2004年11月09日

プラットフォーム

昨日、ちょっと目を引いたのは「iPodで読むバイブルがひそかな人気に」という記事。iPodで聖書が読めたり朗読が聴けたりするソフトをインストールするサービスのようだ。
http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000047674,20075615,00.htm


で、本題はプラットフォーム(駅のことじゃないよ)。この概念というか切り口は、前から少し気になっていた。
ある仕組みが大きくなると、それを土台として活用する仕組みが生まれ、その仕組みがまた土台となって別の仕組みが−−−。


通信網や電話線の上にインターネットが生まれ、ウエッブができ、いろんなビジネスの土台になっている。大手ポータルサイトは、今やそれ自体がプラットフォームだ。販売店網や物流、ちょっと乱暴だがブランドや顧客層だってプラットフォームといえなくはない。


たいていのビジネスは、例えばi-modeが携帯電話網とインターネットの合わせ技のように複数のプラットフォームに乗っている。ネット通販も宅配便があってこそ成り立つ。


今の事業が基盤としているプラットフォームに課題はないか、最大限活用しているか。新しい有望プラットフォームは何か。もしプラットフォームを支配しているなら他に合わせ技のできるプラットフォームはないか−−−等々は、マーケティング分析の視点になりそうだ。
そして製品やサービスをプラットフォームにまで高められる可能性があるかは、一度は検討しておきたい戦略テーマである。


個人的には“企業再生”というプラットフォームに興味津々なのだが。


ということで、第1回目は“プラットフォーム・マーケティング”の下書きでした。

実は記事を読んで、最初に思い出したのはeBOOK(http://www.ebookjapan.co.jp/)のこと。本や漫画をパソコンや専用のリーダー(液晶表示装置)で読めるようなファイルで提供している会社である。


数年前、とあるベンチャーキャピタルの事業説明会で、この会社のプレゼンを受けたことがある。



その時はまだ専用リーダーを開発中で、試作機を拝見した後「いくらなら売れるか」という質問を受けた。様々なマーケティング背景を考えて「9800円」と答えて司会者にイヤな顔をされ、後日、別のパーティーでeBOOKの社長に「あの時、9800円といったのは私です」と告白したら苦笑された(^^ゞ
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ところでiPodの記事を読んだCNETに「記事にはトラックバックが可能」と記してあったので、とりあえずしてみた。記念すべきよそ様とのリンク1号となった。

wassho at 12:18│Comments(0) マーケティング、ビジネス 

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