2024年12月21日

オーテク ATH-CKS50TW2

携帯プレイヤーが壊れて〜とりあえずしばらくはiPhoneをその代用とする〜イヤホンジャックのないiPhoneでどうやってイヤホンを使うか〜についてタイトルを変えながら書いてきたのが過去5回のブログ。

結論から書くと選んだのはワイヤレスイヤホンで、
機種はオーディオテクニカのATH-CKS50TW2。
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本日現在、Amazonで2万1800円、eイヤホンで2万2640円となっているが、購入したのはブラックフライデーのセール期間中。Amazonより500円ほど安かったeイヤホンにて1万8315円でお買い上げ。現在のAmazon価格と較べて3485円も得してラッキー。定価というか公式ページでの販売価格は2万3980円。

ただしメジャーどころで最安値だったのはノジマで、eイヤホンよりさらに468円安い1万7847円だった。でも今までノジマで購入した経験がなく、新たに会員登録やカード番号を入力するが面倒で、ついeイヤホンでポチッと。ちょっと反省。

CKS50TW2には黒、ベージュ、グリーンの3色がある。黒では当たり前すぎてつまらない。最初はベージュにするつもりだったものの、補聴器みたい?と思って消去法でグリーンに。オレンジ色あたりが欲しかったな。
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前々回〜前回と携帯用DACとワイヤレスイヤホンのメリット・デメリットについていろいろと紹介した。最終的に選択の決め手となったのは、現状ではワイヤレスイヤホンにしか備わらなくなったノイズキャンセリング機能。今まで使ったことがなかったので一度は試してみたかった。

携帯DACでの対抗馬を紹介しておくと、

ドングル型のラディウスDA70C。
Amazon現在価格1万5950円、ブラックフライデー価格1万1800円。
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変換アダプターはMokoというブランドの製品。
Amazon現在価格1198円、ブラックフライデー価格898円。
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以前に書いたように変換アダプターは規格や仕様がややこしく、また接続する機器との相性があって、安いとはいえ買ってみないと上手くつながるかどうか不安な代物。これはネットを探っていたら私と同じiPhone12mini、そしてDA70Cではないけれど同じメーカーのDACと一緒に使っている人がいて、たぶん大丈夫かなと。

携帯DAC+変換アダプター合計はブラックフライデー価格で1万2698円。こちらの方がCKS50TW2より5617円安いし、おそらく手持ちのイヤホンとの組み合わせでは音質的にも上。それでもノイズキャンセリングへの興味が勝ってしまった。



そして、あまたあるワイヤレスイヤホンの中からどうしてCKS50TW2を選んだのか? 実はこれがどうもよく思い出せない(^^ゞ 何となく気がついたらこれを選んでいた感じ。

間違いのないところを選ぶならアップルの AirPods4 か AirPods Pro2。AirPods4はノイズキャンセリングの有無でバージョンが分かれていて、ノイズキャンセリング付きがAmazon価格で2万8596円。上級機となるAirPods Pro2は3万4354円。
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ただし耳に入れる部分に注目。AirPods4は昔のイヤホンのように耳穴に被せるタイプ。AirPods Pro2はイヤーパッドといわれる穴の空いた耳栓のようなものを耳穴に差し込むタイプ。それぞれインナーイヤー型、カナル型と呼ばれる。

2007年に初めてiPodのイヤホンを純正以外に買い換えてから、ずっとカナル型を使っているのでインナーイヤー型はあまり気が進まない。そうするとAirPods4=3万4354円となり、次の携帯音楽プレーヤーまでのつなぎとしてはちょっと高い。

ちなみに昔のイヤホンはほぼすべてがインナーイヤー型。しかもイヤホンの裏側が開放されている作りが多かった。
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満員電車の中でイヤホンから漏れるカシャカシャ音がうるさいと社会問題にもなっていた。しかし電車の中で音楽を聴いている人がその当時より圧倒的に多くなったにも関わらず、そんな話題を聞かなくなったのは、今の音楽用イヤホンはほとんどがカナル型であまり音漏れしないのがその理由。

アップル以外はソニー、ゼンハイザー、BOSEあたりも見たが何となく最終的にCKS50TW2に決まった。3万円以上のイヤホンに手を出さなかったのは、つなぎとしてはもったいない、あるいは私の耳には分不相応に思う気持ちもあったが、iPhoneのブルートゥースはAACのコーデックで音質を下げているのだからとの意識も働いた気がする(前々回参照)。

なおアンカー(Anker)はモバイルバッテリーやケーブルのメーカーだと思っていて、その製品をたくさん持っている。調べているとイヤホンのラインナップも幅広くて、なかなかの人気ブランドになっていると今回初めて知った。5000円〜2万円ちょっとまでの価格レンジ。



CKS50TW2はいわゆる低音重視型のイヤホン。これはロック、あるいはヒップホップやEDMなどのダンス系ミュージック、平たくいえば派手な音楽に向く機種と一般的には考えられている。でも以前に何度か書いたように、音楽全体に占める低音の割合が低いクラシックこそ低音重視型が向いていると考えていて、過去にもそのタイプのイヤホンを何度か選んでいる。

あっ、書きながら思い出したけれど、CKS50TW2が目に留まったのは低音重視型だったのも大きい。どうして半月前の出来事を忘れるかな、ヤバイぞ(>_<)


それ以外の特徴としてCKS50TW2はバッテリーの持ち時間が長い。ワイヤレスイヤホンはイヤホン本体を直接充電するのではなく、

  イヤホンを充電ケースにセット
  ケースに充電ケーブルを差し込んで充電

する。また充電ケースにもバッテリーが内蔵されており、外出時などは充電ケースにイヤホンを戻すと、そこから充電される仕組みになっている。

そしてCKS50TW2のバッテリー持続時間は公称で

    イヤホンだけで25時間、充電ケーズも併用すれば65時間

(65−25)÷ 25 = 1.6となり充電ケースでイヤホンを1回半ほど満充電できる計算。

ただしノイズキャンセリングを使用すれば、その回路がかなり電力を消費するようで、イヤホンだけで15時間、充電ケース併用で40時間となっている。これはノイズキャンセルを使用しない場合と較べて約60%の持続時間。

他メーカーの機種を調べると

 アップル AirPods4 重さ4.3g
    イヤホンだけで5時間、充電ケースも併用すれば30時間

 アップル AirPods Pro2 重さ5.3g
    イヤホンだけで6時間、充電ケースも併用すれば30時間

 ソニー WF-1000XM5(Amazon価格3万1395円) 重さ5.9g
    イヤホンだけで12時間、充電ケースも併用すれば36時間

 BOSE QuietComfort Ultra Earbuds(Amazon価格3万600円) 重さ6.24g
    イヤホンだけで6時間、充電ケースも併用すれば24時間

数字はノイズキャンセリングを使わない場合の値。それにしてもイヤホンだけの持続時間の4機種平均は7.25時間。CKS50TW2の25時間がいかに桁外れかわかる。どうしてこれだけこんなに持続時間が長いのか。オーディオテクニカのホームページにその理由は書かれていなかった。

もっともCKS50TW2は片耳分7.2gで他メーカーのイヤホンより重い。それでも一番軽いAirPods4との差はたったの2.9g。それでいてバッテリー持続時間の差は20時間もあり5倍の開きとなっている。例えばスマホのバッテリーやクルマの燃費で5倍の違いなんて考えられない。何か凄い省エネ技術が込められているのか? だとしたらどうしてその技術をアピールしない? ちょっとナゾ

ちなみにオーディオテクニカでワンランク下のCKS30TW+(Amazon価格1万2700円)だと、イヤホンだけで7.5時間、充電ケースも併用すれば20時間と他社と同じような値。重さも4.6g。この機種はCKS50TW2と今年の9月に同時発売。なのにどうしてこんなに違う?


ついでに持続時間を重さで割った数値を計算してみた。

  CKS50TW2   25時間   7.2g 時間÷重さ=3.47
  CKS30TW+   7.5時間  4.6g 時間÷重さ=1.63
  AirPods4    5時間   4.3g 時間÷重さ=1.16
  AirPods Pro2  6時間    5.3g 時間÷重さ=1.13
  WF-1000XM5  12時間   5.9g 時間÷重さ=2.03
  QuietComfort  6時間    6.24g 時間÷重さ=0.96

もちろんイヤホンの重さはバッテリーだけが占めているわけじゃない。それにしてもCKS50TW2は驚異的な数値。ますますナゾ

しかし充電せずに25時間も鳴らせるとは、考えてみれば無駄にスタミナのあるバッテリーともいえる(^^ゞ 持続時間をもう少し削って小型軽量化したほうがよかったという気もしなくはない。まあでもバッテリーとはやがてヘタって持続時間が短くなっていくもの。4年前に買ったiPhoneはバッテリー容量が新品時の81%と表示されている。でも体感的には半分。AirPods4の持続時間は5時間だけれど、もしそれが半分になったらちょっと厳しい。



ワイヤレスイヤホンは本体に電源のオンオフスイッチがなく、充電ケースから取り出すと電源が入り、戻すと電源が切れる仕組みが多い(今まで使ったことがないので詳しくは知らない)。したがって充電ケースの携帯は必須。

それがこのCKS50TW2ではイヤホンにマグネット部分があり、イヤホンを離したりくっつけたりして電源をオンオフできる。つまり操作に充電ケースが不要。
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これは画期的な設計らしい。でも充電ケースを持ち歩いた経験がなくイマイチ有り難みが理解できず(^^ゞ それに充電ケースなんて小さなものだし。
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また充電ケースの持ち歩き不要がセールスポイントだから、なお一層イヤホン本体のバッテリー持続時間を強化したのかも知れない。だとしても10時間あれば十分とは思っているが。



聴いたり使ってみての感想は次回に。
それはイヤホンに対する考え方が根底から変わる体験だった。




ーーー続く

wassho at 12:47│Comments(0) 音楽、オーディオ 

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