2024年08月07日
防水バッグの経年劣化
防水バッグは主にマリンスポーツや釣りなどで使用される道具。
私はバイクでツーリングする際のトランク代わりに使っていた。
こんな大型のリュック型防水バッグ(40リットル)の、
※一般的なリュックは25リットル前後
ショルダーストラップを利用してバイクにくくりつける。
このリュックの中に何が入っていたかというとカバン(^^ゞ
普通のショルダーバッグにカメラや水筒などを入れて、現地ではそれを取り出してブラブラ歩き回るのが私のツーリングスタイルだった。
バイク用のツーリングバッグと呼ばれる製品も売られている。
いろいろと小分けポケットなども付いていて利便性は高いものの、
そういうツーリングバッグはなぜか防水ではなく、
雨が降ったらレインカバーを装着する仕組み。画像はhttps://www.daytona.co.jp/products/detail/26211/から引用
雨なんていつ急に降り出すかわからないし、昨今はバイク移動中にゲリラ豪雨帯に突入することだってあるのに、どうしてもっと防水性の高いツーリングバッグを作らないのか理解できない。いつも「アホちゃうか」とバイク用品業界について思っていた。
もっともツーリングバッグはどちらかといえばトラディショナルな装備で、多くのライダーはトップボックスと呼ばれるものをまさにトランク代わりに装着している。画像はhttps://givi-jp.com/から引用
でもこれを載せるとバイクのスポーティーなスタイルが台無し。もちろん防水だしボックスには鍵も掛けられる。また中のカバンを取り出せば代わりにヘルメットも収納できて実用性は抜群。それでも、その見た目がどうしても受け入れられなくて私は防水バッグ一筋。
こういうサイドボックス型だとブサイク度合いは軽減しても、いわゆる「すり抜け」がやりにくくなる。実際はハンドル幅と較べてそれほど出っ張るわけじゃないとしても。
例によって前置きが長いけれど、
今回もなかなか本題にたどり着かないと思うよ(^^ゞ
さてそんなわけで2011年2月から始まり2018年3月まで続いた、私の第2期バイクライフでたくさんの防水バッグを買った。冒頭の写真は最後のほうに買った大型の防水バックで、このスタイルに到達するまでには小さな防水バッグを組み合わせて使っていた期間もある。
ところで防水バッグとは読んで字のごとく防水性のあるバッグであるが、
主に3つの要素から成り立っている。
1)
素材はPVCやターポリンなど水を通さないビニール系。PVC=polyvinyl chloride=ポリ塩化ビニルでいわゆる塩ビ。ターポリンはポリエステルをPVCで挟んで強度を増した複合素材。
2)
PVCやターポリンなどを使っただけでは「防水性の高い」バッグにはなっても防水バッグにはならない。なぜならバッグはいくつかの部位を縫い合わせて作るので、その縫い目から水が浸透するから。
そこで防水バッグは縫製ではなく接着や溶着で各部位を貼り付けて作る。接着は接着剤を使い、溶着とは熱や高周波などで素材を溶かして貼り合わせる方法。高周波も素材の分子を振動させて加熱するから(電子レンジと同じ原理)、最終的には熱で溶かすのと変わりない。
ただしバッグには開口部が必要で当然ながらそこは接着や溶着はできない。
そこで防水バッグの開口部は次の2種類の方法が用いられる。
3-1)
巻き上げ式やロールトップ式と呼ばれるもので、開口部を何重にも巻くやり方。画像はhttps://x.gd/21Kehから引用(短縮URL使用)
極めて原始的だけれどシンプルイズベストでこれが最も効果が高い。
ただし巻き込む部分が長くなるので中の物の出し入れはやりにくいのが欠点。画像はhttps://www.boston-c.com/SHOP/cm0f-bg313bk.htmlから引用編集
3-2)
開口部に止水ファスナーを使った防水バッグもある。(写真は縫い目があるので完全な防水バッグではない)画像はhttps://cdn.esupply.co.jp/images/goods/E/EZ2-BAG175WP_FT13X.JPGから引用
止水ファスナーとは、
ファスナーの表面にポリウレタンフィルムを貼り付けて防水性を持たせた製品。当然ながらこの止水ファスナーは(防水バッグなら)バッグに縫い付けるのではなく接着か溶着することになる。画像はhttps://www.nippon-chuko.co.jp/shop/products/detail/169003から引用編集
もっともポリウレタンフィルムをコーティングしたとはいえファスナーの噛み合わせ部分から多少の水は浸水するし、ロールトップで巻いている部分は隙間だらけ。
だから防水バッグは時計の防水機能などとは違って、水の中に沈めても大丈夫という設計ではない。あくまで激しい雨や水しぶきとかを防ぐための道具。実際にゲリラ豪雨の中を走った経験も何度かあって、その程度ならまったく中の物は濡れなかった。たぶん消防車のホースで水を掛けられても大丈夫。水の中に落としたとしても、短時間のうちに引き上げればほとんど被害はないはず。
そんな優れものの防水バックではあるが、日常生活でそれほどの防水性は必要ないので、バイクを降りてからはほとんど使う機会もなく仕舞い込んでいた。
先日、それを久しぶりに引き出してみるとーーー
ーーー続く
それにしても久しぶりにBMW F800Rの写真を見た。
なんて格好いいバイクに乗っていたんだろう(^^ゞ
私はバイクでツーリングする際のトランク代わりに使っていた。
こんな大型のリュック型防水バッグ(40リットル)の、
※一般的なリュックは25リットル前後
ショルダーストラップを利用してバイクにくくりつける。
このリュックの中に何が入っていたかというとカバン(^^ゞ
普通のショルダーバッグにカメラや水筒などを入れて、現地ではそれを取り出してブラブラ歩き回るのが私のツーリングスタイルだった。
バイク用のツーリングバッグと呼ばれる製品も売られている。
いろいろと小分けポケットなども付いていて利便性は高いものの、
そういうツーリングバッグはなぜか防水ではなく、
雨が降ったらレインカバーを装着する仕組み。画像はhttps://www.daytona.co.jp/products/detail/26211/から引用
雨なんていつ急に降り出すかわからないし、昨今はバイク移動中にゲリラ豪雨帯に突入することだってあるのに、どうしてもっと防水性の高いツーリングバッグを作らないのか理解できない。いつも「アホちゃうか」とバイク用品業界について思っていた。
もっともツーリングバッグはどちらかといえばトラディショナルな装備で、多くのライダーはトップボックスと呼ばれるものをまさにトランク代わりに装着している。画像はhttps://givi-jp.com/から引用
でもこれを載せるとバイクのスポーティーなスタイルが台無し。もちろん防水だしボックスには鍵も掛けられる。また中のカバンを取り出せば代わりにヘルメットも収納できて実用性は抜群。それでも、その見た目がどうしても受け入れられなくて私は防水バッグ一筋。
こういうサイドボックス型だとブサイク度合いは軽減しても、いわゆる「すり抜け」がやりにくくなる。実際はハンドル幅と較べてそれほど出っ張るわけじゃないとしても。
例によって前置きが長いけれど、
今回もなかなか本題にたどり着かないと思うよ(^^ゞ
さてそんなわけで2011年2月から始まり2018年3月まで続いた、私の第2期バイクライフでたくさんの防水バッグを買った。冒頭の写真は最後のほうに買った大型の防水バックで、このスタイルに到達するまでには小さな防水バッグを組み合わせて使っていた期間もある。
ところで防水バッグとは読んで字のごとく防水性のあるバッグであるが、
主に3つの要素から成り立っている。
1)
素材はPVCやターポリンなど水を通さないビニール系。PVC=polyvinyl chloride=ポリ塩化ビニルでいわゆる塩ビ。ターポリンはポリエステルをPVCで挟んで強度を増した複合素材。
2)
PVCやターポリンなどを使っただけでは「防水性の高い」バッグにはなっても防水バッグにはならない。なぜならバッグはいくつかの部位を縫い合わせて作るので、その縫い目から水が浸透するから。
そこで防水バッグは縫製ではなく接着や溶着で各部位を貼り付けて作る。接着は接着剤を使い、溶着とは熱や高周波などで素材を溶かして貼り合わせる方法。高周波も素材の分子を振動させて加熱するから(電子レンジと同じ原理)、最終的には熱で溶かすのと変わりない。
ただしバッグには開口部が必要で当然ながらそこは接着や溶着はできない。
そこで防水バッグの開口部は次の2種類の方法が用いられる。
3-1)
巻き上げ式やロールトップ式と呼ばれるもので、開口部を何重にも巻くやり方。画像はhttps://x.gd/21Kehから引用(短縮URL使用)
極めて原始的だけれどシンプルイズベストでこれが最も効果が高い。
ただし巻き込む部分が長くなるので中の物の出し入れはやりにくいのが欠点。画像はhttps://www.boston-c.com/SHOP/cm0f-bg313bk.htmlから引用編集
3-2)
開口部に止水ファスナーを使った防水バッグもある。(写真は縫い目があるので完全な防水バッグではない)画像はhttps://cdn.esupply.co.jp/images/goods/E/EZ2-BAG175WP_FT13X.JPGから引用
止水ファスナーとは、
ファスナーの表面にポリウレタンフィルムを貼り付けて防水性を持たせた製品。当然ながらこの止水ファスナーは(防水バッグなら)バッグに縫い付けるのではなく接着か溶着することになる。画像はhttps://www.nippon-chuko.co.jp/shop/products/detail/169003から引用編集
もっともポリウレタンフィルムをコーティングしたとはいえファスナーの噛み合わせ部分から多少の水は浸水するし、ロールトップで巻いている部分は隙間だらけ。
だから防水バッグは時計の防水機能などとは違って、水の中に沈めても大丈夫という設計ではない。あくまで激しい雨や水しぶきとかを防ぐための道具。実際にゲリラ豪雨の中を走った経験も何度かあって、その程度ならまったく中の物は濡れなかった。たぶん消防車のホースで水を掛けられても大丈夫。水の中に落としたとしても、短時間のうちに引き上げればほとんど被害はないはず。
そんな優れものの防水バックではあるが、日常生活でそれほどの防水性は必要ないので、バイクを降りてからはほとんど使う機会もなく仕舞い込んでいた。
先日、それを久しぶりに引き出してみるとーーー
ーーー続く
それにしても久しぶりにBMW F800Rの写真を見た。
なんて格好いいバイクに乗っていたんだろう(^^ゞ