2025年06月28日

烏帽子のあれこれ

何かについて書いている途中に関連する事柄を少し調べて、新たに発見があったり疑問を持ったりして、気が向くままに話がそれていくのがこのブログでよくある出来事。 今回もそんな予感が書き始める前からしている(^^ゞ


いきなりだけれど源義経の肖像画。
10義経

これを初めて見たときは衝撃を受けた。いつだったか記憶はないものの歴史の教科書ではなかったと思う。それまで義経といえば牛若丸時代に五条大橋で弁慶の攻撃を華麗にかわして返り討ちにした姿、平家との戦いでは軍略の天才的戦術として鵯越(ひよどりごえ)の奇襲、壇ノ浦の海戦での八艘飛びなど格好いいイメージしかなかった。最後は頼朝に追い詰められ自害するがそれも悲劇のヒーロー的。

それなのに何だ、この貧相で弱々しいオッサンは!
なんとなく泉谷しげるにも似ているゾ(>_<)


それはさておき、今回の本題は彼の被っている帽子。
どう見ても頭にのっている位置がおかしい。

そんな肖像画がたくさんあるので同じように感じた人も多いはず。上から順に信長を裏切った浅井長政、後北条3代目の北条氏康、ワイロ大好き田沼意次、寛政の改革の松平定信。帽子に注目して眺めて欲しい。
11浅井長政

13北条氏康

14田沼意次

15松平定信


彼らが被っているのは烏帽子(えぼし)と呼ばれるもの。
それで烏帽子とは何ぞやというと、帽子には2種類あって

  冠(かんむり):正装、礼服着用時あるいは宮中に出仕する際の被り物。
  烏帽子(えぼし):上記以外あるいは普段着のときの被り物。

20冠と烏帽子

画像はhttps://shouzokuten.izutsu.co.jp/catalog/5/105/とhttps://musashino-gakki.com/product/?p=100088から引用

烏帽子の烏は「トリ」ではなく「カラス」。色や形からの連想らしい。また烏帽子に形が似ていて烏帽子岩と呼ばれる岩礁は各地の海岸にある。画像はhttps://www.tabirai.net/localinfo/article/article-30356/から引用
21烏帽子岩


一般に冠も烏帽子も身分が高いほど背が高くなる。天皇の冠なんて、立って歩いたらどこかに引っ掛からないか心配になるほど高い(写真は明治天皇、現在もほぼ同じ)。
22明治天皇



ところで背が高い帽子といえば、和食の板前と較べて西洋料理のコックが使う帽子はどうしてあんなに長いのだろう?画像はhttps://www.interconti-tokyo.com/clk/とhttps://x.gd/OFzAT(短縮URL使用)から引用
24-1板前

24-2シェフ


それには諸説あって

  フランス革命(1789〜1799年)後に「シェフの帝王かつ帝王のシェフ」と呼ば
  れたアントナン・カレームが、客が着用するシルクハットを真似て被りだした。

  アントナン・カレームの技法を継承し、またコースメニューを考案して「近代
  フランス料理の父」と呼ばれるオーギュスト・エスコフィエ(1846〜1935年)は、
  身長が低く料理長の威厳を示すために高い帽子を被って仕事をした。

などがエピソードとして語られている。
衛生面を考えて始まったんじゃなかったのね。

またネットでコピペが繰り返されている情報で真偽は不明なものの、
帝国ホテルでは帽子の高さに

  料理人見習い:18cm
  7年目以降のキャリアを持つ料理人:23cm
  料理長以上:35cm

のルールがあるらしい。

これが帝国ホテル総料理長の杉本氏。さすがに高くそびえ立っている。見たところ紙製で使い捨てのよう。画像はhttps://www.tokyo-np.co.jp/article/154802から引用
24-3シェフ帝国ホテル


もっともヨーロッパではコックの地位に応じて帽子の高さが変わる文化はないみたい。またコック帽の高さではなく折りたたまれたプリーツの多さが、その料理人の腕前あるいは調理できる料理の数を示していたとの説もある。画像はhttps://item.rakuten.co.jp/athlete-med/11113471/から引用編集
24-4プリーツ


たぶん次回も烏帽子まで話がたどり着かないm(_ _)m




ーーー続く

wassho at 18:59│Comments(0) ノンジャンル 

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