2004年11月20日

セダン復権?

クルマのネタが続くが。理由は、18日にカー・オブ・ザ・イヤーのブログを書きながら思いついたので忘れないうちにと。


今年のカー・オブ・ザ・イヤー(本家・分家)は2台ともセダンだった。他にもクラウン、マークXなど大物車種の発売も相次いだ。ここ数年、セダンの新車が発表されれると「セダンの復権か?」などという文脈で語られることが多い。まあマスコミが深く考えて、この言葉を使っているとは思わないが、「セダンの復権を果たしたい」とインタビューで答えた自動車メーカー社長もいる。


前から少し不思議だったのである。セダンの復権とはミニバン(オデッセイとか)やSUV(ハリヤーとか)に押されて縮小したセダンマーケットの再拡大を意味する。ちなみに、今や乗用車の25%はミニバンである。

じゃ、メーカーはミニバンが売れちゃイヤなのか?

クルマのプロジェクトをしたときに、メーカーの人と雑談で、そんな話をしたこともあるが、ちょっとじっくり考えてみた。


今、一番売れているのはコンパクトカーといわれるジャンル。サイズが小さいのでスペース効率では分の悪いセダンが、このクラスで復権することはあり得ない。ハッチバックやミニ・ミニバンのようなクルマが今後も主流だろう。

ミニバンのキーワードは“子育て”だ。チャイルドシートの使いやすさに始まり、じっとしていない子供と一緒にドライブするにはミニバンの広さは代え難い。家族旅行やアウトドアレジャーをもっとも楽しんでいるのも、このライフステージ。ミニバンの優位は動くまい。

セダンを買っているのは年配層。先日マークIIがモデルチェンジしたがユーザーの平均年齢は58歳。中央値で見ればもっと高いだろう。


さて。他にもいろいろと考慮すべき背景はある。いろいろなストーリーを推測したが長くなるし、仕事で得た情報からは書けないので、ひとつだけ書こう。


子育てはやがて終わる。家族一緒に行動する機会が多いのは中学生くらいまでだ。ミニバンブームを引き起こしたのは先々代のオデッセイだから、10年近く立っている。つまり今後、広いミニバンを必要としなくなったユーザーが続々と増えてくる。そして、その人たちががコンパクトカーに流れては困るのである。価格も安いし利益率も低い。なにとぞ引き続き高い価格のクルマをお買い求めいただきたいという、メーカーとしての本心が、セダンの復権を目指すマーケティングに反映されてると考えるのは「わたしだけ?」(だいたひかる風に)


本日は“敵は本能寺にあり”の下書きでした。


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私の仮説に従うと、その役目を一身に担ってモデルチェンジしたマークX。
本物は見ていないが、ウ〜ン微妙。「30〜40代を狙いたい」と記事で読んだが「50〜60代を逃がさずに」売れなきゃいけないのが、開発陣のつらいところ。平均年齢は50代のままと断言しよう。


しかし先日、一緒に仕事をした化粧品会社の商品開発担当者は、すごくほめていた。30代でファッションセンスもいい人。彼のような人と意見が違うと自信をなくすなあ。最近、感性が衰えているから(>_<)


気になるのは「X」というアルファベットに未来感や先進性を込めるセンス。マーケティング担当者も、結構年配かも。私ならマークIIIにしたな。マークIIの名前は35年以上続けてきたブランド。マークXが何年もつか見物である。


本日はライブドアのブログ・ランキングで知った「大西 宏のマーケティング・エッセンス」にトラックバックさせてもらった。http://ohnishi.livedoor.biz/archives/9478874.html
私とはキャラの違うコンサルタントとお見受けしたが、それゆえに参考となる記事が多い。ちなみに大西先生はマークIIがお気に入りの様子。

wassho at 20:10│Comments(0) マーケティング、ビジネス 

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