2026年04月04日

新宿御苑でサクラ巡り その3

プラタナス並木は素敵なのに、センターの植え込みに芸がなさ過ぎて残念な整形式庭園を背にすると風景式庭園が広がっている。整形式と風景式については以前に少しだけ解説したので、ここを興味があれば読んでちょうだい→https://wassho.livedoor.blog/archives/53421344.html
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でもこれが風景式庭園だと認識している人はほとんどいないんじゃないかな。一般的な感覚でいえばビッグサイズの芝生広場。庭園とは作り込んだものとの観念があるから風景式庭園は日本人にはピンとこない。


それでもサクラは楽しめてヨシ。
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ところで整形式と風景式の間には不自然な更地がある。
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実はここに元赤坂にある迎賓館のようなベルサイユ風の宮殿が建築されるはずだったが、日露戦争に戦費を取られて国家財政が苦しくなり中止になったいきさつがある。これが当時の完成予想図。
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時間の経過で並べると

  迎賓館(当初は東宮御所=皇太子の住まいとして建設)
       1899年着工〜1909年竣工(明治32年〜42年)

  農業試験場から新宿御苑への改造、含む宮殿建設計画
       1901年立案〜1906年竣工(明治34年〜39年)

  日露戦争1904〜1905年(明治37年〜38年)

日露戦争の5年前に着工していた東宮御所は予定通り完成させたものの、工期最盛期に戦争が始まった新宿御苑宮殿はそのとばっちりを受けた模様。なお当時の新宿御苑は今と違って皇室のための施設である。もっとも同じ宮殿でも建設の必要性があった東宮御所と違って、新宿御苑のそれは農業試験場から庭園への改造を依頼されたフランス人造園家が、整形式庭園は宮殿がつきもの程度で配置しただけで、その使い道が明確でなかったのも影響したかも知れない。

なお迎賓館は間口が約120mで奥行きが約85m。新宿御苑に計画されていた宮殿は完成予想図から推測すると間口50m奥行き30m程度かな。それでも充分に大きな建物。ここに西洋宮殿風の建物があれば新宿御苑の景色もずいぶんと違ったはず。

参考までに同縮尺での航空写真。
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ただし宮殿計画が中止になって120年ほど経つのに、今でも砂利を敷いただけの更地のままなのが解せない。新宿御苑公式ホームページには「宮殿建設は実現しなかったものの、現在もバラ花壇の前には広いスペースが確保され、その先に広がる風景式庭園が臨めます」とまったく意に介していない様子。芝生を張るとかフラワーガーデンにするとか活用方法はあるはず。なんなら宮殿風の建物を建ててもいいと思うゾ。なぜなら前回に書いたように中央部分をもっとまともな幾何学模様に造り直すとして(勝手に決めた)、整形式庭園の美しさを堪能するには上から眺める必要がある。



風景式&背形式庭園を離れて第三目的地の下の池にあるしだれ桜に向かう。新宿御苑が素晴らしいのはいろいろなサクラがあって、ソメイヨシノだけの白一色でないところ。
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多くの人が集まって写真を撮っていいるこの大きなサクラは、
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地面すれすれにまで枝が伸びている珍しい樹形。
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掲示はなかったが品種はたぶんソメイヨシノ。
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なぜか苑内の他のソメイヨシノと違ってこれは満開で、
枝も大きく張りだしておりまさに咲き乱れるとの表現がぴったり。
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このタイプでは中に入ってみるのがお約束。
サクラ越しのプラタネスを狙うも遠すぎて企画倒れ(^^ゞ
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さらに進む。
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しだれ桜が見えてきた。
状態は想像通りーーー
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ソメイヨシノと一緒に。
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5分散りといったところ。
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でもたくさん花のあるところを眺めれば充分に楽しめる。
色もキレイでこのしだれ桜はモフモフに咲くタイプ。
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青空だけじゃなくて緑も背景にしましょう。
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隣のしだれ桜は白っぽい。
この一画はいくつもの種類のしだれ桜が植えられている。
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右はヤマザクラ系。
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逆光で透けて見える姿は白いフジを思い出した。
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いつかここのしだれ桜が満開のときに来られますように。
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これが下の池。
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その隣に中の池が連なっている。
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中の池沿いを日本庭園方向に歩くと、
またしだれ桜があって、
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サンシュユもまだ咲いていた。
ウメと同時期と思っていたのに意外と開花期間が長い。
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新宿御苑のツツジは私の好きな丸い刈り込み。
その背景にサクラ。
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近くのサクラを見上げたり遠くのサクラを眺めたり。
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イヌザクラは初めて知った。
樹皮や枝に臭気があるってイヤなサクラだな。
それに花もサクラのイメージとはずいぶんと違う。
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中の池の東端、日本庭園との境目付近までやって来た。
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ーーー続く

wassho at 21:54│Comments(0) お花畑探訪 

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