2025年09月01日
北極熊が温暖化で塞翁が馬 その2
前回に書いたように北極熊は北極圏沿岸に生息し、秋〜冬〜春は凍って陸地のようになった海に出て、海氷の裂け目を利用してアザラシを捕食している。そして海氷が溶けてしまう夏の期間は基本的に絶食。そのような食いだめと絶食の生活パターンを繰り返して極寒の北極圏に適応してきた。
丸々と太った冬と、ゲッソリ痩せた夏。画像はhttps://x.gd/6E45Gvとhttps://x.gd/GtJEW(短縮URL使用))から引用編集
そこに近年の地球温暖化である。
春は早く海氷が溶け、秋はなかなか海氷ができない。
つまり絶食期間が長くなった。
それはイコール捕食期間が短くなったでもある。
海氷がない時期を持ちこたえられるほど食いだめができず、
飢え死にの可能性が高まる(/o\)
そしてとうとう2006年に国際自然保護連により北極熊は絶滅危惧種に指定される。特に大きなニュースにはならなかったものの、それから後に北極の氷が減って北極熊が飢えているというようなドキュメンタリー番組をいくつか見たように思う。
ガリガリになった北極熊や餓死した姿。画像はhttps://x.gd/pW6fJとhttps://x.gd/b5wTk(短縮URL使用))から引用編集
北極熊は夏向け商品のキャラクターによく使われ、日立のエアコンも「白くまくん」だし、動物園にもいて何となくポピュラーな存在。それが「え〜絶滅しちゃうの?」とびっくりしたのを覚えている。
しかし最近、夏に北極熊が丸々と太っているとのドキュメンタリーを見た。
その理由はシャチとイッカク。
鴨川シーワールドなどでジャンプする姿がおなじみのシャチ。画像はhttps://x.gd/FY6q0(短縮URL使用)から引用
水族館のプールでは愛嬌を振りまいているシャチではあるが、自分より何倍も大きなクジラを襲うし(集団で)、サメも逃げ出すほど凶暴なヤバイ奴で、海洋生物の食物連鎖の頂点に立つ。オスの体長は6〜8mで体重は6トンを超える。
ユニコーン(一角獣)は西欧社会における伝説上の生き物だけれど、イッカク(英語ではnarwhal:ナーワル)は北極海に生息するクジラの仲間。画像はhttps://x.gd/c0kxbとhttps://x.gd/DyccK(短縮URL使用)から引用
見てわかるように1本の長い角が生えた不思議な姿。これは歯が変形したもので、だから角ではなく牙。どうしてこのように進化したのか、これを使って何をしているのかはよくわかっていない。オスの体長は5.5mで体重は1.6トン。それにプラス2.5mの牙。
イッカクは北極熊と同じく北極圏にいる。海氷が張っている間はその下を泳ぎ、ときどき氷の裂け目から顔を出して息継ぎするときに北極熊に捕食され、海氷が溶ける夏になるとその難を逃れるのはアザラシと同じ。
だったのだけれどーーー
シャチは海氷が張っているうちは北極海の外にいて、それが溶けると進入してきてイッカクを捕食する。それは以前からの習性。しかし温暖化によって海氷に覆われている期間が短くなったので、餌場としての価値が高まってより多くのシャチがやってくるようになった。
シャチの狩りは獲物を追いかけ回して体力が尽きたところでとどめを刺すスタイル。だから夏の北極海ではイッカクが逃げ回っている。そして彼らは追いかけられるとなぜか沿岸の浅瀬へ逃げる習性がある。
そこで北極熊にチャンス到来!
シャチが捕食した残骸が漂着してそれを食べているのか、浅瀬に逃れて来たところを北極熊が直接襲っているのかはわかっていないようだが、とにかく以前は絶食期間だった夏にイッカクの肉にありつけるようになった。
夏なのにまるで冬のように丸々と太った北極熊!
最初に載せた夏の写真とは大違い。画像はhttps://x.gd/4BwC0(短縮URL使用))から引用編集
まとめると
温暖化により海が凍っている期間が減り、
狩りができない絶食期間が延びて飢餓のピンチ!
↓
しかし、その温暖化で凍っていない海にシャチが多くやって来るようになり、
イッカクを追い回して、そのおこぼれをゲット!
何が幸福となり何が不幸となるか、状況は変転して予想がつかない例えが中国故事の「塞翁が馬」。これはまさにその温暖化版・北極海編ともいえるストーリー。塞翁が馬に当てはめれば、この先どうなるかはわからないとはいえ、とりあえずお腹いっぱいになってよかったね白クマちゃん。
塞翁が馬(さいおうがうま)の解説は→ここをクリック
<補足>
シャチが追い回すことによって夏に北極熊がイッカクを食べられているのは、生息地域の一部だけで、北極熊が絶滅の危機にある状況は変わっていない。
温暖化による海氷の長期消滅以外に、海洋汚染の深刻化も北極熊の個体数減少に影響しているといわれている。
おしまい
丸々と太った冬と、ゲッソリ痩せた夏。画像はhttps://x.gd/6E45Gvとhttps://x.gd/GtJEW(短縮URL使用))から引用編集
そこに近年の地球温暖化である。
春は早く海氷が溶け、秋はなかなか海氷ができない。
つまり絶食期間が長くなった。
それはイコール捕食期間が短くなったでもある。
海氷がない時期を持ちこたえられるほど食いだめができず、
飢え死にの可能性が高まる(/o\)
そしてとうとう2006年に国際自然保護連により北極熊は絶滅危惧種に指定される。特に大きなニュースにはならなかったものの、それから後に北極の氷が減って北極熊が飢えているというようなドキュメンタリー番組をいくつか見たように思う。
ガリガリになった北極熊や餓死した姿。画像はhttps://x.gd/pW6fJとhttps://x.gd/b5wTk(短縮URL使用))から引用編集
北極熊は夏向け商品のキャラクターによく使われ、日立のエアコンも「白くまくん」だし、動物園にもいて何となくポピュラーな存在。それが「え〜絶滅しちゃうの?」とびっくりしたのを覚えている。
しかし最近、夏に北極熊が丸々と太っているとのドキュメンタリーを見た。
その理由はシャチとイッカク。
鴨川シーワールドなどでジャンプする姿がおなじみのシャチ。画像はhttps://x.gd/FY6q0(短縮URL使用)から引用
水族館のプールでは愛嬌を振りまいているシャチではあるが、自分より何倍も大きなクジラを襲うし(集団で)、サメも逃げ出すほど凶暴なヤバイ奴で、海洋生物の食物連鎖の頂点に立つ。オスの体長は6〜8mで体重は6トンを超える。
ユニコーン(一角獣)は西欧社会における伝説上の生き物だけれど、イッカク(英語ではnarwhal:ナーワル)は北極海に生息するクジラの仲間。画像はhttps://x.gd/c0kxbとhttps://x.gd/DyccK(短縮URL使用)から引用
見てわかるように1本の長い角が生えた不思議な姿。これは歯が変形したもので、だから角ではなく牙。どうしてこのように進化したのか、これを使って何をしているのかはよくわかっていない。オスの体長は5.5mで体重は1.6トン。それにプラス2.5mの牙。
イッカクは北極熊と同じく北極圏にいる。海氷が張っている間はその下を泳ぎ、ときどき氷の裂け目から顔を出して息継ぎするときに北極熊に捕食され、海氷が溶ける夏になるとその難を逃れるのはアザラシと同じ。
だったのだけれどーーー
シャチは海氷が張っているうちは北極海の外にいて、それが溶けると進入してきてイッカクを捕食する。それは以前からの習性。しかし温暖化によって海氷に覆われている期間が短くなったので、餌場としての価値が高まってより多くのシャチがやってくるようになった。
シャチの狩りは獲物を追いかけ回して体力が尽きたところでとどめを刺すスタイル。だから夏の北極海ではイッカクが逃げ回っている。そして彼らは追いかけられるとなぜか沿岸の浅瀬へ逃げる習性がある。
そこで北極熊にチャンス到来!
シャチが捕食した残骸が漂着してそれを食べているのか、浅瀬に逃れて来たところを北極熊が直接襲っているのかはわかっていないようだが、とにかく以前は絶食期間だった夏にイッカクの肉にありつけるようになった。
夏なのにまるで冬のように丸々と太った北極熊!
最初に載せた夏の写真とは大違い。画像はhttps://x.gd/4BwC0(短縮URL使用))から引用編集
まとめると
温暖化により海が凍っている期間が減り、
狩りができない絶食期間が延びて飢餓のピンチ!
↓
しかし、その温暖化で凍っていない海にシャチが多くやって来るようになり、
イッカクを追い回して、そのおこぼれをゲット!
何が幸福となり何が不幸となるか、状況は変転して予想がつかない例えが中国故事の「塞翁が馬」。これはまさにその温暖化版・北極海編ともいえるストーリー。塞翁が馬に当てはめれば、この先どうなるかはわからないとはいえ、とりあえずお腹いっぱいになってよかったね白クマちゃん。
塞翁が馬(さいおうがうま)の解説は→ここをクリック
<補足>
シャチが追い回すことによって夏に北極熊がイッカクを食べられているのは、生息地域の一部だけで、北極熊が絶滅の危機にある状況は変わっていない。
温暖化による海氷の長期消滅以外に、海洋汚染の深刻化も北極熊の個体数減少に影響しているといわれている。
おしまい
wassho at 23:47│Comments(0)│
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