2024年07月05日

祇園精舎の不覚 その2 (伊賀と甲賀編)

前回に書いた、鳥羽が伊勢ではなく京都の地名だと知ったのがいつかはよく覚えていない。しかし少なくとも35歳は超えていて、つまり日本史を習い始めてからずっと伊勢の地名だと勘違いしていてショックが大きかった。足元の階段=歴史認識が崩れ落ちて、真っ逆さまに転落するイメージ。ちょっと大げさ(^^ゞ


さて次はブログにも記録が残る2006年に発覚した勘違いパート2。

それは伊賀と甲賀。どちらも忍者で有名。忍者に伊賀忍者と甲賀忍者がいるのはたぶん漫画で読んで何となく子供の頃から知っていた。でもそれがどうやら地名であると理解はしていても、どこにあるのかまでは気にしていなかった。

5忍者

伊賀が三重県にあると知ったのは大学生の時。大阪から伊勢へサーフィンに行くのに名阪国道を通り、その途中に伊賀上野の大きな標識があったから。

それが伊賀忍者の伊賀だと知り「へえ〜忍者ってこんなところにいたんだ」と思った。
そしてそこからが勘違いの始まり。

  伊賀忍者と甲賀忍者は対立しているとの思い込み(実際のところは知らない)
       ↓
  対立するのは豊臣と徳川である
       ↓
  伊賀がこの地域なら、伊賀は豊臣方に違いない
       ↓
  ならば甲賀は徳川方
       ↓
  徳川は東日本なので、そこで「甲」といえば甲州
       ↓
  甲賀忍者の本拠地は山梨県!

と勝手に妄想が膨らみ、今と違ってネットでチャッチャと調べることもできないから、妄想が膨らんだ段階でその考察はストップ。やがてそれが私の中で疑うべきもない確固たる真実として認識された(^^ゞ


実際の甲賀は滋賀県にあり、
しかも伊賀と甲賀は県は違えどなんと隣町!
6伊賀甲賀地図

地図で見るとずいぶんと面積が広い。
少し調べると、

  滋賀県甲賀市
    面積:482平方キロ
    人口:8万6000人
    平成の大合併で2004年(平成16年)に甲賀市となる。
    焼き物で有名な信楽町がある。
    甲賀市の発音は「こうがし」ではなく「こうかし」
    それにちなんで甲賀コーラというご当地飲料がある

  三重県伊賀市
    面積:558平方キロ
    人口:8万4000人
    同じく平成の大合併で2004年(平成16年)に伊賀市となる。
    服部半蔵は伊賀忍者ーーー徳川家に仕えていた(>_<)
    松尾芭蕉も伊賀出身(なので忍者や幕府の隠密説あり)
    甲賀コーラに対抗して忍ジャーエールを発売

    参考までに平成の大合併が推進されたのは
    平成11年(1999)から平成22年(2010)

世田谷区の面積が58平方キロで人口94万人だから、人口密度は100倍以上違うね。また大阪府の面積は1905平方キロなので、伊賀と甲賀だけでその半分になる。なおこれは現在の行政区分なので忍者が本拠地としていたエリアはもっと狭い範囲だったはず。


前回の冒頭に記した「いわゆる常識となっている事柄」に伊賀・甲賀は含まれない。それで鳥羽伏見のようなショックは受けなかったものの、でもやはりしばらくは凹んだかな。それに鳥羽を伊勢の地名と思ってしまうのは、ある程度は仕方ない面があっても(京都の鳥羽がマイナーすぎるからと責任転嫁)、甲賀=山梨はまったくもって私のアホさ加減が生み出した勘違い。だから穴があったら入りたかったのはこちらのほう。



ーーー続く (祇園精舎までなかなかたどり着けない)

wassho at 23:28│Comments(0) ノンジャンル 

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