*ツーリング

2018年04月14日

ラストツーリングは伊豆半島 番外編

やってもうたあああああ!!!
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場所は初日の3月23日に訪れた細野高原。ここは道幅も狭いけれど、ところどころ道路が傷んで大きなデコボコになっている。その特にひどいところを通過するとき、慎重にとスピードを落としすぎてタイヤが引っかかったようになり、バイクが大きく傾いて足で支えきれずーーー。今から考えればデコボコは無視して、ある程度のスピードで一気に通過したらよかったのかもしれない。

転倒時のスピードはほぼゼロだから「立ちごけ」みたいなもの。※バイクの世界で立ちごけというのは、バイクが停止している時にバランスを崩してバイクを倒してしまうこと。たいへん恥ずかしいこととされている(^^ゞ

身体に怪我はないが、倒れたほうのハンドル左側にあるクラッチレバーの先端が折れた。もっともバイクのクラッチとブレーキのレバーは先端手前にに切れ込みが入っていて、こういう場合は折れるようになっているのだが。おそらくバイクの重みでレバーがグニャッと変形して操作不能になることを防ぐためだと思っているが、正確な理由はよく知らない。
切れ込み


これは宿で撮った折れたレバーの先端。
今ではBMW F800Rの形見となっている(^^ゞ
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ところでレバーはテコの原理でクラッチやブレーキを操作する。理科の知識を思い出せば、先端が折れる→力点と支点の距離が短くなる→テコの作用が弱まり操作により力が必要となる。クラッチが重くなると困るなあと思ったが、実際はこんなにレバーの先端を握るわけではないのでまったく問題なかった。



ただしヘッドライトも切れた。まだ明るかったが、メーターパネルにLAMPの警告灯が。クルマと違いバイクは昼間でもヘッドライトを付けて走ることが義務づけられている。こちらはちょっと問題。ポジションランプのようなものは生きていたので、検問でもない限りすぐにしょっ引かれることはないが。しかし明日の帰りは夜になることが確実。

下田の町でヤマハのバイク屋さんがあったので入ってみる。運悪く整備ができる人が出かけていて1時間以上戻らないとのこと。次の日は土曜日だったが、朝9時から開いているというので再訪することにした。

しかし宿で2度目の温泉に入っているとき、予備のヘッドライトバルブ(電球)を持っていることを思い出す。何年も前に買ってツーリングバックに押し込んだまますっかり忘れていた。

翌朝に交換作業開始。しかしどうやっていいのかさっぱりわからない。懐中電灯の電球を交換するようなわけにはいかなかった。整備マニュアルの類はもちろん持ってきていない。それでネットで色々と調べる。内部で電球を固定するスプリング・クランプという留め金があるのだが、なぜか

   簡単に外れる
   プロの整備士でも折れないように外すのは難しい

という相反する情報があった。まあ折れたら折れたでその時にまた考えましょうということで自力での交換を決意。ところがまずヘッドライトユニットの裏側にあるフタを回して外すのだが、これが固く締まっていてビクともしない。だいたい指先しか入らないような奥まった場所にあって力を入れられない。それでも渾身の力を振り絞ってなんとかクリア。早朝から疲れるぜ。懸案のスプリング・クランプはあっさり外れた。プロでも難しいと書いた人は何か勘違いでもしたのか。ネットの情報は半信半疑で接するべしと改めて思い知る。それでも誰かが交換方法をアップしてくれていなかったら自力交換は無理だったわけで、やはり便利な時代&情報提供者に感謝。



BMW F800Rに乗っていた7年間で立ちごけしたのはこれで4回目。単純にバランスを崩してというより、不意を突かれて「ここでやらかすか〜」ということばかり。まあバイクでも人生でも転倒するときはそんなものか(^^ゞ いずれにせよラストツーリングで最後の立ちごけをしたのも、そのうち懐かしい思い出になるはず。


おしまい

wassho at 18:02|PermalinkComments(0)

2018年04月13日

ラストツーリングは伊豆半島 その11 西天城高原線・西伊豆スカイライン

堂ヶ島を後にして136号線で海沿いの景色を楽しみながら走る。加山雄三の光進丸が停泊している安良里(あらり)も通ったが、その時はまだ炎上前なので気にも留めず。ところで船が燃えたんだから炎上という言葉づかいは間違っていないけれど、昨今は炎上と聞くと違うものを先に思い浮かべてしまうね(^^ゞ

道路


そこそこ走ってバイクを駐めたのが「恋人岬」と恥ずかしい名前の場所(^^ゞ
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展望台は2箇所あるが景色はイマイチ。なぜかお地蔵さんがいる。
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このハンドサインは何を意味しているのだろう。中指を押っ立てるのは知っているが(^^ゞ
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私がいたのは恋人岬の駐車場で、岬そのものはこの先にある。眺望もいいし、お約束のラブコールベルもあるらしい。しかし700メートルつまり往復1400メートルの距離。しかも坂道や階段。というわけで岬まで行かず小休止しただけで恋人岬は終了。


136号線を進んで土肥の手前で遅めのランチタイム。なお土肥は「とい」と読む。伊豆には読み方の難しい地名が多いような気もする。

周りに何もない道路沿いにポツンとあったお店。いかにも観光客狙いでどうかと思ったが、それなりにサカナのクオリティは高く満足。値段は忘れたがボッタクリではなかった。
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この後は土肥の外れまでを136号線、そこから県道17号線に乗り換えて、半島の西側付け根までずっと海沿いをツーリングする予定だった。それで以前に走った分を含めてメデタク伊豆半島一周が完了する。しかし海鮮丼を食べているうちに気が変わった。

 理由その1
  西伊豆を北上すると富士山を進行方向に見ることになる。海越しに眺める富士山が
  西伊豆を走る醍醐味のひとつ。しかし松崎で富士山を見た後は、富士山周辺の雲が
  厚くなり姿が隠れてしまう。堂ヶ島で既に見えなくなっていた。


 理由その2
  海沿いを走るのが大好きな私でも、さすがに少々飽きてきた(^^ゞ


というわけで予定変更。食堂を出た後は136号線を引き返し、恋人岬と安良里の中間にある宇久須(うぐす)という所から東に進んで県道410号線で西天城高原線を目指す。

この県道410号線、最初は快適なんだけれどだんだんと林道レベル、そして険道になってくる。路面の状態も悪し。それに急勾配を登りながらの、かつ小半径で180度左曲がりヘアピンという苦手なカーブが何箇所もある。ヒーコラ状態。


やがて峠を登り切り県道59号線となる。そこからの道幅はまとも。牧場のような所を通り過ぎて北上すると県道411号線の西天城高原線となる。ここはバイクを走らせて楽しい道。舗装の状態もすごくいい。ただしバイクを駐めて景色を眺めるような場所はなし。

さらに進むと県道127号線の西伊豆スカイラインに接続する。元は有料道路だが無料になったのは10年以上も昔。そのせいなのか舗装はかなり悪い。西天城高原線と較べて余計にそう感じるのかもしれない。ただし尾根道なので視界が広く開放感は抜群。


まるで天空の道路。
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素晴らしい見晴らし。標高が高いのでまだ草原が緑じゃないのだけが残念。
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ハイキングコースも設けられている。
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眼下に見えるのは沼津市の戸田。
沼津市が伊豆半島まで食い込んでいることはあまり知られていないと思う。
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これがBMW F800Rにとって最後のツーリング写真(惜別)。
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西天城高原線と西伊豆スカイラインを併せて20キロほどのワインディングロードをタップりと楽しんだ。西伊豆スカイラインはコーナーがブラインドではないので進入時の減速が甘くなりがち。二度ほどオットットと冷や汗をかく(^^ゞ

西伊豆スカイラインは終点で県道18号線に突き当たり、そこを右折して下っていくと修善寺の温泉街。街並みのクラシックな雰囲気がいい感じ。海辺が好きだが、次に伊豆に来る時は修善寺にも泊まりたいと思う。

温泉街を過ぎて修善寺道路という有料道路に入る。料金所がETC対応していないのが不便。この道路に乗ってしまうと、もう風景は高速道路と同じなので伊豆の風情も味わえない。後はひたすら帰るだけ。5キロほどの修善寺道路が終わると、すぐにまた8キロと距離の短い伊豆中央道という有料道路になる。とことん金を巻き上げる観光行政。

そして次が伊豆縦貫自動車道。こちらは無料。将来的には東名の沼津から始まるこの伊豆縦貫道が、伊豆中央道や修善寺道路などと一体になり伊豆半島内陸部を縦断して下田まで延びる計画。しかしルートさえ決まっていない区間もあるから、全線開通は10年以上先になるんじゃないかな。


さて伊豆縦貫道に入る時、名前は忘れてしまったがどこかのインターから先が「事故のため通行止め」との電光掲示が出ていた。しかし周りのクルマはドンドンと伊豆縦貫道に入っていく。この辺の土地勘はないので私もそれに従う。まあ高速道路(正確には自動車専用道路)で通行止めになるなら、降りるべき場所で誘導があるだろうと考える。

伊豆縦貫道に入ってからは「どこで降りろ」という電光掲示はなかった。それなのに、とある出口ですべてのクルマが降りていく。別に本線上に通行止めの柵などはなく、もっと先まで行くことは可能なのに。ここを走っているのは道をよく知っている地元のクルマばかりなのか?あるは1台が降りたら皆がそれに続く集団心理? よく状況が理解できないままに私もその出口から降りた。

しばらく走るとまた伊豆縦貫道の入口があり、多くのクルマがそこに入っていくのが見えた。通行止めの表示はない。先ほどの出口から、あの入口までが通行止め区間ということだったの? またしても状況が理解できないまま伊豆縦貫道に再度進入。でもすぐに渋滞となり、渋滞の先には通行止めの柵。そこには警官がいてUターンするように誘導している。

というわけでクルマも含めて高速道路でのUターンを初体験! 初日には雪景色の中を走るという初体験をしたが、最後にこんな初体験が待っていたとは本当に想定外。これはラストツーリングゆえのご褒美に違いない。

ここから最寄りのインターチェンジは東名の沼津。しかし国道246号が空いていたので東京方向に行けるところまで行こうかと考え、結局は御殿場から東名に乗った。伊豆をツーリングした後に道路標識に御殿場の文字が見えると、もう地元まで帰ってきた気分になるからおもしろい。


帰宅したのは午後9時。走行距離は520キロと初めての500キロ越え。まあ二日間の合計であるが。それにしてもラストツーリングは思い出たっぷりの素晴らしいものになった。もっと何度も泊まりがけで伊豆に出かけるべきだったなと少し後悔。三浦半島のようにマイナーなスポット巡りもしてみたい。でもいずれまたバイクに乗る機会もあるだろうから、その時まで楽しみは残しておこう。


ーーー文脈的に最終回の雰囲気だが、まだ続く(^^ゞ

wassho at 08:38|PermalinkComments(0)

2018年04月11日

ラストツーリングは伊豆半島 その10 加山雄三

とうとうブログ連載が10回目となったこのラストツーリング。改めて記しておくと3月23日から一泊二日のツーリングだった。今回はバイクのツーリングにしてはおかしな副題になっている。


青い洞窟を楽しんで遊覧船が桟橋に戻る。出口に向かうと「加山雄三ミュージアム」の文字が目に入る仕掛けになっている。
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そういえば遊覧船のチケットを買った時に、ミュージアムの入場券のようなものも一緒に渡された。クルーズというイベントを終えた「目的を果たした感」で、そのことを忘れてしまわないように念押しだろう。案内を掲げるには正しい場所といえる。

それにしても周りにいた多くの人が発していた言葉が「どうしてここに加山雄三?」。私も同じ意見。加山雄三といえば海のイメージがあるが、なんとなく元祖湘南ボーイ的な存在と思っていた。


遊覧船乗り場のある広場。
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この敷地から136号線を挟んだ向こう側にミュージアムはある。写真の右奥に写っている、茶色い屋根の建物がそれ。1階がレストラン、2階が土産物店、3階が加山雄三ミュージアムになっている。地下通路で136号線をくぐることもできる。

ミュージアムが入っている建物の外壁にある加山雄三の大きな写真。ここでも「加山雄三? なんで?」というような会話を交わす家族連れが何組かいた。やはり伊豆と彼の組み合わせには違和感がある。
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加山雄三は好きだが是非ミュージアムを観たいと思うほどのファンでもなく、時間も押していたので、中には入らず堂ヶ島を後にした。

ーーー本来はそれだけの話のはずだった。訪れなかった加山雄三ミュージアムのことはブログに取り上げなかったかもしれない。状況が変わったのは、このラストツーリングのブログを何本か書いた後の4月1日。


この日の夜に加山雄三の光進丸という大型クルーザーが、火災を起こして大きなニュースとなった。そして場所は西伊豆と報じられていた。「西伊豆? つい先日にツーリングしてきたばかりじゃないか」と思いながら、ネットで調べてみるとそれは安良里(あらり)という所。堂ヶ島から北に5〜6キロほどしか離れていない。

そして光進丸はその安良里の漁港を母港としていたこともわかった。ということは、その絡みで当地に縁ができ、一番の観光スポットである堂ヶ島に加山雄三ミュージアムができたとの推察が成り立つ。オープンしてもう20年ほどになるらしい。とりあえず違和感は解消。


しかしである。なぜ光進丸は首都圏にいくつもあるマリーナじゃなくて、伊豆の中でも田舎の漁港なんぞを母港にしているのだ?

深くは調べていないが、どうも経済的な理由らしい。報道でも「加山雄三の光進丸」→「加山雄三が実質的オーナーの光進丸」と表現が変化してきているが、現在の本当の所有者はこの船のメンテナンスもしていた安良里にある藤高造船という会社。企業でも業績が悪くなると自社ビルを売却して、そのビルに賃貸で入り続けることがあるが、まあ似たようなスキームだろう。

加山雄三といえば誰もが認める大スター。しかし茅ヶ崎にあったパシフィックホテルの倒産や、湯沢のスキー場が資金難で閉鎖されるなど、実業に手を出しては何かと失敗しているという側面もある。それに俳優としても歌手としても第一線で活躍していたのは私が子供の頃の大昔だ。あのクラスともなれば黙っていても仕事は来るんだろうけれど、それなりに苦労はあるのかもしれない。(以上はゲスの勘ぐりなので鵜呑みになさらぬよう)


それはともかく光進丸の火災はお気の毒だし残念というほかない。

全長は報道によって25.59メートルあるいは30.56メートルと違うが、中間を取って28メートルと考え、それをフィートに換算すると約92フィート。一般に40フィート程度で大型クルーザーと呼ばれているので、その2倍以上となる。プライベートで使用されているクルーザーとしては、おそらく日本で最大級じゃないかな。  
   写真引用 https://4travel.jp/travelogue/11063752
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それがこんなことになるなんて(/o\)  
   写真引用 https://this.kiji.is/353340012198675553?c=62479058578587648
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加山雄三と伊豆との関係がわかってスッキリしたが、それを調べるきっかけが光進丸の火災とはイヤな気分だ。

ところであれこれ調べている時に知ったのだが、本日4月11日は加山雄三の誕生日。今年で御年81歳になられる。

   ハッピーバースデイいくつになっても若大将!
   気を取り直して次の船を手に入れてちょうだい。
   あなたほど海と船が似合う男はいませんから。


ーーー続く

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2018年04月10日

ラストツーリングは伊豆半島 その9 堂ヶ島・天窓洞で遊覧船

遊覧船が桟橋を離れて洞窟クルーズ開始。
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この岩の先端も波に浸食されて洞窟ができている。大小含めて、このあたりにはかなりの数の洞窟があるみたいだ。


遊歩道で堂ヶ島を楽しむ人々。
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クルーズを終えて戻ってきた遊覧船とすれ違う。この船の後部甲板のオープンデッキは人が一杯だが、私の乗っている船はそれほどでもなく席も確保できた。
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だんだんと沖に出て、
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天窓洞の入口(写真中央)が見えてきた。このまま向かうのかと思ったら、逆方向に進んでドンドン離れていく。
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このあたりの風景を少し見せてから洞窟に入るみたいだ。波の浸食によって生み出されたリアス式海岸の荒々しい断崖絶壁。でもとても美しい。
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「これはナニナニと呼ばれている岩です」「この場所にはこういうイワレがあります」とか色々とアナウンスが流れてくるんだけれど、あまり覚えていない(^^ゞ 写真を整理していて思い出したのは、

亀がよじ登っているような形をした亀甲岩(かめごういわ)。
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象島。左端が象の鼻のようで少し右側に象の足も見える。
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やっぱりビジュアルなインパクトは記憶に残るね。



天窓洞のほうに戻ってきて、いよいよ中に入るのかと思ったら、またしてもその前を通り過ぎ少し奥まったところに回り込む。

この狭いところを通り抜けるのがコースに組み込まれているみたいだ。
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写真だとそうでもないけれど、実際はなかなかの迫力というか緊張感がある。
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無事通過!
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今度こそ天窓洞にアプローチ。
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何度も汽笛を鳴らしながら近づいていく。ここから出る時も鳴らしていたから、洞窟の中に他の船がいないことの確認を念入りに行うルールのようだ。
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突入!
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暗くてよくわからなかったが、洞窟の内部はいくつかに枝分かれしているようだった。

そして見えてきました。青く光る海面!!
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想像以上に幻想的、神秘的だった。
残念ながら写真ではその美しさのわずかしか伝えられない。
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天井に窓が開いていることがよくわかるカットで。
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ちょっと夢を見ているような錯覚を覚える。
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ビックリしたのは遊覧船は洞窟の中の狭い通路を、何度も切り返してUターンしたこと。
船はバックで進めないのが不便。バイクもだけれど。

無事に洞窟から出る。中にいたのは5〜6分。
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ところで「青の洞窟」として世界的に有名なのはイタリアのカプリ島。実はある人から「あそこと同じイメージを持っていると、ちょっと違うよ」といわれていた。もちろんカプリ島の洞窟は写真や映像でしか見たことがない。しかし洞窟の構造=光の入り方が異なるから「ちょっとどころか、かなり違う」ことは確かだが、それで残念ということはまったくない。暗闇に青く光る海面に吸い込まれそうになるくらい素晴らしい体験だった。

またこのあたりを訪れたらリピートするのは確実。


ーーー続く

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2018年04月07日

ラストツーリングは伊豆半島 その8 マーガレットラインから堂ヶ島

さて石廊崎で広い広い海を満喫した後は、再び県道16号で次は伊豆の西海岸を目指す。


ところで石廊崎から数キロ西に行ったところに「ヒリゾ浜」という所がある。そこは海の透明度がとても高くてキレイと聞いていたので立ち寄るつもりだったのだが、道案内看板などがなく通り過ぎてしまった。後で調べたらヒリゾ浜はいわゆる普通の海岸ではなく、岩礁に囲まれた複雑な地形なので渡し船でしか行けないとのこと。またその船が出ているのは7月から9月の期間だけらしい。それで看板もなかったのかな。まあまたの機会にということで。

堂ヶ島地図

やがて16号は国道136号に合流し子浦の地区に入る。そこから松崎の雲見温泉まで約20キロをつないでいる区間が通称マーガレットライン。海岸近くまで迫っている山中を走るワインディングロート。道路としては136号線だが、千葉でも国道410号線を房総フラワーラインと名付けているのと同じようなもの。ただしこちらは1972年から83年までは有料道路だった。

雲見でマーガレットラインは終わるが、引き続き松崎町まで4〜5キロの国道136号線は富士見彫刻ラインと呼ばれている。こちらは海岸沿いを走るので富士山が見える、また道路沿いのあちこちに彫刻が置かれているので富士見彫刻ライン。ちなみにマーガレットラインの由来は松崎でマーガレットの栽培が盛んだから。ただし道路沿いの植栽としてマーガレットは植えられていないみたい。


富士見彫刻ラインで。
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バイクなしで富士山。
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また富士見彫刻ラインではサクラが咲き始めており、そのアーチをくぐって走ることができた。幸せ\(^o^)/ 残念ながら桜のあるところでバイクを駐められなかったので、松崎町のホームページから写真を拝借。ついでに道路沿いの彫刻も。
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松崎町の市街地まで降りて富士見彫刻ラインは終わり、そこから少し走って堂ヶ島。石廊崎と並んでこのラストツーリングの2大目的地。あえていえば、こちらがメインディッシュ。

駐車場に入る。
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しかしここは観光地によくある「売店やレストランの土地なので、何か買ったり食べたりしてくれたら無料」という場所だったみたい。オッチャンが寄ってきて「もうご飯食べた?」とか尋ねられたけれど、適当にあしらっていたら「その辺に駐めて」といわれた。あまりガメツイ土地柄ではないのかも。決して「無料ってデカデカと書いてあるやないか!」とスゴンダわけではない(^^ゞ


バイクの写真を撮っていたら青い荷台のトラックが横に止まった。なんと、この日の朝に散策した弓ヶ浜にあった青木さざえ店じゃないか。たった5時間ほど前のことなのに、やけに懐かしさを感じる。
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堂ヶ島に来た目的は海岸の岩肌にできた洞窟である天窓洞を見ること。天窓の名の通り、龍宮窟と同じように天井が陥没している。ただし天井のほぼすべてが陥没している龍宮窟と違って、こちらは洞窟の一部に穴が空いている状態。そこから光が暗い洞窟に差し込んで、照らされた海面が青く光るという。

以前に何度か通りかかっているのだが、天気が悪かったり、もう夕方だったりで見られずじまい。数回前のエントリーで「ツーリングや旅行はいつだって天気がよいことに越したことはないが、今回は絶対に晴れて欲しい理由があった」と書いたのはそういうこと。


天窓洞には遊覧船で行く。
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天窓洞だけを見るコースで1200円。
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遊覧船乗り場。
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船が浮いているのがわかるほどの透明度。
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ほとんど待つことなく乗船。天窓洞だけを見るコースは5〜10分間隔で出航している。
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船内の様子。ここではなく後部甲板のオープンスペースに陣取った。
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後部甲板ではライフジャケットを着用しなければならない。ただし別に係員がチェックしに来る訳じゃない。
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出航前のまだ接岸されている状態なのに、ずっとスクリューは回っている。船と桟橋がロープでつながれているかどうかは見ていないが、これで船を桟橋に押しつける必要があるのかな。ナゾ
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空を見上げると変わった形の雲。とにかく快晴で何より。
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ーーー続く

wassho at 20:10|PermalinkComments(0)

2018年04月06日

ラストツーリングは伊豆半島 その7 石廊崎

石廊崎は伊豆半島最南端にある岬。明治時代に日本で10番目の西洋式灯台が設置された場所でもある。ちなみに地名は石廊崎(いろうざき)なのに、灯台は石廊埼灯台(いろうさき)となぜか漢字と読み方が異なっている。

石廊崎は今回の2大目的地のひとつ。南伊豆の定番観光スポットであるが、なぜか今まで訪れたことがなかった。そこでラストツーリングでは是非にとも。

石廊崎地図


田牛海岸の龍宮窟を出発して弓ヶ浜の近くまで戻る。そこから国道136号線は海岸を迂回して内陸部に向かっており、海岸線を走るのは県道16号線となる。この16号線がとても素晴らしい。海沿いを緩やかなクネクネとアップダウンが連続し、当然ながら眺めも最高。房総半島の野島崎から千倉までの、国道410号線より1本海側の道路は私のお気に入りルートだが、そこを数倍スケールアップした感じ。今回は伊豆の4大名道といわれる伊豆スカイライン、マーガレットライン、西天城高原線、西伊豆スカイラインのすべてを回ったが、16号線を走っている時が一番楽しかった。


しかしブログ的には、いい気分で走っているとバイクを駐めて写真を撮ろうという気にならないのが難点。それに走って楽しい道路=写真映えする場所というわけでもない。

それでも何とか絵になるところで記念撮影。
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このあたりまで来ると海岸は砂浜ではなく岩も多い。
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ゆったりライディングを楽しんで石廊崎到着。
正確にいうなら岬の付け根にある漁港が石廊崎巡りのスタート地点。
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両側から崖が重なるようにせり出していて、まるで秘密基地の出入り口みたいだ。
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遊覧船に乗って海から石廊崎を眺めることもできる。
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徒歩だとそれなりの距離。
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階段を上った後もずっと坂道。
この先でかなり勾配がきつくなりハーハーゼーゼー(>_<)
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漁港を見おろす。ここで海抜22メートル地点。
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漁港の出入り口部分の複雑な地形。ここに漁港があるとは思えないほど美しい。
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ようやく坂道を登り切ると道路があるじゃないか! でもこれはまだ建設途中で舗装されていなかった。いずれはもっと楽に石廊崎巡りができるようになる模様。
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さらに進むと灯台が見えてきた。
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灯台のそばにあった気象観測所。アメダスの計測でもしているのかな。
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701年(ちなみに大化の改新が646年)に創建されたという石室神社の鳥居をくぐる。その頃の石廊崎はまさに未開の地だったと思うが、よくそんなところに神社を建てる気になったものだ。
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石廊埼灯台(いろうさき)灯台に到着。フェンスの外から眺められるだけだったのが残念。灯台に登るのが趣味なのに。ナントカと煙は高いところが好き(^^ゞ
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現在の灯台は昭和8年(1933年)に建て替えられたもの。
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灯台の横をすり抜け、いよいよ石廊崎の先端つまり伊豆半島の最南端地点へ。
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いかにも溶岩が流れ込んでできた地形。
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そしてあれが先端。まさに先端。
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この急な階段を降りたところにあるのが石室神社。ここから海風が一段と強くなる。
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海側から見た写真。岩肌のくぼみにねじ込むようにして作られた小さな社殿。現在のものは明治34年(1901年)に造られたもの。
石室神社

            写真引用 https://izugeopark.org/geosites/irojinja/


社務所の奥が社殿となっている一体構造。海側からの写真でわかるように細長い造り。
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神社から離れて、先端に向かう途中で遊覧船が漁港から出てきた。
それにしても美しい風景。
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遊覧船はなかなか可愛いデザイン。船体はかなり揺れているようで、両手で手すりを握っている人もいる。
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さてこのゴジラの背中の向こうが先端。風は強いし、崖の上だし、通路も狭いからちょっと緊張するよ。
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崖の下はこんなだし。
この岬は50メートル近くの高さがあるから高所恐怖症の人はキビシイかも。
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メデタク最南端に立つ。これで伊豆、房総の両半島で最南端をゲット!
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多々戸浜からも見えた神子元島(みこもとしま)は石廊崎から9キロしか離れていないので、その左右奥の利島や新島と違い霞まないではっきり見えている(上の写真↑)。なお新島までなら約45キロ。
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ゴジラの頭の部分に海に向かって設けられているのは熊野神社の祠。だからこの狭いエリアに2つの神社が並んでいることになる。
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この熊野神社と先ほどの神子元島にまつわるロマンティックなエピソードがある。
少し長いがウィキペディアから引用。

  石廊崎近くの長津呂の郷に住むお静という名主の娘が、漁師の幸吉と恋に落ちたが、
  身分の違いで許されぬ恋であったため、幸吉は神子元島に流された。幸吉を忘れら
  れないお静は、毎夜石廊崎の先端で火を焚き、神子元島の幸吉と愛を確かめ合って
  いた。

  ある晩、神子元島の火が見えないことを心配したお静は、たまらず小船を出して
  神子元島に向かったが、折りからの大風で波は高く船は進まず、お静は一心不乱に
  神に祈った。その甲斐あって神子元島に漂着し、無事二人はめぐりあい結ばれた。
  その後二人を親たちも許すこととなり、末長く幸せに暮らしたという。

  お静が火を焚いたところに熊野権現の祠が祀られ、以来縁結びの神として知られる
  こととなった。明治初期の神仏分離により熊野神社と称するようになった。

ホンマカイナ?(^^ゞ

ついでに調べてみると神子元島は島というより海に突き出した岩山。こんなところに流罪になったら生き延びる自信はないなあ。ちなみに灯台があるだけの無人島で、釣りやダイビングで人気があるらしい。
神子元島

 写真引用 http://www.meiwakaiun.com/meiwaplus/closeup/closeup-vol34.html



岸から沖を眺めたら海面が見えるだけで、どの場所からでも同じ光景のはず。しかし石廊崎で目の前に広がる海は一段と雄大に思えた。まさに海は広いな大きいな。ここは南東を向いているから、このずっと先は南米大陸の南の外れあたりかな。
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♪♪行ってみたいな、そんな国〜


ーーー続く

wassho at 07:51|PermalinkComments(0)

2018年04月04日

ラストツーリングは伊豆半島 その6 多々戸浜〜龍宮窟

ラストツーリング2日目の最初は、前日に時間がなくて訪れられなかった多々戸浜と龍宮窟。弓ヶ浜から下田方向へ少し戻ることになってしまうが、特に龍宮窟は是非見ておきたかった。今回のツーリングの隠れテーマは洞窟でもある。



弓ヶ浜、白浜と共に伊豆の3大ビーチとされる多々戸浜。地図でもわかるようにこれらは、それほど離れていない。白浜から弓ヶ浜までは15キロくらい。
ちず


多々戸浜(たたどはま)到着。
せっかく海岸を背景にBMW F800Rを駐めたのに電線がジャマ。
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電線消したった(^^ゞ
2DSC08823 のコピー


白い砂浜のきれいなビーチ。広さは弓ヶ浜の半分くらい。
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ここでサーフィンするのは気持ちよさそう。ただしウェットスーツだけじゃなくサーフブーツを履いている人もいたから、南伊豆とはいえまだ水温は低いのかも。
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遠くに見えるのは灯台があるから神子元島(みこもとしま)のはず。
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海岸の端に溶岩が流れて固まったようなものが。
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岩肌まで白くてきれい。左側の岬を回った向こうに多々戸浜と同サイズの入田浜がある。
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溶岩らしきものの上から海を眺める。
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見たはコンクリートに固められた石ころといった感じ。溶岩として流れてきたのなら石ころにはならないと思うので、これは何なんだろう。地質学の知識はほとんどなし。
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このあとはもう海岸(砂浜)に降りる予定はないから、伊豆のビーチはこれで見納めというか立ち納め。
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多々戸浜を後にして龍宮窟へ。136号線から龍宮窟へ向かう分岐点には標識があったが、その後に道路がいくつも枝分かれしているのに案内板はなし。思ったより長く走って道を間違えたかなと思ったが無事到着。

隣は田牛(とうじ)海水浴場。
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こちらは砂利浜だった。もっと奥の方は砂浜のように見えた。
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龍宮窟(くつ)というのは海岸に突き出した岬に洞窟ができ、その上部が陥没して天井が開いたという場所。まずは岬を上から回って洞窟をのぞき込み、それから洞窟の中に入ることにする。
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ハートビュースポットという標識に従って、
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かなり細い道を上っていく。ところどころ滑りやすくて歩きにくい。
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龍王社という祠を過ぎたら、
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下りになり、
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なにやらハート型のものが見えたが、
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そこに近づくにはロープが張られた、この獣道みたいな急な坂を下りないといけないらしい。写真の先の坂は見えないから断崖絶壁になっている模様。
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それはちょっと無理と諦め、そちらには進まずに歩いて行くと、ハートビュースポットというのは、あそこではなかったようで、
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天井の開いた洞窟を上から眺めたのがこれ。
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確かにハートの形に地形が浸食されている。でも「それが?」という気がしなくもない。


視界の開けたところから眺望を楽しむ。
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ウ〜ン、この海の色が堪らん。まさにエメラルドグリーン。でも宝石のエメラルドの色とはかなり違うのに、どうしてこういう海の色をエメラルドグリーンというのだろう。それはともかくいつまでも眺めていたくなる海の色。


また坂を上り下りしながら進むと、
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サンドスキーのゲレンデ?を見ることができる。
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スキーやサンドボードをしている人はいなかった。
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少年がソリ遊びをまだ続けようか思案中。
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伊豆のサンドスキーのことは何となく知っていたけれど、ここだったとは。傾斜はかなりあるが距離は短いのであっという間に滑りきってしまいそう。リフトはもちろん見たところ階段とかもなく、それがけっこうキツイかも。

それにしても美しいと同時に不思議な光景。斜面は砂なのに海と接する部分は砂利浜である。どういうメカニズムでこうなるのだろう。地質学の知識はほとんどなし(2回目)。




龍宮窟の上部を回る散策を終了して元の場所に戻り、
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いよいよ洞窟の中に入る。
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洞窟ができ天井が崩れるメカニズムの解説。
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けっこう急な階段を降りていく。往きはよいよい帰りは怖い。
でも写真の奥に見える角を回ったらすぐに、
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天井がなくなった部分が見えてきた。
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写真の中央上部に人が写っているが、あそこが先ほど上からハートの形を覗いたところ。
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壁際というか崖際にいると石が落ちてきそうな雰囲気。
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誰かが根気よく積み上げた石。最上部は絶妙のバランス!
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洞窟の入り口部分の海面が、太陽光線に照らされエメラルドグリーンに光って幻想的に美しいのだけれど上手に撮影できず。写真をクリックで拡大すれば、なんとか写っている程度
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今まで洞窟というものに入ったのは、秋吉台の鍾乳洞と富士山の氷穴くらいかな。こういう波によってできた洞窟は海蝕洞というらしいが、龍宮窟はその面積の大部分で天井がないので洞窟という感じはほとんどしない。でも珍しいところに来られてよかった。

ところでレンズの広角側が足りなかったのと撮影テクニック不足で、龍宮窟の全体像を収め切れなかったので下記のリンクからプロが撮った写真をどうぞ。

  https://estlinks.co.jp/miteco/wp-content/uploads/2017/01/ryugukutsu_02-1200x800.jpg


ーーー続く

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2018年04月02日

ラストツーリングは伊豆半島 その5 弓ヶ浜を散策

前日は箱根と天城高原が雪景色で、宿に着いてからゲリラ豪雨に見舞われたが、本日はメデタク快晴。ツーリングや旅行はいつだって天気がよいことに越したことはないが、今回は絶対に晴れて欲しい理由があった。その訳は何回か後のエントリーでわかる。それにしてもこのシリーズはいつまで続くんだろう(^^ゞ



さて弓ヶ浜の海岸まで散歩。
宿から10メートルほどにこんな標識。
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細い路地を抜けると、
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あっという間に到着。
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弓ヶ浜は日本の渚・百選にも選ばれている。
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しかしこの百選は水産業の業界団体が中心になって選んだものだが、今ひとつ信頼性に欠ける。九十九里は景観ではなく66キロという長さで選ばれたとしか思えないし、なんと葛西臨海公園まで百選に入っている。あそこが日本を代表する渚なんてことは断じてない。



しかし弓ヶ浜は本当に訪れる価値のある海岸。
今まで私が見た中で五本の指に入る美しさ。
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波は穏やかでSUP(スタンドアップ・パドルボード)をしている人が何名かいただけ。
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ちなみに伊豆の三大ビーチはここ弓ヶ浜と白浜、多々戸浜といわれる。白浜と多々戸浜はよく波が入るのでサーフィンが盛ん。


岸側の光景と海岸の前の道路。
毎日、ここを散歩したい!
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波の表情を楽しみ、
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まっさらな砂浜に足跡をつけ、
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誰かのLOVEな作品を見つける。
なんだか日常とは違う時空に生きているように思えてくる。
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監視塔があったので登ってやろうかと。時空は違っても性格は変わらないみたいだ(^^ゞ
しかしハシゴが外されていたのでかなわず。
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監視塔の下にあった形のいい流木。
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あまりの素晴らしい景色に、こんな無粋なものがあっても気にならず。
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KEEP CLEAN そう願いたいもの。
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ずっとこの場にいたい気もしたが、そうもいっていられないのでーーー
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宿に戻ることにする。こちらがメインの道路。
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青木さざえ店。有名なお店らしい。
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このあたりの家のほとんどに、この夏みかんのようなものが植えられていた。
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これは桃の花かな。
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朝ご飯。
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こういう真っ当な和定食を食べると正しい生活をしている気分になる。

しかし、いつもは朝ご飯を食べない。コーヒーを飲むだけ。食欲がないというか胃腸が目覚めていない気がするというか。朝ご飯を食べないと身体に悪いといわれるが、食べたくない時に無理に食べるほうが健康にはマイナスと考えている。

なんだけれどーーー旅行や出張でホテルなどに泊まると、朝ご飯をもりもり食べられるのが不思議。朝目覚めた瞬間からお腹が空いている(^^ゞ そういう人は多いみたいだが、昼や夜の食欲は変わらないのに、朝だけなぜ普段と違うのだろう。人体のナゾ




いよいよ初めての泊まりがけツーリング、二日目(3月24日)の出発。


ーーー続く

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2018年03月30日

ラストツーリングは伊豆半島 その4 弓ヶ浜で宿泊

シーサイドツーリングを堪能して弓ヶ浜に到着。宿へのチェックインは午後5時。

ところでホテルならチェックイン・チェックアウトでいいと思うが、旅館や民宿でこの言葉を使うのはそぐわない気がする。以前に寺が運営するいわゆる宿坊に泊まった時もチェックイン・チェックアウトだった(/o\)

かといって適当な和訳も見あたらない。まだ日本に西洋式ホテルがなかった、あるいは普及していなかった時代に旅館などではチェックイン・チェックアウトをなんと呼んでいたのだろう? ナゾ


民宿に泊まることにしたいきさつは、5つ前のエントリーの序章編に書いた通り。今回選んだのは忠屋(ちゅうや)というところ。「やすらぎの温泉宿」とキャッチコピーをセットでネーミングにしているみたい。
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最初はどこかの旅行サイトでここを見つけて、予約申し込みをすると「この日に提供できるプランはない」と表示された。つまり満室という意味あるいは1人客はお断りの意思表示。もっとも「伊豆一人旅プラン」と謳っているサイトだったのだが。それでまたあれこれ探しているうちに「るるぶ」にもこの忠屋が乗っているのを見つけ、そこではなぜか予約できた。

だから少し心配になって、ネットで予約した後に確認の電話をしてみた。すると予約は通っていたし、また金曜日のこの日に泊まるのは私だけともわかった。こういう小さな民宿はいくつかの旅行サイトに掲載していても、予約システムとして「生きている」のは限られたサイトだけなのかもしれない。その辺の事情を現地に着いたら尋ねてみるつもりだったがーーー忘れた。


少し大きな民家といった佇まい。手前に伸びている建物に温泉がある。
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駐車場は砂利だったが、大きめの石をサイドスタンドにかまして問題なし。
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ロビーというか玄関というか。
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女将による手づくりの「さざえびな」。サザエを使った雛人形。房総のどこかで似たようなものを見た記憶がある。サザエが獲れる地方では作るものなのかな。これは1年中飾っておくものらしい。
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「さざえびな」とはボディにサザエの貝殻を使ったものね。
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部屋について一服。全景は撮らなかったがごく普通の6畳和室。
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窓からはホーホケキョのホトトギスとか、その他いくつかの野鳥の鳴き声がよく聞こえていい感じ。すぐ近くで鳴いているはずなのに姿は見つけられなかった。
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ところでこの後、いきなり雷が鳴って大雨が降ってきた。いわゆるゲリラ豪雨。もしバイクで走っている時なら大変だったかも。やはり日頃の行いがよいから宿に入ってから雨になったのだ。


温泉に入る。他に宿泊客はいないからiPhone持参で撮影。ヌード自撮りは宿のイメージダウンになるので自主規制(^^ゞ
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湯船は4人くらいが入れるサイズと大きくないものの、1人だけなので足を伸ばして寝そべって独占状態! 「ゴクラク、ゴクラク」と何度もつぶやく。温泉は海が近いからか塩分濃度高し。湯に浸かっている分には気付かないが、手を顔にあてて唇が温泉で濡れるとしょっぱかった。

脱衣場にあった説明によると、この温泉は源泉掛け流し。でもどこからもお湯は流れてきていない。蛇口が2つあるから、それを使って手動で断続的にかけ流すのか? でも24時間いつでも入れるシステムで、実際深夜にもう一度入った時もお湯の温度は変わらなかったから、どういう仕組みでかけ流しているのか不明。

そんな細かい疑問はともかく久し振りの温泉を堪能。貸し切りなので窓を全開にして、浴室内の温度を下げて長湯を楽しむ。唯一の難点は、そうすると天井からポタポタとしずくが落ちてくること。



晩ご飯。食事は部屋まで運ばれてくるスタイル。
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学生時代の民宿というのはこの半分くらいの品数だった。これなら充分に満足。ただしメインの煮付けが、伊豆名物の金目鯛ではなくカサゴだったのが少し残念。でも充分においしく、わずかな身も残さずたいらげる。また刺身のツマに添えられている海藻がおいしかったのが意外な驚き。普段そんなものは食べないのだが、海が近いと海藻も新鮮なのかな。女将によると刺身皿の右にあるのは、つい最近に解禁になったばかりの海藻とのこと。教えてもらった名前は忘れてしまったが、海藻にも旬があると知る。


ビールの酔いを醒ましてから、また温泉でのんびり。
そして部屋に戻って途中のセブンイレブンで買ってきたウイスキーをチビチビと。
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出張で一人でホテルに泊まることはよくあるけれど、民宿ではもちろん初めて。
それで発見。
和室で一人だとなぜか淋しい(^^ゞ


ーーー続く

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2018年03月29日

ラストツーリングは伊豆半島 その3 東伊豆から南伊豆へ

伊豆スカイラインの料金所を抜けた先は伊豆高原というエリア。ここは高原とは名ばかりで標高は200メートルほどしかない。ディベロッパーがこのあたりを別荘地として開発した際に、売りやすいよう「高原」というネーミングを付けたマーケティング戦略。

それなりにリゾート感のある県道111号線を下ると国道135号線に突き当たる。伊豆半島東海岸を走る道路だが、このあたりでは内陸部を通っておりまだ海は見えない。そして道路沿いの景色がリゾートから観光地的な雰囲気に変わってくる。文章にすると商業的なニュアンスになってしまうが、それはそれで旅行に来た気分が盛り上がって悪いものじゃない。

海が見えるのは赤沢を抜けてから。そこから北川、熱川と温泉地の地名が続く。ちなみに熱川(あたがわ)と聞くと、今でも「加代、おみゃーにやる飯はにゃーずら」を思い出す。わかる年代の人にしかわからない話。山水館だったっけ?


次の稲取から135号線を離れて内陸部に向かい、やってきたのが稲取細野高原。
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こんな細い道をくぐり抜けて山を登ると、
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開放感たっぷりの丘陵に出る。
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ここは伊豆半島の隠れた名所と何かで知った。風景的に珍しいタイプであるのは確かだが、なんとなく荒涼とした雰囲気に今ひとつ馴染めず。どうしてこの季節にこの色合い? 後で知ったが細野高原は秋にススキを見に来るところらしい。

遠くの山並みと風車群。やっぱり春の景色は緑色じゃないと。
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細野高原から伊豆大島を望む。写真ではレンズの倍率しだいだから大きさは関係ないが、伊豆スカイラインの滝知山からみた時と較べると、距離的には半分以下なのでかなり近く感じる。
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細野高原から135号線に戻り南下を続ける。今井浜を過ぎると河津桜で有名な河津(かわづ)。河津桜は早咲きなのでとっくにシーズンオフ。その河津から内陸部を国道414号線で北上すると石川さゆりの唄で有名な天城峠と淨蓮の滝がある。またその手前には河津七滝といって7つの滝が並んでいる場所も。今回は時間の余裕がなく滝はオアズケ。まあ見たいものを残して置いたほうが、また伊豆に来るモチベーションになるというもの。

というわけで海を見ながらのツーリングに徹する。この頃になると天気は晴天で気温も15度と少し暑くなってきた。


道路沿いに眺望用のパーキングがあったので立ち寄る。
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もう南伊豆エリア。
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写真中央に見える三段になった地形が新島。その左の小さなのが利島(としま)で、さらに左が伊豆大島。そして写真右が神津島。新島と神津島の間に式根島が見えているが、ブログに貼った写真では水平線と見分けがつかない。
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またここからは見えていないが、この先に三宅島と御蔵島がある。伊豆七島にはなぜか半島から近い式根島は含まれず、伊豆大島、利島、新島、神津島、三宅島、御蔵島に加えて、かなり離れたところにある八丈島の7つということになっている。

パーキングから見える白浜海岸。
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伊豆の白浜は有名だが海岸としては3つに分かれている。写真の一番奥つまり南が大浜海岸、その右側が中央海岸、桟橋のような物を挟んでさらに右側が板戸海岸。板戸は一色(いちき)海岸とも呼ばれる。


パーキングを出発してその白浜は、バイクを駐める所を探しているうちに通り過ぎてしまった。それで立ち寄ったのが、その南に位置する外浦(そとうら)海岸。

ここにしたのは正解。誰もいなくて海岸独り占め!
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砂も白くてきれい。
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打ち上げられた海藻まで新鮮そうに思える。
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お約束のローアングル。
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美しい外浦海岸をバックにBMW F800R。
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ちょっと珍しいアングルで。
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外浦海岸の後はチェックインの時間も迫っていたので、下田市内は素通りして弓ヶ浜まで直行。弓ヶ浜手前のいくつかの目的地を訪れられなかったが、それは翌日に持ち越すことにした。


ーーー続く



8東伊豆


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2018年03月28日

ラストツーリングは伊豆半島 その2 箱根と天城は雪景色!

さて3月23日〜24日の伊豆半島ツーリング。

出発は午前8時半。気温計は11度で少し寒い。それよりも気になったのは空模様。天気予報では23日の東京と伊豆半島はともに曇りのち晴れ。しかし今にも雨が降り出しそうな暗い雲。何とか持ってくれという気持ちで走り出す。

しかし東名高速に入って(高架道路なので)遠くの見通しがよくなると、西の空はかなり明るい。よかったと安心したのもつかのま一抹の不安がーーー。

東京から東名高速を走ると、やがて遠くに丹沢の山々が見えてくる。それらが真っ白ではないにしろ雪山なのだ。すっかり忘れていたが2日前の春分の日に、関東の一部では季節外れの大雪が降った。たぶんそれが残っているのだろう。予定では時間短縮のため箱根経由で伊豆スカイラインを通ることにしている。そういえば箱根で雪のためにクルマが立ち往生しているのをニュースで見たことを思いだした。でもゲリラ大雪みたいなものだし、次の日は暖かかったからもう除雪されているに違いないと願いながら進む。

もしまだ雪が残っているなら、途中でチェーン規制とかの表示があるだろうし、その場合はルートを変更すればいい。ただし伊豆スカイラインを使わず小田原から城ヶ崎までを海沿いに走ると2倍以上の時間が掛かってしまう。



幸い雪の交通情報はなく箱根新道で山を登る。ただし目の前にそびえているのは雪山。しばらくすると路肩に雪が見え始め、さらに進むと道路の横に見える山の斜面が真っ白になってきた。気温は4.5度まで下がる。そして悪いことに雨が降ってきた。降ってきたというより雨雲のエリアに突入したというべきか。当然、路面は濡れている。この程度の気温で凍結することはないはずだが、なんたって周りは雪で真っ白な山なのである。ひょっとしたら凍結しているんじゃないかとビビリまくり、後続車に迷惑をかけながらスローペースでコーナーを曲がる。

箱根新道を登り切ると雨はやんで路面もドライ。途中の斜面だけに雨雲がかかっていた模様。それで安心したのか伊豆スカイラインに向かう曲がり角を見逃して国道1号線を下ってしまう。Uターンしたついでに雪景色の記念撮影。
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当たり前だが雪のあるところにはバイクで出かけない。今まで路肩に多少の雪が残っていたことはあるが、こんな雪景色の中を走ったのは初めてである。最後のツーリングで貴重な経験ができた。




箱根峠の交差点で国道1号線から県道20号線に入る。走り始めて数分も経たないうちに路肩の雪はなくなった。こちらは南斜面だから日当たりがいいのかな。十国峠を通るこの20号線はとても気持ちのいい道。

熱海峠で伊豆スカイラインに。全長約40キロの観光道路。金曜日のまだ午前中なのでほとんどクルマもおらず快適な走行。


滝知山という最初のパーキングで小休止。
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伊豆半島東岸なら熱海と同じくらいの位置。
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海に突き出しているのが真鶴半島。水平線に見えるのは房総半島。
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初島。
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伊豆大島。
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熱海の温泉街。
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周りの山に雪はまったくなし。
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伊豆スカイラインにはところどころにパーキングがあって、眺望を楽しめるようになっている。富士山がきれいに見えるところもある。しかし上の写真でわかるように、この時は雲が厚かったので残りのパーキングはすべてパス。


適当なペースでライディングを楽しみながら伊豆スカイラインを「南下」する。最終出口は天城高原。しかしそこに近づくにつれてまた路肩に雪が見えだしてきた。熱海峠と天城高原の料金所の標高はどちらも635メートルほどで同じなのだが。ちなみに箱根峠の標高は846メートル。

またしても雪景色にたたずむBMW F800R。
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3月の終わりなのに、伊豆なのに白銀の世界!
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ここが伊豆だという証拠写真を撮っておかないと(^^ゞ
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とにかくラストツーリングは予想外の展開で始まった。
しかし路面が凍結さえしていなければ、雪を眺めながら走るのは最高!


ーーー続く

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2018年03月23日

ラストツーリングは伊豆半島 序章

借りていた駐車場が閉鎖となり、35年振りの復帰から7年間親しんできたバイクを降りることになったことは何度か書いてきた。現在は売却先を選定中。これでバイクライフは終了なのか、あるいはまた乗り始めるかはわからないが、今回がBMW F800Rで行く最後のツーリングなのは確か。


実はバイクを買った時に出かけてみたいエリアが2つあった。それは東北地方と伊豆半島。東北はあまり訪れたことがないからであり、伊豆は以前によく遊びに行って雰囲気が好きだからと理由は正反対。

ところがバイクを買ったのが2011年の2月。そして翌月の3月11日に東日本大震災が起きてしまう。状況が落ち着いてしばらくした後に「復興のためにも東北に観光に来てくれ」というような呼びかけが始まった。でも行かなかった。それは復興のためにという理屈には納得できても、まだガレキの残るところに出かけてボランティアをするでもなく、ノホホンと観光をする気になれなかったから。

もちろん今なら東北までツーリングしてもなんの問題もないと思うが、もうひとつの理由は、やっぱり東北はバイクで行くにはチョット遠かった。伊豆半島の先端の石廊崎までなら片道200キロほどだが、それが例えば松島だと380キロになる。あちこち回るとなると2泊3日は欲しいところであり、それはなかなかハードルが高い。今回は泊まりがけなので絶景道路の多い福島の磐梯や猪苗代あたりも考えてみたが(300キロくらい)、そのあたりは季節的にまだ寒いかなと軟弱な理由で却下。まあ東北はいずれ別の交通手段で回ってみることにしようと思う。


一方の伊豆半島は、走って帰ってくるだけなら日帰りで一周ツーリングはギリギリ可能。しかし私はバイクに乗る以上に、現地をあれこれ見て回るのが趣味なので。というわけで今までは城ヶ崎がもっとも深くまで足を運んだ伊豆だった。泊まりで行かなかったのは時間が取れなかったこともあるけれど、週末は1人だと泊めてくれる宿がなかったから。

そこで今回は最後のツーリングを言い訳にして金曜日に泊まるプランで考えた。それでもいわゆる旅館は軒並みネットの予約ではじかれる。せっかく伊豆まで行くなら優雅に過ごしたかったのに。仕方ないので方針変更をして民宿を探したら予約できた。民宿に泊まったのは学生時代以来となる。幸いにも当時とはかなりレベルが違ってけっこう満足度は高かった。


ルートの概略地図。
1概略ルート

城ヶ崎までの海岸部分は過去に走っているので、東名の厚木インターから小田原厚木道路に入り、箱根経由で伊豆スカイラインを使って時間短縮。城ヶ崎に降りてから下田までは国道135号線。途中に細野高原という所に立ち寄り。

下田からは136号線となり弓ヶ浜で一泊。翌日は石廊崎と堂ヶ島が2大目的地。予定では伊豆半島の西側の付け根まですべて海岸線を走るつもりだったが、気が変わって西天城高原線と西伊豆スカイラインへ向かう。結果的にマーガレットラインも含めて伊豆の4大名道をすべて廻ったことになった。最後は修善寺から三島に抜けて東名高速へ。


ラストツーリングだし距離も長いので、いつもより回数を多く別けて書く予定。
出だしは何と雪景色の中をバイクで走る羽目に!


ーーー続く

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2018年03月21日

稲村ヶ崎へ

タイトルは変えたが先週の土曜日に美術館を2軒ハシゴしたツーリングの続き。

ところで本日は春分の日なのに東京は雪! 自宅近くでは午前中に少し降った程度で、地面では溶けてしまい積もらなかったけれど。しかしニュースを見ると北部や標高の高いところではかなり本格的な雪景色になっている模様。なごり雪というのには遅すぎる。やはり気象が異常になっていくのはもう止まらないようで。


葉山の美術館で展覧会を見た後、バイクで湘南に来ることはしばらくないだろうから、もう少し走ろうかという気になる。湘南のシーサイドラインは国道134号線。葉山だけそれは内陸部を回っていて海沿いは県道207号線。これがいつも激混みなのに、この日はスイスイ走れた。ここで昼間に渋滞しなかったのは初めての経験かもしれない。

逗子で134号線に合流。海を眺めながら少し走ってやってきたのが稲村ヶ崎。
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有名な由比ヶ浜と七里ヶ浜に挟まれた小さな海岸。どちらかというとマイナースポットだったはずが、1990年にサザンオールスターズの「稲村ジェーン」という映画で一躍有名になる。ところで稲村ジェーンのタイトル名は知っていても、どんな映画か知らない人のほうが多いと思う。私も見たことがないのでまったく知らない。


公園の入口の隙間から無理やりバイクで中へ入ることもできるが、
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面倒なので路肩に駐車。これがバイクの便利なところ。
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石碑が何本か。新田義貞の文字が見える。
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彼が鎌倉幕府を攻めた時、この稲村ヶ崎を突破したのが戦いの大きな節目とされている。新田義貞は足利尊氏と並んで鎌倉時代後期のキープレーヤー。名前くらいは教科書で見たことがあるはず。でもあまり世間に取り上げられることのない人物。稲村ヶ崎にかかわるとそういうジンクスがあるのかも。


公園は上に続いていたので登る。
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さらに上へ。
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3段目のここが最上部。標高30メートルくらいか。それほど広くはない。
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ローベルト・コッホの記念碑。
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初めて聞く名前だが、結核菌やコレラ菌の発見者であり、ツベルクリンのワクチンを開発した医学者だった。来日した時に鎌倉の霊仙山から見た富士山をたいへん気に入ったらしい。そこに記念碑が建てられたが、地盤が弱体化したので稲村ヶ崎に移されたとある。ほらやっぱり、こんなに偉大な医学者なのに稲村ヶ崎とかかわるとメジャーになれない(^^ゞ

ちなみに霊仙(りょうぜん)山も初耳。調べてみると今は地名として残っていない。また山と名前はついているが、稲村ヶ崎から500メートルほど北東にある小高い丘のことだった。地名で言うなら極楽寺あたり。


公園を見おろす。ビーチは短いし砂浜部分も狭い。ところで134号線は走っているとなかなかいい感じなのだが、こうやって写真で見るとただの田舎道路(^^ゞ
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「ヶ崎」な風景。
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下に降りる。
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公園の真下は岩肌。
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時々こうなるので先端まで進めず。
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♪江ノ島が見えてきた〜 真逆光なのでやたら暗く写っている。
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ここからの帰り道の選択肢は2つ。茅ヶ崎まで走って新湘南バイパス〜圏央道〜東名高速か、あるいは逗子方面に戻って横浜横須賀道路〜横浜新道〜第三京浜。もう少し海岸ツーリングを楽しみたい気持ちもあったが、遠回りになるし交通量も増えてきたので後者を選択。

由比ヶ浜の途中でナビが左折と指示したので従うと、そこは鎌倉のメインストリートつまり鶴岡八幡宮への参道。大渋滞ならUターンして逗子インターを目指そうと考えたが、意外とすんなり走れた。この鎌倉駅前エリアに足を踏み入れるのは20年振りくらいかなあ。基本は変わっていないが、ずいぶんときれいにまたモダンになっていた。

鶴岡八幡宮に突き当たって右折。しばらく「山の鎌倉住宅エリア」を走る。ところどころ岩が切り立っているところがあって、これも鎌倉の切り通しの痕跡なのかななどと想像。鎌倉霊園の横を抜けて朝比奈のインターから横浜横須賀道路。


午後6時半帰宅で走行150キロ。
さてラストランはどこへツーリングしようか。


おしまい

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2018年03月19日

バイクで美術館をハシゴ 燈明崎〜神奈川県立近代美術館・葉山館編

横須賀美術館を後にして向かったのは、私が東京から一番近い楽園と呼んでいる燈明崎。横須賀市の浦賀にある小さな岬だが、その海岸がとても美しい。何度か来てもう見慣れた感もあるが、最初に訪れた時は「こんなところにこんな場所が」と本当に驚いた。

海を背景に取れる場所にバイクを駐めて。
看板のない場所にすべきだった。
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水や砂浜のきれいさがわかるかな?
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ここは燈明堂という日本で最初の和式灯台が、江戸時代に設置された場所でもある。
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岬の入口。岬を境に左右に砂浜がある。楽園は左側。
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50メートルほどの小さな砂浜だが、砂は真っ白。
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クラゲが打ち上げられていた。触ってみるとだいたい想像通りのプニョプニョ感。
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血管のような筋模様があるクラゲも。
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なぜかこのピンク色の海藻が好き。
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砂浜と岩肌の両方があるのも燈明崎のいいところ。
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右側の海岸は上から眺めるだけのつもりだったが、
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大きな流木があったので。流木は大好物なのだ。
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ちなみにGoogleで燈明崎と検索すると、本日現在で上から15番目くらいに私のブログが表示される。また同じく燈明崎での画像検索だと2番目がそのブログに載せた写真である。燈明崎の親善大使でもしようかな(^^ゞ



葉山に向けて出発。ペリー公園のある久里浜手前の開門橋を右折し県道212号線。しばらく進むと道路は県道27号線になりJR横須賀線の衣笠駅の前を通る。衣笠は横浜横須賀道路のインターチェンジがあるからよく目にする地名。しかし街中を走ったのは初めて。道路沿いにかなり長い商店街になっている。でも土曜日なのにシャッターが降りているお店も多かったかな。

そのまま進んで葉山町に入る。海岸線に降りてきたところが御用邸。その北隣が葉山しおさい公園で、そのまた隣が神奈川県立近代美術館の葉山館。その神奈川県立近代美術館は本館である1951年に開設された鎌倉館、鎌倉別館、葉山館の3館体制だったが、鎌倉館は建物老朽化で一昨年に閉鎖された。鎌倉別館も現在工事のために休館中。


葉山館は2003年開設だからモダンな建物。磨りガラス多し。
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バイク駐車場完備。
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エントランスはあっさりした雰囲気。
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開催されていたのは堀文子展。
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まとまって作品を観るのは初めて。しかし数年前にテレビの美術番組かドキュメンタリー番組で彼女の特集を見たような気がする。展覧会の感想はまた別の機会に。




展覧会を見終わって中庭のオブジェ。
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もちろん海も眺められる。
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沖合にヨットがいたが遠すぎて縦の線にしか写らない(^^ゞ
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ちょっとした散策路があるのでブラブラ。
変わった枝振りの松と松ぼっくり。
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やけに丸い石だと思ったら、これも作品らしい。
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私のモダンアート嫌いは何度かこのブログでも書いてきたが、これはその中でも最低の部類。こんなものをアートだと思って作っている、思われて展示されていること自体に腹が立ってくる。激オコ(^^ゞ


このあたりは一色海岸という。壁が白い帯になっているのが御用邸。
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ベンチでコーヒータイム。
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出かける時は美術館を2軒ハシゴして、ここが最終目的地の予定だったが、もう少し先まで足を伸ばすことにした。


ーーー続く

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2018年03月17日

バイクで美術館をハシゴ 破崎緑地〜横須賀美術館編

もうすぐバイクを降りることになりそうだが、買う前に想定していなかった使い方が地方の美術館巡り。バイクでガーッと走ってシーンとした美術館で絵を観る。騒と静のコントラスト、身体と頭の両方が刺激されてツーリングが2倍楽しめる。

今回は観音崎にある横須賀美術館と神奈川県立近代美術館の葉山館で、そこそこ面白そうな展覧会が開かれていたのでハシゴしてきた。その途中にある破崎緑地、燈明崎を挟み、最後は稲村ヶ崎。稲村ヶ崎を除けば馴染みの場所ばかりでツーリング的には新鮮味に欠ける。でもバイクに乗るのは正月に近所を初乗りして以来なのでちょうどいい距離かと。


ルートは第三京浜から横浜新道そして横浜横須賀道路の終点まで。このあたりに来ると三浦海岸まで足を伸ばすのがいつものパターン。でも今回は美術館を2つ回るので浦賀にある燈明崎の後はダイレクトに葉山へ。
地図

出発は午前10時半。日差しはたっぷりなものの気温は8度とかなり低い。真冬用ジャケットではなく革ジャンにしたのを高速道路でちょっと後悔。


横浜横須賀道路を降りて馬堀海岸を過ぎると坂道になる。高台に防衛大学の校舎が見える少し先にあるのが破崎(やぶれざき)緑地と名付けられた展望場所。
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ここは東京湾越しに富士山が見える景色で有名。もっとも富士山が見えるのは空気の澄んでいる冬だけ。しかし寒くてバイクでは辛いので冬に来たことはない。もう3月半ばではあるが本日は気温も低いからギリギリ見えるかなと期待。

見えました\(^o^)/ (写真中央)
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ズームとトリミングで拡大。
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季節的に少し霞んではいるものの、写真より肉眼ではもっとはっきり見えている。
けっこう感激した。


ところで最初の地図を参照すれば分かるように、位置的に考えると三浦半島の東海岸から、西にある富士山を東京湾をまたいでは見えないはず。それが見えるのは、このあたりが東西に延びた地形で、また破崎緑地が海側に少し突き出ているから。

矢印が富士山の方向。先ほどの写真にある高層ビルが横須賀の中心部。
方向

航空写真だとわずかに海をかすめているだけのイメージにしかならないが、現地では充分に東京湾越しという雰囲気で眺められる。しかし三浦半島の東海岸に立っている、だから眺めているのは北方向の先入観があるから、海の向こうに富士山が見えるとビックリする。霞んでいる富士山でも感動したのはそういったことも含めて。とにかくここへの最後のツーリングで富士山を見られてラッキー。

なお、ここはバイクなら路肩に停められる。ただし駐車場はないのでクルマではかなり離れたところから坂道を登ってこなければならない。



横須賀美術館は観音崎手前の海沿いに建っている。
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バイク駐車場も完備。
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東京では本日に桜の開花が観測されたが、美術館の庭ではまだツボミ固く。
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一番ピンクが鮮やかだったのがこれ。
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今年は2月にバイクに乗る機会がなく梅を見に行けなかったのが残念。
そういえば花の写真をブログに載せるのも超久し振りな気がする。


開催されていたのは青山義雄展。
展覧会の感想はまた別の機会に。
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展覧会を見終わって美術館の屋上へ。
天気がよいので気持ちも晴れ晴れ。
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エレベータの乗降口のある塔屋。
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その中にあったのがこれ。
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恋人の聖地を名乗っただけで、たくさん人が集まるほど世の中は甘くないよ(^^ゞ


ーーー続く

wassho at 19:51|PermalinkComments(0)

2018年01月03日

2018初走りは強風のためーーー

太陽を背にした砂浜で自分の影が映ってしまうので、それを利用して敬礼で新年のご挨拶。
お辞儀じゃ何のシルエットかわからないので(^^ゞ
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ところで新年早々のブログが、こんな写真から始まるのにはわけがある。

初走りツーリングはいつも湘南海岸だった。冬だと海越しに富士山がきれいに見える。ブログにもその写真を載せてきた。しょっちゅう見ている富士山が、お正月に眺めると何となくメデタイものに思えてくるから不思議。富士見の名所はいろいろあるけれど、真冬にあまり長距離は走りたくないので今年も湘南に行くつもりだった。

正月三が日最後の本日は快晴。気温が上がるのを待って、防寒完全装備で昼過ぎに自宅を出る。すると家の中にいる時は気がつかなかったが、かなり風が強い。風の日にバイクを走らせるのは苦手である。しかし以前に初走りツーリングで葉山に行った時も風が強かったことを思いだす。その時もなんとか乗り切ったから大丈夫だろうとガレージに向かう。それに風で走行中のバイクが倒れたなんて話は聞いたこともないから、正月に苦手意識を克服する修行もいいかもしれないなどと考えながらスタート。

しかし目黒通りに入ってしばらくした時、風に押されて半車線くらい流された(>_<) こんなことは初めてで一発で戦意喪失。もっともすごく危険な状況になったわけではなく、この時も充分に対処できた。しかし強風に神経を使いながら湘南まで1時間ちょっとバイクを走らせるのは疲れるかなと。高速道路のほうが風は強いし。


さて走り始めてまだ5分も経っていない。回れ右をして帰る気にはなれなかったので、羽田空港近くの城南島海浜公園に行くことにした。4日前に走り納めをした若洲海浜公園のすぐそばだが、他に近くて適当な場所も思いつかなかったので。
地図

自由が丘で左折。片側1車線の道路をしばらく進んで中原街道に出る。やはり幹線道路は広いからか風が強い。環七に入ると向きが変わったせいかあまり風を感じなくなった。


城南島海浜公園に到着。
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芝生広場を抜けると、
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人工の砂浜に出る。ここに始めてきた時は自宅から30分ほどのところに人口とはいえ砂浜があることに感動した。
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砂浜は300メートルくらい。
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水路を挟んで公園の南側500〜600メートル先に羽田空港がある。
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というわけでここは離発着する飛行機を間近で見られることでも有名。本日、公園の上を飛んでいるのは離陸する飛行機ばかりだった。前に来た時は着陸機だけだったので、風向きによって離発着の方向も変わるのだろう。
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ちなみに機首が下を向いて墜落しそうに見えると思うが、これは急角度で上昇しているところ。どうしてこんなふうに写ったんだろう? デジカメの液晶画面はカメラを上に向けると何も見えなくなるので、適当に連写してトリミング。


本年も海岸に来たらお約束のローアングル!
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京浜島つばさ公園は羽田空港にほぼ隣接した公園。ちなみに城南島とか京浜島というのは埋め立て地の地名で、もともとそういう島があったわけじゃない。

つばさ公園なのでフェンスのデザインも飛行機。
なお城南島の砂浜の名称が「つばさ浜」なのがややこしい(^^ゞ
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ここに来たのは海をバックにバイクの写真を撮りたかったから。海というより海につながる水路だが。水路の向こうは羽田空港で飛行機も1機写っている。
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走行35キロで午後3時過ぎには帰宅。新年早々から出足をくじかれたけれど、それでも臨機応変に対応した。さて今年の運勢を象徴しているのはどちらなんだろう。


wassho at 23:39|PermalinkComments(0)

2017年12月30日

バイク走り納め2017

天気が悪かったり忙しかったりで前回のツーリングは10月の8日が最後。秋の行楽シーズンはバイクなしでほとんど過ごしたことになる。それに数えてみれば、今年は本日を含めなければ12回しかバイクに乗っていない。まさに月イチゴルファーならぬ月イチライダーである。だから走り納めるというほど走ってはいないが、日差しがたっぷりだったのでバッテリーが上がっていないかのチェックも兼ねてひとっ走り。

とはいっても東京湾に突き出した若洲海浜公園まで。
自宅からは主に環七を通って20キロほどの距離。
地図



久し振りにゲートブリッジを渡り、公園の駐車場にバイクを入れる。そして海際のほうに歩き始めるが何となく気持ちに違和感が。50メートルくらい進んだところでハッと気づきバイクまで戻る。

キーをつけっぱなしだった!
ボケたのではなく、久し振りのバイクだから忘れたことにしておこう(^^ゞ
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毎度おなじみのゲートブリッジ。逆光なので太陽が落ちてきたみたいな写真になっている。なお本日はカメラを持参せずiPhoneで撮影。
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こちらはやや南向きなので逆光なし。
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冬なので水はキレイ。
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気まぐれでゲートブリッジに登ってみることにした。このタワーの中にエレベーターがある。上まで行くのはこれで3回目かな。
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タワーを内部から見上げたところ。
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ゲートブリッジに出ても太陽は落ちてくるわけで。
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ほぼ真北の方向。スカイツリーも小さいけれど写っている。
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少しだけ公園を散歩。♪♪サザンカ、サザンカ、咲いた道〜
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帰り道に逆光ではない方向でゲートブリッジを撮ってみる。
なぜかどこにもピントが合っていない(/o\)
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ごく近場だったけれど、わずかな距離でも乗ればそれなりに楽しいし、充実した時間に感じられるのがバイクのいいところ。もし天気がよければ♪♪もういくつ寝ると〜走り始めツーリングするかも。

   来年も?
   来年は?
   来年こそ?
   来年くらい?

   よき1年でありますように。


wassho at 21:20|PermalinkComments(0)

2017年10月13日

片貝海岸から勝浦の八幡岬 その4

御宿まで来てしまったから、勝浦から大多喜街道:国道297号線で内陸部に入り、圏央道〜アクアラインで東京へ戻ることになる。じゃついでにと勝浦の半島先端にある八幡岬で太平洋を上から眺めることにした。

私が知っている範囲だと九十九里より南では、この八幡岬と太東崎灯台が高台から真下に太平洋を見られるところ。なお大原の近くにも同じ八幡岬という名前の場所があるが、航空写真で見るとそちらは平地のようである。

128号線から勝浦の市街地ゾーンに入り記憶を頼りに岬へ向かう。曖昧にしか覚えていなかったが、よく考えれば、どこを走っても最終的に岬に向かう1本の道に集約されるので方角さえ間違わなければたどり着ける。


2回目の訪問となる八幡岬公園到着。
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駐車場から遊歩道で展望台エリアまで登っていく。
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中間地点にある子供広場。
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ここから見えるのは勝浦湾。
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子供広場の手前にあった鳥居。奥に道が続いていたが進まず。
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高台になっている岬特有の木の生え方。
何となく険しい雰囲気で、そしてとても密集している。
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展望台に到着し、お万の方に再会。
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八幡岬は勝浦城のあったところで、お万の方、後の養珠院は城主の姫君。ここに書かれている「布さらし」脱出作戦は史実とは違うようだが、ここ地元ではこういう伝説になっている。
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お万の方は17歳で徳川家康の側室となる。ちなみに当時の家康は54歳。彼女は家康の十男、十一男を産み、それぞれが紀州徳川家、水戸徳川家の初代藩主となっている。つまり徳川御三家のうち、二家が彼女の息子から始まったというアッパレなお母さん。黄門様の水戸光圀は彼女の孫、暴れん坊将軍の紀州徳川吉宗はひ孫になる。
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アップでお姿を。
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勝浦灯台。
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漁船とジェットスキー。ジェットスキーはあまり遠くに行くイメージがないので、こんなところで見かけるのはちょっと意外。
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広い太平洋を収めようと久し振りにスイングパノラマで撮ったら、水平線がずれて津波で盛り上がっているような写真になってしまった(^^ゞ
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大多喜街道に入ってしばらくすると祭り渋滞。神輿の横は片側規制で交互に走るんだけれど、神輿の担ぎ手が力不足でヨロヨロと寄ってきてビックリした。連休だったせいかアクアラインは木更津手前から最後まで渋滞。なんとかスリヌケて午後5時半帰宅の走行240キロ。

白い白い詐欺にはまんまと騙されてしまったが(^^ゞ
サーフィン大会も見物できてそれなりに楽しいツーリングになった。


おしまい

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2017年10月11日

片貝海岸から勝浦の八幡岬 その3:御宿

今回は「白い白い詐欺」に騙された南四天木の海岸に行くことがメインで、その先はノープランだった。ただ前回のツーリングで鴨川から野島崎と南房総を走ったので、何となくその反対に北の方向へ銚子あたりまでいこうかなと漠然と考えてはいた。

しかし南四天木が「白い白い詐欺」だったので(何回でも書いてやる)、どうしても灰色ではなく明るい色の砂浜を見たくなり御宿まで行くことにした。


というわけで県道30号線を南下。九十九里の海岸沿いを走るこの道路から海はまったく見えない。でも一宮あたりではサーフショップなどが建ち並び、チバフォルニア的な雰囲気は楽しめる。ところで東京オリンピックのサーフィン競技は一宮で開催されるけれど、道路は狭いし大きなホテルもほとんどないから、どうするんだろうねと思う。

一宮の先で30号線は国道128号線に合流する。これは海岸から1キロほど内陸を通っている道路。この頃バイクの気温計は26.5度を指し、日差しも強く、メッシュではない革ジャンを着てきたのでかなり暑かった。


1時間ほどで御宿(おんじゅく)に到着。
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駐車場の脇から海岸へ。砂浜は安心の白さ(^^ゞ
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御宿と岩和田は東西に延びているひとつの湾続きで、山肌をコンクリートで固められているあたりが岩和田漁港。その左側が岩和田海岸で、湾の中央あたりからが御宿の海岸となる。以前に訪れた月の沙漠のモニュメントは湾中央にあり、今回は西側から海岸に入った。
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この西側エリアにはホテルが並んでいる。
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白い砂浜とはこういうことを言うのだ南四天木!
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ところで砂浜は海のものだと思ってしまうけれど、基本的には川から運ばれた砂が堆積してできる。だから砂の色は海岸の背景にある陸地や山の地質に影響されるはず。しかし千葉で御宿だけが周りと違う地質とは思えないから、ここが明るい砂なのが不思議。同じく神奈川だと観音崎近くの燈明崎だけが突然変異的に砂が白い。また大雑把に分ければ東日本より西日本の砂浜のほうが白いと思う。しかし西日本の地面が白っぽいかというとそんなことはない。何かと謎の多い砂の色である。


それはともかく砂は白いほうが気分がいいし、水だってキレイに感じる。
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サーフィンしている人は多かったが、ライディングできるのは1秒間くらいの波頭がドカンといっせいに崩れる残念な波。
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とにかく、やっと白い砂浜を見られてスッキリした!


ーーー続く

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2017年10月10日

片貝海岸から勝浦の八幡岬 その2:南四天木の白い白い詐欺

九十九里で一番海岸沿いを走る県道は30号線。この日はここでいわゆる旧車会の連中を3組も見かけた。15〜20台くらいのグループ。別に暴走しているのでなく普通に走っている。絡んでくるわけでもない。原付や小型のバイクも半分ほど混じっており、マスコミの報じるイメージと違ってけっこうショボイ。しかし昭和チックに改造してあるから爆音はかなりのもの。どう見てもツーリングには適さないバイクだと思うので(^^ゞ地元のメンバーかな。

それとは別に、とっくに絶滅したと思っていた「アメリカの白バイ制服でコスプレをした」ハーレーと遭遇したのにもビックリ! しかも3台編成。ヘルメットにサングラスで顔はよくわからないが、そんなに爺さんとは思えなかった。私が最初にバイクに乗っていた高校生の頃は、ハーレーといえばコスプレ(そんな言葉はなかったが)ばかりだったから何となく懐かしい。県道30号線は海に行くだけではなくタイムスリップもできる道路(^^ゞ


さて「白い白い詐欺」の話。
前回のツーリングでこんなことを書いた

  房総半島では私の知る限り御宿だけが例外的に白い砂浜。九十九里の砂浜は
  黒っぽいが、1箇所だけ白いところがあるらしいので、そのうち確かめに
  行こうと思っている。


その海岸とは南四天木海岸。(みなみ・してぎ と読む)

そのうち確かめにと思ってから、よく考えると1〜2年はたっている。それにこのあたりをついでに訪れる用事などおそらくない。つまり「そのうち」なんていっていたら、いつまでたっても実現しない。そのうちという言い訳は人生に多々あるものの(^^ゞ

というわけで意を決してとは実に大げさだけれど、今回はその南四天木海岸を主目的としたツーリングなのである。最初に片貝海岸を訪れたのも、実は砂浜の色を近くの海岸と比較するためだった。


南四天木海岸の砂浜が白いと知ったのは、こんなホームページをたまたま見つけたから。
HP

よくよく読んでいただきたい。申し分のなく美しいビーチの写真に

   千葉の海じゃないみたい!
   晴れた日には南の島の
   天国みたいな白い綺麗な砂浜と海!

と添えられている。さらに下の解説には

   「ここが千葉の海?」
   本当に九十九里浜にいるのを忘れてしまいそうなくらいの白い砂と、
   広くて綺麗なビーチが広がっている。

とまでリアルに書かれている。
貼り付けたサイズが小さくて読みづらければ、是非こちらのホームページで。

   http://www.99beach.com/beach/list/area3_shitengi.html


ではいよいよに南四天木海岸向けて出発。片貝海岸から天国までは約8キロほどの道のりである。


防波堤の下の路肩が駐車場になっていた。
この向こうにきっと天国が広がっているはずである。
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道路に海岸への案内看板はない。また30号線から海岸に曲がるのは信号のある交差点ではなく、この細い路地に向かって左折するというややこしさ。
しかし、それもプライベートビーチ的な雰囲気でいいじゃないか。
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期待に胸躍る入口。
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ーーーしかしトンネルを抜けると、ビーチはまだ見えないがイヤな予感が。
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ーーー天国のはずのビーチ到着。
白い白い詐欺に騙されたことを悟る(/o\)
上にスクロールしてホームページの写真をもう一度見て欲しい(涙)
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砂浜の色は片貝と同じ。まあ千葉の中じゃ明るい色のほうかもしれない。鴨川の東条海岸や同じ九十九里でも一宮はもう少し暗い色。でも断じてここは「天国みたいな白い綺麗な砂浜」じゃない!!


海鳥を眺めて心を慰める。
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お約束のローアングルなど撮って気を紛らわす。
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ホームページのインチキ写真よりさらに過激に、私が撮った写真を「天国みたいな白い綺麗な砂浜」に修正してみる(^^ゞ
DSC08250 のコピー




ところで南四天木は九十九里ではマイナーな場所らしいが、このあたりの海岸は全部つながっているといってよいので広さは充分。この日は私以外に3人連れの家族がいただけで「白い白い詐欺」なことを除けば、のんびりできるいい海岸である。
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サーフィンしている人はいないのに、なぜか海岸にサーフボード。
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ウエットスーツも並べておいてくれたら借りて海に入ったのに(^^ゞ もっとも波はサイズもなく、いっせいに崩れるダンパーという状態でサーフィンには適していなかった。波のいい日はサーフィンスクールでもやっているのかも。置きっぱなしでサーフボードが盗まれないのだから、やはりのどかなところなんだろう。


ーーー続く

wassho at 23:43|PermalinkComments(0)

2017年10月08日

片貝海岸から勝浦の八幡岬

オレオレ詐欺から振り込め詐欺に呼び名が変わったのが2004年。そういうものが世の中にはびこりだして13年ほどになる。自分は騙されないと思っていても、つい騙されるのが詐欺というもの。とうとう私も「白い白い詐欺」に引っかかってしまった(/o\) その話はこのツーリングの次のエントリーで紹介する予定。


ところでまだ半月くらいかと思っていたら、前回のツーリングから1ヶ月も経っていた。今回も同じく房総半島。メインは九十九里の片貝海岸から南下して勝浦の八幡岬までの海岸沿い。

地図は左上から時計回り。往きは首都高湾岸線〜東関東自動車道〜京葉道路と乗り継ぎ、千葉東ジャンクションで「千葉東金(とうがね)道路」に入る。千葉の有料道路は名前が似ていてややこしいのだが、その次が「東金九十九里有料道路」で海岸手前まで。海岸に平行して走る「九十九里有料道路」は昨年の4月から津波対策工事中で、まだほとんどが通行止めなので今回は利用せず。海岸のすぐ脇を走る絶景道路なのに残念。勝浦からの帰りは大多喜街道と呼ばれる県道297号で北上し圏央道経由でアクアライン。
マップ


出発は午前8時45分。最高気温の予報は26度と微妙な温度だったが、メッシュではなく普通の革ジャンと革パンの組み合わせにした。インナーは超ピチピチ速乾シャツの上からTシャツ。

久し振りにレインボーブリッジを渡り、葛西あたりでディズニーランド渋滞があったものの、それ以外は順調に走行。それより晴れの予報だったのにかなり雲が厚く、進行方向の空は一雨降ってもおかしくないくらいの暗さ。房総半島に向かう時は、なぜかこのパターンが多い気がする。



片貝海岸は九十九里のほぼ中央にある。到着は10時半頃。めでたく快晴に。
右側に見える駐車場は有料だった。駐めているのはほとんどがサーファー。
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こんな土手を登ると、
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ドカーンと広い海岸。
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波打ち際までの途中に舗装された道路があった。
ほとんど砂を被っていてあまり意味をなしていない。
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海水にアブクみたいなもの多し。
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サーフィンしている人はたくさんいるが、ポイント(ここでは波に乗る位置の意味)が沖合なので海岸からはあまり見えない。波のサイズはそこそこ大きかった。
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土手の方向を振り返る。
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ときどき「スタートしてくださ〜い」「あと1分で〜す」というようなスピーカーからの声が聞こえてきて、サーフィンの大会をしているとわかった。海岸北側の突堤にあるテントが大会本部のようだ。
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近づいてみる。スタートの合図があっても岸から沖に出て行く人はいないから、突堤の先から飛び込んでいるみたい。
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突堤に上がる。
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本部の少し先に審判団のテント。
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突堤に沿って波が押し寄せてくる。
けっこうビビリながら身を乗り出して写真を撮った。
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突堤から横に見る沖合。先ほど書いた「海岸からサーファーはあまり見えない」とはこういう状況なので。(クリックして写真を大きくするとサーファーがどこにいるのがわかる)
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突堤のすぐそばで波に乗る大会参加者。中学生くらいの女の子だった。
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さらに突堤を進むと釣り人エリア。
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先ほどとは反対の突堤北側の海。
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珍しく今回は先端まで行かず。
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岸を振り返る。かなりの沖合まで突堤が伸びているのがわかる。
また北側(写真では右)は突堤から波消しブロックが海岸と平行して次の突堤の途中まで伸びているので、波の大きさが全然違って、砂浜も沖合まで広がっている。前回の鴨川でも思ったけれど、波消しブロックって効果あるのね。
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サーフィンを知らない人に波の乗り方を説明すると、
まずパドリングといって波のスピードにシンクロするように腕で漕ぐ。
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サーフボードが波に押されたら上体を起こす。
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こういう正座みたいなポジションを取るのは珍しい(と思う)、
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ある程度のスピードになったら横向きにしゃがみ込み、
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立ち上がって波の斜面を滑っていく。
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私がいた時はビギナークラスの試合だった。それでもサーフィンを横から、しかも高い位置で見られたのでけっこう楽しめた。




駐車場へ戻る途中に白い花がポツンポツンと咲いている場所を見つけた。
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近づくとあまりキレイじゃなかった(^^ゞ
調べると「ユッカ蘭」あるいは「厚葉君が代蘭」とよばれる植物。
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ーーー白い白い詐欺に続く。

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2017年09月14日

ブラッと鴨川から野島埼 その3

海岸沿いは野島埼の灯台まで走るつもりだったが、その手前に磯笛公園というところあったので立ち寄ってみた。灯台は何度か訪れているから、ひとつくらい初めての場所がないとツーリング的につまらない。
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芝生とベンチがあるだけのシンプルな公園。
磯部でのんびり過ごしましょうというような造り。
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野島埼の灯台も眺められる。
ちなみに野島「崎」ではなく野島「埼」が正しいみたい。読みは「のじま・さき」。
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遊歩道が延びていたので、
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先端まで歩いてみるが、特に景色が変わるはずもなし。
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先端部分の隣にあった海難殉職者之碑。殉職者ということは海上保安庁とか海上自衛隊ということなのかな。特に説明はなかった。何はともあれご冥福を。それにしてもこれをチェーンで囲う意味があるのか?
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隣は小さな漁港。
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漁船を引き揚げるスロープを降りてみる。中途半端な位置に立っているのは、海面ギリギリのところで撮ったらスロープだとわからないから(^^ゞ
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先端部分から見た公園の全景。
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磯笛公園から安房(あわ)グリーンラインの入口までは1キロもない。房総半島のほぼ最南端から内陸部を北上するこの広域農道は

  走って楽しい\(^o^)/
  だからバイクの事故が多い(>_<)
  それで取り締まりをよくやっている(/o\)

ので有名。全長は約16キロ。2010年開通で路面状態は良好。しかしカーブには段差のある舗装がしてあるのでどうにも走りにくい。前回はネズミ取りを事前に発見したが今回はやっていなかった。

安房グリーンラインは2/3が山道で、JR内房線の線路をまたいでからは平地で水田の中を走る直線道路になる。その後は県道296号を少し西に進んで、県道88号線で再び北上。

88号線沿いにあるのが道の駅:三芳村。
ここはこのBINGO!!というハンバーガーショップが有名。
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建物は物販棟と野菜直売棟に分かれており、こちらは物販棟。
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敷地の奥には水田が広がっている。
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物販棟の内部。
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物販棟にレストランもあったがハンバーガーを食べることに。和牛100%でパテ(ハンバーグの部分)は180gとビッグサイズなのが売り。お値段も850円からとそれなり。
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焼き上がるまで10分ほど掛かる。先払いでレシートに番号を書かれ、出来上がったら番号で呼んでくれるということだが、スピーカーを使うわけではないので店からはそんなに離れられない。なお食べる時は物販棟内のテーブルを利用することが可能。

これがパテ180gのハンバーガー。
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サイズがわかるように指を写したつもりだけれど、あまり意味なかったか。インスタ映えしない写真でゴメン。ちなみにマクドナルドのパテは40g程度らしい。大きさより厚みを見れば違いがわかるかな。

パテはスパイシーで美味しかったし、和牛かどうかは別として肉の旨みも感じられた。またジューシーというほどではないがパサパサ感はまったくなし。でもビッグサイズ過ぎて途中で飽きてくる。味に変化をつけるマスタードとかが欲しいが、お店にはそういうものはなかったと思う(未確認)。



その後は88号線でさらに北上。88号線の周りはほとんど水田で、稲木に稲を掛けて干していた。そんな風景を見るのは久し振り。子供の頃は実家の周りにまだ田んぼがあったので、何となく懐かしい気持ちになる。

ところでコンバインで刈り取ると、刈り取りと同時に脱穀なので稲は天日で干さずに乾燥機を使う。現在流通している米はほとんどがその方式。米の味は天日干しのほうが旨いらしく、一部のこだわり商品では天日干しであることをセールスポイントにして売られている。

犬掛というところで県道258号線にそれて西へ進み鋸南富山インターから館山自動車道。アクアラインのトンネルは往きと同じく36度だったけれど、クルマの流れが悪かったのと久し振りのツーリングで疲れてしまい少々辛かった。

午後4時半帰宅で走行250キロ。最近はバイクへのモチベーションが下がり気味で、今年の夏のようにずっとバイクに乗れなくてもムズムズすることもない。それでも乗れば乗ったでやはり楽しいもの。


おしまい

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2017年09月12日

ブラッと鴨川から野島埼 その2

前原海岸から出発。国道は避けて県道247号線でできるだけ海岸沿いの道路を走る。鴨川漁港に至るまでは街並みが少々田舎っぽくていい感じ。そこを過ぎると海岸線の崖の上のようなところに道路が走っている。国道128号線に合流するまでの距離は短いがなかなか楽しめた。


前エントリーで書いた東条海岸や前原海岸は以前に訪れたことがある。だからどこか知らない海岸に立ち寄りたかった。このあたりは海水浴場だらけだから「どこそこ海水浴場コッチ」の看板がいくらでもあると思っていたのに、それがそうでもなかった。

そうこうしているうちに国道128号線から分岐して房総フラワーラインと呼ばれる県道297号線に入る。この道路は海岸のすぐ横を走ってるが、防風林に遮られて海はほとんど見えない。ところどころ防風林が切れている細い路地のようなものがあって海に出られるのだが、その付近にバイクを駐められるスペースを見つけられず。歩道にも段差があって乗り入れられない。防風林を超えれば誰もいない砂浜が広がっているのに残念。


それで千倉まで来てしまった。前原海岸からの距離は30キロほど。千倉からの海岸沿いは国道410号線だが、その内側の道路が私のフェバリット・ルート。道路番号はグーグルマップなどでは表示されないから市道かと思う。そのルートに入るのために、410号線から曲がってすぐのところにあるのが南千倉の海岸。ここも来たことがあるのだけれど。
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サーフィンやSUP(スタンドアップ・パドルボード)以外に、正座して手で漕ぐカヌーのようなもので遊んでいる人がいた。手軽に楽しめそうだけれど正座は辛くないのかな?
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北側の風景。この先に延々と広がる房総フラワーライン沿いのビーチ。
あそこに出てみたかったのに。
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砂の色は前原海岸より少し明るい。
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房総半島では私の知る限り御宿だけが例外的に白い砂浜。九十九里の砂浜は黒っぽいが、1箇所だけ白いところがあるらしいので、そのうち確かめに行こうと思っている。


お約束のローアングル。
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砂浜に打ち上げられたワカメ?を採る人。
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トボトボ歩いていたら海岸に誰もいなくなった。
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ということでアイスコーヒータイム。
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顔を正面に向けている限り私だけの海を独占。
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ブルーとエメラルドグリーンの美しい海、たっぷりの日差しに心地よい海風、そして波音。たまにはこういうところに身を置かないと精神が朽ちてしまう。


駐車場へ戻る。久し振りの流木撮影。
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何のために突き刺してある?
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先ほど書いたように千倉港から野島埼手前まで国道410号線の内側を通る道路は、海のすぐそば、空が広々、適度なクネクネ、ちょっと鄙びた雰囲気とパーフェクトなルート。
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ーーー続く

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2017年09月09日

ブラッと鴨川から野島埼

8月は27日間も雨が降ったりして、今年の夏ツーリングは7月の中頃に埼玉県行田市までハスを見に行っただけ。というわけでほぼ2ヶ月ぶりのバイク。特に目的地はなく、快晴の予報だったので夏の余韻を求めて海でも見てくるかと。南房総の内陸部も走って海あり山ありのプラン。でも何度か走った道ばかりで目新しさはなし。のんびりバイクを楽しむのが本日の目的。


ルートは館山自動車道を鋸南保田インターで降りて、長狭街道と呼ばれる県道34号線で東に進んで鴨川へ。そこから海岸沿いに野島埼まで南下。広域農道の安房グリーンラインと県道88号線で北上し、鋸南保田のひとつ南にある鋸南富山インターで館山自動車道に。
地図


出発は午前8時半。気温25度程度。当日の最高気温予想は28度で、服装に少し迷ったがメッシュ革ジャンとメッシュ革パンの組み合わせ。クールベストは使わず、インナーは超ピチピチ速乾シャツとTシャツの組み合わせ。Tシャツは着なくてもいいのだが体型隠し(^^ゞ

アクアラインの入口が事故渋滞でゲンナリしたが、それをやり過ごすと順調に走れた。トンネル内の気温は36度まで上昇。しかしスピードが出せたのでそれほど苦痛には感じず。



房総半島はバイクで楽しい道が多いが、長狭(ながさ)街道はその中でもお気に入り。丘陵部の谷間を縫うように走るので山道と違って開放感がある。

交通量は多くないが、たまに遅い車にブロックされることも。
今回はのんびりと時間調整。
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夏色の空と少し秋っぽい雲。
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道路沿いには水田が多い。まだ9月初めなのに稲はもうほとんどが刈り取られていた。そういえば千葉は収穫の早い早場米(はやばまい)の産地だと聞いたことがある。それと刈り取られた田んぼに何か植えられている。麦かな? ということは二毛作?



34号線から181号線に乗り換えてシーワールドや鴨川グランドホテルのある東条海岸へ。ここは以前にも訪れたことがあるマルキというサーフポイント。海水浴シーズンに来たことはないが、このビーチはサーフィン専用なのかな?
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南西側。
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北東側。
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砂浜から駐車場を見上げる。
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防波堤部分?に坐ってしばらく休憩。
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このあたりの海は海岸沿いがエメラルドグリーンで沖合とは色が違うことが多い。たぶん色の分かれ目が水深の分かれ目。浅いところでは太陽光線が海底で反射して水面に戻って目に入るとかいう原理だったと思う。
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128号線を3キロほど走って前原海岸。もう夏休みではないので鴨川シーワールド前は渋滞していなかった。ここはヤシの並木でトロピカルムード。東条海岸とつながった海岸で、途中の川を境に地名が分けられているみたいだ。
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バイクを駐めた左側の生け垣の向こう側は駐車場になっていた。ただし固められた砂地だからバイクには不向き。
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128号線で渡った時は川だったのだが、河口部分に水はなかった。砂に染み込んだのかな?
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突堤越しにエメラルドグリーン。美しきかな。
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砂浜に打ち込まれた謎の杭。立ち入り禁止とかの文字はなし。
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東条海岸のマルキとは3キロほどしか離れていないのに砂の色はかなり違う。
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この海岸の波消しブロックは効果が高いようで、砂浜がかなり沖合にまで広がっている。
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そこから90度横を向くと、波消しブロックのないところは砂浜が後退しているから、砂浜に立ちながら隣のエリアの沖合にいるという不思議な感覚。
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トロピカルムードを楽しみながら少し散策。
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ーーー続く

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2017年07月17日

古代蓮の里 その2

ほとんどハスの咲いていなかった古代蓮池と水生植物園の隣にあるのがオニバスの池。
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葉や茎にトゲがあるのでオニバス(鬼蓮)と呼ばれているが、これはハスではなくスイレンの仲間。ハスとスイレンは花の形がとてもよく似ているし、漢字だと蓮と睡蓮で字がかぶっている。しかし植物学ではまったくの別系統に分類されいわゆる親戚でもない。

ハスとスイレンの見分け方は

  ● 雌しべが花托の形かどうか(前回のエントリー参照)

  ● ハスは水面から茎が伸びて高い位置で花が咲く
     スイレンは水面で咲く

写真中央にあるのがオニバスの花。スイレン系統だから水面で咲いている。
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水面から姿を見せているのは10センチくらい。花はその一部だからとても小さい。
こんな可愛い花なのに名前がオニなんて。
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オニバスは葉の形が面白い。最初は丸くなった状態で水に浮かんでくるらしい。これは葉がある程度が伸びた状態でとてもデコボコしている。
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伸びた葉を下から突き破ってツボミが出てくるみたい。
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オニバスを見たのは初めてなので満足度高し。
ちなみに絶滅危惧種に指定されている貴重な植物。



ハスがメインの公園ではあるが水生植物園野池の一画にはスイレンもあった。
ハスとスイレン甲乙つけ難し。
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養生中と書かれていた一画。枠の中にあるのはホテイアオイ。その周りの赤い部分は土ではなく赤いものが浮いている水。まるで赤潮みたいな光景。この赤いのは何なんだろう?
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古代蓮の里ではところどころにボランティアっぽい係員がいて「一番奥の水鳥の池でたくさんハスが咲いています」と案内していた。

これが水鳥の池。まあ古代蓮池と水生植物園よりは咲いているものの、やはり見頃とっくに過ぎの感は否めない。
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ハスより公園の外に広がる水田のほうが見応えがあったりして。
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お約束の下から写真も曇り空なのでーーー。
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とりあえず池の周りをグルッと一周して退散。
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このタワーは古代蓮会館。下の階にハス関連の展示があって上部は展望室になっている。ハスの咲いていない池を上から眺めても仕方ないのでパス。本当はこんな光景を期待していたのに。
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このタワーからは公園の隣にある「田んぼアート」も見ることができる。でもまだちょっと時期が早い。



公園の入口付近に戻る。それにしても暑かった。まだ午前中の早い時間帯で気温はおそらく30度を少し超えた程度。それに天候も曇りだから直射日光もあまりなかったが、湿度がとても高い。それと風がまったくなかったのがきつかった。ハンカチは汗を絞れる状態に(>_<)
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堪らずかき氷。
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抹茶シロップに練乳がけ。
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かき氷を食べるのは実に実に久し振り。最後に食べたのはあまりに昔でいつのことかまったく覚えていない。少なくともこの10年に食べていないことは確か。ひょっとしたら30年振りくらいかも。頭にキーンと来ないか心配したが問題なし。ストローの先を潰したような小さなスプーンで少しずつしか食べられなかったのがよかったのかも。あるいは単に頭の働きが鈍っているだけだったりして(^^ゞ



それでまだ午前9時40分!
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iPhoneで地図を開いてどこか面白そうなところはないかと探すと、渡良瀬遊水池と秩父の長瀞がそれぞれ約1時間の距離。少し考えたが暑さに体力を奪われたのと、ハスの花があまり咲いていなくてテンションが下がってしまったので、この日は腹三分目で帰ることに。


ところで最寄りの東北自動車道のインターは羽生である。でも来る時にナビは1つ手前の加須・栗橋インターを指示した。それを無視して羽生で降りたが、駐車場で目的地を自宅にセットするとナビは往きに来た道路と反対方向に曲がる指示を出す。たぶん加須・栗橋インターに向かわせるのだろうと考え、それもいいかと走りだす。

しかし、しばらく走ると国道17号線に出た。アレッと思ったがこのあたりの土地勘もないし、道路は空いていて快走だったのでそのまま走る。ひょっとして関越自動車道に誘導する気か?などと考えているうちに、どんどんと走り続けるもナビからは何の誘導もなし。首都高大宮線の最初の入口である与野まで来て、やっと初めてそれに入るようにとの指示。

結局、無意味に約30キロほど一般道を走る羽目に。久し振りにBMW純正ナビの欠陥プログラムの被害を受けた。こいつは湘南の逗子あたりでもいつもおかしな道案内をする。ユーザーの皆さんはご注意を。


悲劇はまだ続く。
首都高の大宮線はそのまま池袋線となり、それをまっすぐ進むと中央環状線に入る。つまり高温殺人トンネルの山手トンネルである。高速道路上は既に36度に達していたので、暑さで頭が回らなくて気がついた時はトンネル入口に来てしまっていた(>_<)

往きの午前6時半過ぎで気温29.5度の時にトンネル内が36.5度である。その温度上昇の計算を当てはめると43度になる。しかも少し渋滞している。次の出口で地上に上がることを覚悟してトンネル突入。

しかしである。
トンネル内は38度までしか気温が上がらなかった。とんでもなく暑いことに変わりはないが、トンネルに入る前が既に36度で高温に身体が慣れていたせいか、意外と我慢できた。これにはかなりビックリ。それでも富ヶ谷の出口で地上に出た時は「ここは軽井沢か」と思うくらい涼しく感じたけれど。


走行156キロで正午少し前に帰宅。ナビがアホじゃなければもう30分早く戻って来られたかも。それでもツーリングで最も早い時刻の帰宅記録達成。さて今年の夏は暑さにめげずに何回ツーリングできるかな。


おしまい

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2017年07月16日

古代蓮の里

ゲンナリするほど暑いけれど、こういう時こそ精神修行と思って1ヶ月ぶりのバイク・ツーリング。前回は山梨でスイレンを見たので今回はハス。似たような花を続けてみるのもいいかなと。

スイレンと違ってハスの名所は数多い。今回ほどよい距離ということで選んだ古代蓮の里は埼玉県北部の行田市にある。1973年(昭和48年)に工事現場で、地中に埋もれていた1400年から3000年ほど前のハスの実を偶然に掘り起こし、その後に発芽・開花したのが行田蓮。それが自生したところを公園として整備したのが古代蓮の里。


出発は午前6時半。埼玉と群馬の県境まで行くにしてはずいぶんと早いが、これはハスが午前中しか咲かないから。ベストな時間帯は午前7時から10時頃までとされる。酷暑に備えメッシュ革ジャンの下は、スポーツ用の超ピチピチ速乾Tシャツにドライクールベストの組み合わせ。今年初めて革パンもメッシュ。
ちず

ガレージを出た時のバイク気温計は29.5度。まだ午前6時半なのに(/o\) 首都高の山の手トンネルに入ると36.5度まで上昇。相変わらずの殺人トンネル。この時間帯だから渋滞はなかったが。東北自動車道の途中で事故渋滞が少しあった程度で順調に走行。羽生インターを降りると水田が広がる風景で、もっと遠くまで来たような気分。


午前8時過ぎ古代蓮の里に到着。かなり広い駐車場なのに既にほぼ満車状態。駐車場は午前5時から開いている。
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クルマの駐車は有料だがバイクは無料。なお公園も無料で入れる。
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駐車場の隣にあるのが世界の蓮園と名付けられた池。ポツンポツンとハスが咲いている。それでもこれだけのハスを見るのは十何年も前の上野公園以来かもしれない。
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このピンクのハスは人の頭くらいの大きさでデカイ!
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ハスの花の中央には花托(かたく)と呼ばれる独特の形をした雌しべがある。これが蜂の巣に似ているからハチス→ハスと呼ばれるようになったとか。ハスの地下茎がレンコンだが、雌しべと茎が同じ形なのは、どういう理由でそう進化したんだろう?

いずれにしても花托は変わった形なので、上の写真のようにそれが見える見えないで花の印象は少し違ってくる。

でも花托がハスの特徴なのだからオッピロゲで。花托の下のヒゲが雄しべ。
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いろいろなハス。といっても色と大きさくらいしか違いがわからない。
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花托は花びらが散ると果托に呼び名が変わる。ちなみにハスは4日で散る。
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しばらくすると果托の中に実が現れる。
ハスはレンコンだけじゃなく実も食べられるらしい。未だ経験なし。
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ところでハスの実を見たらなぜか昔懐かしいETの宇宙人を思い出した。私の記憶の何がヒットしたんだろう? シワシワとツブツブ? でもETの目玉は2つだから不思議。




古代蓮の里のメインは公園中央にある古代蓮池と水生植物園。そこに行田蓮がある。
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なんだけどーーー池に近づいても目に入るのはグリーンのみ。
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池のあちこちを回ってもほとんど咲いていない(/o\)
何となく10日ほど来るのが遅かった雰囲気。
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とりあえず、これが行田蓮。普通のハスとどこが違うのかは見分けられず。大きさは手を一杯に広げたぐらい。
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シャワーヘッドみたいな果托。
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だんだんと変色していくみたい。
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ーーー続く

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2017年06月25日

ヘルシーパーク裾野

6月17日に桂林寺でスイレンを見て、
その後に吉田うどんを食べ、山中湖をブラブラした続き。


風呂上がりにビールを飲めない温泉ツーリングなんてと今まで敬遠していたが、なぜか5月20日、5月27日に続いて今年は3度目。やっぱり気持ちがいいのと、バイクでたくさん走りたいという意欲が少なくなってきたのがその理由かもしれない。山中湖にもいくつか日帰り温泉があるが、ネットでの評価がさえなかったので御殿場エリアで探して見つけたのが、御殿場市の南西隣に位置する裾野市にある施設。


話は変わるがネットの口コミを鵜呑みにするつもりはないけれど、やはりネガティブなことが書かれていると敬遠したくなってしまう。昨今のサービス業はわずかなことが致命傷になりかねない。

ところで先日、クルマで帰省する時などの同乗者を募集するネットサービスのドキュメント番組をテレビで見た。例えば東京から大阪へ1人で向かうとして、もう3人集めれば高速代や燃料代を分け合って大幅に節約できる。乗せてもらう方も飛行機や新幹線よりはるかに安上がり。レポーターが「見ず知らずの人を乗せるのに不安はないですか」とドライバーに尋ねると「そのネットサービスでは、クルマを提供した人や同乗した人の評価を書き込むことになっており、それを見て判断するので」との答え。これから盛んになる民泊やUberなどの白タク配車サービス?でも、そういった評価が重要になってくる。もうずいぶんと前からヤフオクなどでは初めて利用する人、つまり評価のない人は入札お断りな場合のほうが多い。

話をさらに飛ばすと、先日成立した共謀罪。それによって監視社会になると危惧する声が多い。たぶんそうなると思うが、それに加えてすぐ先の未来は評価社会でもある。何をするにも他人の目を気にしながら行動することになる。他人の評価は丸呑みするというのが私の人生訓でも、ITの高度化によってそんな呑気なことはいってられないかもしれない。それにしても監視されて評価されて息が詰まるね。やっぱり老後は無人島にでも住むか。




山中湖交流プラザ「きらら」から国道413号線を進むと、以前に紅葉を見た旭日丘湖畔緑地公園を通る。そのすぐ先で国道138号線に左折。これは御殿場へ降りる道路だが、ところどころクネクネがきつくて結構ハード。山中湖からは下りになるのでなおさら。楽しかったのかツラかったのかよくわからず。

それから御殿場の中心部を離れ、自衛隊の演習場を突っ切る国道469号線などを経由して裾野市に入る。山中湖からは思っていた以上に遠くて30キロほどあった。


到着は午後3時半頃。
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バイクは隅に専用スペースあり。もちろん無料。
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建物の際にバイクを駐めたので全体を撮り忘れた。この写真は静岡新聞から拝借
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ヘルシーパーク裾野は裾野市の第3セクター経営で、温泉とプールが一緒になった施設。市営みたいなものだから料金も手頃。温泉は3時間で520円。湯河原や箱根の日帰り温泉の半額。3時間を超えると1時間に付き100円加算されるが、そんなにいることはないので。ちなみに屋外に無料の足湯もある。


お風呂は内風呂と露天風呂の2つ。この写真も静岡新聞のもので、晴れていたら富士山が見えるらしいが、この日に眺められたのは雲だけ(/o\)
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20人くらいのお客さんがいて、湯河原や箱根の時のように半貸し切り状態ではなかったが混雑にはならずゆったりと入れた。

お湯は個性的。硫黄の匂いと、海の匂いと、もう1つ何かの匂いのミックス。それは嗅いだことのある匂いなのだが何だったかは思い出せず。全体としていい匂いとは言えないが特別に臭いわけじゃないし、匂いがあったほうが温泉という気分は出るかな。少し色も着いていたように思う。お湯はぬるめで内風呂と露天風呂とも同じ温度。湯温計はなかったが40度あるかないかではと思う。

泡やジェットはなかったが打たせ湯が秀逸。3メートルくらいの高さから、かなり太いお湯が落ちてきて「効く」。とても気に入った。難点は常時お湯が落ちているのではなく、ボタンを押して落とす仕組みなこと。そして連続してボタンを押しても、なぜか最初はかなり冷たいお湯が出てくる。それでも20回近くボタンを押したかな。

サウナがあって、お湯がぬるめだったので入ってみた。5分くらいが限界。やっぱり苦手。それにどう考えても、あんなところに長くいるのが健康にいいとは思えないんだけれど。サウナの後に水風呂に入っている人もいるが、私には罰ゲームにしか思えない(^^ゞ

早く帰らないと高速道路が込むと考えつつ、気持ちよさとのんびり感に逆らえず、1時間くらい温泉にいた。本日もゴクラク、ゴクラクなり。



午後5時頃にヘルシーパーク裾野を出発。最後にしっかりシャワーを浴びたつもりだったのに、ヘルメットの中に温泉とサウナの木の匂いが漂う。渋滞をくぐり抜けて午後7時過ぎに帰宅。走行260キロ。ツーリングの締めは温泉というのがこれからも増えそうな予感。


おしまい

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2017年06月22日

長池親水公園〜山中湖交流プラザ きらら

6月17日に桂林寺でスイレンを見て、その後に吉田うどんを食べた続き。

毎度おなじみの長池親水公園で。
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山中湖に来たら、とりあえずここでバイクと富士山のツーショットを撮るのが慣例になっている。長池親水公園は山中湖の北岸ほぼ中央に位置する駐車場と遊歩道があるだけの公園。つまり山中湖越しに富士山を眺めるための場所。
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富士山をアップでドン。
何とか山頂は眺められた。五合目で観光している人はお気の毒かも。
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なぜか富士山を眺めるのが好きである。そして気分がスッキリして気持ちも落ち着く。元気も出てくる。俗に言うパワースポットなんてものはまったく信じてはいないが、私にとって唯一の例外が富士山

ところでほとんどの人は高速道路や新幹線から富士山が見えると、程度の差はあるとしても「わあ富士山だ」と思うはず。それは普段の生活で富士山が見えないからである。そこで疑問なのは、日常的に富士山が視界に入っているエリアに住んでいる人たちはどうなんだろうかということ。やっぱり見慣れたら何とも思わないのかな?




場所は変わって山中湖の東岸にある山中湖交流プラザ「きらら」というところ。一度か二度ほど来たことはあるけれど、有料の駐車場はクルマ専用のようだしバイクや自転車の駐輪場も見あたらないので中に入ったことはなかった。今回は駐車場の奥まで進み路肩にバイクを駐める。
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湖畔に降りる。ちなみに長池親水公園では湖畔に降りられない。
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写真正面が富士山だが山頂は雲に隠れてしまった。
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水はきれいで先日の霞ヶ浦とは大違い。
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サイドスロー的に投げ入れていたからルアーじゃなくてフライフィッシングかな? 知識不足でよくわからず。とりあえず釣れているところは見なかった(^^ゞ
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湖畔に降りた場所を振り返る。
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ウッドデッキの遊歩道に上がる。
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かなり先まで続いていた。
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デイジー(ヒナギク)とマーガレットの違いは未だによくわからない。ネットで調べてもこれといった解説は見あたらない。私の基準は元気そうに思えたらデイジーで優しそうに感じたらマーガレット。単に名前のイメージから(^^ゞ これはデイジーかな。
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遊歩道を最後まで進むと芝生の広場に出た。
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セグウェイに乗っている人。ここの施設で貸し出しをしているみたい。
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セグウェイの発表前(2000年頃だったと思う)は世紀の大発明とか革命的トランスポーターなど全世界的に話題となった。しかし発売から10年以上経った現在、それほど売れているとは思えず。特に日本はがんじがらめの規制があって難しいのかもしれない。

そこで提案! 安倍首相の「お友達」をセグウェイ日本の社長に迎えれば、岩盤規制に穴が空いて普及するよ(^^ゞ



ここに着いてから晴れてはいるものの富士山には雲がかかったまま。
そこで似たような形の山があったから撮ってみた(^^ゞ
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これはきららのホームページの画像。こうしてみるとかなり広い。湖畔からはよく見えなかったが野外ステージのようなものもある。野外ステージの奥がセグウェイが走っていた芝生広場。
きららホームページ



ーーー続く

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2017年06月21日

吉田うどん

桂林寺でスイレンを眺めた後は国道139号線で富士吉田市に向かう。ノンビリとしたローカル国道でいい感じ。

富士吉田市は富士山の北東に位置していて、富士山の斜面も1/4位は富士吉田市に属する。そして名物がなぜか「うどん」。山梨県は「ほうとう」も有名なので、地理的気候的に昔は稲作ができずに麦を栽培していたのかもしれない。それはともかく今まで吉田うどんは食べたことがないので是非ともと考えたしだい。


富士吉田市の中心部は河口湖の南東で、ここに50軒以上のうどん屋がある。
よしだうどん

それまで中央自動車道と並行して走っていた国道139号が、南側にそれて富士吉田の市街地に入ると、目の前に富士山がそびえ立っていて眺め良し。また市街地なんだけれど高い建物もないし建物密度も低いので、とても開放感のあるエリアである。



桂林寺から30〜40分でうどん屋に到着。このあたりのうどん屋は、普通の住宅の一部を店舗に使うというスタイルがほとんど。
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訪れたのは「てんせいや」というお店。
ネットで調べて何となく。139号線沿いにあるので便利だし。
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昭和な感じの店内。ネットではどの店も行列とか書いてあったが、すんなり入れたし席が埋まっていたのは1/5程度だった。時刻は写真にあるように午後1時過ぎの土曜日。
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頼んだのは肉うどんにきんぴらのトッピング。麺は大盛りで。
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麺は以前に須走の道の駅で食べた「ごうりきうどん」に近い。その時に書いた「麺にコシがあるというより、ボソッとした食感で全体的に固い印象。ツルツル・シコシコはしていない」というのは吉田うどんでも同じだった。

茹でたキャベツが具に入っているのも「ごうりきうどん」と同じだが、スープはまったく別物。吉田うどんは醤油のダシと味噌のダシをブレンドしたような味わい。けっこう濃いめでラーメンでもいけなくはないという感じ。また吉田うどんの肉は馬肉らしいが、きんぴら並みに濃い味付けだったのでよくわからなかった。

トータルな感想はまあ田舎うどんといったところ。悪くはないけど心は奪われず。でも店によって麺の硬さとかがかなり違うとのことなので(この店は柔らかめらしい)、また富士吉田を通ることがあったら、違ううどん屋でも食べてみたい。



さて139号線をそのまま走れば138号線となって山中湖へ行けるが、それじゃ芸がないので県道717号線に入り忍野村(おしの・むら)経由で山中湖へ抜けることにした。

参考までにこの付近の山梨県の地名。地図って改めてみると何かしら発見がある。何度も来ている山中湖なのに山中湖村という自治体名はまったく知らなかった。それに道志村が山梨県という意識もなかったなあ。なおこの地図にある自治体は富士吉田市と都留市を除いて山梨県南都留郡に属する。
山梨地名



717号は緩やかなカーブが続いてなかなか楽しい道路。忍野村の手前で全長約750メートルの鳥居地トンネルに入る。トンネルを走ってしばらくするとかなり寒くなってきた。バイクの気温計を見ると22度。それまでは27度くらいあった。まあトンネルの中だからと思っていると、トンネルを抜けても22度のまま。忍野村から山中湖村に入っても22度のまま。結局この日の山中湖周辺は22〜23度だった。うどんを食べたあたりの標高は770メートル。そして山中湖の標高は980メートルとそれほど違わないのになぜ? まるで「トンネルを抜けるとそこは雪国」(^^ゞ


717号で忍野村を忍野八海と反対側に進むと、何度か訪れた花の都公園を通る。無料見学ゾーンは、菜の花に似たキカラシ以外にほとんど花がなかったので今回は素通り。
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左側が無料見学ゾーン、ただし駐車場は有料。正面に富士山が頭だけ見えていたので記念撮影。湖畔を離れると山中湖周辺はとてものどかな光景が広がっている。
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ーーー続く

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2017年06月17日

桂林寺で睡蓮(スイレン)

梅雨なのにどういうわけか週末になるとカラッと晴れるので、渋々仕方なく先週に引き続いてバイクでツーリング(^^ゞ

6月11日に潮来あやめ園で見たハナショウブもよかったが、実は少しだけ咲いていたスイレンが大変印象に残った。モネの絵では馴染み深いが、ひょっとしたらスイレンが実際に咲いているのをしっかり見たことがあったかなと。

それでスイレンを見に行こうと考える。しかしハスの名所はたくさんあるがスイレンは意外と少ない。日帰りでいける範囲で何とか見つけたのが山梨県都留市(つる・し)にある桂林寺というお寺。仏教にゆかりのハスがある寺は多いけれどスイセンとは珍しい。2週続けてのツーリングとしてはちょっと遠いのが難点ではあるが、これから本格的な梅雨になって、しばらくはツーリングに行けないに違いないと言い訳して。



都留市まで足を伸ばせば、その後はいろんなプランが考えられる。あまりハードなクネクネを走る気になれなかったので、そのまま山中湖へ降りて、その途中の富士吉田市で名物の吉田うどんを食べることにした。そして山中湖の後はまたしても温泉。今回は裾野市にあるヘルシーパーク裾野というところに立ち寄ってきた。
地図


桂林寺のホームページによると、ハスと違ってスイレンは太陽が高くなってから咲くので昼過ぎが見頃とのこと。それにあわせて出発は午前10時前。気温は25〜26度くらいで日差しも強かったので、今週はメッシュ革ジャンでも寒いということはなし。中央自動車道は途中そこそこの渋滞。

桂林寺は中央自動車道を大月ジャンクションで河口湖に向かう富士吉田線に乗り換え、都留インターを降りて5分くらいのところにある。ナビも設定できたがホームページに写真付き道案内があったのでスムーズに着くことができた。


桂林寺に到着は正午頃。
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かなり傾斜のある駐車場で、帰りはどうUターンしようかなと考えながらバイクを駐める。写真を撮った時は私のバイクだけだが、ここに着いた時は法事客のような人たちのクルマで一杯でこのスペースにしか空きがなかった。


駐車場から少し上がると、寺の横側から境内に入る形になる。
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桂林寺は戦国時代までさかのぼれる古刹。もっとも始まりは平安時代に空海がこの地を訪れーーーと、よくある弘法大師伝説をその由来としているみたい。
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鐘楼(しょうろう)
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本堂は新しく建て替えられた様子。
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本堂の隣に薬師如来堂があり、
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その間を通って、本堂の裏手に回ればスイレンの咲いている池がある。
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桂林寺はごく普通規模のお寺なので、そんなに大きな池でないことは想定内。それでも思っていたサイズの半分くらいだった。
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とはいってもスイレンがきれいに咲いて、なかなかの佇まい。
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池の背景となる裏山の庭もよく手入れされている。
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潮来あやめ園では高い位置からしかスイレンを眺められないのが物足りなかった。しかしここでは水面近くでカメラを構えると、時々こんな大きな鯉が跳ねてビックリさせられる。
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モネになった気分(^^ゞ
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住職の奥様と思われる方が出てこられて少し雑談。お茶もいただく。スイレンが一番たくさん咲いていた時期は少し前だったらしい。
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実は駐車場に駐める時に地元の人に話しかけられ、花つながりで河口湖のラベンダーの話などしたのだが、その人が私のことを伝えてくれていた。バイクで来るなんて人間は珍しかったのかな。都会で暮らしていると寺には葬式以外に接点はないが、こういうところでは地域のコミュニケーションがあってぬくもりを感じる。



本堂に戻る途中にあった弁財天と叶が池の案内。叶が池は「かのうがいけ」と読むのかな。
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どんな日照りでも枯れないという伝説。叶が池は叶井とも呼ばれ、それが転じてこのあたりの地名である金井となったらしい。この文章ではこの井戸を守るために桂林寺が建てられたとある。
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葉っぱが浮いていて見た目は悪いが、水はきれいそうだった。
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叶が池の隣に弁財天。七福神の絵を年賀状とかで見ることがあったら、その中で描かれている女性の神様が弁財天。
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本堂のエリアにあった観音菩薩。菩薩には性別がないとの議論もあるが、観音菩薩も女性的な姿のものが多い。
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下から続く階段。本来はこちらが参道のようだ。
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見回すと桂林寺はあちこちにきれいな花が咲いている。あの奥さんが育てているのかな。

黄色い花のウチワサボテン。本体の形が平べったいから団扇(うちわ)と呼ぶ。どちらかというとシャモジに似てると思う。
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光り輝いていたマツバギク。松葉のように細い花びらで菊みたいな形だからこの名前。
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ラムズイヤーのようにうぶ毛で覆われているのはリクニス・コロナリア。和名はなぜか酔仙翁(スイセンノウ)。
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ラークスパーかな(自信なし)。
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スイレンをじっくり見られたし、ごく僅かだったが知らない土地の人と話もできて楽しかった。ちなみにスイレンよりハスのほうが咲くのが遅くて真夏に見頃となる。梅雨が「明けたら」ハス・ツーリングも行こう!


ーーー続く

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2017年06月15日

大竹海岸

6月11日に訪れた潮来あやめ園の続き。

午前11時半頃に潮来を離れ、霞ヶ浦の東岸を眺めてから、国道354号〜国道51号線と走って大竹海岸に着いたのは午後1時半。


快晴とはいかないものの、少しずつ雲も取れてきて初夏の雰囲気。
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駐車場はかなり広い。海水浴シーズンじゃないから無料。
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延々と続く砂浜。
鹿島灘は九十九里浜と同じくそのほとんどが砂浜である。
海岸線の全長はほぼ同じ。

    九十九里浜:太東崎〜犬吠埼 66キロ
      鹿島灘:犬吠埼〜大洗  70キロ
      (正確には犬吠埼はどちらにも属していない)

北側方向。
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南側方向。大竹海岸のさらに南には以前に訪れた鹿島灘海浜公園がある。
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波が崩れ落ちる場所からかなり内側まで海水が届いている。相当に遠浅の地形だと思う。
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サーフィンはロングボートとSUP(サップ:スタンド・アップ・パドルボード)がほとんど。この日の波サイズは小さめ。
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ライフセーバーの講習会が開かれていた。
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ビーチを北から南に歩いて行くとトラクターとノボリが。
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防波堤を上がると、古ぼけた感じがいい雰囲気を出している海の家。
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ハマグリ販売中。特大サイズは売り切れたみたい。
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お店の中でも食べられるというので、手づくり番号札をもらって待っていたのは、
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焼きハマグリ!
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見た目通りの味だけれど、甘めの醤油がかけられていて美味しかった。ハマグリが10個入りで1000円。特大サイズはお店にもなくて残念。



海の家にはこんな看板があった。
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焼きハマグリを食べ終えてお店を出ると「もうすぐハマグリの放流を開始しますので、潮干狩りをしたい方は受付をお急ぎください」とのアナウンス。ハマグリの放流?ナニソレ?


これはその放流を待っている人々。
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するとバケツに入ったハマグリを持った人が現れて、
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先ほどのトラクターでハマグリを撒いた(^^ゞ これが放流の正体!
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トラクターで板を引きずっているからハマグリが砂の下に隠れるという仕組み。これから潮干狩りをする人の前で見せちゃいかんだろうという気もするが、家族連れは楽しそうに砂浜を掘り起こしていたから問題なしか。



ビーチを北に引き返す。散らばっている貝殻がきれい。
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同じことを思った人がいたようで。
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逆さ富士ならぬ逆さボート。
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海を眺めながらしばし放心タイム。
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帰りは東水戸道路という北関東自動車道の支線に大洗海岸の近くのインターから乗る。つまり51号線を北上して大洗海岸を通る。素通りするつもりだったが、やっぱりビーチが見えると立ち寄ってみたくなりーーー

しかし大洗サンビーチの駐車場には入ったものの、
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ここは砂浜エリアまでが遠く、さらに砂浜自体も波打ち際まで距離があることを思い出し
そのままバイクにまたがって再出発。
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午後6時過ぎに帰宅。走行は320キロと久々の300キロ越え。潮来でハナショウブと嫁入り舟を見て、霞ヶ浦と大竹海岸の湖&海岸を眺めてと変わった組み合わせだったが、梅雨の晴れ間をたっぷり遊べた。


おしまい

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2017年06月14日

霞ヶ浦

潮来あやめ園でハナショウブを見た後は、霞ヶ浦の東岸を少し走ってから鹿島灘に抜けた。あちこちにツーリングしているけれど霞ヶ浦に行くのは初めて。特に見るべき観光スポットはないし、バイク的に楽しそうな道路もなさそうなので。


ところで霞ヶ浦。琵琶湖についで日本で2番目に大きな湖だが、関東以外のエリアでは「何となく聞いたことがある程度」じゃないかと思う。私も霞ヶ浦ではなく、つい霞ヶ関と名前を間違う。

念のために場所はここ。
霞ヶ浦

実は霞ヶ浦は西浦、北浦、外浪逆浦(そとなさかうら)という3つの湖の集合体。一般に霞ヶ浦と呼ばれるのは西浦で、いってみればそれが狭義の霞ヶ浦。また西浦と北浦から流れ出た水は外浪逆浦を経由して最終的に利根川に合流するが、合流するまでの途中の河川もなぜか広義の霞ヶ浦に含まれる。

面積は

  西浦    172km平米
  北浦     36km平米
  外浪逆浦   6km平米
  常陸利根川  6km平米

で合計220km平米。これは茨城県の面積の1/3を占める。ちなみに琵琶湖は670km平米でオール霞ヶ浦の約3倍の広さ。



潮来から県道5号線を進むと霞ヶ浦(西浦)の東岸沿いを通っている国道355号につながる。ただし国道は水際からは200メーターほど離れていて湖がよく見えないので、湖畔に一番近い細道に入った。

バイクを停めて記念撮影。
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とりあえず広い!
石を積み上げたような壁が湖岸に続いていた。波消し装置だろうか?
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霞ヶ浦といえば水が汚いイメージがついて回る。ウインドサーフィンやジェットスキーなどは盛んだが、昭和40年代から泳ぐことは禁止されている。この日の見た目もどんより濁った感じ。でもイヤな匂いとかはしなかった。


釣りをしている人。
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関東以外では霞ヶ浦のイメージが希薄だろうと書いたが、釣りに興味がある人は別かもしれない。90年代中頃のバス・フィッシングの大ブームの時に霞ヶ浦は一躍脚光を浴びた。私も友人に誘われて一度だけ来たことがある。一匹も釣れなかったけれど(^^ゞ

写真では一部しか写っていないが、湖畔沿いの道幅はかなり狭い。




しばらく進むと公園があったので入ってみる。
天王崎園地という場所。
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駐車場には見慣れない機材を積んだクルマがたくさん。
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ラジコン・モーターボートの大会が開かれていた。
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水しぶきを上げてラジコンボートが走っているのがわかるかな?
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写真には入っていないが、ラジコンボートの後方に人間の乗り込んだモーターボートが併走して行く。たぶんラジコンを操縦している人も乗っているんだろう。どうも一定の直線距離の早さを競う大会のようだ。見えないくらい遠くの沖合にゴールがあって、帰りはラジコンボートも人の乗るモーターボートで運ばれてくる。つまり岸からは沖に向かって疾走するラジコンボートのスタートを見るだけ。やっている人は楽しいんだろうけど、観戦してもツマラナイ競技だった(^^ゞ



湖畔沿いの道路は湖の地形に沿って進む。でもあるところで道幅も広いこんな直線道路に。
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水田を造るために干拓したのか? しかしここ以外も湖畔は基本的に水田で、この造成部分が湖畔全体に占める面積の割合は微々たるものに思える。
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ひょっとしたらもう霞ヶ浦に来ることはないかもしれないので
BMW F800Rと最後の記念撮影。
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湖畔沿いを走るのにも飽きてきたし、道幅が狭くてペースも上がらないので、干拓地を過ぎた先で国道355号に戻る。遠くに周りより高い山が見えたが筑波山だと思う。

高須崎というところで東向きに走る国道354号線に乗り換える。鹿島灘への途中経路くらいにしか思っていなかったが、この354号が意外にとてもよかった。何がよかったかというと、周りに水田が広がる田舎感たっぷりなところ。今の季節は水田の緑が美しいからなおさらいい気分。ところどころレンコンの畑も見える。道路も適度に左右に振れているからバイク的にも飽きない。

まあ私はクネクネを飛ばすより、田舎道をノンビリ走るのが好きなのかもしれない。そしてこういう景色のいい田舎道路を走る時はいつも、ヘルメットの下でジョン・デンバーのカントリーロードを熱唱していることは内緒である(^^ゞ サビの数小節しか覚えてないけど。

ところでジョン・デンバーってどうしているんだろうとネットで調べてビックリ。1997年に53歳の若さで亡くなっていた。自らが操縦する自家用飛行機で墜落事故を起こしたとのこと。今さらだけれど合掌m(_ _)m
ジョンデンバー




354号線は北浦を橋で渡る。北浦こそ一度も来たことがないので、少し周りを走ってみるつもりだったが、突然に北浦が見えたと思ったら数百メートルの短い橋をあっという間に渡りきって通り過ぎてしまった。


素敵なカントリーロードは354号線が国道51号線につながる少し手前まで味わえる。そして鹿島灘を南北に伸びる51号線から海は見えないものの、何となく海の近くを走っている雰囲気は伝わってくる。


ーーー続く

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2017年06月13日

潮来あやめ園 その2

ハナショウブが咲く期間はあやめ祭りということになっている。普段と何が違うかというと夜にライトアップされること、前回のエントリーで紹介した手漕ぎの「ろ舟」で遊覧できること。なお「ろ舟」は潮来市の運営と観光に力が入っている。そして一番の名物が嫁入り舟のイベントである。

ろ舟がこの地域の交通手段だった頃、嫁入り行列的にお披露目としても使われていたらしい。あやめ祭りの嫁入り舟はそれを再現したもの。

そのイベントのことは知っていたけれど、舟で川を下ってくるだけのものだと思っていた。ところが園内でハナショウブを見ていると「まもなく嫁入り舟が始まります。お嫁さんまず徒歩で園内を進み、その後に舟に乗ります」というアナウンス。ちなみに園内アナウンスは花嫁ではなく、お嫁さんといっていたのでブログでもそれにあわせている。



一部の通路はお嫁さんが通るために閉鎖され、フェンスの外側で待ち構える人たち。
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お嫁さん登場。どこかからここまでは人力車で運ばれて来るとアナウンスがあったが、私のいた場所からその光景は見えず。ここから園内の中央を通り舟の乗り場に向かう。
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偶然にもベストポジションに陣取っていた。
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ゆっくりと進んでいくお嫁さん。
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お嫁さんの紹介と共に、潮来に対する思いを綴った文章がアナウンスで朗読される。結婚式でよくある両親への作文みたいな感じ。幼い頃に両親に連れられてこのあやめ園にもよく来たとかなんとか。私の隣にいたオバちゃん達は「泣けるわ〜」といいながら満面の笑顔だった(^^ゞ


まさにアヤメのバージンロード。この先を左に曲がったところが舟の乗り場。お嫁さんの前後にいる男女は両親ではなく仲人。
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嫁入り舟はアトラクションとしてのパレードではなく本物の花嫁。
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もっとも募集要項を見ると、出身地や国籍は問わないとあるので誰でも応募できるみたい。またアヤメの咲く6月の1年前までに結婚したか、1年後までに結婚予定と条件はかなり緩やか。応募して選ばれる倍率は不明だが、あやめ祭り期間中に30組ほどが参加するとのことで人気のあるイベントである。結婚式を挙げなかった人が、この嫁入り舟を利用して両親に花嫁姿を見せるということもあるらしい。写真だとフ〜ンという感じかも知れないが、実際に目の前で見るとちょっと感動するよ。


いよいよ嫁入り舟で川下り。
新郎が常陸利根川の水門にあるイベント広場で待っているという趣向。
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園内を練り歩いている時はスピーカーからの音楽だったが、
川下りは演奏隊の舟が伴走する。
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お幸せに\(^o^)/




さて園内を下流に向かって進んでいく。
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水門近くまで来た。写真の中央のモジャモジャと密集している葉っぱはスイレン。
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気品ある美しさ。次はスイレンの名所を探そうかな。
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アヤメ・カキツバタ・ハナショウブは似ていて見分けが付きにくいが、スイレンとハスも見た目はそっくり。水面に咲いているのがスイレンで(例外もあるが)、茎が伸びて水面より高い位置に咲いているのがハス。またハスの花の中心はレンコンみたいな形をしている。(ハスの茎がレンコンである)


水門のところへ上がる。
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常陸利根川。霞ヶ浦が源流で犬吠埼の手前で利根川と合流して太平洋に注ぐ。対岸は千葉県香取市。雲が厚くて風景がさえない。
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あやめ園の一番下流側から上流を見たところ。
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ハナショウブをアップでいろいろ。潮来あやめ園は500品種100万株のハナショウブがあるという。ひとつの花が咲いているのは3日間ほど。花の命は短くてーーーなのである。

この色模様が一番多く咲いていたように思う。
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少し色つきが薄いバージョン。
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クッキリ輪郭なハナショウブ。
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中央に小さく3つに分かれているが花柱と呼ばれる雌しべ。雄しべは花柱の下に隠れている。ハナショウブは雌しべの姿を愛でるのが通らしい。


淡い青紫バージョン。
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ホワイト。
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紫を2色。
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何となくピエロのメーキャップを連想する(^^ゞ
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マーブル模様のハナショウブ。
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一部だけがマーブル。
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マーブルで立ち上がっている部分が内花被片、白く横に広がっている部分を外花被片と呼ぶ。平たくいえば内側の花びらと外側の花びらで、外花被片はガク(ヘタ)に近いものらしい。アヤメは内花被片がしっかり立つが、ハナショウブはサイズが大きいので内花被片もクターっとしていることのほうが多い。


ピンク。
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ハナショウブなどアヤメ類はすごく「和」を感じさせる花。今回は白無垢姿の花嫁まで見たのでなおさら。たまにはこんなことがないと自分が日本人だと忘れがち(^^ゞ


ーーー続く

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2017年06月11日

潮来あやめ園

関東地方は6月7日に梅雨入りしたと発表されたものの、ほとんど雨は降っていないような。梅雨入りとは気圧配置や前線の状況などで判断され、雨が降り続くかどうかは結果であって梅雨入り宣言とは直接関係ないらしい。木曜日には土日とも東京は晴れの予報だった。梅雨の合間ならぬ梅雨の初めの晴天というのは何となく間抜けな感じ。でも、せっかくなのでバイクでひとっ走り。

梅雨の花といえばアジサイだが各地の名所はまだ見頃になっていない模様。ということでアヤメ目的のツーリングに(実際にはハナショウブ/花菖蒲)。昨年は西洋種のジャーマンアイリスを見てそのゴージャスさを堪能したが今年はオーソドックスに和種で。

訪れたのは茨城県潮来市(いたこ・し)の潮来あやめ園。このあたりはアヤメが多い土地柄らしい。常陸利根川を挟んで隣接する千葉県香取市の佐原あやめパークも有名。両者は2キロほどしか離れていない。アヤメ好きは両方を見て回るらしいが、ホームページを見ると似たような内容である。どちらかはジャーマンアイリスを栽培すればいいのに。ちなみに潮来あやめ園は無料で佐原あやめパークは入園料800円。


ルートは左下から反時計回り。往きは首都高の湾岸線から成田空港に向かう東関東自動車道に入れば終点が潮来とシンプル。インターから潮来あやめ園までは4〜5キロくらい。アヤメを見た後は霞ヶ浦の東岸を北上し、それから鹿島灘に抜けて大竹海岸へ。つまり湖と海をダブルで眺めるという趣向。帰りは大洗(おおあらい)まで北上して、水戸大洗インターから東水戸道路。これは北関東自動車道を延長した支線みたいなもの。10キロほど走ると北関東自動車道になり、友部ジャンクションで常磐自動車道に乗り換えて東京に戻る。
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本当は土曜日にツーリングする予定だったが諸事情で本日に。快晴だった前日と違って朝から暗めの曇り空。そして気温も低い。メッシュ革ジャンを持ってガレージに向かっている途中でこれじゃ寒いかなと思いつつ、また自宅まで引き返すのも面倒で。出発は午前8時前で走り出しのバイク気温計は22.5度。首都高に入りスピードが上がるとけっこう寒い。それよりも湾岸線〜東関道と進んでも雲の厚さが変わらないのが心配だった。成田を過ぎた頃からようやく雲の色が薄くなってきてひと安心。


潮来観光協会のホームページを見ると「普通車は臨時駐車場であるアイモアというショッピングセンターの屋上に駐める」と書かれていた。それでバイクは?と思って電話で確かめると潮来駅の高架下に駐められるとの返事。

午前9時40分頃に高架下の駐輪場到着。しかし自転車は散乱しているしスクーターもひっくり返っていたりと治安状態に一抹の不安あり。昼間なら大丈夫と思うが、とりあえず革ジャンはいつものように鍵付きロープでバイクに巻き付けるのではなく、シートに設置してあるカバンに入れておいた。
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駐輪場は駅から徒歩1分程度しか離れていない。しかしとても駅周辺とは思えないくらいに寂しい雰囲気が漂っている。
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潮来駅。駅前もこんな感じ。駅の周りにはほとんど何もない。しかしなぜかビジネスホテルだけは数軒あった。よくわからない土地柄。
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駅の中を覗いてみてビックリ。自動改札じゃない!
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潮来駅の路線はJR鹿島線。山奥のド田舎じゃあるまいし、今時こんな駅があるとは思わなかった。ところでこういう場合、Suicaなどで乗り継いできた時にどうなるんだろう?



駅から潮来あやめ園に向かって歩く。
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すぐに後100メートルの表示。
あやめ園は駅から500メートルあるかないかくらいの距離である。
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クルマの臨時駐車場からだとその倍くらい。歩いても10分ほどだが、あやめ園周辺にはいわゆる呼び込みをやっている観光地駐車場もたくさんある。値段は500円と良心的。
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潮来あやめ園は常陸利根川に注ぐ前川という細い川の左岸(上流から見て左ね)に造られている。駅から歩いてきて前川を渡る橋の上から見た上流側の風景。
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下流側。
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薄緑色の構造物が霞ヶ浦から流れてくる常陸利根川との合流地点にある水門。観光客用の船は8名程度が乗れる手漕ぎ式と、もう少し大型の船外モーター付きのボートがあった。
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橋のたもとから園内に入り上流側から見て回ることにする。
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民芸風衣装の栽培お手入れ係。雰囲気の演出のためによく見かける光景。
ここではこの人しかいなかった。
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園内の中央にある大きな太鼓橋は水雲橋という名前。江戸時代後記に地元に貢献した人物の名前が由来。オリジナルは交通手段として先ほどの水門のあたりに昭和初期に架けられた。これは観光用にその名前を復活させたもの。
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登ってみると園内の展望台としてだけではなく、その先にも伸びて前川も渡れるようになっていた。

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橋の上から下流方向。
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上流方向。あやめ園の面積は1.3ヘクタールでそれほど広くはない。
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水雲橋の周りは広場になっている。
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郵便局も出店。
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これが「あやめ笠」という名前なことを知る。
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小型のものは風鈴に。
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このあたりは水郷筑波国定公園に指定されている。
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といってもやたら広い範囲。霞ヶ浦周辺は水郷だけれど、なぜか犬吠埼の海岸までが含まれる。さらに筑波山までを加え水郷&筑波の国定公園という強引な組み合わせとネーミング。
※図はweblioから引用
kouenmap


国定公園に指定されているので観光用のキャッチフレーズは水郷潮来となる。ライバルの佐原あやめパークも正式名称は「水郷佐原あやめパーク」である。
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潮来といえば
♪♪♪潮来の伊太郎〜ちょっと見なれば
橋幸夫そのものより漫才ブームの頃のモノマネしか思い出せないが(^^ゞ
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水雲橋の下に並んでいる行列は「ろ舟(櫓舟・ろぶね)」に乗る人。ろ舟は船頭が漕ぐ方のボート。
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一番上流側まで行って水雲橋を背景に。
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川の畔には提灯。夜にはライトアップもされるとのこと。
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いろいろ見て回る。
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ところで潮来あやめ園という名前でも、ここで栽培されているのはハナショウブであってアヤメではない。佐原あやめパークも同じく。この地域はハナショウブのことも通称でまとめてアヤメって呼ぶのかなあ。まあ「いずれアヤメかカキツバタ」という言葉があるくらいこの3種類は似たような花。
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今までにもブログで書いた簡単な見分け方は

  アヤメ:花びらの根本に黄色い網の目模様がある。網の目→アヤメ
  カキツバタ:花びらの根本に白い筋がある
  ハナショウブ:花びらの根本に黄色い筋がある


ハナショウブは水田のように水を張って栽培する。だから水郷地帯に多い。
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こちらはキャンペーンガールのあやめ娘。
プロのカメラマンが撮影していたので横から便乗。
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左側の女性は安倍首相に表敬訪問していた人かな。


ーーー続く

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2017年06月05日

湯河原 いずみの湯

熱海のアカオ・ハーブ&ローズガーデンでバラを見て、その後は宇佐見までわずかな距離だが伊豆半島ツーリングの雰囲気を楽しんだ5月27日の続き。


この日、最後のメニューは湯河原で温泉に入ってきた。熱海まで行ったんだったら熱海で温泉に入ればよさそうなものだが、知人が湯河原の「いずみの湯」を訪れてよかったといっていたのがその理由。熱海でどこの日帰り温泉施設がいいのか調べるのも面倒だったし、どのみち湯河原を通って帰るわけだから。


帰路は熱海ビーチラインを使わず国道135号線で湯河原まで。午後2時頃に「いずみの湯」に到着したが、そこでトラブル発生!

駐車場はこんなゲート式。しかしバイクを停めてもゲートが上がらない。どうもバイクにはセンサーが反応しないようだ。駐車場での経験はないが、田舎にたまにある自動感応式の信号もバイクだと反応しないから、それと同じような理由だと思われる。ただし信号の場合はバイク専用の押しボタンが道路脇にある。
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しかし押しボタンは見あたらず、もっと前に行けば反応するかなとゲートに前輪が接するくらいまで進んでしまいーーー。バイクに乗っている人ならわかるが、この程度の勾配でも200kg以上の重さがあるバイクを引きながらバックするのは極めて困難なのである。しかたがないのでゲート脇にある看板に書いてあったホテルの電話番号に携帯から電話した。(いずみの湯はニューウェルシティ湯河原というホテルの別館)

応対に出た人はバイクでバックできないことの意味がよく理解できない様子だった。とにかくここまで来てくれと頼んで手動でゲートを上げてもらう。彼によればバイクはゲート横の隙間から駐車場に出入りして欲しいということだったが、そんなこともゲートがバイクでは反応しないことの表示もなし。不親切だとは思うが世間でバイクの扱いなんてそんなものかも。とりあえずバイクでここに来る人はご用心を。




入口は階段を下ったところにある。
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そして次のトラブル発生。建物に入ると、そこにあるのは廊下。受付はもう1階下にある。そしてその廊下に「靴はロッカーに入れて、受付にはスリッパで来てくれ」という趣旨の張り紙がある。しかしその靴ロッカーが見あたらない。


これは下に降りて受付のあるロビーの入口。写真をクリックして拡大してもわかりづらいと思うが、右下に「靴はロッカーに入れて〜」の表示が一部写っている。
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やっぱり上の階に靴ロッカーがあったのかと考え、再び戻るがそのような場所は見つけられず。また電話してやろうかと思ったが(^^ゞ 通りかかった利用客に尋ねると、靴ロッカーは上の写真の自動ドアを入った先の右側にあるとのこと。張り紙に靴ロッカーの場所は書いていないし、通路にここが靴ロッカーだというサインもない。どうも「いずみの湯」は何事も説明不足というか気配りが足らない企業体質のようである。



何はともあれ、ようやく受付でチェックイン。料金は1080円だがスマホでクーポン画面を見せると864円。216円引きと率にして2割安くなる。ところでアカオ・ハーブ&ローズガーデンはホームページにクーポンの案内があったので利用したが、いずみの湯ホームページにそんなものはない。じゃなぜクーポンを持っているかというと、どこかに行くなら「どこそこ クーポン」で検索すると、観光地やレジャー施設ならたいていクーポンが見つかると知り合いに教えてもらったから。今回はトクトククーポンというクーポン専門のサイトがヒットした。これから地道に倹約するゾ。


さてトラブルはまだ続く。チェックインをすると靴ロッカーの鍵と引き替えに手首バンドのついた番号札を渡される。風呂場に通じるドアはその番号札でタッチすると開く仕組み。脱衣場に入って番号札と同じロッカーを探す。しかし番号札は4桁の数字(だったと思う)なのにロッカーは「あ80」とかまったく違う番号体系なのである。一瞬、間違って女湯に入ってしまったのかとあせった(^^ゞ そこで脱衣場の外のミニ休憩コーナーのようなところにいた人に尋ねると、

   番号札は風呂場のドアを開くためだけのもので、客にとって書かれている
   数字に意味はない。

   ロッカーは鍵が空いているものを自分で選んでつかう。

ということだった。意味のない数字を客に渡すべきではないし、とにかく「いずみの湯」の施設運営ロジックには客が迷わないようにするという発想はない。


なんだか細かなトラブルですっかり疲れてしまったが、いよいよ温泉に入ってリフレッシュタイム! ここからは撮影できないので、写真はホームページからの借用。


いずみの湯のセールスポイントはこの広い露天風呂。当日いた客は6〜7名で超ゆったり。
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内湯もこの季節はガラス扉が開いているから露天風呂に近い感覚。
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先週に訪れた箱根の「箱根の湯」との比較になってしまうが、お湯の温度はわずかに低め。温泉の質は似た感じ。どちらも硫黄臭がしたり白濁があるといったコテコテの温泉ではない。箱根の湯では「わずかにぬめり気を感じるけれど、肌あたりはとてもサラッとしている」と書いたが、いずみの湯のぬめり気はさらに少なめ。ということで温泉に入っているというありがた味や満足感は箱根の湯の方がまさっている。

残念なことにいずみの湯ではジェットバスや泡風呂といった設備がない。私はあれが大好きなのに。というか1人で来ていると、ああいった仕掛け風呂に出たり入ったりしないと間が持たない。ゆったりとひたすら湯に浸かっていられるほど、まだ温泉さとり境地には達していないから。なおいずみの湯にはサウナがある。ただし私はサウナが苦手なのでプラス評価はなし。

いずみの湯がまさっているのは広さから来る開放感。もっとも箱根の湯も昼の早い時間帯に訪れて客が少なかったから、広さ的な問題はなかったが。またインテリアというか各部造作のクオリティやセンスもいずみの湯がワンランク上。



箱根の湯は基本的に源泉掛け流しで一部濾過装置併用。いずみの湯は逆に基本的に循環方式で、この写真手前の小さな浴槽だけが源泉掛け流しとなっている。ちなみに写真左側の板張りはごろ寝する場所。
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こちらの湯は少し熱かった。源泉掛け流しなので日によって温度が違うと書かれていた。そうなの? 湯温計は43度。ただし普通の露天風呂の湯温計は41度でそれは箱根の湯と同じだったが、両者が同じ温度とは思えないので温度の絶対値は参考程度。

源泉掛け流しと聞くといい温泉のイメージ。しかし入ってみたところ温度を除けばお湯の感触にまったく違いは感じられなかった。感覚が鈍いのかな。



入館時の印象は悪かったが、お風呂自体は堪能できた。お湯に入ったり上がったりを繰り返し40分くらいの温泉タイム。最後にお湯に浸かってから出ると着替える時に暑いので、ベンチで湯冷まししてからというのが前回の経験から学んだ知恵。おかげで服を着る時に汗をかかずに済んだ。


無料休憩室はテーブル席とタタミ席に分かれている。だからゴロ寝もできるタタミ席はそのせいで少し狭め。ただしリクライニングチェアのあるリラックスルームが別にあって、そちらを使う人が多いのか利用客はあまりいない。リラックスルームも無料だが、ただし324円の貸し浴衣を着ていないと入れない。


午後4時頃にいずみの湯を出発。135号線で小田原まで向かう。適度なクネクネが気に入っている県道740号線が平行しているが、温泉で心身共にマッタリモードになってしまったので今回は走らず。小田原からは小田原厚木道路〜東名と乗りつなぐ。帰宅は午後6時半で走行240キロ。先週に続いてバラ、海岸、温泉と内容盛りだくさんなツーリングにでかけられて満足な1日だった。


おしまい

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2017年06月03日

宇佐見海岸まで

5月27日にアカオ・ハーブ&ローズガーデンを見に行ったツーリングの続き。バラを楽しんだ後、せっかく熱海まで来たんだから少しだけ伊豆半島ツーリングの雰囲気も味わうことにする。


ところで小田原を過ぎた後、伊豆半島の東岸は

   少しマイナーな真鶴
   準メジャーな湯河原
   メジャーな熱海

と続く。でも個人的な感覚として熱海あたりではあまり伊豆半島という気がしない。熱海までは来ることが多く、伊豆半島=私にとっては非日常のエリアという範疇から外れているからかもしれない。というわけで少しでもいいから熱海の先まで足を伸ばしたかったのである。


別に宇佐見海岸と決めていたわけではない。どこか適当な海岸までという算段。最初に長浜海浜公園というのが現れたが、国道135号線からビーチまでが少し離れていそうだったのでスルー。そしたら道路が崖の上を通るようになり、そこを降りたところが宇佐見海岸だったというだけのこと。


宇佐見海岸の横にある駐車場到着。アカオ・ハーブ&ローズガーデンからバイクを楽しんだのは20分ほど。
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現在位置。アカオ・ハーブ&ローズガーデンがあるのは錦ヶ浦。ちなみに宇佐見から10分ほど走ると伊東である。
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なかなか広い海岸。写っているのは海岸の半分強。
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砂浜に降りる。
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サーファーは数名いたが、当日は戯れる程度の波サイズ。
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お約束のローアングル。
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砂はキレイだった。
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道路側を振り返ればサーフな雰囲気のペイント。
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下を向けば、こんなものが打ち上げられていた(>_<)
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天気もよく一足先に夏気分である。
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駐車場の向かいにこんなお店があったので入ることにする。
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1階はただの通路で、お店は2階にあって海岸がよく見える。
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ここは民宿もやっているようで、泊まり客と思われる浴衣姿のお客さんも数組が食事をしていた。ところで看板にも伊勢エビとあったが、メニューの最初は5000円前後のものが並んでいて少し焦る。平然を装って(^^ゞメニューをめくり、注文したのが

おまかせ海鮮丼。
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これ以外に小さな茶碗蒸し、もずくの小鉢、味噌汁と漬け物が付いて1980円。実は花の名前もあまり知らないが魚の名前はもっと知らない。でもメインの魚は何かわからないがとてもおいしかった。親指の先ほどだがアワビも乗っている。それと生しらす。今まで生しらすを食べたことがなく、とても期待して口に運んだのに、ちょっとショウガをつまみすぎて味がよくわからずじまい。

飛び込みで入ったお店だったが満足度は高かった。ここなら5000円レベルの伊勢エビを頼んでも間違いないかも。


1時間ほど宇佐見にいて、次の目的地に向かう。


ーーー続く

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2017年06月02日

熱海 アカオ・ハーブ&ローズガーデン(4)

バラのガーデンは「フランスの香りのバラの庭」でおしまい。
最後にあらわれるのはハーブガーデン。
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整然としたレイアウトの美しいガーデン。でも花がないと何か物足りない気分。 もう少ししたらラベンダーが咲くのかも。
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噴水は休止中。
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黄色いカラーリーフの木立。最初のエントリーで書いた「黄金のバラの庭」にもあったが、ガーデンの構成においていいアクセントになっていると思う。2つ前の写真のイエローリーフが普通の緑色だとしたらと想像してみて。
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ハーブ工房への順路を進むと唐突に現れるゲームコーナー。木製で手づくりの遊具が並んでいる。バラや草花に飽きた子供をあやすには重宝するのかも。
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右はパチンコで左はパターゴルフ。
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手に持ってビー玉を動かす玩具。
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投げ縄。
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最後にあるのがハーブ工房。
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ハーブを使った物作り体験ができる。
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石鹸作りをしていた父娘。
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コース別にテーブルが準備されている。
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ハーブ工房の隣にあったこの白い石は、
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何と! 私もベランダにローズマリーを植えようかな(^^ゞ
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最後にまたイエローリーフを眺めて、
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ハーブガーデンから退出。
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出発地点へ下っていく。
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「バラの谷」から始まる斜面を見上げる。
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コーナーを曲がるとこんな表示があって、歩く距離はたいしたことない。
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駐車場は国道135号線沿いに広がっている。
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入口にある建物。ここは3階でレストラン。
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2階はハーブハウス。
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香りグッズ、ハーブティーやジャムなど。
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1階の園芸ショップ。ミニバラは2500円。
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普通サイズのバラも同じような値段。
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安いのは980円だった。
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午前9時に着いて正午前までアカオ・ハーブ&ローズガーデンにいた。最初に頂上まで運ばれるバスで、見学所要時間は約45分ですとアナウンスしていたから、日焼けしちゃったけれど充分に元は取れたぜ。

傾斜地に巧みにレイアウトされたいいガーデンだと思う。散策は変化に富んでいて飽きることがない。惜しむらくは最初の日本庭園のように、バラ越しに海を眺める場所がないこと。それと同じくバラと他の草花を混栽したガーデン作りの軽井沢レイクガーデンと較べると、庭造りがちょっと雑というか美意識が足りないかな。それでも必見のバラ園であることに変わりはない。


ーーーバラ以外の話がまだ続く

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2017年05月31日

熱海 アカオ・ハーブ&ローズガーデン(3)

バラの谷の斜面を降りていき、
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平地になったところからがプロポーズガーデン。
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バラのアーチをくぐりロマンティックな気分になったところでプロポーズしましょうということらしい。そんな安直な発想ができてうらやましい(^^ゞ
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こんなものがあった。
ウエディングベルはプロポーズの時じゃなくて、結婚式で鳴らすものじゃないの?
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アーチにバラの花がたくさん絡まっていると、適当に撮ってもそれなりにサマになる。
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斜面を振り返って。
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懲りもせずバラのアップ。前日の雨で濡れているものもある。
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これは撮影をミスって赤がくすんだように見えるが、実際にこういう少し朱色がかったバラ。珍しい色だと思う。あまりキレイとはいえないが。
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プロポーズガーデンまで来ると全行程の半分くらいを歩いたことになる。それを見計らってカフェが設けられている。
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そしてこのカフェを抜けたところにあるバラが、
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黄色と赤が超絶にあざやかで美しかった。
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カフェの一段下に広がる「フランスの香りのバラの庭」。
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こんな入口から入って、
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あれこれバラを楽しむ。
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これは地面を這って咲いているように写真では見える。実際は土の部分が斜面で、上から花が垂れ下がっている。
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このエリアにあるのはフレンチローズ。一番最初に訪れたイングリッシュローズガーデンに植えられているのはイングリッシュローズ。イングリッシュローズは前回のエントリーで書いた「バラの系統」の1つなのに対して、フレンチローズはフランスのバラ生産者が開発したバラという区分。つまりバラの分類は歴史や樹木の形態、花の姿形(系統)以外にもいろんな切り口があって実に複雑。イングリッシュローズにしても系統に入れる考えもあれば、フレンチローズと同じように産地ブランド的に扱う場合もある。またバラマニアなら香りの分類も重視するらしい。バラ学にはあまり深入りしない方がよさそう(^^ゞ

ところでこのエリアは「フランスの香りのバラの庭」となっているが、フレンチローズが特別に香りが強いバラということはない。このアカオ・ハーブ&ローズガーデンでは散策していてほのかにバラの香りを感じることもあったけれど、他の植物との混栽スタイルだから単位面積あたりのバラ密度はそれほど高くないし、また基本的に海風が常にあるのでバラの香りに包まれる、香りにむせかえるということはなかった。香りを楽しむ点ではバラ畑みたいなバラ園のほうが向いているかと思う。

それにしても「フランスの香り」ってどんな香り?
昔、とあるクルマの開発会議に参加した時「都会的な走りの追求」というようなキーワードが用意されていた。「都会的な走りって具体的に説明してもらえますか?」と質問したら、サーッと場の空気が一変したのを思い出した。言葉に酔って中身がないことに気付かないのはよくある話。




いろんな草花。
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これはナデシコだと思うが、ナデシコはたくさん種類があるので自信がない。
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またまたアップで。
このエリアの入口付近はマーブル模様のバラが多かった。
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マーブル以外。
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ーーー続く

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2017年05月30日

熱海 アカオ・ハーブ&ローズガーデン(2)

イングリッシュローズガーデンに続いて向かいのコレクションガーデンへ。バスの運転手がコレクションガーデンと案内していて、一体何のことだろうと思っていたが、こういうことだった。上田善弘は有名なバラの研究者らしい。
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バラの回廊を楽しむ。
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このコレクションガーデンからは眼下に海が見える。
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ツルバラは下向きに咲くものが多いような気がする。植物的に何か理由があるのだろうが、花を見やすくて人間にも好都合。
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バラといろいろな植物が混栽されていい雰囲気。
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コップタワシみたいな花も。
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前回のエントリーでバラの6分類について書いた。それは一番基本的な枠組みたいなもので、それとは別に花の姿形で区別した系統というものがある。だいたい30〜40種類ほど。この園芸会社のホームページには代表的な系統が写真で紹介されている。バラを見て「これはノアゼットローズ系だね」とか言えれば箔がつくが、まあおそらく一生無理だろう(^^ゞ


これは最初に紹介したバラ回廊に咲いていたバラ。バラと聞いて連想する形とかけ離れているのが、たいていは原種バラかそれに近い園芸種だと(勝手に)認識している。単純に花としてみればきれいなのだが、バラのイメージとはかけ離れているから原種バラはあまり好きになれない。
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バラと聞いて連想する形とかけ離れているのが原種バラという私の理論からすると、先ほどのツルバラなんかは本当に原種バラ?という気もするけれど。ちなみにアカオ・ハーブ&ローズガーデンでは品種名の表示はない。

まあ細かなことは気にせずにバラのモコモコを楽しむ。
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こちらは超ミニチュアサイズのバラ。それにしてもバイクの鍵の溝に何かこびりついているのに今初めて気がついた(>_<)
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コレクションガーデンを見終わって坂道を下っていく。
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石垣の模様が浮き出た苔。
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ここは「夜の女王の庭」と名付けられた一画。
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階段を上った先は小人でも出てきそうなメルヘンな風景。
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その奥に見えるのは、まぶしいばかりの新緑!
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夜の女王はいずこに? ナゾ





次にあらわれるのがバラの谷への入口。
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しばらく歩くとドッカーンと視界が広がる。
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この斜面部分がバラの谷。
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つづら折りになっている道を降りながらバラを眺めるという趣向。
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いろんな植物。
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こいつは紫の部分が耳で、白が目で、黄色が鼻に見えてしかたがなかった。
ちょっと怒っている表情なのが花にしては珍しい。
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これはジキタリス。園内のあちこちで咲いていた。
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ツリガネソウ(釣鐘草)。
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アカオ・ハーブ&ローズガーデンの案内マップ。
案内図

6番が夜の女王の庭で、7番がバラの谷。ところでこのマップを入口でもらうのを忘れ、でも順番に降りていくだけだから別にいいだろうと思っていた。この後7番〜9番〜10番〜11番〜12番と、つまりバラの谷から一直線に進んだのだが、少し離れたところに8番もあることを自宅に戻ってから発見(/o\)

8番はクライミングローズガーデン。クライミングローズとは前回のエントリーで書いた形態の2分類でツルバラのこと。まあツルバラはどのガーデンにもあったし、またここに来る理由ができたからいいかと。


ーーーまだまだ続く

wassho at 21:58|PermalinkComments(0)

2017年05月27日

熱海 アカオ・ハーブ&ローズガーデン

前日の金曜日は早起きの必要があった。それで午前5時半頃の天気予報が、このアカオ・ハーブ&ローズガーデンをロケ地に放送されていた。単なるバラ園ではなくガーデンとして構成されているとの紹介。実は近場のバラ園はほとんど訪れたし、単にバラがたくさん咲いているバラ畑のようなところでは満足できなくなってきている。このアカオガーデンのことは知らなかったから、やっぱり早起きは三文の得かも。

というわけで2週続けてのツーリング。
もうすぐ梅雨だし今年の夏は酷暑らしいから乗れるうちに乗っておこうかと正当化。


東名を厚木インターで小田原厚木道路に乗り換えて終点まで走るのは先週のツーリングと同じ。今回はそこから熱海を目指す。伊豆半島の東海岸をつなぐのは国道135号線だが、往きは時間節約のため有料バイパスである真鶴道路と熱海ビーチラインも使う。バラを見た後は宇佐見まで走って伊豆ツーリングの雰囲気を少しだけ楽しみ、帰りは湯河原でこれまた2週連続となる温泉というプラン。
地図


出発は午前7時。前日は長雨だったから道路はまだ湿っている。本日は晴れの予報なものの厚い雲で今にも降り出しそう。とりあえず天気予報を信じて出発。気温は22度でバイクで走り出すとやや肌寒い。

東名の下りは西向きである。天気は西から変わるというが、西の空は相変わらず暗い。熱海まで行って雨じゃシャレにならないから、降り出したら帰ろうと思いながら走る。しかし小田原厚木道路に入った頃から急速に天候が回復。信じてよかった天気予報。


小田原からしばらく135号線は崖の上を通っているので海はあまりよく見えないが、進むにつれて高度が下がり海沿いの道路となる。なぜか海が近くだとテンションが上がる。真鶴道路は半分トンネル。しかし湯河原の先からの熱海ビーチラインは海が荒れていれば潮を被るほどのシーサイド道路。ただし、どちらもETCに対応していないので、特にバイクだと料金の支払いが面倒。田舎の高速道路より交通量は多いはずだから早くETCを導入して欲しいものである。

熱海の中心街を抜けて数キロ先の錦ヶ浦というところにアカオ・ハーブ&ローズガーデンはある。到着は開園時刻と同じ午前9時。駐車場はこの奥にも広がっているが、もう相当数のクルマで埋まっている。かなり人気のある場所のようだ。バイクを駐める専用区画はなく、係員によると「軽四の場所が空いていたらそこ。空いていなければ普通車のところに駐めてくれ」とのこと。
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駐車場から入口をみたところ。右側の門が国道135号に面している。ほとんどの人がやってくる東京方面からだと右折して進入することになる。対向車も多くてなかなか右折できず、道幅は狭くて後続車がつかえ、この付近の渋滞を作り出しているのがこのガーデンであることが判明。
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上の写真の左側の階段でガーデン入口に上がる。
ガーデンのセンスのよさを予感させる案内看板。
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チケット売り場。クルマの数から長い行列を想像していたが、そうでもなかった。実際は9時より前から開いているのかもしれない。
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入園料は1200円。ホームページのクーポン画面をスマホで見せると1000円になる。
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ガーデンは山の斜面に沿って造られている。マイクロバスで頂上まで運ばれて、そこから歩いて下りながら見学する。平地の少ない熱海ならではの工夫のある仕組み。
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超久し振りに乗るマイクロバス。頂上までの途中に運転手がいくつかに分けられている各ガーデンの説明をしてくれる。
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終点到着。
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この上に曽我浅間神社という私設?の神社がある。階段を登らなくてもおさい銭は納められるというありがたい配慮つき(^^ゞ
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ハーブ&ローズガーデンなのに最初にあるのは日本庭園。
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アカオ・ハーブ&ローズガーデンは熱海で2軒のホテルを経営するアカオリゾートの系列である。創業者である赤尾氏の銅像があった。熱海では伝説の経営者らしい。
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ここは日本庭園というより写真中央の世界最大といわれる盆栽を展示するためのエリア。歩いている人と比較するとそのサイズがよくわかる。この日は天気もよく海を背景に絶景である。
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盆栽は鳳凰(ほうおう)の松と名付けられている。姿形はお見事。しかし盆栽って樹木を小さなサイズに凝縮して育てることじゃなかったけ?
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日本瓦越しに海を眺めることはあまりないかも。遠くに見えているのは初島。
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日本庭園を出て数十メートル下ると、いよいよバラのガーデン。道路の左側がイングリッシュローズガーデン。右側にあるのがコレクションガーデン。
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イングリッシュローズガーデンに入る。
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ちなみにバラは大きく6つのセグメントに分けられる。まず歴史的に3分類。

原種バラあるいはワイルドローズと呼ばれるのは、いってみれば野生のばら。200種類くらいあるが祖先をたどると8品種といわれる。そのうちの2品種「ノイバラ」「テリハノイバラ」は日本原産。バラって西洋のイメージが強いのに、オリジナルの2/8=25%が日本由来なのは意外。

野生のバラから人間によって園芸品種がどんどんと開発された。現在で約4万品種以上ともいわれる。それで1867年(明治維新の1年前)に生み出されたラ・フランスという品種を境に、ラ・フランスを含んでそれ以降の園芸品種をモダン・ローズ、それ以前をオールド・ローズと区分する。ラ・フランスがそれだけ園芸的には画期的だったからだが、オールド・ローズとの一番の違いは四季咲きなこと(日本の屋外で冬は咲かないが)。オールド・ローズは一季咲きで基本的に春から夏。それほどバラの世界では別格扱いのラ・フランスであるが、洋梨の名前と同じなのが紛らわしい。もっとも洋梨をラ・フランスと呼ぶのは日本だけで和製仏語なんだけど。

形態的にバラは枝が伸びるものと、ツルが伸びるものの2つに分類できる。先ほどの歴史的3分類と掛け合わせて合計6分類。イングリッシュローズはモダンローズで枝とツルの両方ある。





立体的なガーデンでいい雰囲気。
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ツルバラが多かったかな。
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このゲートのところで写真を撮りたかったのに、ご覧のように人が途切れることがなく。
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仕方なく別の場所で「壁の花」を(^^ゞ
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バラ以外にもいろいろ咲いている。
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こういういろんな花や草が混じったガーデンな雰囲気が空き。
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こちらはイングリッシュローズガーデンと続きになっている「黄金のバラの庭」というゾーン。黄色系のバラと黄色いリーフ(葉っぱ)の植物で構成されている。
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ところで山のモコモコ感もなかなか素敵。
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バラのアップでいろいろ。
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ーーーかなり長く続く

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2017年05月25日

湯遊び処・箱根の湯

タイトルは変えたが、5月20日に山のホテルへツツジとシャクナゲを見に行ったツーリングの続き。ポーラ美術館でピカソとシャガール展を鑑賞して、次は第3目的地の温泉。

箱根だから日帰り温泉もたくさんある。ネットで調べて選んだのが「箱根の湯」という施設。それほど口コミなどを読み込んだわけじゃなく何となく直感で。でもアタリだったと思う。

ポーラ美術館を出たのが午後1時頃。箱根裏街道という恐ろしい名前が付いている国道138号を進むと宮の下で国道1号に切り替わる。下の地図では往きに箱根に登った箱根新道沿いにあるように見えるが、実際には箱根新道と平行している旧東海道である県道732号沿いにある。ちなみに箱根の湯は箱根の温泉エリアでいうと箱根湯本。
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30分ほどで到着。それにしても「箱根の湯」とは大胆なネーミング(^^ゞ
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駐車場はそこそこ広くて、バイクは奥の方に指定エリアがある。駐車料金は無料。
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下駄箱にバイクブーツを何とか押し込んで入館。入場料は1050円。バスタオルと普通のタオルがセットの貸出料金が350円。フロントのカウンター脇にある券売機でチケットを買う。券売機とフロントの係員とは2メートルも離れていないのだから、直接チケットを売ればいいのにと思うが。下駄箱のキーはフロントに預け、それと交換にロッカーのキーを受け取るシステム。カウンターの中にいた男性は無愛想だったが、いろいろ説明してくれたオバチャンは親切だった。


館内は写真が撮れないため、箱根の湯のホームページから拝借。内風呂の他に露天風呂が2つと寝ながらつかる風呂があった。

バイブラ湯。バイブラという言葉は何語かも不明だが、床から気泡が出てくる泡風呂という意味だと思う。打たせ湯も併設されている。
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こちらの浴槽にはジェットバスがあった。
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寝湯は泡風呂でもある。浴槽は浅くて寝そべってはいる。
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内湯。
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けっこう広いのに、中にいたのは私を含めて最初は5名で最大でも8名とガラガラ。ジェットバス装置は2つしかなくバイブラ湯も泡が出ているのはごく一部のスペースでも、充分に独占することができた。というかほとんどの人は浴槽にゆったり浸かっているだけ。ジェットだ泡だと喜んでいるのは私だけみたい(^^ゞ


お湯はよかったと思う。わずかにぬめり気を感じるけれど、肌あたりはとてもサラッとしている。ここは基本的に源泉掛け流しで一部濾過装置併用という構造。お湯はとてもキレイでまた新鮮な温泉に感じた。ただし、この日は快晴でお湯への日当たりもよかったから余計に透明度を高く感じた可能性もある。温度は熱からず冷たからず。湯温計は41度だった。そういえば初めての日帰り温泉体験だった湯河原の「こごめの湯」はぬるかった。

浸かっては上がってベンチで休憩。それの繰り返し。まったりと至福のリラックスタイム。結局1時間位を温泉で過ごした。



無料休憩所。これもホームページからの拝借。寝転がっている人が多かった。なおこの施設は食べ物や飲み物の持ち込みができる。
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昔懐かしいコーヒー牛乳を売っていた。
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でもキャップは紙で牛乳栓抜き(知っている?)で開けるのではなく、プラスチック製のものを回して外す。
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午後3時頃に箱根の湯を出発。帰り際、愛想のいいオバチャンに「いつもこんなに空いているのか?」と尋ねると「今日は天気がいいから」という返事。天気がいいとあちこち観光する人が多いので、昼間は空いていて夕方から混み始めるらしい。なるほど。

午後5時過ぎに帰宅。走行205キロ。ツツジとシャクナゲ、ピカソとシャガール、そして温泉といろいろ楽しめたツーリングだった。しかし自宅で鏡を見てびっくり。露天風呂に1時間もいたせいか顔が真っ赤に日焼け(^^ゞ


おしまい

wassho at 08:36|PermalinkComments(0)

2017年05月24日

箱根 山のホテルでツツジとシャクナゲ その3

天気も最高だったし、場所によっては富士山も視界に入りながらのツツジ鑑賞は実にいい気分。ずっと眺めていたい気持ちだったが、そうもいってられないので出入り口に向かう。そこでこんな看板を発見。
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次に訪れる予定のポーラ美術館入館料が200円引き\(^o^)/ ポーラ美術館は一度訪れるとスタンプカードをくれて、次回にそれを見せると200円引きになる。4回目のスタンプを押すと200円引きプラス5回目は無料になるという仕組み。今までそれで200円引きだったのだが、2回目にスタンプを押してから2年間という有効期限がある。それに引っかかって私のスタンプカードは期限切れ。チェッと思っていたのに捨てる神あれば拾う神あり。


庭園からはこのスロープを昇ってホテル館内に入る。
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リゾート気分なテラス。
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フロントはあまり大きくない。ここで美術館のチケットを購入。
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正面玄関より退出。ホテルは傾斜地に建っていて玄関やフロントがあるのは2階。
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2階と同じ平面の第1駐車場。駐まっていたクルマはけっこう庶民的。
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第2駐車場はホテル1階の高さ。バイクを駐めたのはさらに下の道路に面した場所。そこに向かって下っていくと芦ノ湖に突き出した桟橋が見えた。
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お店のようなものもあったので道路を渡ってさらに下ってみる。
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建物は山のホテルの別館だった。1階がカフェで2階が食器などを売っているらしい。
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遊歩道が元箱根方面へ続いている。ずっと湖畔沿いを歩けるのかな?
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山中湖や河口湖と違って芦ノ湖は、湖畔沿いをバイクやクルマで1週できる道路はない(たぶん)。グーグルマップを拡大すると細い道が表示されるが、おそらくはこんな遊歩道かハイカーが歩くような道。特に湖畔の西側がそうで、バイクで走れるのはいきなり尾根沿いの芦ノ湖スカイラインとなる。細い道も探検しようと思っているが、未舗装でUターンもできない道幅のところに入り込んだらやっかいなので保留中。


山のホテルを出たのは午前11時半頃。その頃にクルマの駐車場は一杯で、ホテル前の道路は狭くて駐車場入り待ちができないので、係員が元箱根にある公共の駐車場に駐めてここまで歩いてくるか、時間を改めて来て欲しいと説明していた。クルマで来る人は早めに来ましょう。バイクはまあ大丈夫かと思う。


元箱根まで戻り箱根マラソンのほうの国道1号を進む。ナビまかせなのだがポーラ美術館に向かう時は、いつも途中で裏道のような細いところを抜け、しかもすごく急な下り坂を走らされる。まあ美術館まではたどり着くからいいけれど。


ポーラ美術館到着。山のホテルからは30分ほどのクネクネツーリング。
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バイクは従業員駐車場の隅に駐めるので無料。
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美術館周りにたくさんあるツルツル木肌のヒメシャラはいつ見てもきれい。
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ピカソとシャガール展についてはツーリングとは別に、また日を改めて書く予定。
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ーーー続く

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2017年05月22日

箱根 山のホテルでツツジとシャクナゲ その2

しゃくなげ園を見に行く。
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ところで前回のエントリーに載せた園内の案内看板では「しゃくなげ庭園」である。けっこう不統一。ホテルのホームページの庭園散策マップでは「しゃくなげ園」となっている。ただし案内看板にあった「つつじ庭園」あるいは「つつじ園」という区分はホームページにはない。おそらく庭園とは基本的にツツジであり、ツツジ以外の場所には個別に名前をつけるという構成。ブランディングの仕事などやっているとこういうことが目についてノンビリ散策できない(^^ゞ

ちなみにこのブログでは植物の名前は基本的に片仮名表記にしている。何となく新聞などでも片仮名のようであるし、平仮名と続けた時にわかりやすいから。例えば

     いつつつじが咲く?
     いつツツジが咲く?

あしかがフラワーパークもそうだけれど施設の地名部分を平仮名にすることが多くなっている。さいたま市など自治体の名前にも使うことが平成の大合併で増えた。親しみやすい印象にするなど理由はわからなくもないが、文章の中では使いにくいから私はこのネーミング手法には反対。



話を戻して「しゃくなげ園」。
   やっぱり平仮名だと「」をつけたくなる。
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ここのシャクナゲは背の高いものが多く、低木の「つつじ園」の開放的な雰囲気と違って木々の下をくぐり歩いて花を眺める感じ。
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小振りのシャクナゲが多かった。
花はきれいだったのだが写真に撮るとパッとせず。センスのなさを痛感(/o\)
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だったら企画モノで勝負。シャクナゲの一生!
ところで「企画」に「モノ」をつけると、とたんに安直なイメージが生まれる(^^ゞ
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こいつは違う人生パターンみたい。
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ツツジのある場所からは芦ノ湖があまりよく見えないが、ここは少し高い位置にあるので湖面がよく見えた。
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つつじ園に戻って
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再びツツジを堪能。
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赤の手前にある濃いピンクのツツジと紫のツツジは他の色のツツジとは違い、まるで花びらが光を反射しているように鮮やかな発色だった。見つめていると目が痛いくらい。
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輝いているイメージが撮れているかな?
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ーーー続く

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2017年05月20日

箱根 山のホテルでツツジとシャクナゲ

何度かこのブログでも書いているが、3年前にあしかがフラワーパークへ藤を見に行った。そして藤も素晴らしかったが、ツツジの美しさに圧倒された。ツツジは道路の街路樹によく使われている。照り返しによる高温や乾燥に強く、また排気ガスの浄化作用にも優れているらしい。そんなわけでよく見かける花だが、頭の中では道路沿いの風景と一体化していて鑑賞する花という意識はまったくなかった。街路樹だから汚れていることも多く、それもツツジに気を留めなかった理由かもしれない。

しかし、あしかがフラワーパークでそんな印象も一変。それから毎年のようにツツジの名所に出かけている。またそんなことをしなくても、そこら中に咲いているわけで、汚れる前は大変にキレイだからツツジの季節になると道路を歩いているだけで楽しい。ほとんどの人は街路樹のツツジになんて以前の私と同じように目もくれないから、実にもったいないと思ったりしている。

芦ノ湖のほとりにある「山のホテル」にある庭園はツツジとシャクナゲで有名。ずっと訪れたかったが何かとタイミングが合わず。ようやく見頃の時期にツーリングできることになった。ただし庭園を見るだけでは時間が余る。そこで箱根周辺をあちこち走り回るがむしゃらコースも考えたが、結局はポーラ美術館で開催中の「ピカソとシャガール展」を見て、その後は温泉に浸かるというノンビリコースでツーリングしてきた。


tizu

出発は午前7時半。往きのルートは東名を厚木インターで降りて小田原厚木道路に。ここは覆面パトカーが多いので常に緊張を強いられる。小田原厚木道路から箱根へは箱根新道で登った。クルマは多かったがそこそこのペースで快走。芦ノ湖の遊覧船発着場あたりに出て、そこからホテルまでは湖畔沿いに5分くらいの距離である。


山のホテル到着は9時半過ぎ。それにしてもヘンな名前のホテルである。箱根の山にあるから「山のホテル」という名前になったらしい。
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つつじ・しゃくなげフェア開催中で、ホテル前の道路沿いには係員がたくさんいる。バイクは道路に面したこの場所に駐めるように指示された。ホテルはもう少し上の方にあるのだが、文句を垂れるほどの距離じゃなかった。
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一段上の第2駐車場まで上がると庭園への案内看板。
この風景だけでも期待が高まってくる。
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壁沿いに進んで、この角を曲がると、
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声を上げずにはいられない光景が飛び込んでくる。
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全体のレイアウトはこんな感じ。
ホテルの庭園のほとんどがツツジとシャクナゲで占められていることがわかる。
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山のホテルのツツジの特徴は丸く刈られていること。そういえば同じく丸いツツジで有名な塩船観音寺には見頃が終わってから訪れて悲しい思いをした(^^ゞ
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この日は富士山もよく見えた。
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それでは丸ツツジのボンボンをお楽しみあれ。
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ここはツツジ園とシャクナゲ園の中間にある広場。
シャクナゲは写真右側のもう一段高いところにある。
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白い藤。ほのかに甘い香りがしていた。
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ツツジ園の下にある売店コーナー。
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花が売られていたのはシャクナゲだけ。
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ツツジ園の隣にあるチャペル。
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チャペル前庭にドーム。
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周りにはバラが植えられている。そろそろ春バラが見頃のシーズンだが、標高の高い箱根ではまだツボミもなし。
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なおチャペルの中はショボかった(^^ゞ
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ーーー続く

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2017年05月03日

武蔵丘陵森林公園でアイスランドポピーと少しだけリナリア

4月30日の東松山ぼたん園と武蔵丘陵森林公園を見てきたツーリングの続き。



アイスランドポピーとリナリアが咲いている運動広場に向けて歩き出す。何度も書くが本当にこの日は森の中の道を歩くのが気持ちよかった。森林浴効果で身体の細胞も活性化している実感がある。
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初回のエントリーで書いたように、上半身はスポーツ用ピチピチ速乾アンダーウエア(半袖)にTシャツの重ね着が功を奏し、汗はかいているんだろうけれどそれをまったく感じない。しかし問題は下半身。バイクウエアで革パン着用なので当然暑い。それに重たい。膝には転倒した時のためのプロテクターが入っているので歩きにくいの三重苦(/o\)

そしてそれ以上に問題なのがバイク用のブーツ。すったもんだして購入したアルパインスターのこのブーツ、デザインは未だにこれ以上に気に入ったものを見つけていない。ただし、なぜかソール(靴底)がやたらに硬いのである。不思議なのはショックの吸収性は悪くないのに、歩く時にしなって曲がらないということ。もう6年使っているから(といっても履くのはツーリングの時だけだが)多少はマシになってきたが、最初の2年くらいは下駄を履いているみたいだった。私の足がこのブーツに慣れてしまっているとはいえ、やはりこれで何キロも歩くのは辛い。もう一足の安全靴を履いてくるんだったと後悔。バイク用に買った安全靴はデザインも履き心地もいいのだが、さすがに2980円だったので(^^ゞかなりくたびれてしまったのが難点。たまにネットで探しても、これほどのデザインの安全靴ってないんだよなあ。



話がそれた。
痛む足を我慢しながら歩いているとこんな看板が。つまりネモフィラからアイスランドポピーまでは1.6キロということ。普段ならどうってことはない距離なのだが。
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疎林とは初めて目にする言葉。調べてみると、読んで字のごとく木が疎ら(まばら)に生えているという意味。でも英語表記のWoodedには「まばら」というニュアンスはないし、Wooded Areaとエリアを修飾して使えば、木が多いエリアという意味になると思うのだが違うのかな。
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とにかく歩いて歩いて、ところどころは登り坂で、
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ようやく木々の切れ目にポピー畑が見えてきた。
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前回エントリーで書いたように、見たかったのはアイスランドポピーではなくリナリア。
それはどこにあるのかと見回すとーーー小っさ!
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しかも常に風が吹いていて、リナリアは軽い花なので揺れまくり。ピントはまったく合わず、適当に連写してまぐれ当たりを狙うといういつもの作戦も通用しない。これが一番まともな写真でアップに撮ったものは全滅(>_<)
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ちなみにネットでは、リナリアはヒメキンギョソウ(姫金魚草)の和名と説明しているものと、両者は別物とするものがあった。もう少し大きなキンギョソウは形は似ていても品種的に違う系統のようだ。金魚という名前の由来は普通のサカナの形の金魚じゃなくって、リュウキンやデメ金のようにヒラヒラのついている金魚のほうね。



リナリアは期待はずれだったが、気を取り直してアイスランドポピーを楽しむ。かなり広い畑で緩やかな傾斜になっている。どうせなら下から全体を見上げようと思って丘を下る。
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途中にあった正体不明の柵。
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ポピー畑の隣が運動広場で、白いのが「ぽんぽこマウンテン」と呼ばれるもの。写真では動きがわからないが、巨大な空気トランポリンで子供が飛び跳ねて遊んでいる。どうせ大人は遊べないので離れた場所から写真を撮っただけ。
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ここがポピー畑の一番下。
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あまりに広すぎて全景を収めることはできなかった。縦に構えた方が広さが伝わるかな。
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咲いていたのは黄色7割、オレンジ3割弱、白がごく僅かといった比率。ポピーの花びらは薄く、少しの風でも揺れるからピントはなかなか合わない。
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ところでポピー=ヒナゲシであり虞美人草(ぐびじんそう)ともいう。アイスランドポピーとポピーは別物のはずだが、アイスランドポピーのことを単にポピーと呼ぶ場合も多いようだ。


上に向かって登っていく。
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下を振り返ったところ。この方向だと逆光なのに普段と違い写真が白っぽくならず、逆に花の色が濃く撮れた。このあたりのカメラの仕組みは未だによく理解していない。
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このポピー畑に最初に到着するのは傾斜している敷地の中腹部分。そのすぐ下にリナリアがあって少しガッカリだったのは先ほど書いた通り。実は一番高い部分にもリナリアが咲いていて、それは最後の楽しみにとっておいた。この写真の上の方、ポピーの花が終わった先が少し紫色になっているのがわかるかな?
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ーーーと期待して登ってみると、そこに咲いていたはルピナスだった(/o\)
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もちろん嫌いじゃないんだけれどーーー。しかし2つ前のエントリーで紹介したように、ルピナスが植えられている公園・庭園樹園というエリアは充分広いのだから、ここはリナリア植えようよ!
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せっかくだからルピナスとアイスランドポピーのツーショット。でも距離が離れすぎてポピーは黄色の帯にしか映らず。
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さて西口からここまでも遠かったが、ここから中央口まで戻るのも遠い。中央口まで5000円と白タクでも来たらきっと乗っていたな。
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ようやく中央口近くのレストランまでたどり着く。ソフトクリームはなかったのでアイスクリームを買う。食券を買って、それを係員に渡してショーケースからカップ入りアイスクリームを選ぶ。なんかヘンな仕組み。
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アイスクリームで元気回復。
もう中央口まではあと少しなので、ツツジを撮るなど余裕をカマス。
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とうとう中央口の広場が見えてきた。
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突然の水鉄砲攻撃!
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ーーーではなくて、お約束の噴水ハイスピード撮影。
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中央口でベンチに腰掛け、iPhoneのヘルスケア・アプリで確かめてみると7キロ1万2666歩。よく重たい革パンとカチカチブーツでこれだけ歩けたものだ。
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走行145キロで午後4時半に帰宅。天気は最高で、渋滞にもほとんど巻き込まれず、足が少し痛くなったものの、花と新緑を楽しめた気持ちのいいGWツーリングだった。


おしまい

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2017年05月02日

武蔵丘陵森林公園でネモフィラ

ルピナスの後は西口ゲート近くにあるネモフィラを見に行く。

気温は25度以上あったと思うが湿度は低く木陰を歩いていると極めて快適。春というか既に初夏の気分を満喫。
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そんな雰囲気に似合うシラーという花が咲いていた。
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シラーにもいろいろあって、これはカンパヌラータという種類らしい。たぶん釣り鐘の形というような意味。
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時々こんな形をした園内バスとすれ違う。
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武蔵丘陵森林公園は敷地面積304ヘクタールで、東京ドームの65倍もあり、東京ディズニーランドとディズニーシーを併せた面積でもその3倍と超広大。園内の移動手段は徒歩以外にこの園内バスとレンタサイクルがある。それらの利用も考えたが日頃の運動不足解消のため、ひたすら徒歩。

ちなみに貸し自転車は英語でレンタル・サイクル=rental cycleであり、レンタ・サイクルはrent-a-cycleからきた和製英語とのこと。てっきり「ル」を発音するのが面倒だから言葉が短くなったと思っていた。


というわけで森林浴をしながらテクテク。
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公園内の道の一部は古鎌倉街道らしい。
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道案内に従って木立から離れると途中に水遊び場があって、ネモフィラはその下の大きな広場の隣に植えられていた。
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ふれあい動物園というのがあったので入ろうと思ったら、
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有料だった(>_<)
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柵で囲まれた外側から触れ合わずに動物を眺める。
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そしてネモフィラ。ひたち海浜公園とは規模を較べようもないが、一応は目の前にネモフィラが広がっているという気分は味わえる。

ハイアングル。
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ローアングル。
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地べたアングル。
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いつ見ても愛くるしい小さな花。ほとんどがブルーでごく一部に白い花。ネモフィラは風に揺れると雄しべの黒い部分が目や口に見えて、それが笑っているように思えてくる。あまり長く見つめるとヤバイかも(^^ゞ
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ネモフィラの丘の上から広場。偶然、飛行機雲が撮れていた。
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公園のホームページで調べた時、今が見頃の花としてルピナスとネモフィラとアイスランドポピーの3つが載っていた。ルピナスとネモフィラは外せないが、アイスランドポピーはそれほど好きでもないし、咲いているのがかなり離れた場所なので当初は見ない予定だった。しかしこの看板でリナリアを発見!
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もう結構な距離を歩いたし、中央口まで戻るのにまた同じくらい歩かなければいけないのだけれど、リナリアも見たくなったので運動広場というところまで行くことにした。


レンタルサイクルは30分〜1時間待ち。もっともこの西口で借りたら西口で返さなければいけないので、ここで借りても意味がないが。最初からリナリアのことを知っていたら最初に中央口で自転車を借りたのにと恨み節。
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運動広場へ向けて歩き出す。これが遠かった。


ーーー続く

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2017年05月01日

武蔵丘陵森林公園でルピナス

4月30日のツーリングの続き。


東松山ぼたん園を午前11時過ぎに出て武蔵丘陵森林公園へ向かう。距離は3〜4キロ、ゆっくり走っても15分はかからない。


ここは中央口。他に3箇所の入口がある。中央口にクルマの駐車場は261台分あるがバイクは5台分だけ。隣りに余っているスペースもあるので、もう5台くらいは何とかなると思うが。ちなみに4箇所の入口全部で駐車場はクルマ1643台、バイク36台。まあそんなものかな。また入口近くには観光地によく見られる空き地駐車場もあって客引きをしている。
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バイクの駐車料金は260円で入園料は410円。以前に訪れた時より、それぞれ10円のアップは2014年4月の消費税改訂の影響。ところでこの公園は4月29日、5月4日と5日は無料開園日となっている。それを知っていて、この日にしたのは有料日のほうが空いていると考えてのこと。
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こんな看板に迎えられて、
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ゲートをくぐる。
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花壇の向こうに噴水。ちょっとゴージャス。
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その脇からルピナスの植えられている公園・庭園樹園というエリアを目指す。最初は前回に紅葉を見に来た時と同じルートをたどる。
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ハナミズキ。かなりの大木。
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彫刻広場の彫刻を横目で見ながら、
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美しい新緑の中を歩いて行く。気分爽快。
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2013年に紅葉を見たカエデ見本園に到着。
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今回はここに用はないのだが、どんな雰囲気になっているかと思い入ってみる。
ヤマツツジがきれいに咲いて、いいアクセントに。
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木漏れ日が美しい。
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モミジから透けて見える陽の光がなぜか好き。紅葉している時は幻想的だが、緑の葉の場合は生命力を感じる
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カエデ見本園を抜けてしばらく歩くと植物園展示棟というところに着く。
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さくらそう展をやっていた。サクラソウは何となく知ってはいても、種類も多く具体的なイメージがなかなか記憶に残らない。ナデシコと同じで覚えにくい花。
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可憐な花姿。ただし、あまり桜に似ているとは思えないが。
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植物園展示棟に近づくにつれて昭和なメロディーが聞こえてくる。その正体は森の音楽会。スイートピーという大正琴のバンド。しかし何ゆえスイートピー?
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大正琴って、このアングルで写真を撮るとデスクワークをしているみたい(^^ゞ
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植物園展示棟の隣はハーブガーデン。
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確かに金色に見えなくはない。
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ハーブがメインなので花は脇役。
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ハーブガーデンの中に入ったのは、この小さな神様があるのを思いだしたから。ところで守り神を「設置する」という文章には前から違和感を感じている。
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さて植物園展示棟から西に進むとルピナスのエリア。
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木立の下にルピナスがニョキニョキと!
ルピナスを知らなければ地球の光景と思わないかも。
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昨年に訪れた津久井湖城山公園よりかなり大規模。公表されている株数は城山公園の1万2000株に対して森林蔵公園は4万株。とにかくこの辺りすべてがルピナス。
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ルピナスをアップでいくつか。
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あちこちに置かれているこの人形は公園のキャラクターみたい。
ルピナスの斜面の上ではメンバーが勢揃いしていた。
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ルピナスは木々の間に植えられている。だから地面には光と影があって肉眼ではそれがいい感じなのだが、写真に撮るとコントラストがつきすぎる場合もある。この写真をクリックして拡大すれば闇に埋もれたルピナスがゾンビのように見えるかも。
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画像ソフトで暗部だけを明るくするとこうなる。
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ルピナスがたくさん植えられているところはあまりない。
今年も見ることができて満足。
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ーーー続く

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2017年04月30日

東松山ぼたん園

ゴールデンウイークの高速道路は渋滞する。バイクは「スリヌケ」ができるからクルマよりは早く移動できる。それでも緊張感を強いられるし楽しいものでは決してない。それに私のバイクはミラーエクステンションというパーツで、バックミラーを少し外側に移動させてあるせいもあってスリヌケはあまり得意ではない。もっともバイクで得意なことって他にも特にないんだけれど。


というわけで、できるだけ近場の目的地を探す。ツツジでも見に行こうと考えたが、お目当てのところはまだ見頃にはなっていなかった。でもツツジをネットで調べているうちにボタン(牡丹)の情報を見つけ、埼玉県の東松山市にヨサゲなところを発見。そこは以前に紅葉を見に行った武蔵丘陵森林公園の近く。そして公園で今は何が咲いているのかをチェックしてみると、なんとルピナスやネモフィラが満開!なのでその2つを訪れるのが今回のツーリング。


ルートは関越自動車道で東松山インターまで。インターを降りて東松山ぼたん園までは5〜6キロ。ぼたん園から武蔵丘陵森林公園までも3〜4キロと現地はあまり走り回らないツーリングである。
地図

出発は午前8時15分。この日の最高気温予想は26度。それに武蔵森林公園ではかなりの距離を歩く。というわけで革ジャンの下は、スポーツ用のピチピチ速乾アンダーウエア(半袖)にTシャツの重ね着で汗対策。ところで東名や第三京浜あるいは首都高の入口までは自宅からすぐだが、関越自動車道の入口である練馬インターはちょっと遠いのが難点。以前にクルマでインターまでが超渋滞で出かけるのを諦めたことがある。幸いこの日は渋滞もなくスムーズ。関越自動車道も東松山インターの手前で1キロほど渋滞していた程度だった。


ぼたん園まではナビまかせ。インターを降りて市役所の前などを通ったが東松山はかなりローカルな雰囲気である。そしてぼたん園に近づく頃には完全にカントリー道路。短い距離だったがツーリング気分を味わえた。


東松山ぼたん園到着は午前10時。道路を挟んだところにある駐車場にバイクを入れようとすると係員に、この入口から園内に入って奥のブランコの隣りに駐めろと言われる。そして中に入ったらエンジンは切ってくれと。写真ではわかりづらいが建物の前でも少し勾配がある。原付じゃないんだからバイクを押して動かすのはけっこう大変。それでエンジンをできるだけ回さないようにして、脚でバイクを漕いでいる振りをして奥に進んだのはナイショ。
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バイクの駐車スペース。料金は掛からない。
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売店の前を通って、
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ぼたん園の入口へ。
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入園料は500円。中生咲き牡丹が見頃と書かれているが、早咲きと遅咲きの間のことを園芸用語ではなぜか中生咲きという。チューナマではなく「ちゅうせい」あるいは「なかて」とも発音する。
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まさに満開のボタンの花。こんなにたくさんの牡丹を見るのは初めて。
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極端に密度が低く植えられている区画。これは次世代の花壇?
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ここだけ日よけが掛けられている。日光に弱い品種?
でも他のボタンと花の姿に違いはないように思えたけれど。
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奥にあった売店では野菜が売られていた。
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藤の花は駐車場の隣の敷地に。
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ツツジもきれい。
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子供の遊び場が併設されている。
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それでその前にある特設ステージ。観客席はなく、つまり遊具で遊んでいる子供にステージが向いている。この時はまだリハーサル中だったが、ちょっと大人っぽい感じの女性ヴォーカル。何かちぐはぐな感じ。
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位置関係の写真。
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園内はこんなふうに通路でいくつかのブロックに区切られている。その中に入って奥にあるボタンを間近で見られないのが残念。
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園内を見渡せる展望台のような物はなく、たくさんの花を写真に収められるのは、ところどころの緩い斜面で。
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黄色のボタンは数えるほどしか咲いていなかった。聞こえてきた見物客の会話では黄色は遅咲きらしい。ちなみに遅咲きの園芸用語は晩成。発音は「ばんせい」または「おくて」である。もう死語に近いが「あの子はオクテ」というのはそれに由来する言葉。その場合は奥手とも書く。
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アップでいろいろ。まずはピンク。
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ところでボタンの花は手を広げたくらいのサイズでかなり大きい。それで風が吹くと花がゆったりと揺れてクシュッと閉じたような状態になる。それが意外と見飽きない。
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真ん中がピンクで周りが白いボタン。
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赤と白で、赤がメイン。
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赤と白で、白がメイン。
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赤とピンク。
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白。
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濃い紫。
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薄い紫。
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光沢のある赤。
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光沢のない赤。
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花びらが細いボタン。
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他にもあったが、例によってピンぼけ写真も多くーーー。

ところで「立てば芍薬(シャクヤク)座れば牡丹(ボタン)歩く姿は百合の花」という言葉がある。しかしシャクヤクとボタンの花はとてもよく似ている。どちらもボタン科・ボタン属で、シャクヤクが草でボタンが木というちがいはあるものの、欧米では両者を区別していないくらい。英語ではどちらもpeony(ピオニー)。このぼたん園ではシャクヤクも植えられているらしい。時期的にまだ咲いていないと思うが、もしブログに載せた写真にシャクヤクが混ざっていたら気付かなかったことにして(^^ゞ


ーーー続く

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2017年04月29日

朝霧高原 道の駅&フードパーク

タイトルは毎回変わっているが
過去3回アップした4月23日の桃花見〜富士山ツーリングの続き。

本栖湖で久し振りにじっくりと富士山を眺めた後、国道139号線沿いにある朝霧高原で道の駅に立ち寄った。

朝霧高原は富士山の西側に広がる高原。そのエリアのだいたいどこにいても富士山が見られる。また朝霧高原を通る139号線には何カ所か車寄せのようなものが設けられている。富士山を眺めるためにクルマを駐めるためのものだと思う。富士山と手前に広がる高原の緑の構図で写真を撮りたかったが、前回のエントリーで書いたように本栖湖を離れる頃から雲が多くなり富士山はお隠れに。


かなり規模の大きな道の駅。
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バイクも多数。
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店頭での野菜販売。
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ついでに雲を被った富士山。
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何か食べようとレストランに向かう。しかしお店の手前からショボイ雰囲気が漂っていたので足が止まる。 物産コーナーでも冷やかして帰ろうとすると、駐車場とは反対側、建物の奥に大きな出入り口があり「あさぎりフードパーク」コッチの案内。

それって何?と思って店外に出る。
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フードパークというと飲食店がビッシリと建ち並んでいる場所をイメージする。ここはビックリするくらい広い敷地で店舗が見えないくらい。
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どうも6件しか店舗がないみたいだ。
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これはフードパークのホームページから拝借した店舗名の写真。
フードパーク看板

ホームページによると『食と自然が融合した、林の中の食品工房』をコンセプトに、食に携わる6社がコラボレートした「食の工房団地」ですーーーとのこと。また「地元農産物の加工はもちろん、最新技術を駆使した製造工程の公開や、見せる工房としての直販も行っております。また、子供から大人まで楽しめる、魅力ある体験プログラムをご用意しております」ーーーとある。いわゆる体験型を狙った商業施設なのだろう。


特別に興味を引かれた店舗はなかったが、
せっかく来たのだからとフードパークを散策。


しかしクルマでしか来られないところで日本酒とは(^^ゞ
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お茶工房。最近はほぼ毎日飲んでいる抹茶を買おうと思って店内に入る。でも抹茶には力を入れていないみたいで1種類しかなかった。選ぶ楽しさがなかったので購入に至らず。試飲した普通の日本茶はおいしかった。
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レストラン。営業時間外だった(/o\)
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11時30分〜ラストオーダー14時30分。訪れたのは午後3時過ぎ。ビュッフェ・レストランというのはバイキング形式のレストランのようで、なぜかランチのみの営業。ちなみに70分で2200円。



こんな屋台のような場所があったので、そこでモッツァレラ・ピザを注文。
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想像通りではあるけれどシンプルきわまりないチーズ焼き。チーズはおいしかったが、これで700円はちょっと高いかな。食べ終わってから少し先に、富士宮焼きそば500円の屋台を見つけてショック(/o\) ※ちなみに朝霧高原は富士宮市。
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ピザ屋台はこの牛乳工房が出している。
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牛乳を試飲。いつも飲んでいる牛乳とあまり違わなかったのでお買い上げはなし。もっと濃厚なものを期待していた。
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道の駅の店内に戻ってハムとベーコンを買う。それぞれ835円。保冷剤30円も購入して合計1700円也。
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ところでこのベーコン。自宅で切る時に気付いたのだが豚肉は輸入品やんけ!! まあ製造は自分たちでやっているみたいだけれど。そういえば売り場の看板で(2つ前の写真)朝霧特製と書かれているのはハムとソーセージだけだった(>_<) 厚切りにして焼くとおいしかったが何となく騙された気分。それに添加物もスーパーで売っているベーコン並み。
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道の駅を出た後はそのまま139号線を南下して新富士インターから新東名に。139号線の一部に昔は有料道路だった区間があり、現在は自動車専用道路となっている。その区間で一般道と接続するところは今でも〇〇インターと名前がついている。

往きの中央自動車道はスムーズだったのに、帰りは御殿場を過ぎて東名に入ってから数カ所で長めの渋滞。のろのろ運転が続いて、ある地点で突然渋滞が解消されるのがいつもながら不思議。

走行340キロは、ほぼ1年振りとなる300キロ越え。帰宅は午後8時ちょっと過ぎでギリギリ12時間以内に収まった。さてゴールデンウイークはどこにツーリングしようかな。


おしまい

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2017年04月27日

桃の花見帰りに河口湖と本栖湖で富士山

釈迦堂遺跡博物館、一宮町の花見台、御坂路さくら公園の3箇所を回った後のプランは次の3つが頭にあった。

 1)温泉に行ってマッタリする
 2)河口湖から山中湖に抜け、道志みちでクネクネを楽しむ
 3)河口湖と本栖湖で富士山を眺める

どれも捨てがたかったが、河口湖&本栖湖のプランを選択。御坂路さくら公園から137号線の旧道に戻り、しばらく走って137号本道に合流する。137号線は御坂みちと呼ばれ、河口湖の手前で旧御坂みち(県道708号)に分岐している。旧道は罰ゲーム並のクネクネなので、今回はそのまま137号線を走行。途中で新御坂トンネルという3キロ弱の長いトンネルをくぐる。


河口湖まで降りて美術館があるあたりで湖畔を散策しようと思っていたが、その付近は人出がとても多く道路も大渋滞していたので、そのままスルーして毎度おなじみの大石公園まで。到着は午後1時前。
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チューリップと富士山。
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アップでドン!
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対岸の八木崎公園ではサクラがたくさん咲いているようだ。美術館周辺でもサクラがまとまって咲いているところがあったが、この大石公園のサクラはポツンポツンとある程度。
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でも芝桜が見られたのでラッキー。大規模に植えられている芝桜のような迫力はないが、これはこれで可愛いものだ。
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芝桜と菜の花とサクラ。
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芝桜とチューリップ。
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遊歩道の両側にたくさんの花が植えられている「花街道」は現在閉鎖中。
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大石公園は湖畔沿いを歩くことはできないが、こういう水辺がいくつかある。
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魚を釣っている人。他にも何人かいた。勝手に入れるのか入漁料のようなものが必要なのかどうかは知らないが、場所によっては富士山の写真を撮るのにジャマな存在。
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この日は絵を描いている人もたくさんいた。
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冬じゃなければいつ来ても何か咲いている大石公園は私の定番スポットのひとつ。
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現地周辺のルートマップ。大石公園の後、西湖と精進湖はパスして本栖湖へ。この河口湖と西湖を結ぶ湖北ビューラインは景色のいい道路。
地図2

ところでこの日(4月23日)はマラソン大会だったようで走っている人がたくさんいた。ところどころ道幅が狭く歩道もないところでは、カーブを回った先にランナーがいてビックリすることも。なぜかたまに見かけるマラソン大会と較べてペースが遅いし、リュック等を背負っている人も多かった。
後で調べてみると「チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン」という大会。それでそのコース設定は118キロ! 100キロ! 71キロ!の三種。そりゃ早く走れないはずだ。このマラソン大会は1991年から続いている由緒あるものらしい。



坂道を走るランナーに申し訳ない気持ちでアクセルを吹かし(^^ゞ本栖湖に到着。
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ここはいつも本栖湖で写真を撮る場所の少し先にある中ノ倉峠というところ。正確にいうと峠道の下にある駐車場。1000円札の富士山はこの中ノ倉峠で撮影されたもの。
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千円札


中ノ倉峠までは約30分ほどらしいが、かなり険しそうな登山道。断念というか最初から登るつもりはなかった。いいカメラに買い換えて、かつ湖面が逆さ富士になっている時に訪れたらチャレンジすることにしよう。
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ということで駐車場からの富士山。ここからでも充分に美しい。富士五湖では本栖湖から見る富士山が一番好き。
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この湖畔はそのうち歩いてみたい。
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駐車場の下はキャンプ場になっている。
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サクラ越しに富士山。
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ちょうどいいタイミングで本栖湖に着いたようで、この後は雲が多くなって富士山が隠れるようになってしまった。
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ーーー続く

wassho at 08:38|PermalinkComments(0)