2024年05月27日
再訪:和田堀公園
5月5日に大田黒公園でミドリのもみじ狩りをして〜その後に善福寺川緑地を歩き〜杉並児童交通公園を見た続き。
交通公園を出たあたりでここはまだ善福寺緑地。
この付近はカワセミが飛んで来ることもある。
写っているのはカワセミ待ちの皆さん。
たぶんこの日この時にカワセミは姿を現していない。飛んでいたらもっと緊張感がある、あるいはザワザワしている。この公園も3回目なので何となく空気を読めるようになってきた。
川にいたのはアオサギとカモ。
どちらもお食事中。アオサギは口に魚をくわえている。
こんなオブジェも見られた(^^ゞ
ところでアオサギは青い部分はまったくなく灰色をしているのに、なぜかアオサギと呼ばれる。学術名はラテン語で Ardea cinerea 。Ardea はサギ、cinerea が灰色を意味する。英語でも Grey heron とグレーが使われグローバル的には灰色が標準。
それがなぜ日本ではアオサギなのかその理由を調べてみるとーーー
古代(だいたい古墳時代から奈良時代頃:上代ともいう)の日本語で、色を示す言葉あるいは概念は赤・黒・白・青しかなく、赤と黒で明るさと暗さを、白と青でハッキリとボンヤリを表していたとされる。極論すると赤・黒・白以外はすべて青! だからアオサギのようなボンヤリしたグレーも青になる。それで奈良時代にはこの鳥に名前が付いていたのでアオサギになったと。
話がそれるけれど、青信号・青リンゴ・青汁など緑色をしたものを青と呼ぶのも、この青と緑の区別がなかったことが今でも影響していると言われる。
理屈としてはわかる。
言葉や名前なんて区別の必要があって生まれるもの。例えば日本ではすべての魚に名前がある。しかしどこか砂漠の国では魚は魚という単語だけで、固有種の名前はない言語もあると聞いた。サンマもマグロも魚としか呼ばない。食べるわけじゃないから別に名前はいらないのだ。逆に昔は遊牧民だったどこかの言語では、停まっている馬、走っている馬、死んでいる馬とかですべて呼び名が違うらしい。日本人なら馬だけで用が足りても彼らには不足なんだろう。
色に話を戻すと今はあらゆる色を作り出せるから、サーモンピンクとローズピンクは名前を変えて区別する必要がある。同じ黄色でもパステルカラーの黄色とビビッドな黄色とは別の色扱い。
だとしてもである。
紫のように自然界にあまりない色ならともかく、空や海の青と植物の緑、この2大天然色を古代の日本人は同じ色として扱っていたとは信じがたい。頭が混乱しなかったのかな。まあ緑のランプを見て青信号と思うから慣れの問題なのか。それでもグレーまで青とはちょっとその認識状況が想像できない。青春も暗く憂鬱な日々になってしまうゾ。
ついでに余談。
アオサギの体はグレーでも卵の色は青い!画像はhttp://www.omnh.net/aquapia/2013/03/post_727.htmlから引用

さて白山前橋を渡ると和田堀公園に入る。
食堂&釣り堀の武蔵園、和田堀、大きなゴリラのぬいぐるみのあるお店を、この日は素通り。
そして川縁(かわべり)で見つけたのがこの鳥。
ハッキリとした羽の縁取りと大きな水かき。
これはカワウだと思う。ちなみに鮎を捕まえる鵜飼いに使うのはウミウ。
野球場を過ぎ、公園より立派なサクラがある民家の横を通って、ワンパク広場に出る。
この先には初めて来た1月27日に満開だったウメの木があり、
それがサクラ花見で訪れた4月7日には小さな実をつけていた。
約1ヶ月経って、それがどうなっているか楽しみにしていたのに、
ない、ない、ウメの実がまったくない!
なぜならこのオッサンがウメの実を棒ですべてたたき落としていたから。
私が着いたとき「もうこれで全部落ちたな」なんて言っていた。
大量のウメの実。
手に握っている棒はこの辺に落ちていたものだろうが、
用意周到に袋まで準備して白昼堂々の計画的犯行。
この場合、ここは都立公園でウメの木や実は東京都の財産なので、刑法235条の窃盗罪が成立する。10年以下の懲役又は50万円以下の罰金。落ちている実を拾っても他人の財産には変わりなく遺失物横領罪。またこの棒でウメの木にダメージを与えていたら器物損壊罪。他にも軽犯罪法や条例での処罰規定がある。
とりあえず公園になっている実を採れば犯罪である。どんぐりや松ぼっくりを拾って問題にならないのは、それらが財産的価値を持っていないとの社会的通念があるから。ウメの実やギンナンはそうじゃない。レジ袋一杯に詰められたウメの実は、スーパーで買えば1万円以上する。
もっともこの場に警官が通りかかったとしても、注意くらいはするかも知れないが現行犯として逮捕されることはない。私がこのウメの実泥棒の証拠写真と共に警察に告発してもおそらく受理されない。理由は微罪過ぎるから。
というわけでウメの実泥棒をしてもコイツらには何のお咎めもなし。
これでいいのか日本の社会正義!
ウメの実がなっているところを見たかったのに。
どうかウメの実のバチが当たって、この家族に不幸が訪れますように。
気を取り直してお散歩続行。
いいねやっぱり新緑は。
奈良時代の人はこれも新青といっていた?
済美(せいび)橋で和田堀公園は終了。
そして橋の袂(たもと)にあるのは済美公園。
公園のメインは上の広場で、段々畑のようなのは親水公園的なしつらえ。
水に頭を突っ込んでお食事中。
カモは二羽が一緒にいるケースが多いからカップルで行動しているのかな。
これはコサギ。頭の後ろのは冠羽(かんう)と呼ばれる。2本あるはずだが水に濡れてひっついているように思える。これを振って他のコサギと合図を交わすらしい。
あっ、魚を捕まえた!
こんなのも泳いでいるんだ。
すぐに上を向いて丸呑みしたのでその姿の撮影は間に合わず。
ならば連続写真で狙おうとシャッターの設定を変えてカメラを向けると、
もう満腹になったのか飛び去ってしまった(/o\)
先ほどアオサギの話をしたので、ついでにシラサギも。実はシラサギという鳥はいない。これは白いサギの総称。だからコサギもシラサギ。日本にいるのは主にダイサギ・チュウサギ・コサギつまり大中小の白いサギ。ほかにはカラシラサギなど。
ちなみに鳥ではなく犯罪の世界では
白詐欺:個人を騙す詐欺師
赤詐欺:結婚詐欺、ロマンス詐欺
青詐欺:企業を騙す詐欺師
黒詐欺:詐欺師を騙す詐欺師
と分類されている(^^ゞ 元々は警察の隠語とされるものの、黒詐欺が映画やドラマ以外で実際に存在しているかは知らない。
済美橋から2つ下流にある熊野橋。
その先の紅葉橋との間に鯉のぼりがかけられている。
善福寺公園(善福寺川緑地とは別の公園ね)で鯉のぼりを見たときに書いた、武者幟(絵のぼり)も手すりに吊されている。向きが横になっているのは仕方ないか。
5月3日の善福寺公園のときと違って、この日は風もそこそこあって、気持ちよさそうに鯉のぼりが舞っていた。
紅葉橋の下にミニサイズの鯉のぼりも。
ただし大きい方もそうなのだが、ちょっと色があせているのが残念。特に黒鯉の退色が目立つ。子供が成長して、もう用済みになった鯉のぼりを持っている人がいれば寄付してあげて。
この後は駅まで歩いて5月5日のお散歩は終了。
こどもの日の当日にもまた鯉のぼりを見られて、子供じゃなくてもうれしい。
おしまい
交通公園を出たあたりでここはまだ善福寺緑地。
この付近はカワセミが飛んで来ることもある。
写っているのはカワセミ待ちの皆さん。
たぶんこの日この時にカワセミは姿を現していない。飛んでいたらもっと緊張感がある、あるいはザワザワしている。この公園も3回目なので何となく空気を読めるようになってきた。
川にいたのはアオサギとカモ。
どちらもお食事中。アオサギは口に魚をくわえている。
こんなオブジェも見られた(^^ゞ
ところでアオサギは青い部分はまったくなく灰色をしているのに、なぜかアオサギと呼ばれる。学術名はラテン語で Ardea cinerea 。Ardea はサギ、cinerea が灰色を意味する。英語でも Grey heron とグレーが使われグローバル的には灰色が標準。
それがなぜ日本ではアオサギなのかその理由を調べてみるとーーー
古代(だいたい古墳時代から奈良時代頃:上代ともいう)の日本語で、色を示す言葉あるいは概念は赤・黒・白・青しかなく、赤と黒で明るさと暗さを、白と青でハッキリとボンヤリを表していたとされる。極論すると赤・黒・白以外はすべて青! だからアオサギのようなボンヤリしたグレーも青になる。それで奈良時代にはこの鳥に名前が付いていたのでアオサギになったと。
話がそれるけれど、青信号・青リンゴ・青汁など緑色をしたものを青と呼ぶのも、この青と緑の区別がなかったことが今でも影響していると言われる。
理屈としてはわかる。
言葉や名前なんて区別の必要があって生まれるもの。例えば日本ではすべての魚に名前がある。しかしどこか砂漠の国では魚は魚という単語だけで、固有種の名前はない言語もあると聞いた。サンマもマグロも魚としか呼ばない。食べるわけじゃないから別に名前はいらないのだ。逆に昔は遊牧民だったどこかの言語では、停まっている馬、走っている馬、死んでいる馬とかですべて呼び名が違うらしい。日本人なら馬だけで用が足りても彼らには不足なんだろう。
色に話を戻すと今はあらゆる色を作り出せるから、サーモンピンクとローズピンクは名前を変えて区別する必要がある。同じ黄色でもパステルカラーの黄色とビビッドな黄色とは別の色扱い。
だとしてもである。
紫のように自然界にあまりない色ならともかく、空や海の青と植物の緑、この2大天然色を古代の日本人は同じ色として扱っていたとは信じがたい。頭が混乱しなかったのかな。まあ緑のランプを見て青信号と思うから慣れの問題なのか。それでもグレーまで青とはちょっとその認識状況が想像できない。青春も暗く憂鬱な日々になってしまうゾ。
ついでに余談。
アオサギの体はグレーでも卵の色は青い!画像はhttp://www.omnh.net/aquapia/2013/03/post_727.htmlから引用

さて白山前橋を渡ると和田堀公園に入る。
食堂&釣り堀の武蔵園、和田堀、大きなゴリラのぬいぐるみのあるお店を、この日は素通り。
そして川縁(かわべり)で見つけたのがこの鳥。
ハッキリとした羽の縁取りと大きな水かき。
これはカワウだと思う。ちなみに鮎を捕まえる鵜飼いに使うのはウミウ。
野球場を過ぎ、公園より立派なサクラがある民家の横を通って、ワンパク広場に出る。
この先には初めて来た1月27日に満開だったウメの木があり、
それがサクラ花見で訪れた4月7日には小さな実をつけていた。
約1ヶ月経って、それがどうなっているか楽しみにしていたのに、
ない、ない、ウメの実がまったくない!
なぜならこのオッサンがウメの実を棒ですべてたたき落としていたから。
私が着いたとき「もうこれで全部落ちたな」なんて言っていた。
大量のウメの実。
手に握っている棒はこの辺に落ちていたものだろうが、
用意周到に袋まで準備して白昼堂々の計画的犯行。
この場合、ここは都立公園でウメの木や実は東京都の財産なので、刑法235条の窃盗罪が成立する。10年以下の懲役又は50万円以下の罰金。落ちている実を拾っても他人の財産には変わりなく遺失物横領罪。またこの棒でウメの木にダメージを与えていたら器物損壊罪。他にも軽犯罪法や条例での処罰規定がある。
とりあえず公園になっている実を採れば犯罪である。どんぐりや松ぼっくりを拾って問題にならないのは、それらが財産的価値を持っていないとの社会的通念があるから。ウメの実やギンナンはそうじゃない。レジ袋一杯に詰められたウメの実は、スーパーで買えば1万円以上する。
もっともこの場に警官が通りかかったとしても、注意くらいはするかも知れないが現行犯として逮捕されることはない。私がこのウメの実泥棒の証拠写真と共に警察に告発してもおそらく受理されない。理由は微罪過ぎるから。
というわけでウメの実泥棒をしてもコイツらには何のお咎めもなし。
これでいいのか日本の社会正義!
ウメの実がなっているところを見たかったのに。
どうかウメの実のバチが当たって、この家族に不幸が訪れますように。
気を取り直してお散歩続行。
いいねやっぱり新緑は。
奈良時代の人はこれも新青といっていた?
済美(せいび)橋で和田堀公園は終了。
そして橋の袂(たもと)にあるのは済美公園。
公園のメインは上の広場で、段々畑のようなのは親水公園的なしつらえ。
水に頭を突っ込んでお食事中。
カモは二羽が一緒にいるケースが多いからカップルで行動しているのかな。
これはコサギ。頭の後ろのは冠羽(かんう)と呼ばれる。2本あるはずだが水に濡れてひっついているように思える。これを振って他のコサギと合図を交わすらしい。
あっ、魚を捕まえた!
こんなのも泳いでいるんだ。
すぐに上を向いて丸呑みしたのでその姿の撮影は間に合わず。
ならば連続写真で狙おうとシャッターの設定を変えてカメラを向けると、
もう満腹になったのか飛び去ってしまった(/o\)
先ほどアオサギの話をしたので、ついでにシラサギも。実はシラサギという鳥はいない。これは白いサギの総称。だからコサギもシラサギ。日本にいるのは主にダイサギ・チュウサギ・コサギつまり大中小の白いサギ。ほかにはカラシラサギなど。
ちなみに鳥ではなく犯罪の世界では
白詐欺:個人を騙す詐欺師
赤詐欺:結婚詐欺、ロマンス詐欺
青詐欺:企業を騙す詐欺師
黒詐欺:詐欺師を騙す詐欺師
と分類されている(^^ゞ 元々は警察の隠語とされるものの、黒詐欺が映画やドラマ以外で実際に存在しているかは知らない。
済美橋から2つ下流にある熊野橋。
その先の紅葉橋との間に鯉のぼりがかけられている。
善福寺公園(善福寺川緑地とは別の公園ね)で鯉のぼりを見たときに書いた、武者幟(絵のぼり)も手すりに吊されている。向きが横になっているのは仕方ないか。
5月3日の善福寺公園のときと違って、この日は風もそこそこあって、気持ちよさそうに鯉のぼりが舞っていた。
紅葉橋の下にミニサイズの鯉のぼりも。
ただし大きい方もそうなのだが、ちょっと色があせているのが残念。特に黒鯉の退色が目立つ。子供が成長して、もう用済みになった鯉のぼりを持っている人がいれば寄付してあげて。
この後は駅まで歩いて5月5日のお散歩は終了。
こどもの日の当日にもまた鯉のぼりを見られて、子供じゃなくてもうれしい。
おしまい
wassho at 21:53│Comments(0)│
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