手順はないのだと想像している。
空港の管制についての知識はないから、ひょっとしたら的外れなことを書いているかも知れない。また詳しい状況についてはまだわかっていない、あるいは報じられていないものもあるだろう。レーダーとは空を監視するものだと思っていたから、地上レーダーがあるなんて1月5日に報道があるまで想像もしていなかった。
とにかくこんな「言った、言わない」に近いレベルのミスが、
事故を引き起こすのは今回が最後になりますように。
おしまい
wassho at 12:49│Comments(0)│
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