2026年06月24日

FIFAランキングで日本代表を考察

タイトル

私がワールドカップでチームの力量の目安としているのはFIFAランキング。4年に1度だけのサッカーファンなので他に判断材料がないのがその理由。そのランキング算出方法にそれほど詳しくないものの、やはりある程度の期間の試合結果で測った数値はそれなりに参考になると考えている。世の中にはワールドカップやオリンピックになれば(日本)選手が特別な力を発揮すると期待あるいは信じている人もいるが、そんなに急に上手くなったり強くなったりはしない。

もっともFIFAランキングがいくつ違えばどれくらいの力量の差があるのかはよくわからないし、もちろんランキング上位が下位に必ず勝つものでもない。過去8大会の優勝国を見ても、

  1994年アメリカ大会  ブラジル   FIFAランキング3位
  1998年フランス大会  フランス   FIFAランキング18位
  2002年日韓大会    ブラジル   FIFAランキング1位
  2006年ドイツ大会   イタリア   FIFAランキング13位
  2010年南アフリカ大会 スペイン   FIFAランキング2位
  2014年ブラジル大会  ドイツ    FIFAランキング2位
  2018年ロシア大会   ドイツ    FIFAランキング7位
  2022年カタール大会  アルゼンチン FIFAランキング3位
  (ランキングは大会直前の値、以下同様)

FIFAランキング1位が優勝したのは1回だけ。ただしランキング1桁台が6回優勝しているとも読み取れる。

一方で前回カタール大会の決勝トーナメント1回戦8試合では、7試合でFIFAランキング上位が下位を下している。また下位が勝った1試合はPK戦だった。そしてこの試合に勝ちベスト8に進出したチームのランキングは

  ブラジル1位 アルゼンチン3位 フランス4位 イングランド5位
  オランダ8位 ポルトガル9位 クロアチア12位 モロッコ22位

モロッコはPK戦勝利なので、やはりランキング10位前後以内の実力でないと、ベスト8進出の可能性は低いのが現実。


さて日本代表のFIFAランキング推移は
ランキング推移

これを見ると

  グループリーグ通過 24位 32位 41位 45位 単純平均値 35.5 
  グループリーグ敗退 12位 18位 46位    単純平均値 25.3   

意外にもランキングが低いときのほうがグループリーグを通過している。
このようにデータ分析とは矛盾もあって悩ましいものなのである(^^ゞ

また南アフリカとブラジル大会では、ランキング40位台後半でよくワールドカップに出られたと思ってしまう。おそらく予選は地域別なのでアジアのレベルが低いのに助けられたのだろう。それにしてもフランス大会のときに12位とはビックリ。しかも調べてみると日本代表の最高ランクはその年の2月と3月に記録した9位。9位なんて対戦相手がランキングを見ただけでビビるレベル! 3バック4バック論争をしていたあの頃にそんなに強かった?

もっともこの頃のポイント計算は。対外試合を多く行った国のランキングが上がりやすい設計で、それが多分に影響したといわれる。1993年に算出が始まった始まったFIFAランキングの計算方法は1999年、2006年、2018年と改訂が行われ、2018年以降に記録した日本代表の最高位と最低位は

  最高位: 15位(2024年10月〜2025年4月)
  最低位: 61位(2018年6月)

けっこう上下するものだね。
現時点では18位だから過去最強と同レベル。


61位だった頃と較べると自慢したくなるような現在の18位であるとして、気になるのはそれがグループリーグを通過できる実力なのか。そこで1994年アメリカ〜2022年カタールの8大会合計で次のような計算をしてみた。32カ国時代でベスト16になるが、グループリーグを通過したのは

  FIFAランキング24位以内のチーム:101チーム
  FIFAランキング24位未満のチーム:27チーム
  グループリーグ通過全チームのうち24位以内のチームの占める割合:79%

24位以内ならグループリーグを通過できる可能性は高く、
日本代表の18位はかなり安心できる。


そして決勝トーナメント。今大会から48カ国参加でグループリーグ通過はベスト32。新しい景色のベスト8進出には、過去に4回挑戦してまだ勝ったことのない決勝トーナメントを2回勝たなければならない。さらにトーナメント初戦の相手はブラジル(ランキング6位)かモロッコ(ランキング7位)の可能性が高い。アチャー(>_<) と思ってしまうものの、ワールドカップの決勝とはそういう舞台で楽して勝てる対戦相手などいない。そこをなんとか勝ってくれるよう応援するのが観戦の醍醐味でもある。

でも少し気が休まる話を。
先ほどと同様に過去8大会合計でベスト8に進出したチームのランキングを見ると、

  FIFAランキング12位以内のチーム:42チーム
  FIFAランキング12位未満のチーム:22チーム
  総チーム数のうち12位以内のチームの占める割合:66%

同じくベスト4では

  FIFAランキング6位以内のチーム:13チーム
  FIFAランキング6位未満のチーム:19チーム
  総チーム数のうち6位以内のチームの占める割合:41%

トーナメントが進むにつれてランキング下位が勝ち進む割合が増えている。これはグループリーグが総当たりの3試合で結果が平均値的にFIFAランキングに近くなるのに対して、一発勝負の決勝トーナメントでは「勝利の女神が微笑んだ」や「ピッチには魔物が潜んでいる」なんて事が起きやすいからだろう。あまり論理的な分析とはいえないが(^^ゞ

日本代表のランキング18位はベスト8進出を狙うにはやや厳しい順位であるものの、ここは勝利の女神が微笑んでくれることを願おう。もっとも三苫、遠藤、久保と故障者が相次ぎ微笑むどころが見放されている気もするが(/o\) でも「神は乗り越えられない試練は与えない」との言葉もある。

もうひとつ気の休まる話をすると、
2018年に改訂された現行のFIFAランキングはElo(イロ)レーティングをベースに、FIFA独自の要素を加えたアルゴリズムで算出されている。Eloレーティングの説明は省略するが、元はチェスで開発された試合結果を相対評価して選手の強さを数値化する手法。オンライン対戦ゲームなどでも利用されている。

そして一部ではEloレーティングをベースにしたFIFAランキングより、素のEloレーティングのほうがチームの実力を正確に反映しているのではないかとの説がある。それで日本代表のEloレーティングは、大会直前6月10日でFIFAランキングより4つジャンプアップして14位。そして現在までのワールドカップ成績を加味した本日6月24日付けでは11位!ベスト8進出の可能性が高まる12位以内となっている。なおブラジルは7位、そしてモロッコは16位と後退。

補足:FIFAランキングの発表は年に6〜7回で最新が6月11日の大会開始前、次回は大会終了翌日の7月20日。ただし暫定ランキングは試合でゴールが決まる度に更新されており、それによると日本は現在16位。

FIFAポイントの算出にゴール数は関係ないのに、どうしてゴールが決まる度に更新されるかというと、例えば1−0になったら得点したチームが勝つと仮定してポイントを計算し、1−1になればこの試合は引き分けと仮定してポイントを再計算するような仕組み。FIFAはこれをライブ・ランキングと呼んでいる。そこまでせっかちに暫定ランキングを出さずとも、試合が終わった段階でいいと思うゾ。



最後に何を今更な話を。
冒頭で「相手チームの力量の目安としているのはFIFAランキング」と書いたし、FIFAランキングに基づいてあれこれ事例を引いてきたのに、実はFIFAランキングをそれほど信用していない面もある。なぜならFIFAランキングには致命的な欠陥が存在する(Eloレーティングも同じく)。

FIFAランキングは対戦結果を数式処理してポイントを加算減算して算出される一種の統計値である。問題はワールドカップ出場レベルにある各国代表の年間試合はワールドカップ予選などがある期間は多少増えるとしても、平均すると年間10試合程度な事実。これは今後も変わらないはず。

つまり、
1000人を対象にしたアンケート結果なら信頼できるが、それが10人ならである。

もちろんここまで書いてきたように、FIFAランキングとワールドカップの結果はある程度相関している事実があるので、まったく意味がないわけじゃない。それが冒頭でも触れた「FIFAランキングがいくつ違えばどれくらいの力量の差があるのかはよくわからない」にもつながる。おそらくランキングの3つや4つの違いは無視してもよく、直感的には1位〜12位、13位〜24位、25位〜36位はほぼ同程度の実力と区切るのが現実的ではないかと考えている。

参考までに現在のFIFAランキング1〜12位、13〜24位、25〜36位、37〜48位のポイントを色分けして示したグラフ。
グラフ

グラフが小さいので、8位までを数字で記しておくと、1位〜3位と5位〜8位はほとんど違わないのがわかる。

   1位: アルゼンチン  1877.27 pt
   2位: スペイン    1874.71 pt
   3位: フランス    1870.70 pt

   4位: イングランド  1828.02 pt

   5位: ポルトガル   1767.85 pt
   6位: ブラジル    1765.86 pt
   7位: モロッコ    1755.10 pt
   8位: オランダ     1753.57 pt

またこんな割り算に意味があるかは別として、
8位オランダのポイントは1位アルゼンチンの93%になる。



まあこうやってたいして意味のない考察をするのもワールドカップの楽しみ。
とりあえず明後日のスウェーデン戦を応援しましょう。
がんばれニッポン!!!


<補足>
データはすべてAIで調べておりいくつか間違いはあるかも知れない。ChatGPTとGeminiに同じ依頼をして、一部をチェックして間違いの少なかったGeminiに再度調べ直させたデータを使っている。もうちょっとAIが正確になって欲しい。

wassho at 21:22│Comments(0) ノンジャンル 

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