2024年12月10日

携帯音楽プレーヤーがないと困るのは

タイトルを変えて前回からの続き。

携帯音楽プレーヤーのオンキョーDP-X1Aが夏にご臨終。しかし2004年の夏にiPod miniを買ってからの20年間というものは、外出時には耳にイヤホンが刺さりっぱなしだったので、しばらく気分転換に外で音楽を聴くのをやめていた。もちろん耳に刺さりっぱなしとは一人で歩いたり電車に乗っている間だけですよ。

音楽がないと寂しいかなと思っていたのに、それは初日最初の15分くらいだけで、その後は別に平気。人間とはまことに環境に順応するものである。

でもそろそろ再開しようかと。
それには外でも音楽を聴いていたほうが楽しい以外に、もうひとつ理由がある。

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私が聴いている音楽は感覚的な把握でおそらく90%がクラシック。残り10%は女性ジャズボーカルと、70〜90年代の懐かしの洋楽ロックやポップス、同じく懐かしめのJ-POPのカバーアルバムが均等くらい。ウン、最近の音楽はまったく知らない(^^ゞ 20代の頃はいわゆる音楽シーンの最前線に立っている自信があったのに、それも今は昔ーーー

その圧倒的に多いクラシックをどう聴いているかというと、まずネットのCD評などで良さそうなアルバムを探して「次に聴くリスト」を作る。具体的にはタワレコでそのCDを販売しているページをドラッグ&ドロップしてURLロケーションファイルにするだけで手間は掛からない。昔はその中でこれはと思うものをCDで買っていたが、2021年からはAmazonミュージックのサブスクにしたので、それらを片っ端から聴いている。

そして聴き終えたアルバムを4通りにランキング。

 (1)よかった、また聴く
    携帯音楽プレーヤーにもダウンロードして外出時にも聴く

 (2)まあまあよかった、また聴いていいかも

 (3)普通あるいはつまらない、もう聴かない

 (4)最低、聴いて損した!

携帯音楽プレイヤーにもダウンロードして〜とは、Amazonミュージックはサブスク契約期間中はストリーミングだけではなくダウンロードもできる。もちろんDP-X1AをiPhoneとWi-Fiでつないでストリーミングもできたのだが、バッテリーの消耗が早かったりするのでダウンロードしていた。長くなるので用語の説明は省略m(_ _)m


さてここで問題は、
クラシックも次々と新譜が発売される。CD評を参考に取捨選択しているとはいえ、その数が多すぎて「次に聴くリスト」が増えるばかりで一向に減らないこと。だからサブスクをメインの音源にしてから(1)の「また聴く」とは、実質的にほとんど携帯音楽プレーヤーで聴いていた。

逆に言えばこの数ヶ月はすべてのアルバムを1回しか聴いていない。音楽を楽しむよりアルバムを選んでいただけの状態。それはもったいないとも思うし、本末転倒だとも感じている。

まあクラシックは「新曲」が出るわけではないので、新譜のチェックをやめれば問題は解決するとはいえ、音楽ファンとしてはそれもなかなか心理的に難しい。それとクラシック中心に聴きだして何十年にもなるのに、未だに知らない作曲家に出会えたりする。つい最近はアントン・ルビンシテインというまったく聞いたこともなかった作曲家の作品に好みの曲があった。そういうのを見つけると、同じ作曲家のCDを検索して「次に聴くリスト」がまた増えてしまう。


ところでディープなクラシック愛好家は指揮者や演奏家による違いを楽しむらしい。でもそちらにはほとんど興味がない。よく「まったく新しい解釈による◯◯◯の演奏!」なんて宣伝されたりする(◯◯◯には「ベートーヴェンのピアノソナタ」など曲名が入る)。クラシック初心者の頃はそれに釣られて、既に持っている曲なのにそのCDを買ったりもしたが、私の持っているCDの演奏とどこが違う?程度でしかなかった。

だいたいクラシックは楽譜に忠実に演奏するのだから、他の人とまったく違う演奏をするのは不可能である。もちろん同じ楽譜を弾いても、逆に他人とまったく同じように演奏はできないので指揮者や演奏家による違いや個性は出る。でもそれはそんなに大きくはない。例えればうどんに七味唐辛子を振りかけるかおろし生姜を入れるか程度の違い。いやラーメンの黒胡椒と白胡椒か。 何の話をしている?

その七味唐辛子かおろし生姜かの違いを聴き分けたり、好みの演奏を見つけるのがディープなクラシック愛好家なのかも知れない。その意義や楽しみを否定はしない。でも私はクラシックなんて一生かけても聴き切れないほどの曲があるのだから、それよりもまだ聴いていない曲を探すほうが好き。

なお演奏のテンポは指揮者や演奏家によってかなり違う場合もある。あるパートだけ早かったり遅かったりもする。テンポも楽譜に記載されているはずなのに、音符と違ってどうも慣例的に自由裁量が許されているみたい(詳しくは知らない)。

これが意外と困りもの。よく聴く演奏あるいは最初に聴いた演奏のテンポが頭の中に基準としてあるから、別のテンポだと普段とは異なる違和感が先に立って、そのテンポがいいのか悪いのかまで気持ちが回らない。もちろんディープなクラシック愛好家はテンポの違いも楽しんだり批評したりするのだろうけれど、おそらく永遠にその域には到達しないような気がしている(/o\)


だんだんと話が逸れ(それ)始めているが、
逸れついでにもうひとつ。

最初に書いたように懐かしのJ-POPのカバーアルバムもたまに聴く。実に多くの歌手がいろいろな曲をカバーしている。ポップスのアレンジは自由自在なので「こんな感じに唄えるんだ」など発見があって面白い。

その中で極めつけは
森進一が
尾崎豊のI LOVE YOUをカバーしたこれ。
ブっ飛ぶから是非聴いてみて(^^ゞ

以前は森進一がライブで歌っているバージョンもYouTubeにアップされていた。そちらではサビの前に入るウ〜ウ〜ウ〜の部分に感情がこもりすぎて「そんなに力入れたら頭の血管が切れるよ!」と言いたくなるくらい凄かった。探してみたが今は見つからず紹介できなくて残念。

クラシックもこれくらいアレンジした演奏があっても面白いのに。そう言うとクラシック愛好家から総攻撃されるだろうけれど本当にそう思っている。


さてとにかく、
携帯音楽プレーヤーが故障して、夏頃より外出時に音楽を聴かない生活が続いている。そうなると新譜チェックにほとんど手一杯になってしまうのでソレモドウヨというお話。




ーーー続く

wassho at 22:32│Comments(0) 音楽、オーディオ 

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